吉田修一のレビュー一覧

  • 日曜日たち

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    吉田修一さんの本は8冊目。

    表紙には連作短編集と書かれていますが、連作の意味がじわじわとわかってきます。
    後半になればなるほど、じわじわ良い感じ。
    特に、最後の表題作でもある「日曜日たち」はホロリとします。
    『日なた』や『7月24日通り』と同様の読み心地。
    吉田さんのこういう感じの本、好みです。

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    2018年01月30日
  • 愛に乱暴(上)(新潮文庫)

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    いまのところ夫の不倫話だが、このまま不倫話で終わるのか、それとも何かが起こるのか。
    吉田修一だし....と何かを期待している自分がいる(笑)
    とにかく気になるので下巻へGO!

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    2018年01月11日
  • 最後の息子

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    ネタバレ

    映画では見たことがあった吉田修一さんの作品。小説は初めて。とても読みやすく、最後の息子の意味を見落としてしまい、2回読んだ。

    1話 最後の息子:モラトリアムな主人公に母性を持て余すオカマの閻魔ちゃん。ビデオを通しての視点が新鮮で、ショートフィルムを見た気分になった。閻魔ちゃんの優しさが切ない。

    2話 破片:母親の死をトラウマとしている兄弟。地元に残り過剰な愛情表現しかできなくなっていまった弟、都会で暮らす自信のない兄。もがきながら進もうとしているが、なんとも将来が心配


    3話 Water:いきなりの青春。前2話からのずーんとした気持ちを一気に晴らす、疾走感。バスのシーンはもぞもぞし、水

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    2018年01月05日
  • 日曜日たち

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    内容(「BOOK」データベースより)
    ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。

    短編より連作の方が集中力が途切れなくて好きです。どの話も風合いが違っていて硬軟取り揃えた中で、同じ差し色として小学生の幼気な2人が出てくるのですが、その存在感が絶妙。皆悩みが有って自分の事ばかり考えているようでいて、少年たちが気になってしまうあたりでとても親近感が沸

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    2017年12月05日
  • 最後に手にしたいもの

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    読むと旅行に行きたくなる。
    旅のお供にも最適で、どういう風に楽しめば「のんびりと旅ができるか」の参考にんあると思う。

    個人的には台湾に行きたくなった。

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    2017年11月01日
  • 日曜日たち

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    最後の「日曜日たち」とくによかったです。
    数年後の偶然の再会で、東京に住むお互いの顔を見る。
    ことばは少なくても、ちゃんと気持ちが伝わってくるような描写が素敵でした。

    ◻︎

    この子たち、たったのふたりで、それもこの東京で、自分さえどうにもならなかったこの街で、いったい誰が、何をしてくれるというのか。

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    2017年07月02日
  • 日曜日たち

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    ネタバレ

    とびきり幸せでも、とびきり不幸でもない普通の男と女たちの何気ない日常を切り取った5つの短編。
    5つの短編の主人公それぞれの人生は交差しないものの、すべての物語に、九州から家出してきた小学生の兄弟がかかわり最後に掲載された表題作へと連なっていく。
    それぞれの物語を味わいながらも、兄弟の行く末が気になる。
    そして、ラストでは心が温かいもので満たされ、この作品の本当の主人公はこの兄弟だったのでは…と思う。
    吉田さんらしい、冷めた目線に隠れた他者への温かさが心地よい。特に、「日曜日の新郎たち」は秀逸。
    みんな頑張って生きている。みんな、幸せになって欲しい。そんなことを素直に思えた作品だった。

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    2017年06月15日
  • 初恋温泉

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    温泉旅館を舞台とした短編集。

    どの作品も時間がゆったり流れるような綴り方で、大きな起承転結もない。小さな出来事や会話から登場人物の心や人生を示唆する展開。読者によって読み取るものも違ってくるかもしれない。そんな小説の醍醐味が詰まっている。

    壮大な作品が好きな方には向かないため、賛否が分かれそう。(私は好み。)

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    2017年05月08日
  • 日曜日たち

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    連作短篇集。これは大変面白かった。
    それぞれの主人公が抱える想いも、短篇集ならではの切なさを感じさせる。どんな人にも必ず自分の人生に対する想いがあるのだと感じさせる。そしてその主人公が出会う兄弟。少しずつこの兄弟に関する話が繋がっていき、最後の主人公との関わりの中で彼らの話も結末を迎える。
    あの兄弟の未来が明るいものであるのだろうと、希望を持たせる終わり方だったのは良かった。

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    2021年08月03日
  • 春、バーニーズで

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    最後の息子の主人公のその後。ぬるい考えの主人公にちょっとイライラ。大人になりきれない人って、回りの人がほっておけないのかなぁ?
    WOWOW ドラマで見たときは好きな内容に感じたんだけど、小説では、なんか主人公に共感できなかった。

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    2017年03月21日
  • ランドマーク

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    ねじれた建造物で、人が崩壊していくって発想がすごい。無機質なものに囲まれていると、人が壊れていくのもわかる。人の心があっての、デザインだからね。暖かいものの中で暮らしたいよね。

