吉田修一のレビュー一覧

  • 悪人 新装版

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    本当に「悪い」のは誰?何?
    表に出なくても「悪い」やつはいる。表に出ない「悪い」ことをしても、なんとも思わない奴はいる。
    人それぞれにその人の正義があるから、理解しあうのは容易でない。
    頭ではわかっていても渦中にある時はただ、シンドイ。悲しい。

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    2025年09月15日
  • 路

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    吉田修一は群像劇書くの上手いなぁと思う。その中に核となる主人公がいて、周りの魅力的な人々が様々な生き方を見せてくれる。それらに支えられ主人公が成長する。
    「国宝」もそういう小説だった。

    今回はさらに台湾という場所が空気感を出して、魅力的。台湾に行きたくなった。台湾映画でいいから、あの台湾の空気を感じたくなった。

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    2025年09月11日
  • パーク・ライフ

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    ネタバレ

    収録されている2話のうち、タイトルにもなっているパークライフが良かった。

    以下、ネタバレあり

    公園から過去の話を思い出し、そこからさらに過去の初キスの話へと展開されて、また公園に戻ってくるところ。複雑な構成だが、スッと頭にイメージできて、自分も体験している感じになれた。人物同士の距離感が不思議。夫婦は離れていて、夫婦じゃない、初見同士の方が近い。最後のふわっとだけど何か芯のある終わり方。
    全体的にさっぱりしている。

    2話目は1話目と違い内容が気持ちの良いものではなかったので★-1で、トータル★4とした。

    ただ、表現というか、時系列が前後する構成はこちらも健在で、読みものとしておもしろかった。

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    2025年09月08日
  • 路

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    面白かった。
    台湾新幹線の完成までのストーリーを中央に据えながら、それに関わるいろんな立場の日本人、台湾人の人生を通して、
    日本と台湾の複雑な関係を描いている。
    すぐ隣でありながら、近くて遠い国。
    たくさんのロマンス、そして、旧い世代と新しい世代。男と女。
    少し前の時代を感じながらも、とっても読み応えがありました。

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    2025年09月06日
  • 路

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    吉田修一の印象はなんか毎回面白そうなのに読んでみるとパンチがないまま終わるというもので今回もそれに近かった。群像劇の中でいくつか弱いものが混じってて混乱もする。
    最後の終わり方は良かった。

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    2025年08月27日
  • 横道世之介

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    「国宝」を読む前に横道世之介は履修しなくては、と手に取りました。前から気になっていた本なので、丁度良いきっかけになりました。
    長崎(佐世保?)出身の世之介が東京の大学(法政?)に進学し、東京の暮らしを始めるお話です。一年生の期間と、その時濃密に過ごした人のその後が●印の後にちらりと出てきます。特に大きなにかがおこるわけではないのですが、バブル期なのに毎日の生活は金満とはあまり関係なくて、ただ、ホテルのバイト内容はバブルっぽい。あとは、千春みたいな存在も。
    世之介だけでなく、祥子さん筆頭に出会った登場人物がとても個性的で、多分誰かしらを好きになるのがこの本の人気を支えている気がします。大きなことはおこらないけど、普段体験しないようなことはいくつもおきますし。また、あの時代を思い出させるワードが多くて、40代後半~60歳位の人は懐かしく読めると思います。夏の帰省先で起こった大きな出来事、確かにあの頃多かった。私の住んでいた地域にもまれにたどり着くことあり、ポイントとなる場所で検問できていたなぁ。
    世之介がそこそこ彼女つくって、しばしば異性と淫らな行為にふけるので中学校以上。

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    2025年08月23日
  • 最後の息子

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    「最後の息子」
    ビデオ日記を撮るという設定がなんとなくピンと来ず。かなり自分で感情を考察しなければいけない部分が多いのが難しく、読むのは2回目だが、やっぱりあまりハマれなかった。
    ラストの閻魔ちゃんの電話中のメモの愛情にはグッとくる。あえて悪ぶるのとか、それでも閻魔ちゃんには優しく見えているのとか、人間失格に近い構図か?

