吉田修一のレビュー一覧

  • パレード

    Posted by ブクログ

    小さなきっかけで集まった、お互いに無関心な緩い関係性の5人の話。ゆるい日常にだんだんと暗雲が立ち込めて、ラストに繋がった。まともそうな人が実は、というとこまで含めて親近感がわく小説だった。
    長く付き合う関係性もいいけど、人生の中で数年程度の刹那的な関係っていいよね。

    0
    2026年04月10日
  • ミス・サンシャイン

    Posted by ブクログ

    最初は物語の核となる部分がどこにあるのか分からなかったが読み進めることで和楽京子と一心がそれぞれ異なる人生を歩む中でも重なる部分にこちらが惹き込まれていく。桃ちゃんの件が必要だったのかは微妙なところだが、逆のこの年相応の恋模様が展開されることで読みやすく、また主人公がまだまだ大人にも非情にもなりきれない未熟な少年であることが上手く表現されている。原爆に関して、記述は多くはないがそれでも歴史と和楽京子の人生の重みを感じるには充分な文章だった。

    0
    2026年04月07日
  • 怒り(下) 新装版

    Posted by ブクログ

    信じる 信じない 信じられない
    信じていたのに裏切られる

    結局最後は自分自身を信じることができた者だけが、自分にとって大切だと思う人のことを信じることができるのだろう

    0
    2026年04月07日
  • 怒り(上) 新装版

    Posted by ブクログ

    最初はよくわからないまま進んでいたけど、後半はかなり面白くてサクサク読めた。続きが非常に気になる。
    下まで読んでもう一度ちゃんと感想書こう。

    0
    2026年04月05日
  • 永遠と横道世之介 下

    Posted by ブクログ

    なんでもない一日。
    春の、夏の、秋の、冬の。
    そんななんでもない一日みたいな人。

    心が洗われるような本でした。

    0
    2026年04月04日
  • 路

    Posted by ブクログ

    台湾新幹線のお話という事でもっとプロジェクトXっぽいかと思いましたが、いい意味で予想を裏切ってもらいました。

    吉田修一さんの作品は人間を描くのが上手だといつも感心しますが今回はいい方の人間臭さが目立つ内容で台湾の人の優しさ、おおらかさがとても心地よかったです。

    後、一番は台湾の空気、匂い、そして南国の蒸し暑さ、それがすごく伝わって来ましたね。

    0
    2026年03月29日
  • パレード

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    直樹の章の最後で、全くジャンルが異なる本になる。
    共同アパートで暮らす5人を丁寧に描いた群像劇のように進んでいく。
    サトルが新たに入居して不穏な空気になるがそれがミスリードのまま終わると思いきや、まさかのそれをオチに持ってくる衝撃の展開。
    読んでいて全く予想できなかった、ただこの作品のジャンルがとても難しいと思った。
    オチありきならミステリーになるのだが、それだとオチの衝撃が無くなってしまうだろう。
    しかし、純文学と言われればオチによって全く異なる性質に変わるので純文学ではない、故に非常に難しい本の紹介になる。
    紹介する人の技術が問われる小説なのかもしれない。

    0
    2026年03月28日
  • 永遠と横道世之介 上

    Posted by ブクログ

    少し前に読んだ『太陽は動かない』でもコメントしたが、改めて吉田修一の表現力の広さ(深さ?)には恐れ入る。『横道世之介』シリーズの三作目として、これまでの軽妙な表現や内容は、『悪人』『怒り』『犯罪小説集』等の「重さ」と『太陽は動かない』の「ダイナミックなアクションもの」とは全く別物で、シリーズの期待どおり思わず笑ったりホッとさせたりしてくれる。第一作目の映画化のとおり、世之介は主演の高良健吾君をイメージしながら読んでしまった。
    (小説の内容については下巻も含めて全て読んだところでコメントさせてもらう。)