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    2017年03月19日
  • 初恋温泉

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    白雪温泉を読んでください。
    もう、ダントツでこのお話にキュウっとなりました。『ここに来て、よかった』と思う主人公のくだりがたまらなかったです。

    私は結婚披露宴というものを行わなかったけれども、もしも開催していたら、このお話を、どこかにこっそりはさみたいなと思ってしまいました。

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    2017年08月28日
  • 日曜日たち

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    どの話もどことなく親近感が持てる話。
    パレードや静かな爆弾のような余韻は
    持てなかったけれど、それぞれにいい話ではあると思う。

    日曜日の新郎たちの
    「忘れようとすればするほど忘れられん。人間っちゅうのは、忘れたらいかんものを、こうやって覚えたおくもんなのやろなぁ」
    っていう科白がすき。最後の一説もすき。

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    2016年10月04日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    登場人物に関しては、だれも友達になりたくはない人ばかり(笑)出来れば避けて通りたい人たち。
    だけど、不思議ともっと知りたくなる。

    大恋愛をしたわけではない、運命の人と思える相手でもない。それなのに、本当にふとした瞬間、どんな思い出があって、どんな言葉を交わして、どんな印象があるのかを思いだす。
    普段は思い出せないけど、ふと同じ匂いがしたときに当時のことが鮮明に思い出せる香りみたいな。
    自分の人生に何か大きな影響を与えた訳ではない、未練があるわけでもない、それなのに綺麗に忘れられず、思い出せば一日中彼女で頭がいっぱいになるような。

    私は、忘れられない人がいるだろうか。
    誰かにとって忘れられな

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    2016年10月03日
  • 熱帯魚

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    いってしまえばどの主人公も自立のできないダメ男なのだが、純粋でクリアな感覚を持っているので嫌悪感がわかない。わざと自分から目を背けている感じが伝わるからかも。
    なんだか表紙で損してる気がする。もっと軽い明るい感じの方があっているのでは。珍しくカバーが気になってしまった。

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    2016年09月30日
  • 平成猿蟹合戦図

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    BOOK」データベースより)
    新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆…心優しき八人の主人公が、少しの勇気と信じる力で、この国の未来を変える“戦い”に挑んでゆく。希望の見えない現在に一条の光をあてる傑作長編小説。

    勧善懲悪のような話かと思いきや、復讐するような流れでは無く、脇道に逸れて畜生道に落ちそうな面子が、お互いに手を差し伸べあって、陽の当たる道を歩

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    2016年08月12日
  • 平成猿蟹合戦図

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    九州の過疎の島から東京に出てきた若夫婦、歌舞伎町で働くホステスママとバーテンダー、有名なチェロ奏者とそのマネージャー、さらにチェロ奏者の兄家族。何の関係もない彼らがひき逃げ事件をきっかけに協力し合い、東北での国政選挙に挑む。カニがウスやハチ、フンの協力を得て、にくきサルに戦いを挑むようにそれぞれの長所を接点に団結する、これぞ現代の猿蟹合戦。

    人を騙す奴は悪い奴で、騙された者の復讐を受ける。そんなわかりやすい世の中が描かれるユートピア小説。

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    2016年06月21日
  • 平成猿蟹合戦図

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    ネタバレ

    誰も彼もが猿と蟹であり、どこもかしこも実は合戦だらけ。これがととてつもなく面白い。私はすべての蟹を好きになったし、蟹同士が出会ってだんだん繋がりを持っていく様が心地よかった。そして女性の強さも爽快!終盤は感情移入しすぎて喜びやら感動やらでところどころ涙が出る始末。ページ数の多さを感じさせないテンポの良さと展開の上手さが大好きな1冊になった。

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    2016年04月11日
  • 7月24日通り

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    主人公はどこにでもいる地味で平凡なOL
    彼女の唯一のプライドは、誰もが認める容姿端麗な弟の存在

    自分のことが好きじゃない、というか半分あきらめているけど、
    心のどこかでは光の当たる人と対等になれるかも、
    という期待がいつになっても捨てられず、
    自分に良く似た平凡な弟の彼女を認められない・・

    巻末のあとがきが私の感想そのもの!
    そして、この文章は結構納得してしまったなぁ

    「どの幼稚園にも、必ず王子様役に選ばれる男の子がいて、
    同じように必ずお姫様役しか考えられない女の子がいる。
    たかが生まれてから三,四年の人生経験で、彼らが
    王子様やお姫様にふさわしい魅力を得るはずがない。
    そう考えれば、

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    2016年03月08日
  • あの空の下で

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    旅、というか飛行機の中で読むのに最適な本。
    ほっこりする。一話完結型の短い小説とエッセイだから気軽に読める。
    思わず旅をしたくなりますね。


    初めて読む吉田修一の本だが、印象としては、割と静かな人なのかなと。あと自由な旅が好きな方、と。

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    2016年01月16日