吉田修一のレビュー一覧

  • 怒り (上)

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    逃亡中の指名手配犯は誰なのか、現れた過去の分からないで人物と周囲の人たちにもそれぞれの事情もあって、謎が深まったまま進行。素性の分からない人間をどこまで信じることができるのだろうか?  下巻うへつづく

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    2023年03月19日
  • 路

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    この作品を読んで、吉田修一さんの文章から、あたかも目の前で起こっていることがありありと浮かんでくる様な感じを受けました。台湾に行ってみたくなりました。

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    2023年03月18日
  • 東京湾景(新潮文庫)

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    夜の埠頭にバイクで行ってみたくなる。

    これを薦めてくれた人は、これを読んだ後、過去にマッチングアプリで付き合った人を追って、夜に原付きで長距離走った………と言ってた。そんなイメージなんてない人なのに。
    人をそんなふうにする力がある作品かと。

    登場人物誰一人として、彼らの恋愛観には共感できないけど、その勢いと熱情には共鳴できる。
    そして少し切なくなり、かなり歳を感じる。

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    2023年03月13日
  • 路

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    とにかく人豪と春香の2人の関係が堪らなく切なくて愛おしい。

    たった半日だけだったから、ここまで2人の気持ちを熱くさせたのだろうし、たった半日だけだったから、あまりに長すぎた月日は、その関係を2度とは戻してくれなかった。ギュッと胸が痛くなるけど、少し心地よくて、僕はこの月末で良かったと思います。

    その他2人の主人公、威志と勝一郎も魅力的な存在。それにしても、吉田修一さんは複数主人公を上手く絡ませるなぁ

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    2023年02月25日
  • 熱帯魚

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    美しい俳優が演じることを想定したダメ男ものの群像劇を、なぜかそのへんの一般人が主演しちゃった!ダメだよ〜人間臭すぎるよ〜!みたいな小説×3篇。好きです。

    共感しながら読むやつじゃないはずなのに、自分のダメポイントを浮き彫りにされるような居心地の悪さを感じながら、ぞわぞわしながら読みました。でも妙に爽やかな読後感なのがウケます。なぜ。

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    2023年01月19日
  • 怒り (上)

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    まだ上。文章としても面白く、始め犯人に抱いていた怒りをだんだんに忘れていく。色々な人の暮らしを応援しながら楽しんで読んでいる。誰にも不幸なことが起こってほしくない。

    でもなんか起こるんだろうな。あぁ、怪しいな。と段々に不安を思い出す。あちこちに怪しい人がいてドキドキする。さぁ下を読むぞ。

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    2023年01月08日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    作者の吉田修一に、騙す気なんてないかもしれないけど騙された(日記の部分)。騙されたことに、読み終わるまでというか読み終わってもなお気づかかなった。登場人物の誰も好きにはなれないけど、日記部分の仕掛けに唸ってます。そこに感心したので★4つにしたけど、内容としては★3つ。
    李という青年、神出鬼没のピーちゃん、時枝おばさん、床下の穴、連続放火事件・・・。怪しさ満載で気を持たせすぎ。

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    2023年01月07日
  • 悪人 新装版

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    悪意をもって人に接し悪事を行っているヤツは他にいる(騙してものを売り作るなど)。気持ちが通じ会えない淋しさ、理解しようとしない貧しさ、見栄やプライドの行き過ぎた局面で人を殺めるところまで暴走してしまう悲しさ。一方的・機械的に善悪を分けてしまいがちな風潮のなかで、あえて悪人に徹しようとするきことで、愛するものを守ろうとした悲しすぎる愛の物語でもある。

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    2023年01月04日
  • ウォーターゲーム

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    爆発的な面白さ。世界をどこまでも、いつでも戦いのために飛び回る主人公。まさか最後にあんな芸当をやってのけるとは。残り10ページが息つく暇なくページをめくることに。
    テーマはこれから世界的な課題である水問題。日本、カンボジア、ロンドン、キルギスと飛び回り世界的な水ビジネスで悪どく儲けようとする企業をはめていく。その水問題と水ビジネスを的確に描きながらエンターテイメント性を高めていることろ、なかなかに評価できる。

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    2022年12月29日
  • 路

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    ネタバレ

    多田春香
    大井物産台湾新幹線事業部。入社四年目。東京神田生まれ神戸育ち。関西の私立大学出身。母親の道子の実家で小学校卒業まですごした。父親の直人は福岡県出身の寡黙な電気関係の技術者。台湾に出向する。

    高橋一馬
    大井物産海水淡水化事業部。春香と同期入社。

    山尾
    台湾新幹線事業部部長。台湾新幹線事業を社内で引っ張ってきた第一人者。

    萩尾
    台湾で詰めている。

    葉山勝一郎
    大学で交通工学を学んだ後、大手建設会社の熊井建設に就職した。定年を迎える頃には専務にまで昇り詰めたし。退職後は後輩社員が独立して設立した中堅のコンサルタント会社で顧問として奉公した。台湾で生まれ終戦まで過ごした。