    0
    2026年03月27日
  • 悪人 新装版

    Posted by ブクログ

    やはり吉田修一作品すごいなあ。
    いったい悪人とはなんなのか。見栄を張り平然と嘘をつくものなのか。殺しはしないが人の心を弄びなんとも思わないものなのか。追い詰められて人を殺すものなのか。愛を貫いて法を破るのが悪人なのか。知りもしないで外野から批判する者たちなのか。
    2人にとっては逃避行だったけれども、孤独な者同士が初めて繋がる居場所だったんだろう。究極に切ない。
    長崎弁で書かれているからか素朴さを感じながらもかえって剥き出しの感情が刺さってくる。
    「その人の幸せな様子を思うだけで、自分までうれしくなってくるような人たい」という父親のセリフや「祐一、逃げたら駄目よ。怖かやろうけど、逃げたら駄目よ。逃げたってなんも変わらん。逃げたって誰も助けてくれんとよ。」という祖母のセリフが心に沁みていく。

    0
    2026年03月25日
  • 横道世之介

    Posted by ブクログ

    大学進学を機に上京した横道くんの青春物語。
    冴えない青年だった横道くんが、読み進むにつれて気付いたら成長してる。すごく垢抜けたとかではなく、自然な感じが絶妙。
    友人たちのその後が描かれているのが良かった!

    0
    2026年03月21日
  • 昨日、若者たちは

    Posted by ブクログ

    何気ない景色も、当事者にとっては人生が変わるきっかけになる。言葉にはし難いけれど今から何かが変わるような、新しい自分が始まるような。得体の知れないけど確実に存在する空気感が描写されていて頭がすきっとした。

    0
    2026年03月19日
  • 怒り(下) 新装版

    Posted by ブクログ

    最初はちょっと自分に合わないかなと思いながら読み進めていたが、上巻の最後の方から引き込まれ、あっという間に下巻を読み終えた。最後は涙と感動が。恐るべし吉田修一。

    0
    2026年03月15日
  • 怒り(上) 新装版

    Posted by ブクログ

    最初はちょっと自分に合わないかなと思いながら読み進めていたが、上巻の最後の方から引き込まれ、あっという間に下巻を読み終えた。最後は涙と感動が。恐るべし吉田修一。

    0
    2026年03月15日
  • 日曜日たち

    Posted by ブクログ

    外で読んで、外で号泣した。
    一組の兄弟と、二人に関わりながら特別な日曜日を生きた五人の話。こういう人達がなんとか一日を生きようとしてて、その中で少しだけ特別な日曜日を迎える。

    日曜日のエレベーター→彼女の圭子は夢を叶えて、僕渡辺はずっと止まったまま。どっちが幸せ、とかそういう事ではない。自分達が同じエレベーターに二度と乗らない事、それどころか向かっていく方向さえ違う事。理解はしてるのに身体が付いてきていない。だから僕は、エレベーターは10階で止まる気がしたんだと思う。でも圭子は先に進んでいく。一番上まで。渡辺は下へ行く。彼女が昔、好きじゃないと言ったその場所に自ら向かっていく。
    そもそもなぜこの話は日曜日なのか?一週間を一つの人生のサイクルとして、その終わりだから?渡辺は圭子と出会ってようやく生き始めた、という話なのだと思う。圭子のサイクルに合わせて日曜日にゴミを出すルーティンができて、必ずエレベーターを使って外に出る事になる。ゴミを出して代謝する。

    日曜日の被害者→「何もされないのがちょっと可哀想だと思った」この一言に集約されてる。純潔への軽蔑と憧れ。微妙なバランスで成り立っていた二人のターニングポイント。

    日曜日の新郎たち→三人の新郎の、現実と柔らかい夢の話って感じ。結婚するって他人と一生暮らすって事で、物理的な距離って心理的な距離と比例するから、心も一生同じ所にいるって事なんだな。すごい特別で、大切な事だと思う。心の半分を今まさに見つけた人と、半分だけでなんとか生きようとする人と、無くなった半分を未だに探し続ける人。それぞれの形がある。それが狭い狭い一室に集い、それぞれの想いが舞う。ひと部屋だけ切り離された、まさにスノードーム。

    日曜日の運勢→「太陽ってさ、見つめすぎると、何も見えなくなるのな」このセリフすごい好き。焦燥感がありつつ、でもこういう生き方もいいんじゃないかな、と。断れなくてふらふらしてたって、自分を愛せるなら良いと思えてくる。

    日曜日たち→少しづつ主人公と交差して、特別な日曜日を生き抜いた二人の話。彼氏と、自分の生き方から飛び出すターニングポイントを迎えた主人公が、勇気の連鎖を繋げてく。兄弟は離れ離れになっちゃうけど、命のターニングポイントになった私の事をずっと覚えてる。兄弟と私が喋ったのは、私が兄に聞いた「覚えてるの?」だけだけど、三人は星座みたいに、目に見えない綺麗な模様を書きながら生きてたのね。

