吉田修一のレビュー一覧

  • ランドマーク

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    ねじれながら空へと上っていくビルの建設。
    そこに絡みつくように織り成す人間ドラマを、軽妙なテンポの文章表現で描き出しています。
    生き生きと脳内で踊る登場人物たちに、圧倒させられます☆

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    2009年10月04日
  • 7月24日通り

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    吉田さん初読。読みやすくてびっくり。
    サユリの考え方、すごいわかるなーと思いつつ読んでました。先輩かっこいいですねー。
    でも映画とは結構違うみたいですね。予告で使われていたようなシーンが本ではなかったように思うのですが。でも映画も面白そうです。キャスティングお見事!!

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    2015年02月09日
  • 7月24日通り

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    異国の地図、ピンの刺さった蝶、バスにこもる雨の匂い、吉田修一によって配信される世界はまるで地図。彼の手にかかれば世界(風景)と人間(読者)の距離感は縮められ、情景描写という言葉を使うことさえためらわれる。だから私は吉田修一の小説は地図だと思う。人間模様を象った地図だ。これは女性が書いたものだと紹介しても誰も驚きはしないだろう。女性の心理を書くのが上手すぎる。

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    2011年07月03日
  • パーク・ライフ

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    芥川賞受賞の表題作は、2002年の作品。いまから20年以上も前か。日比谷駅と日比谷公園がでてくるが、このころちょうどこのへんで働いてた(リアルタイムで読んでおけばよかった)。
    今ならLINEでも交換するところだろうが、ほんとそういう文化のない最後の時代の作品かもしれぬ。スターバックスが象徴的に出てきてそれもまた時代を感じられてよい。ワイの最初のスターバックスは新宿の、今はバスタになってるとこにあった店舗だった。たぶんそこが銀座店についで二番目ではなかっただろうか。隙あれば自分語り失礼。

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    2026年04月04日
  • パレード

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    マンションで共同生活をする男女4人の若者の物語。
    青春群像劇かと思いきや、最後は「えっ?!」となる展開。
    私には難しく、怖い小説でした…。

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    2026年04月04日
  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

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    機内誌の連載エッセイ
    機内では酒を飲んでさっさと寝てしまうので機内誌は読んだことはないが、なかなか面白かった
    それにしてもエッセイてどうして自虐ネタが多いのだろう
    ANAの吉田センセイの後はJ ALの浅田センセイを読んでみるか

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    2026年04月03日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    ネタバレ

    過去と現在2つの事件に関わる満洲と滋賀の2つの湖。
    そのとても美しい情景と子供の残虐さが共通している。
    そしてそれを知っている大人が口を噤んでしまうことも。
    真実を語ることと沈黙を貫くこと、子供のためにどうすべきなのだろう?

    また、誰でもいいからとにかく犯人を作り上げる、という警察の悪しき構造もとてもよく描かれていた。
    他人の幸福や真実と自身の立場や利益に利益相反がある時、どちらを大切にするのだろう?
    なぜ人間はそんな選択ができてしまうのだろう?

    そして、主人公の増幅していく「誰かに従属したい」という仄暗い欲望。
    これは程度の差こそあれ、誰しも持っているものなのかもしれない。

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    2026年04月03日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    たどり着いた場所は、あの日夢見た世界。

    お互い苦難の道を行く俊介と喜久雄。励まし合い、競い合い、高め合う日々が戻ってくる。それは歌舞伎のために他の何もかもを犠牲にする日々でもあった。

    不幸を引き換えに高みに近付いていく喜久雄。俊介には病が降りかかる。競い合う俊介を亡くした喜久雄はどこまで行くのか。人としての領域を逸脱していく喜久雄を、誰も止めようとしなかった。時代の移り変わりが歌舞伎を、芸術を消費しても、もう喜久雄には関係なかった。

    歌舞伎の演目には詳しくないので、知らないものがたくさんあった。子を思う親の気持ち、恋人を思う娘の矜持、主君への忠信など、歌舞伎にはさまざまな情が現れる。それ

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    2026年04月02日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    己ひとつで成り上がれ。

    任侠の家に生まれた喜久雄は、抗争で父を失い、縁のあった歌舞伎の大名跡のところで部屋子になる。そこには跡継ぎを約束されていた俊介がいた。競い合って仲良く成長していく2人だが、半二郎の降板に代役として喜久雄が指名されたことから、俊介が出奔し——。

    持たざる者と奪われた者。語りが話に引き込む。映画は観ていないけど、映像として映えそうな作品ではある。帰ってきた俊介は、万菊が言ったように恨みを抱きながらそれでも舞台に立たざるを得ないのだろうか。喜久雄はどこまで自分を抑え込みながら爆発を待つのだろうか。最初の頃にあった、復讐をしないと言われながら、自分の中では機会をうかがってい

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    2026年04月02日
  • ミス・サンシャイン

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    フォローしている方のレビューに惹かれて読んでみたいと思った。
    大学院生・岡田一心が既に引退している伝説の女優・和楽京子こと石田鈴の自宅で荷物整理のアルバイトをすることとなり、そこから交流を深めていく物語。

    戦後のエンターテインメントの歴史を辿りながら、その時々に銀幕を彩った色々な女優さんを彷彿させる鈴さんの魅力と生き様がとても面白くスルスルと読めた。
    加えて、これまで観てきた映画のエッセンスが詰め込まれたような、著名な映画監督たちとその代表作を思い出させる(架空の)作品が語られていくのも楽しい。

