吉田修一のレビュー一覧

  • おかえり横道世之介

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    大好きな映画「横道世之介」に続編があったなんて知らなかった!

    正社員にもなれず、パチンコ台目がけて走る世之介がいた。世之介24才から25才の話。
    世之介は周囲の人に、いつも優しい。優しすぎる。
    「人生の谷間に伴走してくれる人」。

    どこから読んでもニヤニヤするし、心が温かくなる。世之介のピンチに駆けつけた人とのやりとりが心に沁みる。亮太への世之介の接し方が重なり胸がギュウっとなる。

    「横道世之介」を読んでから「永遠と横道世之介」を読もう。だって、永遠と、で終わっちゃうんでしょう?

    世之介のことを思うと心がチクッとするから★4つ

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    2026年08月18日
  • 国宝 上 青春篇

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     この作品の映画も観ておらず、歌舞伎の世界も任侠の世界も全く知らない私だが、物語の世界に惹かれっぱなしだった。

     歌舞伎の家に生まれた俊介、極道の家に生まれ、歌舞伎に魅了された喜久雄。
     それぞれが、それぞれの立場に苦しみながらも、歌舞伎を愛する気持ちは同じ。
    歌舞伎に向かう気迫が凄まじくて圧倒された。
     少々血の気が多い喜久雄を上手に支える徳次にも惹かれた。

     語り口が、古い日本のお芝居のようで、この作品自体が壮大な舞台で、客席からそれを観ているような錯覚にも陥った。
     
     下巻が楽しみ。

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    2026年08月18日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    ああ凄かった。と思わず声が漏れた。
    大河ドラマを一晩で観たような、そんな感覚だった。1人の人間の生き様を、美しく甘く、残酷な鮮やかさで、これほどの舞に見せれるものか。語り長で、一章一章舞台を見ているかのような充実感。ずっとそばで喜久夫を見てきたような、でもすごく遠い存在のような。
    面白かった、とか、感動した、とか、共感した、とかじゃなくて、凄かった。
    周りの女性も凄かった。喜久夫を母親代わりに育てた幸子も、我が子の座を彼に取られながら、結局は後ろでずっと支えたし、喜久夫の元彼女にして俊介の嫁もまあ強かった。そりゃあ俊介の逃亡10年を側で支えてれば強くもなるか。みんな子供の頃に悲しい記憶を持ちな

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    2026年08月15日
  • 国宝 上 青春篇

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    映画ももちろん大好きだが、原作は細かい感情を読み取ることができてグッとくる。色々な登場人物が描かれるのも面白い。喜久雄の苦労と人の良さを深く知る事が出来るため、最後がよりグッときそう。下巻楽しみ

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    2026年08月14日
  • 罪名、一万年愛す

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    いやはや、もうやられたのなんのって、戦後のこの国に犠牲になった子供たちの痛み苦しみ、そして未来への喪失感に胸が詰まる思いのあとに待ち受ける
    ラストの奇想天外の結末には、なんども言いますがやられたの一言。一気読みでした^_^

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    2026年08月14日
  • 永遠と横道世之介 下

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    横道世之介、39歳、カメラマン。

    二千花との2年間が明らかになってくる。
    だからか、あけみちゃんと結婚しないのは…
    なら2番目でもわかるよ、世之介…
    待ってるんだな、二千花とまた会えることを。
    トナカイになってた?
    サンタになったの?
    あけみちゃんがいうように、本当にみんなの世之介だった。
    ごくごく普通の人間なのに。
    とんでもなくあくが強い人間でもないのに。
    みんなが世之介に引き込まれていく。
    『大丈夫』って、世之介に言われているようで。
    本当に世之介といるとホッとするんだろうな。

    ありがとう、世之介。

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    2026年08月14日
  • 永遠と横道世之介 上

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    シリーズ3弾!カメラマンになった世之介、20代から30代であり40手前、それでも世之介は世之介なんだぁ。そして序盤に著者の説明(ボケ?)が秀逸!さぁ下巻だ!

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    2026年08月13日
  • 横道世之介

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    吉田修一さんの作品は初めて。
    『国宝』をはじめ映画の原作となる作品がたくさんある作家さんなのですごく楽しみにしていました。

    この作品は東京の大学に入学した横道世之介の1年間のお話。
    何とも言いがたい魅力溢れる世之介に惹きつけられ、ほんわかした気持ちで読み進めていましたが、後半はそれこそ何とも言えない儚さで胸がいっぱいになってしまいました。
    圧倒的な儚さ、だからこそ.....っていうところがたまらなかったです。
    ありがとうございましたm(_ _)m

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    2026年08月13日
  • 国宝 下 花道篇

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    独特の語り口調なのに読みやすかった。歌舞伎のことは分からないけど、本物の歌舞伎を見に行ってみたいと強く思わせるお話でした。

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    2026年08月13日
  • 永遠と横道世之介 下

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    世之介シリーズの完結編。
    他の方も書いておられるのだが、読み進めるにつれて、「ああ、もうすぐ終わってしまう」と切なくなるのだ。本シリーズは1年を12章で分割して、1章で1か月が経過するスタイルだから、「あと1年、あと半年、あと3か月」と残りの月数を数えてしまう。 

    世之介シリーズの読者であれば、世之介が電車事故で亡くなることは周知のこと。正確な年月や、世之介の享年は覚えていなくても、なんとなくそろそろではないかと、残りの章が少なくなるにしたがって焦りが増してくる。
    加えて、先だった恋人・二千花の亡くなる直前のエピソードや、これから生まれてくる子(後輩・ニコの子供)など、後半は生と死が入り乱れ

