吉田修一のレビュー一覧

  • 永遠と横道世之介 下

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    ついに…読み終わってしまった!
    読めてよかったという気持ちと、名残惜しい気持ちでいっぱい。
    「横道世之介」を生み出せる吉田修一さん、本当に天才過ぎるー!そして、話の構成が素晴らし過ぎるのよー!
    また絶対読み返すと思うが、今回ちょっと世之介、カッコ良すぎないか?と思って、星1つ減らしました。笑

    あけみとの関係はちょっと…個人的にはむぅ…と納得できないけど、それで良いってあけみが付き合ってるんだから、とやかく言えないよね。

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    2026年10月03日
  • 横道世之介

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    どこか図々しくも、どこか気弱で、ずっと見ていたくなる、塩梅が絶妙なキャラ、横道世之介が生まれ育った長崎から大学進学のために上京してくる話。
    自分の大学時代も思い起こしつつ、“青春”が甦ります。
    紙の本ならではですが、ここまで読み終わるのが惜しく、もどかしく、怖い小説はありません。

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    2026年09月30日
  • 横道世之介

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    強い向上心も上昇志向もない、でも持ち前の巻き込まれ体質と楽観的なスタンスが魅力の横道世之介。

    様々な登場人物の視点で、ときに年月を行き来しながら大学1年生の横道ライフを描いていく物語。

    登場人物や年月の変遷が自然で巧み。ただゆるく朗らかなだけではなく、真理が散りばめられていた。最期……ここは描かれずに続きがあるのか……???

    自分の(やる気ない)学部生の頃がほのかに思い出された。オーディブルの朗読、一人とは思えないほど多彩な声色が素晴らしいのでおすすめです。

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    2026年09月30日
  • 最後に手にしたいもの

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    彼のエッセイは、旅先の空気やご飯の匂いまでもが漂ってきて、まるで体験したことのない思い出に浸っているような気分になります。

    愛猫ちゃんたちのクスクスしてしまうエピソードが、なんともかわいくて印象に残りました。改めてネコメンタリーを見たくなりました。

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    2026年10月01日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    数年ぶりに再読。とにかく読みやすい。

    オムニバスのなかで描かれる主人公たちの自意識は、共感できるものもあれば、到底できないものもあり、さまざま。

    「女たち」とタイトルにあるが、どちらかというと、男の側に軸足がある。「女たち」は、男の自意識を作品に昇華させるためのテーマでしかない、と感じた。

    こんなこと言ったら身もふたもないが、男の自慰のような作品だと思う。
    自分をクズでダメでと自虐しつつ、でもその自分自身と、「自分自身からの逃れられなさ」全体を愛しているような。そんな作品。

    人生の中で女たちとすれ違う男たちの肥大した自意識。その自意識に、読者は自分を重ね、気持ちよくなるのではないか。
    読みやすい文体で整えられているが、男が自分を慰撫するような手触りの作品だと思うので、好みじゃない人も多いだろうと思う。

    でも自分は読んでて気持ちよくなってしまった。

    特にCMの女が好きだった。キャラクターが何を言いたいかわかる、と思ったので。

    文庫版の解説は、あまり良くないと思った。この作品を読んで、「女性が描けていない」という感想を持つ人がごまんといることくらい、誰にだって予想できるだろう。
    そしてこの解説に良くなさを感じることで、この作品そのものに対する感じ方も変わるというか、没入していたところから急に、2026年の現代に引き戻される感覚があった。そういう意味では優秀な解説と言えるのかもしれない。

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    2026年09月28日
  • 国宝 下 花道篇

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    普通に生きていると、あまり関わらない歌舞伎の世界、1人の人生を通して闇の部分も光の部分も知ることが出来る。
    感じたのは、何事もやっぱり極め続けると深みが出るんだなあと思った。

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    2026年09月26日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画でなんで徳次を省けたんだよ。こんなん徳次の物語やろ!と思うくらい。あの存在感のキャラをカットしたの逆にすごい。映画と比べてごめん。話はめちゃくちゃ面白かった!

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    2026年09月25日
  • 長崎乱楽坂

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    ネタバレ

    風呂上がりの火照った肌に鮮やかな刺青を躍らせた猛々しい男たちが集う三村の家。父親を事故で亡くし母親の実家に暮らし始めた7歳の駿とまだ幼い弟の悠太。
    叔父の文治が刑務所に入っている間、家を仕切っていた正吾。母親の千鶴を家の離れに連れこむ姿を何度も見ている。
    ある日駿は古ぼけた離れの一隅に幽霊がいることに気づく。祖父母に幽霊の話をすると
    ヤクザ稼業に手を染めることなく女たちを連れ込むことなく絵を描き離れで首を吊って死んだ母親の弟、哲也の存在を知る。

    徐々に幽霊との会話の内容の全てを話さなくなった駿はバスケ部でひとつ年上の石倉にいじめられる。狭い街では三村家の人間と関わりあいたくない者も多いことを知った小学5年になった駿。

    ようやくバスケからも解放され美術部に入った中学生時代。
    別れ話の末に父親が母親を刺し殺し、祖父と暮らしている同級生の明生と部活に使う写真撮影の約束をしていた駿。
    刑務所からでてきた文治に駆り出され、祭りの出店の番をさせられ学校を休んでいた。
    言った所で自分の意見は通る訳もなく、しかし明生がわざわざ来てくれたことに羞恥の気持ちも芽生え素っ気ない態度になる。

    ある時父親がわりだと思っていた正吾が三村家と組を捨て神戸へ姿を消した。
    祖父は呆けて亡くなりずっと文治の内縁の妻として祖父の世話をしてくれていた奈緒も葬式が終わると家をでていった。
    しばらくして母親の千鶴も正吾を追って家をでていく。だか正吾はヤクザの抗争で殺されてしまう。