    「破片」
    最後の息子に比べて格段に情景描写が増え、一気に物語の風景が浮かんで真に迫ってくる感じがあった。これぞ吉田修一という感じ。明らかに才能開花している。
    積み重ねられるエピソードで、母を不幸な事故で亡くした田舎の男世帯の雰囲気、九州に根強く横たわる男尊女卑思想、兄弟それぞれの歪んだ女性感が伝わってくる。突然去っていくかもしれない怖さでか女を手放したくなってしまう兄と、女を握りしめて絶対逃さないことが女の幸せだと信じ込む弟。

    「Water」
    恋も部活も、いろいろ悩みもありつつ全力&ストイックな青春坊主たちも素晴らしいけど、かなり苦味走った恋愛をしていそうな大人のエピソードが挟まるのが、アクセントとしてとてもいい。
    その効果で、より青春はキラキラして見え、大人の世界はほのぐらく見える。
    とにかく部活を頑張る青春って、無駄かもしれないけどかけがえないな。部活って、初めて気づく複雑な人間心理をいったんリセットして別のことに打ち込み、心の健康を守るのに必要なのかもな。

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    2025年08月20日
  • 悪人 新装版

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    逃げ場がなくて息苦しくなるけどその分深くまで入り込める小説だった。悪の度合いって、罪の重さに必ずしも比例するわけではないのかもしれない

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    2025年08月19日
  • 橋を渡る

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    春、子供のいない夫婦が預かっている、海外赴任中の姉の高校生の息子が、彼女を妊娠させる。夏、市議会議員の妻が、夫の収賄を知って苦悩し、秋、数カ月後に結婚を予定している順風そうなテレビディレクターが、彼女を殺してしまう。そして冬、時代は一気に70年後に飛ぶ。冬の視点者は、「サイン」と呼ばれる、特殊な生まれ方をし、通常の人間とは区別されて生きている男。その「サイン」は、秋、テレビディレクターが追いかけていた研究者が作り出したものである。サインの妻が、春の夫婦の血縁者であったり、もう一人のサインの夫が、夏の市議会議員の血縁者だったりすることが、だんだんわかる。70年前の出来事が、影響している世界。あの時の選択は、間違いだったのか。

    初読みの時にはあまり印象に残らず、忘れていたけれど、今回、おもしろくてのめり込むように読んだ。週刊文春連載だったらしく、「セウォル号沈没事件」「都議会セクハラヤジ問題」「iPS細胞」「香港の雨傘デモ」など、当時、世間を騒がしていたニュースが、そのままの形で出、正しいとは何かという問いかけが、ちりばめられている。そして、その影響を受けた70年後は、人間がストレスから解放された社会であり、しかし、その下で、犠牲になっているものがある。

    どうということのない夫婦の生活が、吉田修一が書くと、面白いのはなんでなんだろう。春、子のない夫婦のもとに届いた、差出人不明の酒、米の回収は、他の人の感想を読むまで、気づかなかった(ちゃんと書いてあるんだけどー)。

    良かった比喩。朝、泥酔状態の若いホスト三人が歌舞伎町のマンションに帰り、登校する小学生が出てくるシーン。
    「兵士が野戦病院に担ぎ込まれるように彼らが消えると、代わりに叶音ちゃんが元気よく飛び出してくる。」

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    2025年08月08日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    孤島を舞台にしたミステリーであり、戦災孤児など歴史の重みがにじむ人間ドラマでもあった。時々クスッと笑える描写もあり、気づけば結末が気になって一気読み。作中で触れられる「砂の器」など昭和の名作とは異なる予想外のラストに驚かされた。初読みの作家さん。引き込まれる作品で、とても面白かった。

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    2025年08月06日
  • 横道世之介

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    ネタバレ

    映画国宝を見て、吉田修一さんの著書を読んでみた。

    まず、一言で言うとこの人は天才だと思った。
    前半で、横道世之介という人物像を読者に掴ませ、愛着を沸かせる。その後、横道世之介を知る人物からみた横道世之介の人物像を語る。そこで過去の横道世之介の片思いの相手が横道世之介が死んだことを知るシーンを描く。その後再び横道世之介の目線から描かれる。
    横道世之介が亡くなったことに対するインパクトを読者が1番残す方法で書かれていて、実際私も心を掴まれた。

