吉田修一のレビュー一覧

  • 7月24日通り

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    吉田さんの他作品とちょっと違う、せつないお話。でもすごく共感してしまった。カッコイイ弟にコンプレックスなのか大きな期待を寄せる、平凡な姉。自分が住む街をリスボンになぞらえる所が素敵。

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    2010年07月16日
  • 春、バーニーズで

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    最初の章を読んで、ああ、いつもの短編か、と思ったら短編の続き物でした。
    妻子ある男の、何気ない生活を描いたものです。時々脱線する感じが、なんとなく村上春樹の作品に似てますね。って思ってたら、作中に村上春樹の作品が出てきたりします。「パーキングエリア」の、いかにもありそうでやっぱり無い日常と、「楽園」の虚無感がいいです。いややっぱ「パパが電車をおりるころ」もいい。

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    2011年12月27日
  • 長崎乱楽坂

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    1回途中まで読んで放り投げたけど、もう一回読んでみたらすいすい読めました。なんだか終わり方が『天人五衰』っぽい…感じがしました。うまく言えないけど。

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    2010年03月21日
  • 熱帯魚

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    【あらすじ】
    大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。

    【感想】

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    2010年01月06日
  • ランドマーク

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    人は見た目じゃわからないというものの象徴が主人公の貞操帯で、内と外という(内面外面というよりも文字通りの内側と外側)面をそれぞれの登場人物に適したアイテムで鋭く描かれている。


    ふたつのサイドからの構想も変に感傷的じゃないので鼻につかなくてよかった。

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    2009年12月21日
  • ランドマーク

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    好きな作家はと聞かれたら、必ず入れるであろう作家の一人です。

    文学界や芥川賞を取るなど純文学の作家ですが、この「ランドマーク」は彼の作品の中でも特に純文学っぽい作品だと感じました。


    舞台は大宮。大宮駅前に建設中の地上35階建ての超高層ビル。
    その建設に関わる設計士・犬飼と、鉄筋工の隼人という二人の毎日が描かれます。
    犬飼が設計したビルはフロアが捩れながら積み上げられる螺旋の構造を持っている。
    そのビルの設計が進むに伴って交互に描かれる犬飼と隼人の毎日も少しずつずれていき・・・、というお話。

    舞台が東京でなく九州でもなく、大宮であることには意味があるんですが、個人的には、大宮

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    2009年10月25日
  • 長崎乱楽坂

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    読み始めはなんて温度が高い小説かと驚いた。そして、主人公である瞬が、小1、小5、中1、中3、そして高校2年で中退し、最後には最初は赤ん坊に近かった弟が大学生となり、主人公ではなくなった兄をあきれた目で見るようになるまでの、どんどん温度が低くなっていく過程に悲しくなった。一話一話進むごとに、三村家の人間がいなくなっていき、比例するように確実に温度が下がっていく。悠太が瞬を見る視線に遣る瀬無さがつのった。幼くして父親を亡くし、たくさんの男たちを見てきた瞬は、何も覚えてない悠と違い、ずっと「男」の姿を模索し続けてきた。「なんもせんで生きとるのも、なかなか難しかとぞ」と言う瞬に涙が出そうになった。最後

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    2009年10月07日
  • 熱帯魚

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    うっぷんやわだかまり、いろんな事を抱えながら人は生きている。
    それをどう表現するかは人それぞれだけど、それによって隣にいる人を傷つけてしまうこともある。

    心の交わりをモノに託していて、透明感のある素敵な表現だなと思った。

    ちょっとでも共感できるところのあるキャラクター達。
    それが心に少し引っかかりながら入ってくる。

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    2009年10月07日
  • 長崎乱楽坂

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    いつからだろう・・・?

    さだまさしの『解夏』を読んでから?吉田修一の本と出会ってから??

    僕は行ったことのない長崎県にとても魅力を感じるようになりました。

    この長崎楽乱坂は、父親が死にヤクザの一家で生活することになった二人の兄弟の話です。

    母が二人のもとを去り、大人になっていく姿が描かれています。三人称ながら主人公が変わるとゆう手法もいいです☆

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    2009年10月04日
  • ランドマーク

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    ねじれながら空へと上っていくビルの建設。
    そこに絡みつくように織り成す人間ドラマを、軽妙なテンポの文章表現で描き出しています。
    生き生きと脳内で踊る登場人物たちに、圧倒させられます☆

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    2009年10月04日
  • 7月24日通り

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    吉田さん初読。読みやすくてびっくり。
    サユリの考え方、すごいわかるなーと思いつつ読んでました。先輩かっこいいですねー。
    でも映画とは結構違うみたいですね。予告で使われていたようなシーンが本ではなかったように思うのですが。でも映画も面白そうです。キャスティングお見事!!