    0
    2026年03月08日
  • パーク・ライフ

    Posted by ブクログ

    サラリーマンが公園で知り合って、ふとしたことで口をきき、何気ない付き合いが始まる。それだけ。
    以前、話題になった「悪人」を読んだ感想で、可もなく不可もない話だと書いた覚えがある。被疑者にされた恵まれない育ちの素朴な青年と、電話で知り合った女性が逃げているうちにお互いに情が湧く、ストックホルム症候群的いきさつだろう。それがそんなに話題になるほどいい小説なのか、長いし。と思った。

    この「パーク・ライフ」を読んでから再読すると、とんだ勘違いで、浅い読み手だったと反省した。
    これは日常生活の1シーンを切り取ったようないい話だった。

    取り立てて驚くようなこともなく、公園でふと知り合ったサラリーマンと、何処かに勤めているが(尋ねもしない)自然体の女性が、顔見知りになり、時間を共有する。そんな話だった。

    初めて出会った時、

    僕はドアに凭れたまま、ガラス窓の向こうに見える日本臓器ネットワークの広告をぼんやり眺めていた。広告には『死んでからも生き続けるものがあります。それはあなたの意思です』と書かれてあった。(略)
     「ちょっとあれ見て下さいよ。なんかぞっとしませんか」
    ガラス窓に指を押し当て、僕は背後に立つ見知らぬ女性に笑みを向けてしまった。

    女性がなにごともないようにこたえてくれた。そいうことで知りあって、いつも行く日比谷公園のベンチで再会する。それから時々会っては、ベンチに座って、持ってきたスタバのコーヒーを飲む。いつも気球を上げている老人に話しかけたり、人体解剖図に興味を持ったときは、二人で町の店に入り人体模型を手にとって見たりする。

    写真展に誘われると、その写真は彼女の育った所の風景だった。それまで聞きもしなかったが秋田の角館の人だとわかる。

    平凡なような、ちょっと変わったような淡々とした男女の付き合いがある、公園の中の出来事や、公園の中の出会いが書いてある。

    それでどうなったかと言うものでもなく、自由で行動的な彼女は時間が来ると「よし決めた」などとと言って人混みの中に消えていくような人だ。なんだかいい。ちょっと普通でないようだけどそんなこともあるかも知れない、そんなさっぱりした人もいるかもしれない。そんな時間がとても奥行きがある表現で書かれている。静かに読むにはいい話だった。

    もう一編、「frowers」がある。
    この話は、また違った奇妙な重みがある。
    墓石屋の仕事を辞めて上京して、水の配達をする会社に入る。そこで「元旦」と言う名前の水配達人の助手になる。
    社長は2代目でわがまま放題、常に部下の一人を目の敵にして叱りつけている。部下も弱みがあるので見苦しく従っている。
    「元旦」は社長の妻と不倫中なのだが、そこに呼びつけられたりする。
    だが、無骨な「元旦」が活花をしていて床に飾るのが抵抗なく感じられたりもする。暑い暑い日、疲れ切った運転手の男たちが、混み合ったシャワーで汗を流している。外から社長が、中にいる部下を怒鳴り始める。もう、汗の匂いと疲れた男たちと、怒鳴り声と、それをやめさせようと土下座する「元旦」と、たまらない様子が、息苦しい。暮らしの中で様々なことが起きる。短い中に暑い夏の、人のつながりが書き込まれていく。

    そして突然「元旦」がやめ、それでも日が過ぎ、田舎を出る時結婚した女優の卵の妻と相変わらずの暮らしを続けている。「元旦」から年賀状が届く。

    謹賀新年 元旦

    たぶんこの「元旦」というのは、自分の名前のつもりなのだろうと、空白の多いその紙面を眺めた。どこかで元気にしているわけだ。 

    毎日重い墓石を運んでいるとふわっと飛んでみたくなる。
    夕立に濡れながら歩き回って花の無い墓石を探し、泥が跳ねた足元を見て「東京へいってみようかなぁ」と思う。
    心の動きの小さなゆれが伝わってくる。平凡な日常がふと遠くに思われたり、何か変化があればいいと思ったり、それで暮らしを変えてみても変わらない日々が続いていくのだが。