    ここまで面白みの欠ける主人公を面白おかしく描けるのは吉田修一さんしかいないと思った。

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    2025年08月02日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    長い人生の中の一瞬の出来事を今体験してるみたいな感覚になって、次はどんな物語なんだろうって一気に読みたいけど勿体なくてちまちま読み進めた一冊

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    2025年07月31日
  • ぼくたちがコロナを知らなかったころ

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    ANA機関誌に掲載されたエッセイ。
    ちょうど2019年までのものなのでコロナを知らなかったころなんだなぁ。
    先日観た映画の原作の話も時々出てきて興味深かった。
    とても明るい楽しいエッセイでした。

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    2025年07月31日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画からの原作。上巻もそうだけど、同じシーンなのに全く別の意味合いを持たせて使われているのが、視聴者の誤解を生んでそう。小説が描かなかった部分(登場人物の表情とか、態度)を映画は描いていたので、映画は映画で素晴らしいんだけどね。
    これは小説というより、読本というべきかもしれない。語り手は誰だったんだろう…

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    2026年10月12日
  • 国宝 1

    匿名

    無料版購入済み

    話題

    映画が話題になっているので読んでみました。想像していたストーリーではなく、良い意味で意外で面白いです。

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    2025年07月23日
  • 国宝 1

    匿名

    無料版購入済み

    映画の評判が良いので見てみました。映画見てないけど、これは映像で見たら面白そうだなって思います。華やかだろうな。

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    2025年07月20日
  • 国宝 1

    無料版購入済み

    さすが

    2025年夏、超話題の映画「国宝」のマンガ版。

    原作小説が2018年秋と2021年秋の上下巻発売、このマンガが2024年9月から連載開始、そして映画の公開が2025年6月。
    タイミング的に、このマンガ版は映画と共に売るというメディアミックス戦略の一環だろう。

    作画の三国史明というマンガ家は、ビッグコミックオリジナルにて「穀潰しのメシア」という読み切り作品で2022年にデビュー。
    そして、恐らくその次の作品が本作。
    他に「武論尊100時間漫画塾」出身という情報くらいしかないが、絵のレベルはかなりのモノ。
    特に、歌舞伎の女役にスポットを当てた作品で、妖艶さを出す描画力はすごい。
    また、普段の絵もいい感じ。

    三国史明のオリジナルの発想力はまだ不明だが、今後かなり人気の出るマンガ家になるんじゃないかと思う。

    ストーリーは原作小説も映画も知らないが、なかなか壮大なストーリー。
    さすが話題になる作品だけあると感じた。

    これはいつか全巻読んでみたい作品。
    もっとも、その前に映画版を見てみたいが。

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    2025年07月17日
  • 森は知っている

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    面白い
    吉田修一いまんとこ読んだ本はみんな面白い
    常にスピード感があって
    ほっといても物語りに引き込まれちゃう
    電車が着いても
    しおりを挟むのを躊躇うような
    そういう本だけを読めればいいのに

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    2025年07月11日
  • 国宝 上 青春篇

    匿名

    購入済み

    引き込まれました

    映画が好評ということで、とても気になっていたのですが、原作が有るという事で、映画を見る前に読むことにしました。どちらが先が良かったか?はまだ分かりませんが、とても面白く、あっという間に上巻を読み終えました。早く映画がみたいです。

    #泣ける

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    2025年07月09日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    面白かった。まさかそんな方向に行くのかと先が気になって急いで読んでしまい,二度読みした。真相というか過去の経過はすごく辛くて,実際を知っている人にとって虎に翼はきれいすぎただろうなと思う。最後のファンタジー的な結末はちょっと,と思うけど,全体が面白かったので気にならない。
    話は面白かったけど,砂の器とかのネタバレになっているのはどうなのか,「砂の器等のネタバレをされたくない人は先にそっちを読んで・見てください」と注意喚起すべきでは,でもそうするとこっちのネタバレになってしまうし難しい,と思う。先に知っておいて良かった。
    映像化は難しいだろうなと思うけど,そう思った国宝も映像化されてるし,されるかな。梅田翁はイッセー尾形さんあたりでどうか。豊大と三上も絶妙な俳優さんを選んでもらえることを期待。

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    2025年06月26日