吉田修一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
内容(「BOOK」データベースより)
初恋の女性と結婚した男。がむしゃらに働いて成功するが、夫婦で温泉に出かける前日、妻から離婚を切り出される。幸せにするために頑張ってきたのに、なぜ―表題作ほか、不倫を重ねる元同級生や、親に内緒で初めて外泊する高校生カップルなど、温泉を訪れる五組の男女の心情を細やかにすくいあげる。日常を離れた場所で気づく、本当の気持ち。切なく、あたたかく、ほろ苦い恋愛小説集。
温泉で見つめなおすか・・・
走りすぎているというか普段気づかないことを気づかせてくれるというのはやはり心にゆとりがないと難しいものなんでしょうね。。。
僕は大丈夫だね!?? -
Posted by ブクログ
出版社/著者からの内容紹介
最高傑作長篇小説
村上龍氏絶賛!
「倒壊の陰にある希望、裏切りと同意語の救済。閉塞と共存する解放、虚構に身を隠す現実。」
関東平野のど真ん中、開発途上の大宮の地にそびえ立つ、地上35階建ての巨大スパイラルビル。設計士・犬飼と鉄筋工・隼人の運命が交差するその建設現場で、積み重ねられた不安定なねじれがやがて臨界点を超えるとき。鮮烈なイメージと比類ない構想、圧倒的な筆力で<現代>のクライシスを描く芥川賞・山本賞作家の傑作長篇小説!
それぞれにそれぞれの物語があるんだなぁ・・・
と感じてしまいます。
きっと何も取り柄がないような僕にも物語にしようと思えばそうなるのかな -
Posted by ブクログ
ネタバレああ凄かった。と思わず声が漏れた。
大河ドラマを一晩で観たような、そんな感覚だった。1人の人間の生き様を、美しく甘く、残酷な鮮やかさで、これほどの舞に見せれるものか。語り長で、一章一章舞台を見ているかのような充実感。ずっとそばで喜久夫を見てきたような、でもすごく遠い存在のような。
面白かった、とか、感動した、とか、共感した、とかじゃなくて、凄かった。
周りの女性も凄かった。喜久夫を母親代わりに育てた幸子も、我が子の座を彼に取られながら、結局は後ろでずっと支えたし、喜久夫の元彼女にして俊介の嫁もまあ強かった。そりゃあ俊介の逃亡10年を側で支えてれば強くもなるか。みんな子供の頃に悲しい記憶を持ちな -
Posted by ブクログ
世之介シリーズの完結編。
他の方も書いておられるのだが、読み進めるにつれて、「ああ、もうすぐ終わってしまう」と切なくなるのだ。本シリーズは1年を12章で分割して、1章で1か月が経過するスタイルだから、「あと1年、あと半年、あと3か月」と残りの月数を数えてしまう。
世之介シリーズの読者であれば、世之介が電車事故で亡くなることは周知のこと。正確な年月や、世之介の享年は覚えていなくても、なんとなくそろそろではないかと、残りの章が少なくなるにしたがって焦りが増してくる。
加えて、先だった恋人・二千花の亡くなる直前のエピソードや、これから生まれてくる子(後輩・ニコの子供)など、後半は生と死が入り乱れ -
Posted by ブクログ
『横道世之介』シリーズ第3弾。
39歳となった横道世之介。カメラマンとして細々と生活しながら、『ドーミー吉祥寺の南』で暮らしている。祖母からドーミーを引き継いだあけみちゃんとは、未だ籍は入れずに同棲中。元芸人のサラリーマン・礼二さん、書店員の大福さん、大学生の谷尻くん、中学教師ムーさんの引きこもりの息子・一歩、の『ドーミー吉祥寺の南』の住人たちとの日々を送っている。
なんとなく、生きる世之介。ふわふわと中に浮いているように。
変わらない、本当にずっとこどものままだ。
亡くなった恋人・二千花を忘れられないために、あけみちゃんとの関係も…
あけみちゃんにも、『2番目』と言ってしまう始末で。
本 -
Posted by ブクログ
眩しいなぁ、青い海も空も赤い夕焼けもピンクの夕映えも白い砂浜も若い日々も初々しい恋も全部。そして若すぎる恋も叶わない片想いも自分勝手な不倫もそれに振り回される離婚も苦くて。それでもやっぱり恋愛も人生も素晴らしい!
オッソーと久遠はもちろん若すぎたからうまくいかなかったのだろうけどでもやっぱりあの時にしかできない恋愛だったし、かけがえのないキラキラの日々だったし、でもどうしたって未熟すぎて生活がたちいかなくなって別れる決心をしたからこそその後の充実した学生時代以降をお互いに謳歌できたのだろうし、落ち着いた今の安定した生活や自信を手にしたのだし。
大人になっての仕事上での偶然の出会いやお互いの離婚 -
Posted by ブクログ
普段恋愛をテーマにした作品はあまり読まないので新鮮な気持ちで読みました。
2人の過去の恋愛と現在を行ったり来たりする展開の中で、時間の経過で考え方や物の見方が変わることについて考えさせられる作品でした。
昔はこれが存在しない世界は考えられない!くらいに大切に思っていたものが、今ではそれがないことが当たり前の日常を過ごしているというのは、昔を思い出すと少し寂しいことですが、それだけ自分が変わってきたことの証であって、そうした変化の積み重ねがあって今の自分があると思えば、過去を振り返って自分が変わったことを感じることは寂しさだけではなくて、誇らしいことでもあるなと思いました。