吉田修一のレビュー一覧

  • 熱帯魚

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    表題を含む3話の収載

    “グリンピース”のグリンピースを投げる人
    せめて怒鳴るとか、怒りの原因を説明するとか
    なんとかして欲しい気がする

    わかって欲しいって子どもの理屈で
    何にも言わないなら推測して動くよな~と思いつつ
    私も結構そうしてしまうかも
    だからそういうことをする人にイラっとするのかなと思う

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    2011年01月01日
  • 初恋温泉

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    「阪急電車」に続けて読んだ、土地めぐり小説。
    温泉好きなことも手伝って、楽しく読めました。
    温泉って物語があるなあ、ぬくもりがあるなあと思いながら
    どこかへ浸かりに行きたくなりました。
    お風呂のほわっとした暖かさは、いつだって心と身体を解きほぐして、ゆるゆると寛がせてくれるのです。

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    2019年01月16日
  • 7月24日通り

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    吉田修一さんの本を始めて読みました。
    男性作家さんが書く恋愛小説が苦手で、特に女性目線のものは何となく違和感が残って敬遠していたんですが、映画を観て気に入ったので原作も読んでみたいと思いチャレンジしてみました。
    そしたら、すごく綺麗な文章で自然に読めたし、共感出来るところもあってとても気持ちよく読むことが出来ました。

    映画の方がメルヘンで映像も可愛くて好きだけど、よりリアリティのある原作も面白かったです。
    他の作品も是非読んでみたいと思いました。

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    2010年10月12日
  • 7月24日通り

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    会社の上司の奥さんが高校時代の知り合いの亜希子だった。
    自分が中心にいないと気がすまない彼女は
    私を観客に仕立て上げて高校時代は聡史と、
    今は安藤さんとの仲を見せつける。
    しかし同窓会をきっかけに亜希子と聡史が再燃。
    聡史を好きだった私は今日も7月24日通りを歩く。
    写真:畠山直哉 装丁:新潮社装丁室

    自分の町がリスボンの造りと似ているって知ったら
    いつもの景色が全然違った風に見えるんだろうなあ。
    絶対絵描きの彼といた方が幸せになるのに、と思いつつも
    彼がいたからこそ間違いに踏み出せたのかも。

    章題がいまいちだと思ってたんだけど最後のリストとつながってて
    うまい!と思った。そっくりだよ本当

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    2010年10月11日
  • 長崎乱楽坂

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    地方ヤクザの栄枯盛衰を描いた物語。
    「ヤクザ」というある種、異質な家庭で育つ兄弟。

    各章ごとに時系列が途切れ、衰退の一途を辿る一族。
    地方に生まれ、地方で長い年月を生きた者には、共感できる風景の描写、兄弟の心の機微が多い。

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    2010年08月29日
  • 7月24日通り

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    吉田さんの他作品とちょっと違う、せつないお話。でもすごく共感してしまった。カッコイイ弟にコンプレックスなのか大きな期待を寄せる、平凡な姉。自分が住む街をリスボンになぞらえる所が素敵。

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    2010年07月16日
  • 春、バーニーズで

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    最初の章を読んで、ああ、いつもの短編か、と思ったら短編の続き物でした。
    妻子ある男の、何気ない生活を描いたものです。時々脱線する感じが、なんとなく村上春樹の作品に似てますね。って思ってたら、作中に村上春樹の作品が出てきたりします。「パーキングエリア」の、いかにもありそうでやっぱり無い日常と、「楽園」の虚無感がいいです。いややっぱ「パパが電車をおりるころ」もいい。

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    2011年12月27日
  • 長崎乱楽坂

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    1回途中まで読んで放り投げたけど、もう一回読んでみたらすいすい読めました。なんだか終わり方が『天人五衰』っぽい…感じがしました。うまく言えないけど。

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    2010年03月21日
  • 熱帯魚

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    【あらすじ】
    大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。

    【感想】

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    2010年01月06日
  • ランドマーク

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    人は見た目じゃわからないというものの象徴が主人公の貞操帯で、内と外という(内面外面というよりも文字通りの内側と外側)面をそれぞれの登場人物に適したアイテムで鋭く描かれている。


    ふたつのサイドからの構想も変に感傷的じゃないので鼻につかなくてよかった。

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    2009年12月21日
  • ランドマーク

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    好きな作家はと聞かれたら、必ず入れるであろう作家の一人です。

    文学界や芥川賞を取るなど純文学の作家ですが、この「ランドマーク」は彼の作品の中でも特に純文学っぽい作品だと感じました。


    舞台は大宮。大宮駅前に建設中の地上35階建ての超高層ビル。
    その建設に関わる設計士・犬飼と、鉄筋工の隼人という二人の毎日が描かれます。
    犬飼が設計したビルはフロアが捩れながら積み上げられる螺旋の構造を持っている。
    そのビルの設計が進むに伴って交互に描かれる犬飼と隼人の毎日も少しずつずれていき・・・、というお話。