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    2015年02月09日
  • 7月24日通り

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    異国の地図、ピンの刺さった蝶、バスにこもる雨の匂い、吉田修一によって配信される世界はまるで地図。彼の手にかかれば世界(風景)と人間(読者)の距離感は縮められ、情景描写という言葉を使うことさえためらわれる。だから私は吉田修一の小説は地図だと思う。人間模様を象った地図だ。これは女性が書いたものだと紹介しても誰も驚きはしないだろう。女性の心理を書くのが上手すぎる。

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    2011年07月03日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    映画を見てから読みました。
    どこかで、「映画を見てからの方がいい」というレビューを見たので。

    通常、映画、アニメ、実写化など映像作品を見てから小説を読むと、映像を見た時点で登場人物のイメージが固まってしまうから小説からの方がいいという人もいるけれど、小説から映像に行くと、自分の描いた人物像と演技をしている人(もしくは声優)が全く違っているとガッカリすることがあるとも聞くし。どちらがいいんでしょうかね。

    結果、読書に慣れている人は逆でもいいかもしれませんが、私のような、あまり本は読まない・・・という人にはこれは映画から見たほうがとっつきやすいかも、と思いました。
    小説から読んでいたらもしかし

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    2026年04月25日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    最初はとても楽しく読めた。
    登場人物はそれぞれ個性的で、若さあふれるエネルギーに物語へ引き込まれていった。
    一方で独特な言い回しと、距離のある語りに引っかかりながら読み進める。

    物語は後半に向かい登場人物たちの成熟とともに苦難が増していく…どうなっていくのか見届けるような気持ちで読み進める中で、嫌な予感が積み重なっていった。
    ラストはその不安は外れることなく、現実のものに…
    読み終えたあとに残ったのは、途方もない重苦しさ。
    最初は楽しく読めていたからこそ、その落差がより強烈。

    喜久雄たちは舞台で“何かに見られている、何かがいる”と言っていた、その視線こそが語り手で、天井から見守るその視点は

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    2026年04月25日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    上巻に続き、20世紀後半の日本の社会・文化の中に存在する激動の「歌舞伎」の世界を、喜久雄と俊介という二人の主人公が生きていく物語である。上巻から格段に成長した二人や、病に倒れ最期を迎える俊介。
    衝撃的なエピソードもあったが、登場人物はいずれも魅力的であった。

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    2026年04月24日
  • 怒り(上) 新装版

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    2026.04.20 ★3.8

    感想は下巻にまとめて。


    ↓↓↓内容↓↓↓

    若い夫婦が自宅で惨殺され、現場には「怒」という血文字が残されていた。
    犯人は山神一也、二十七歳と判明するが、その行方は杳として知れず捜査は難航。
    そして事件から一年後の夏――。
    千葉の港町で働く槙洋平・愛子親子、
    東京の大手企業に勤める同性愛者の藤田優馬、
    沖縄の離島で母と暮らす小宮山泉の前に、
    身元不詳の三人の男が現れる。

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    2026年04月20日
  • 犯罪小説集

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    ミステリのつもりで読み始めましたが、読み終わってみると「ワイドショーのような感じ」というのが、しっくりきました。
    加害者でも被害者でも警察でも探偵でもない、第三者。
    加害者がいて、被害者がいて、事件の中心にしかスポットは当たらないけれど、関わった人たちそれぞれにも心がある。
    身近な人を疑いながら過ごす日々とか、自分を責めながら過ごす時間とか、想像するだけでも苦しい。
    解決したら終わりではないんですよね。
    それぞれの犯罪において、加害者にも被害者にもなる可能性が誰にでもあって、その一線で踏み止まれるかどうか、なのかな。

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    2026年04月19日
  • ミス・サンシャイン

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    しみじみと感情が染み込んでくるお話。
    若くして亡くなった人をかわいそうとは思いません。
    みんな幸せでした。

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    2026年04月19日
  • ウォーターゲーム

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    ちょっとビジネス絡みってのは自分には難しいんすよねぇ。。あまり入り込めずでずるずる終わってしまった。。

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    2026年04月17日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    (良)Audibleに感動でございます。歌舞伎役者の人生を描き切っていました。歌舞伎の世界に疎く、イメージが広がらず、自分の無知を悔やみながら読む。泣けるところもいくらでもあったが、感情移入できず。背負っているものが大きく、傾くとそこはすぐに奈落。そこから這い上がる連続。たくさんの多様な人の力がより集まって強く結び付き、大きな力を発揮し、支えている。自分もそんな一部になりたい。そして最初から最後まで徳ちゃんが好きでした!

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    2026年04月12日