吉田修一のレビュー一覧
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偶然にも知り得た吉田氏のエッセイは、心に響いた。本書もすぐに読んでみようと思っていた。個人的にも、旅は、いいものだ。
本書は、航空機内誌に連載されていた25編のエッセイを纏めている。カバーが、圧巻だ。椰子の木と
その椰子の木の周囲を取り囲む岩場等、ちぎれ雲とのコントラストが筆舌し難い。見事に夏の一瞬を切り取っているように見え、非常に目に映える。
筆者は、中国語を勉強しているようだ。日本語と中国語との発声方法の違い等を知ると、中国語に対するイメージ等も変わるという。さらに、筆者は、新しい言葉を学ぶ楽しさを述べている。確かに、学習直後は、特に楽しいだろう。
中国語の勉強を始めた筆者と、中国 -
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ネタバレ映画に感動して手に取った。
当然映画はいろいろ端折られている。でも、改めて映画は映画でとてもまとまっていたのでは…と思った。
徳次の存在
これは小説において重要。喜久雄が寡黙なタイプ、表現が薄いタイプなだけに、かなり効いてくる。喜久雄にとってなくてはならない存在。そして読者的には喜久雄がヤクザの血筋であることを要所要所で思い起こさせる。
ヤクザの勢力図と歌舞伎界の勢力図
なんかね…ヤクザっていたんだなって…この時代を生きてきていないから、ちょっと理解しにくくはあるけども、どう立花組が解体させられていくのか、それでも辻村には頭が上がらない、なんなら資金援助を受けているとか。立花組のことを夜の -
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吉田修一さんの恋愛小説。
テレビ局に勤める俊平は、公園で出会った聴覚にハンディキャップを持つ女性・響子と恋に落ちる。
静かで穏やかな日々を重ねていく二人は、俊平が仕事で忙殺されるなかで、すれ違いが積み重なっていく。
俊平と響子は言葉を交わせない分、伝えたいことを精査して文字で伝えるため、余分なことを省略するのが当たり前になってしまう。だけど、その余分なことが相手を知るために必要なこともあり、心が通じ合えるほどの関係に至っていなかったことに気付かされる。
思っていた以上に相手のことを知らず、知らないことに薄々気付いていたのに知ろうとしなかった俊平の気持ちが見えてくる描写がとても良かったです。
二 -
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若者の群像劇と思いきや、予想外の結末に読後は呆然としてしまいました。
悩みを相談したり、ご飯を食べに行ったり、一見仲が良さそうな4人ですが、『本来の自分』と『同居を成立させるための自分』の違いがそれぞれの視点で描かれています。サトルという人物が登場することで、4人をより客観的にみる視点が加わり、この関係性の違和感に気付かされていきます。特に印象的だったのは、直輝の章で、「相手に思いやりを示さないことで、いつの間にか俺は、彼らの良き兄貴分に祭り上げられている」という一文がありますが、それはあくまで主観であったことを結末で知らされるところです。
仲が良さそうに見えて、誰も本来の自分をださないし、誰 -
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子供が大人になること、
子が親になること。
これは違うと感じた。
自立、自律との関係はどうだろうか。
人生は個人の物語だ。
主体は自分にしかないけど、全てに影響を受けるし与える。流れがある、偶然がある、人との関係がある。
でもどうにかはなる。
ならないことなんてない。
だから因果は自分の意思と行動にある。
コントロール出来るのも自分、他は期待しない。
何にすがって生きるのか。
人生はそれさえも偶然であり選択なようで運命めいたものでもある。
死んでしまえばきっと何も分からない。
後悔したか納得したかも。
長生きは得なのかもしれない。健康は最重要。
やっぱり「今」だ。
シンプルに今を生