    0
    2026年03月07日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    いわゆるSFなんだけど、面白くて一気に読んでしまった。よくあるミステリーだと思っていたけど、戦争の話が始まって色々と考えさせられた。読んでいて辛いところもあったけど、でも戦争系の本が苦手な私でもすっと読めたから、この本はいいなと思った。
    なにより登場人物に嫌な人がいないことがとてもポイントが高い。
    科学的に証明されなくたっていい。
    終わり方もとても良かった。
    戦争のない今を生きている私たちは幸せだ。各国では戦争が起きているけれど、戦争が無くなればいいのにな、、、

    0
    2026年03月02日
  • パレード

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    4人の男女がマンションの部屋をシェアして暮らしている。適当な距離を保って快適だと思っていた。それが長引くとお互いのかかわりも深まって。
    第15回山本周五郎賞受賞作


    都内の2LDKのマンションに男女4人が暮らしている。男部屋、女部屋と名づけて一部屋に二人ずつ住んでいる。
    最初は「直樹」と「美咲」が住んでいた。二人の仲が冷め始めた頃、「美咲]の友人が行きどころが無くなり一緒に住み始めた、これが雑貨店の店長をしている「未来」。そこに直樹の後輩の後輩「良介」が上京して同居することになる。その頃美咲は新しい恋人を見つけて、マンションを出て行く。

    「美咲」は大手化粧品メーカーの秘書、「直樹」はインディペンデント映画の配給会社に勤めている。
    そこに「琴美」という娘が、田舎のコンパで知り合った若者が人気俳優になったので追って上京してくる。彼女はナンパした男の子のお兄さんのトラックに乗って築地まで来た。「良介」が迎えに行き、住む所のない「琴美」は「未来」の部屋に同居する。

    四人はうまく距離を保っていて、これが居心地がいい暮らしだと感じている。
    「良介」は大学の先輩の彼女に一目惚れして、先輩のいないときは彼女と付き合うようになる。同居人が彼女は二股だといったりするが気にしない。両親に大切にされ、心身ともに柔らかい人柄で、みんなとうまく暮らしている。
    古い車を買って姓名判断で「桃子」と言うぴったりの名前をみつけて可愛がり、同居人の気分転換にドライブに誘ったりして付き合っている。
    4階のベランダから、退屈で下の道路をぼんやり見ている。次々と走ってくる車が、交差点では停止線の前で距離を保って止まる。信号が青になるとまた次々に走り出して事故が起きることが無い、そのうち自分も時間の輪の中にいるように思えてくる。
    そして、誰かと本音をぶちまけて正直に話してみたい、本音でぶつかってみたい、相手は可愛い子でなくてもいい、少し能天気ぐらいがいいと思ったりもしている。

    「未来」はイラストレーターでもあって、体の一部のイラストを書いている。同居の男たちをモデルにして撮影し、そのイラストを公園で売っている。美人の琴美が隣に座ると、買い手がつくといって喜んでいる。
    未来は
    ここで暮らしている私は、間違いなく私が創り出した「この部屋用の私」である(「この部屋用の私」はシリアスなものを受け付けない)よって、実際の私は、この部屋には存在しない。ここの住人(良介や琴や直樹やサトル)とうまくやっているのは「この部屋用の私」だと思う。・・・がしかし、ここにいる彼ら(良介や琴や直樹やサトル)が、私と同じように「この部屋用の自分」を創り出していないとも言いきれない。とすると、彼らも実際にはこの部屋に存在していないことになり、畢竟、この部屋には誰もいないことになる。
    そして、ここは無人の部屋?いや無人になるには私たちがいなくてはならない
    などと考えて、結局は、今の状況が良くわからないと思う。

    「琴美」は日がな一日、その人気俳優の電話を待っている。枝毛を切ったり眉毛を抜いたりして、ほとんど家にこもっているが、綺麗好きで料理上手なので、一応兄貴分で部屋の借主である「直樹」は同居を認めている。

