吉田修一のレビュー一覧
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ネタバレ長崎出身の吉田修一さんの描き出す長崎という場所は、なんとも魅力的な土地ですね。これぞ、ある意味、土着的、ということか。自分の中では「悪人」と、この「長崎乱楽坂」は、長崎という場所の魅力をしっかりと描いた小説、ということで、とても好きです。
最後の「悠太と離れの男たち」の章で、東京から、おばあちゃんの法事で長崎に帰省した悠太が、映画の撮影している風景を見かけるやないですか。で、「映画でみる長崎は、ちょっと、よそよそしいよなあ」みたいな感想を、心の中で思うやないですか。あれとか、すっごく好きですね。吉田さんも、自分のまさに生活していた「リアルな」長崎と、映画で見る長崎と、「なーんか、ちゃうよなあ -
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内容(「BOOK」データベースより)
ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。
短編より連作の方が集中力が途切れなくて好きです。どの話も風合いが違っていて硬軟取り揃えた中で、同じ差し色として小学生の幼気な2人が出てくるのですが、その存在感が絶妙。皆悩みが有って自分の事ばかり考えているようでいて、少年たちが気になってしまうあたりでとても親近感が沸 -
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登場人物に関しては、だれも友達になりたくはない人ばかり(笑)出来れば避けて通りたい人たち。
だけど、不思議ともっと知りたくなる。
大恋愛をしたわけではない、運命の人と思える相手でもない。それなのに、本当にふとした瞬間、どんな思い出があって、どんな言葉を交わして、どんな印象があるのかを思いだす。
普段は思い出せないけど、ふと同じ匂いがしたときに当時のことが鮮明に思い出せる香りみたいな。
自分の人生に何か大きな影響を与えた訳ではない、未練があるわけでもない、それなのに綺麗に忘れられず、思い出せば一日中彼女で頭がいっぱいになるような。
私は、忘れられない人がいるだろうか。
誰かにとって忘れられな -
Posted by ブクログ
主人公はどこにでもいる地味で平凡なOL
彼女の唯一のプライドは、誰もが認める容姿端麗な弟の存在
自分のことが好きじゃない、というか半分あきらめているけど、
心のどこかでは光の当たる人と対等になれるかも、
という期待がいつになっても捨てられず、
自分に良く似た平凡な弟の彼女を認められない・・
巻末のあとがきが私の感想そのもの!
そして、この文章は結構納得してしまったなぁ
「どの幼稚園にも、必ず王子様役に選ばれる男の子がいて、
同じように必ずお姫様役しか考えられない女の子がいる。
たかが生まれてから三,四年の人生経験で、彼らが
王子様やお姫様にふさわしい魅力を得るはずがない。
そう考えれば、