    舞台が東京でなく九州でもなく、大宮であることには意味があるんですが、個人的には、大宮

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    2009年10月25日
  • 長崎乱楽坂

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    読み始めはなんて温度が高い小説かと驚いた。そして、主人公である瞬が、小1、小5、中1、中3、そして高校2年で中退し、最後には最初は赤ん坊に近かった弟が大学生となり、主人公ではなくなった兄をあきれた目で見るようになるまでの、どんどん温度が低くなっていく過程に悲しくなった。一話一話進むごとに、三村家の人間がいなくなっていき、比例するように確実に温度が下がっていく。悠太が瞬を見る視線に遣る瀬無さがつのった。幼くして父親を亡くし、たくさんの男たちを見てきた瞬は、何も覚えてない悠と違い、ずっと「男」の姿を模索し続けてきた。「なんもせんで生きとるのも、なかなか難しかとぞ」と言う瞬に涙が出そうになった。最後

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    2009年10月07日
  • 長崎乱楽坂

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    いつからだろう・・・?

    さだまさしの『解夏』を読んでから?吉田修一の本と出会ってから??

    僕は行ったことのない長崎県にとても魅力を感じるようになりました。

    この長崎楽乱坂は、父親が死にヤクザの一家で生活することになった二人の兄弟の話です。

    母が二人のもとを去り、大人になっていく姿が描かれています。三人称ながら主人公が変わるとゆう手法もいいです☆

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    2009年10月04日
  • ランドマーク

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    ねじれながら空へと上っていくビルの建設。
    そこに絡みつくように織り成す人間ドラマを、軽妙なテンポの文章表現で描き出しています。
    生き生きと脳内で踊る登場人物たちに、圧倒させられます☆

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    2009年10月04日
  • 7月24日通り

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    吉田さん初読。読みやすくてびっくり。
    サユリの考え方、すごいわかるなーと思いつつ読んでました。先輩かっこいいですねー。
    でも映画とは結構違うみたいですね。予告で使われていたようなシーンが本ではなかったように思うのですが。でも映画も面白そうです。キャスティングお見事!!

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    2015年02月09日
  • 7月24日通り

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    異国の地図、ピンの刺さった蝶、バスにこもる雨の匂い、吉田修一によって配信される世界はまるで地図。彼の手にかかれば世界(風景)と人間(読者)の距離感は縮められ、情景描写という言葉を使うことさえためらわれる。だから私は吉田修一の小説は地図だと思う。人間模様を象った地図だ。これは女性が書いたものだと紹介しても誰も驚きはしないだろう。女性の心理を書くのが上手すぎる。

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    2011年07月03日
  • 国宝 上 青春篇

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    多方面から熱くお勧めされた映画は、私が個人的に観たくないシーンがあることを知ったため、結局、鑑賞していません。縁あって、原作を読むことができました。

    青春篇は、主人公の幸せとはいえない生い立ちからか、高度経済成長期の日本が時代背景にもかかわらず、どことなく陰鬱な印象が頭から離れませんでした。
    上巻では、私は、喜久雄に対し、わだかまりを持ちつつも、腹を決めて喜久雄の世話をする幸子の姿がとても心に残りました。女性については、物語の中心ではないかもしれませんが、幸子に女性の意地、逞しさを感じました。途中、幸子が宗教に救いを求めようとするところも、強いだけでなく、弱い部分も描かれていて、人間味があっ

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    2026年05月23日
  • 横道世之介

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    朝井リョウが好きな小説であげてたので読んでみた。
    不思議な存在感のある横道世之介とその周囲の人たちの何気ない日常を描く話。
    横道世之介のキャラがよい。当時のリアルな大学生って感じ。中身は特にないんだけど、少しずつ成長してる感じ。若干無キャっぽいけど、少しだけ自分なりの、世界観持ってるみたいな、けどあまり誰からも本気で興味持たれてないみたいな。なんか99%の人間が自分も近い部分あると思えるような、なんとも言えない感じがすごくよかった。続編もあるみたいなので、読んでみたい。

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    2026年05月22日
  • 国宝 5

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    ネタバレ

    母親と子供お風呂。
    お母ちゃんの背中のふくろう、洗っても落ちへん
    一生消えへんで。ミミズクはな、一度受けた恩をずうっと忘れないんや。

    喜久雄、辻村にパーティで踊ることを誘われる。

    喜久雄、あくどいことをやってきた。

    市駒、切迫早産。喜久雄は舞台だから呼ばないで。

    喜久雄、演技成功。評判になる。


    全体的に盛り上がりにかけるかな。

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    2026年05月22日
  • 路

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    ネタバレ

    台湾新幹線を舞台に日本と台湾をつなぐ恋の物語、とでもいいましょうか。

    商社勤務の春香と、春香を思い日本に留学し就職までした人豪。彼らのすれ違いが物語のメインに据えられます。

    この恋物語、行く末は分かりませんが(続編出そうな)、逢えそうで逢えないヤキモキした展開。その長々と続く悲恋っぷりは以前読んだ平野啓一郎氏の『マチネの終わりに』に通ずるところありました。

    ・・・
    もちろんこの作品、それだけではありません。

    現地人に恋し、妻子と仲が悪くなる安西の話(駐在(たまに)あるある)、日台の仕事のスピード感の話(これまた駐在あるある?)、はたまた台湾新幹線の整備工としてぐうたら人生を改めようとす

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    2026年05月21日