    酒癖の悪い「未来」が「サトル」を連れてくる。だが本人は酔っ払っていて連れてきた覚えが無いと言うが、「サトル」も「未来」の部屋だと思って入ったが、朝になって、どたどたと目を覚ました同居人たちが現れ、あたふたと出掛ける支度をして消えるのにあっけにとられてしまう。
    「未来」は、男娼の群がる地域で見かけた「サトル」を不審に思っているが、「サトル」は昼間うちにいる「琴美」と気があったらしく出たり入ったりし始める。

    みんなは思っている。こうして居心地がいいというのは、言わなくてもいいことは言わない、住みやすい距離を保って暮らしているからだろう。

    「直樹」は同居人たちと十分距離をとって無関心でいたいと思っている。ところが何かしら相談事を持ち込まれて関わりを深めていく。
    彼は家出をしたことがある。道に迷って恐ろしくなっていた時に、古い山小屋を見つけた。そこには食べ物が蓄えられていて、恐怖心が薄れると火をたいて温まりながら数日そこで暮らした。
    「あそこで暮らした時間はほんとにすばらしかったよ。すばらしいなんて、今どき使わない言葉だろうけどさ、あそこで過ごした数日間は、ほんとにすばらしかったんだ。・・・・・すばらしかった、ウン、マジですばらしかったんだ」
    と「直樹」は「サトル」に話した。

    そして、恐ろしい事件が起きる。犯人のやり場のない気持ちについては巧みな文章の中にこめられている。
    誰も気づかないふりをしている。この部屋の住人は「未来」の言うように、みんないるから無人なのである。

    考えれば生きていることはそれぞれの距離が保たれて生活できる時間が流れている、しかし、内心をむき出すと、それが自分の本心だと改めて気がつき、なかまがそれをふと見聞きしてしまうと恐怖感が湧くかもしれない、といって生活の外に出てしまえば、結果は自由であっても、繋がっていると思っている現実から孤独な世界に放り出されることになる。

     地球の外の宇宙に出てしまいたい、「直樹」の見る夢の中の宇宙、そこには彼が望む開放感がある、だが宇宙の広さはやはり孤独で、目覚めれば5人が暮らすこの部屋は、窮屈でも本音さえ話さなければ住みやすい。

    最近の若者の付き合い方はこんな風に内面を語らず、気楽な付き合いで日々を過ごしていくのはたやすい、それを世知というのかもしれない、若者に限らず……。
    ただ、それはどこと無く淋しい。そんなことを感じさせる話だった。

    映画化されている
    直樹・・・藤原竜也   
    良介・・・小出恵介
    未来・・・香里奈
    琴美・・・貫地谷しほり
    サトル・・林遣都

    0
    2026年03月01日
  • パレード

    Posted by ブクログ

    びっくりした。
    クスッと笑える描写もあって、人々の暮らし、性格を細かに描いた会話劇のような面白い小説だと思って読み進めてたけど、もうページ数も少なくなってきたな、読みおわるな,って思ってた頃に衝撃的な文章が現れて、思わず、あれ?同じ本読んでたよな?まってこれ私の解釈が違う?あれ?という不思議な感覚がした。

    0
    2026年02月28日
  • おかえり横道世之介

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    世之介2作目。
    やっぱり良い。世之介の人柄がいい。
    やし、物語にしか存在せんようなとんでもない主人公、って訳じゃなくて、探せばその辺に居そう なキャラやから尚更気軽にも読めた

    ちょうど世之介が24.25歳位の1年間のお話。
    今の自分の年齢と重なる。でも生活は違いすぎて。
    フリーターでフラフラはしてても、考え方とか優しさは圧倒的に世之介の方が大人な気がする。

    世之介に会ってみたい笑

    0
    2026年02月28日
  • パレード

    Posted by ブクログ

    恋愛関係にはない男女4人の共同生活を描いたストーリー。シェアハウスでもないのにこんな共同生活なんて、個人的には考え難いが、まあこういう若者もいるんだろうな。あらすじに「男娼のサトルが加わり、徐々に小さな波紋が広がり始め…」とあるが、特にそんな波紋というほどのことは起こってないよね、サトルのことはあまり好きになれないけど…と、のんきに読んでいたら、びっくりした!読み返したいけど、読み返す勇気が今のところ湧かない…。

    「国宝」を読んで以来すっかり吉田修一作品にハマっている。なんてことのない平坦な日常をうまく掬うこの文章力に唸らされる。

    0
    2026年02月23日