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    2026年08月12日
  • 永遠と横道世之介 上

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    『横道世之介』シリーズ第3弾。

    39歳となった横道世之介。カメラマンとして細々と生活しながら、『ドーミー吉祥寺の南』で暮らしている。祖母からドーミーを引き継いだあけみちゃんとは、未だ籍は入れずに同棲中。元芸人のサラリーマン・礼二さん、書店員の大福さん、大学生の谷尻くん、中学教師ムーさんの引きこもりの息子・一歩、の『ドーミー吉祥寺の南』の住人たちとの日々を送っている。

    なんとなく、生きる世之介。ふわふわと中に浮いているように。
    変わらない、本当にずっとこどものままだ。
    亡くなった恋人・二千花を忘れられないために、あけみちゃんとの関係も…
    あけみちゃんにも、『2番目』と言ってしまう始末で。

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    2026年08月11日
  • 国宝 上 青春篇

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    講談風の語りなんですね。昭和感満載。この時代のカッコいいとこ、良く描いてあると思います。青春と青春。それぞれの。歌舞伎の世界、全く分かりませんが読んでいけます。さぁ、下巻はどういう展開が待ってますやら。楽しみ。

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    2026年08月10日
  • ミス・サンシャイン

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    ハリウッドで活躍した伝説の大女優、和楽京子。(本名、石田鈴) 80歳を超え 女優業は引退してもなお美しくスカッとした粋な人柄と、戦後の銀幕を彩った彼女の映画に魅了されていく大学院生の一心。

    二人の半年間の心の交流を、丁寧に静かに紡いでいきます。


    鈴は米国でミス・サンシャインと呼ばれ人気女優になりますが、実はそう呼ばれるのは嫌だったこと、愛する人がいたこと、長崎で被爆していること、自分よりもっと綺麗な幼なじみがいたこと‥徐々に彼女の華やかな半生の裏にある哀しみが明らかになっていきます。


    作者の吉田修一さんが『初めて長崎の原爆のことを書こうと思った』と言っています。でも、このストーリーの

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    2026年08月08日
  • おかえり横道世之介

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    横道世之介シリーズの続編。あの独特の語り口が楽しめます。
    今回は世之介が24歳から25歳の1年間。前作が18歳だったので6年後かな。
    語り口もそうだけど、世之介もあまり変わっていない。ちょっと不器用だけど良い人。そしてスルリと心の中に潜り込んでくる不思議な男。でもちょっと物足りない男、世之介。
    そんなどうでも良い男の1年間を、なぜか熱心に読んでしまう。大きな事件や出来事が起こるわけではないのに、なぜかどんどん読まされてしまう。
    まるで作者の手のひらで転がされているよう。上手いです。

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    2026年08月04日
  • 横道世之介

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    ネタバレ

    東京の大学に進学するために長崎から来た世之介、サンバサークルに入ったり、同級生の友達が子供ができて退学したり、一見不釣り合いそうなお嬢様と付き合って意外と上手くいったり、飄々としてるけど人当たりが良くて割と愛されるタイプ。
    どうしてもって訳ではないけど、なんだか放っておけないタイプの世之介が気になるので、続編も読んでみようと思う。笑

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    2026年08月02日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画を観てから読んだ。語り口調がわかりやすい。何より凄いのは、吉田修一の取材力と筆致。実話のようだった。

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    2026年08月01日
  • おかえり横道世之介

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    シリーズ前作同様、主人公の優しさに溢れた作品。本作では「善良」という言葉で表現されていた。関わった人の未来(現在)を表すことで、深く短い関わりでも気付かぬうちに良い影響を与えた主人公の人の良さに心温まった。

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    2026年07月31日
  • 永遠と横道世之介 下

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    下巻まで読んでから評価すれば良かった。
    上巻では、なんだかはぐらかされているような表現が気になって、イマイチの感じでした。下巻まで読み終わって、あっ、やっぱり世之助さんだったなぁと思いました。こんなかたちで終わるのね。
    悲しいけれど、気持ちの良い作品でした。

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    2026年07月31日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    良かった。

    けど、映画とはまた違う。

    悪魔に祈るシーンが全然出てこないなと思ってたら、だいぶ後の方で出てきた。これは映画は上手く切り取ったなと思う。本だとそこまで印象に残らないような…?

    娘との関係性についても意外だった。記者というところは一緒でも、本ではなんと、相撲ファンの父の影響か力士と結婚し、あっさりと退職、相撲部屋の女将さんになっている。荒れた時代はあるとはいえ、一緒にハワイに行ったり、孫にも会えたりする。その後また確執も生まれるが…なんというか、人生いろいろというか。悪魔に魂売り、家族を捨てた歌舞伎役者…と単に決められない気がする。映画はそこに焦点を当てた感じ。

    ただ、本は最

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    2026年07月28日
  • 国宝 下 花道篇

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    上巻に続き、歌舞伎という特殊な世界を描いた物語でありながら、読み終える頃には「芸を極めること」と「普通に生きること」は本質的には変わらないのだと感じた。才能や努力、嫉妬、挫折、人との縁など、誰もが人生で向き合うものが、歌舞伎という舞台を通して濃密に描かれている。

    華やかな世界の裏にある厳しさや葛藤、人生を懸けて芸を追い求める登場人物たちの姿には何度も心を動かされた。上下巻を通して一人の人間の生涯を見届けたような読後感があり、歌舞伎に詳しくなくても最後まで物語に引き込まれる一冊だった。読み終えた今は、実際の歌舞伎を一度観てみたいと思わせてくれる作品でもある。

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    2026年07月28日