    後半には鈴さんと一心の出身地である長崎に落とされた原爆の話が入ってくる。
    私も長崎生まれで、小

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    2026年03月29日
  • 初恋温泉

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    ・初恋温泉
    弱みを見せたくない男と弱い時も支えたかった女、「幸せなときだけをいくらつないでも、幸せとは限らないのよ」、すれ違い。

    ・白雪温泉
    ただの仲のいいおしゃべりカップルの話。

    ・ためらいの湯
    不倫相手にも義理と申し訳なさが湧いちゃって離れられなくなるんだな。別れようを言う側が悪者になるあれは不倫関係が平等なほど感じるのかも。

    ・風来温泉
    誰かを消費する仕事怖い。働くことが目的にならないようにしないと。

    ・純情温泉
    ただの青春。
    「…だったら、一人の女と、十二時間イチャついて、十二時間喧嘩するよ」

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    2026年03月29日
  • パレード

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    吉田修一を読み始めており、最後の息子に続いて2冊目であるが、なんだろうな、リアルで生々しい、湿度や汗や息の匂いがただよってきそうな描写で、ちょっと嫌になる。人によってはそこが癖になるのだろう。
    スマホも携帯も一般的ではない最後の時代の若者たち。おれも同世代で同じ頃、同じ東京で過ごしていた。あの頃、あんなだったっけな。
    この作品は新刊で読みたかったな。同じ時間軸、リアルタイムで作品世界を共有したかった。

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    2026年03月26日
  • 国宝 下 花道篇

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    終わり方が嫌い。俊ぼんも喜久ちゃんも。
    芸の道を極め過ぎたTop of the Top の孤独よ。徳ちゃんがいたら違ってたのだろうか。
    下巻は苦しかった。

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    2026年03月22日
  • 悪人 新装版

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    ネタバレ

    主要な登場人物たちの目線で代わる代わるストーリーが進行していき、一本調子になることなく読めた。肝心の逃走劇は出会ったばかりのカップルによるものだったが、そのようになるほど2人が惚れ合う根拠がいまいちよく分からなかった。

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    2026年03月21日
  • 国宝 上 青春篇

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    色々絶賛されていたので購読。
    映画は見てないので読み終わったら鑑賞したい。

    自分が好きなジャンルではないが、やはり映画化されてるのもあり色々映像が想像できながら読めた。
    面白い。

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    2026年03月18日
  • 罪名、一万年愛す

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    タイトルが非常にキャッチー。
    全く想像してなかったところに着地。急にSF?と思ったが面白く読めた。
    読後読んだレビューに硬派とトンデモを交互に書く作家さんだと表現されていた。今回はトンデモ?なのねぇと納得。

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    2026年03月15日
  • 国宝 上 青春篇

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    歌舞伎の事はよくわからぬ私の感想なんぞとも思うが。

    このような世界は血が全て。そう私は思っていたが、これを読むとそうじゃなくても才能があれば上を目指せる世界のようだ。気になるのでググってもみたが確かに3割ほどは血の外からで、最後は養子の形で継いでいる。

    上巻は青春篇で、誕生から20代まで。「血」の俊ぼんと、ヤクザの血の喜久雄。匂いたつような女形の二人は歌舞伎によって出会い、才能によって分断する。

    上巻最後は二人の運命が反転しそうな雰囲気で終わるが、下巻でどうなっていくのか。

    歌舞伎の一端に触れる感じ。平凡な私は断然喜久雄を応援してる。

    ザ、昭和の世界で、ノスタルジー感もあります。親が

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    2026年03月14日
  • 国宝 下 花道篇

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    なかなか読む時間が取れず、読むのに5ヶ月くらいかかってしまいました
    なので、イマイチ物語の波に乗ることができず、また難しい作品だったのでうまくリズムが掴めませんでした
    ただ、波乱万丈の人々の話といいますか、こんな数奇な人生を歩む人が本当にいたら、それはそれは大変だなと、でもそれが人生であり、人間だなと
    ラストシーンは圧巻で喜久雄の哀愁や希望に満ち溢れていました
    遅ればせながら、映画も観てみようと思います

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    2026年03月08日
  • 国宝 下 花道篇

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    下巻に突入した途端に何故だか読むスピードが失速してしまいました。上巻までの読みやすい文章の流れは変わらないのですが、疾走感ある物語ではなくなったからだと思います。

    人生いろいろありますが、青春時代の仲間がどんどん歳を重ねていき、それぞれの道を歩んでいく姿は昭和を生き抜いた証なんだなと感じました。昭和のことをよく知らないのでこの作品を通して実際に垣間見えた気がしました。

    ラストは小説として素晴らしかったです。映画にしたくなる気持ちが理解できます。

    映画は機会があれば観たいと思います。今は小説の世界観で満足です。

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    2026年03月08日
  • 国宝 上 青春篇

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    貧乏には品がある。しかし、貧乏臭さには品がない

    唯一、王様を笑えんのが芸人の特権やで。それが王様になってどないすんねん

    俺たちみたいに口の達者な奴のほうが偉い世の中なんて、俺は真っ平やわ。・・・・・俺は、いっこもおもんなくても、口下手な奴のほうじるわ

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    2026年03月17日