    葉山曜子

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    2022年12月28日
  • 犯罪小説集

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    ネタバレ

    モデルとなった事件

    ・青田Y字路
     栃木小1女児殺害事件

    ・曼珠姫午睡
     首都圏連続不審死事件

    ・百家楽餓鬼
     大王製紙事件

    ・万屋善次郎
     山口連続殺人放火事件

    ・白球白蛇伝
     元千葉ロッテマリーンズ投手強盗殺人事件
     清原和博覚せい剤取締法違反

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    2022年12月27日
  • 怒り (上)

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    何年か前に新聞の連載小説で読み、その後、映画も観に行った小説。今まで連載小説は必ず読んではいたが、映画まで観に行ったのはこれだけ。
    それだけ気に入ったということ。

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    2022年12月14日
  • 初恋温泉

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    映画的な文章から、柔らかなお湯やしんしんと降る雪の音、ピンと張りつめた空気等々が伝わってきました

    どのお話もよかったけど、男女の機微は私にはわからないところもありました(恋愛経験不足)

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    2022年12月07日
  • 熱帯魚

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    籍も入れていないのに、子連れの女とともに過ごす大輔。さらには仕事をしないで引きこもっている光男。光男は毎日出かけずに熱帯魚の世話をする。大輔はボーナスで家族全員を連れて海外旅行へ行こうというが、だれもまともに取り合ってくれない…。

    吉田修一の短編3編で、いつもどおりなにか起こるようで起こらないようなグズグズとした話である。しかし、とにかくあるかね全部使って何かを変えようとしたり、女子中学生に手を出したり、女にグリーンピースを投げつけたり、作りかけの酢豚を皿ごとゴミ箱に捨てたりと、突然爆発する。

    どこかにあるようでどこかにない、掴みどころのない作風なのだが、なぜか日本映画のような妙な静けさと

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    2022年12月06日
  • 新装版 静かな爆弾

    ネタバレ 購入済み

    音のない世界

    音が聞こえない世界を時折ヒヤリとする表現されていて一気に読み進めました。未来への可能性を残した終わり方も素敵です。

    #切ない #深い

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    2022年11月20日
  • 逃亡小説集

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    いろんなしがらみから逃げたくなる時って度々あるけど、結局踏み留まることが多いワタシ。それが良いのか悪いのか、、、。

    この短編集では、逃げた後、幸せになれるどころか大切な人や無関係な人まで巻き込んで不幸になるだろう未来を予感させる結末。
    辛くなったら逃げれば良い、なんて人には簡単には言えない。
    逃げた後、ちょっと希望がみえるそんな話も読んでみたかったな。

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    2022年11月18日
  • 橋を渡る

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    世間の評判ほど言うほど悪くはなかった印象。
    前半3部はまさに吉田修一といった感じでスイスイ読み進められる。
    問題の最終章、
    まさにフロム・ダスク・ティル・ドーンばりに、
    一気にジャンルが変わっていく。
    ここで躓くということなのだろう。
    だが、過去とされる所謂現代の物語も引き継がれ、
    さらにユートピアともディストピアとも言えない未来を
    見せられ、それがやけにリアルに感じたのは確か。

    欲を言えば、もう少し伏線の回収をしてもらいたかったとこだが、
    それは愛嬌。物語に蛇足はいらない。そういうことだ。

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    2022年11月12日
  • 路

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    台湾新幹線の開業に舞台にした群像劇。
    国境を越えて時代を越えてめぐる様々な人たちの想いが爽やかに描かれています。
    読み終えて、晴れ晴れとした気分になれる一冊、台湾に行きたくなる。プロジェクトX的な内容を想像したけど、そういう感じは薄い
    小籠包、魯肉飯、牛肉麺などの単語に反応してしまう。お腹も空いてくる一冊。

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    2022年11月12日
  • 悪人 新装版

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    不器用な人たちばかり。でも人間はそんなに器用には生きられなくて、運が良かったり悪かったり、真面目でも上手くいかなかったり、適当にしたことが上手くいったり、本当に思い通りにならないなあ、なんて思いながら読み進めた。

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    2022年10月27日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    猫好きさん、集まれ〜 って本!

    猫との付き合い方はそれぞれ違っていても
    溢れるほどの愛は皆んな同じ。

    猫って、
    そこにいるだけでいいんだよ。
    くっつき過ぎず、離れ過ぎずの距離もたまらない。

    そう思っている自分は
    柚月裕子氏に一番共感する。
    と、言うことは、、
    自分は「二割の人」かな…
    もっと、彼女の本を読んでみたいと思う。

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    2022年10月17日