    高2で中退した駿はアルバイトに明け暮れる。そんな時に再会した梨花と東京にでるために二人で金を貯める。
    今度こそ自分で道を切り開くつもりでいたのに弟の悠太に母親の千鶴を一緒に迎えに行って欲しいと懇願される。

    大学生になった弟の悠太は祖母の三回忌の為に東京から母親と兄の駿が暮らす実家に帰省する。
    母親が戻ってきてから兄は仕事もせずに離れに籠って絵を描いているらしい。

    最後の章だけは弟の悠太目線になっていて死んだように生きている自堕落な兄、駿を軽蔑しつつ母と兄を見据えるつもりがあるような終わり方だった。
    駿が不憫でならない。ずっと世間からの目と母親に振り回されあの夏まではずっとここをでていくつもりで生きてきたのに。
    亡き叔父の哲也に姿もやることも似てきた駿が悲しくもあり怖さもあった。

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    2026年09月24日
  • 横道世之介

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    自分の大学時代を思い出させてくれました。

    人当たりがよく、のほほんとした世之介が好きになりました。
    世之介と彼女のやり取り、クスッとなりました。

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    2026年09月22日
  • ミス・サンシャイン

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    余白がありつつも、読者の想像に委ねるということもなく、1人の女性の人生の奥行きが綺麗に浮かび上がってくるようでした。

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    2026年09月23日
  • 国宝 下 花道篇

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    最後の解説含めて、歌舞伎にすごい興味を持てた。映画も良いが本も、熱くていろんなドラマがあり面白い! 役者だけでなく多くの人で伝統を守ろうという素晴らしさを感じるし、改めて尊敬する機会となった。解説にも上がっていたが、人生色んなことがあると再認識した。

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    2026年09月20日
  • 路

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    少し、ストーリーが散漫な感じもしますが、一つの目標に向かって突き進む姿は読んでいて、自分と置き換えたりして、ドキドキしてしまいます。
    主人公の女性の東京に居てる恋人、最後は、旨く決着がついたのかも知れませんが、本当に自分事になったら、どうしたらベストなのか?きっと、凄く悩んでしまし、決断してからもモヤモヤしてしまうかも~。(考えすぎか)

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    2026年09月20日
  • 森は知っている

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    吉田修一は天才すぎないかい。
    作品の幅が広すぎる。
    そして、奥深かったり重かったり軽かったり。
    自由自在。
    ほんとにすごいの言葉しか出てこない。

    今回、この作品を3部作と知らずに、2作目から読んでしまいショック!笑
    今から1作目と3作目も楽しみ!

    無理な設定もあるものの、
    どこかリアルに思える筆力の高さ!
    風間がAN通信に入ったことだけは、腑に落ちなかったものの、
    それぞれのキャラクターが生きていて
    もう中盤からは一気読みでした。

    福祉人だっただけに、孤児を使うAN通信は許せませんが
    どんな世界にいても
    生きることに意味がある。
    そんなことを思った作品でした!

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    2026年09月17日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画は見ていないが、映画ヒットでこの作品を読み始めた
    場面に引き込まれる
    下巻でどう収束するのか楽しみだ

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    2026年09月16日
  • 罪名、一万年愛す

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    長崎の九十九島の孤島に
    創業者・梅田壮吾の米寿を祝うため親族などが訪れる。
    突然の壮吾の失踪で明らかになる過去。

    吉田修一さんの作品にしては意外な展開だった。
    戸惑いつつ読み始めたけれど新鮮でおもしろかった。

    インタビューで
    「小学生の頃から原爆について教育を受けてきている。
    今回の小説も、自分なりに書きたかったことが書けました」

    梅田壮吾が生き抜いた戦後の話は
    この物語の核になっている。
    映画の話を盛り込んだりと
    いつもと違った雰囲気の『罪名、一万年愛す』だった。
    本作もタイトルがいい。

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    2026年09月16日
  • 初恋温泉

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    初期の作品を読む。

    「初恋温泉」というタイトルがいい。

    温泉を訪れた男女が描く恋愛模様。
    温泉という特別な場所で語り合いお互いを認め合う。

    「風来温泉」
    首筋がゾワっとするラスト。
    〈・・・今、風が見えましたよね?〉
    おしゃれな一文と少しの狂気に惹かれる。

    携帯電話もない時代。
    それでも、古い感じがないのは、さすが吉田修一さん。
    温泉へ行きたくなった。

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    2026年09月16日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    第十七章 五代目花井白虎、第二十章 国宝が好きだ
    思い出のなんとうつくしきことか
    十七章の俊ぼんがペロッと舌を出すところ、最後のセリフ、良すぎて毎回泣いてしまう

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    2026年09月15日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    映画も見たけどこっちのほうがとても好み!エグくない。特に男女関係が。喜久雄と春江の関係もさらっとしてるから乗り換え感がないし、喜久雄と俊ぼんの関係もいい。それに徳ちゃんもいい。
    映画の映像確かに凄かったけど、話はこっちのほうが好きだ。

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    2026年09月15日
  • ミス・サンシャイン

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    20代の青年と、80代のかつての大女優の交流。青年が「銀幕の過去の彼女」から、徐々に「目の前にいる生身の彼女」へ惹かれていく描写の積み重ね。最後は純粋な思いを、疑いなく私も受け止められた。
    想像が難しい感情を、読後に違和感もなく成立させる。これこそ「物語の力」だと感じさせてくれた。

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    2026年09月14日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    相変わらずこの方の作品は生々しく、気持ち悪さを感じる。上手い表現が見つからない。
    そして最後もまたゾッと終わる感じね。
    個人的には嫌いじゃない(好きと公言しづらい)

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    2026年09月14日