吉田修一のレビュー一覧

  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

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    吉田修一氏がANAの機内誌『翼の王国』に載せていたエッセイの集大成。2019年〜2021年に掲載されていた内容が主なのでちょうどコロナウィルスで緊急事態宣言が出されたり、今読んでみるとなかなか面白い。

    吉田修一氏は歳は5歳くらい下だが、実は同じ大学なので学生時代の回想を書いていたりすると、妙な親近感もある。
    学生時代の飲み会で吉川晃司の歌を振り付きで歌わされたとか、もしかしたら神楽坂や飯田橋の居酒屋だったのかなと想像してしまう。

    また吉田修一さんの小説『湖の女たち』『横道世之介』『悪人』などを書いた際のエピソードなども触れられているので興味深い。

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    2025年05月30日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    探偵の遠刈田は「一万年愛す」という宝石を探してほしいと依頼をうけ、依頼者の豊大とともに孤島、野良島を訪れる。そこでは豊大の祖父、壮吾の米寿をお祝いするため息子家族、そして元刑事の坂巻が待っていた。
    その次の日、「一万年愛すは、わたしの過去に置いてある。」という遺言書をのこし壮吾は消えてしまう。台風の影響で本土から警察も呼べないなか、彼らは壮吾を探し始めるが……。


    この本のほとんどが会話文で成り立っており、その9割が「」の外にあるため、それがセリフなのか、それとも状況説明なのかを確認しながら読まなければならない。
    最初はものすごく読みづらかったが、中盤あたりもすぎるとそれにも慣れ、気にならな

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    2025年05月30日
  • パレード

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    ネタバレ

    5人の男女がシェアハウスで暮らしていくなかで、本当の自分をどのくらい共有すべきか、目に見える部分だけが人間のすべてなのか、どこが自分の居場所なのかなどいろんなことと向き合っていくのが印象的でした。
    終始仄暗く、独特の雰囲気だったように感じます。
    人のことをわかった気になるのはやめようと思えるきっかけになれる作品でした。

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    2025年05月23日
  • 罪名、一万年愛す

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    どんな作品かも全く知らずなんの事前情報もないまま、好きな吉田修一の作品というだけの理由で読んだ。

    だから読みながら「え?島田荘司でも乗り移った?」とちょっと思うくらい、よもやのストーリー展開だったけれど、終盤になって、ああこの感じは『悪人』とかそっちっぽいのかな、とも。
    正直荒唐無稽とも言っていいかもしれないけれども、読みやすくてほぼ一気読みだったし、著者が描く人物像は相変わらず嫌いじゃない。
    うーん、でもやっぱりちょっと突っ込みどころ満載な感じは否めず。最後の最後のオチも、これ必要?と思わないでもない。
    まあいわゆるエンタテイメントとして受けとめとくのが正解かなー。

    ほんとは、著者のリア

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    2025年05月18日
  • 昨日、若者たちは

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    香港・上海・ソウル・東京でスポーツをめぐる若者たちの物語。東京編で父親が「スポーツが教えてくれるのは勝つことじゃない。負けてもいいってことだ。負けることが、決してかっこ悪いことじゃないことを教えてくれる」と言う。素敵な言葉だ。

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    2025年05月13日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    吉田修一さんの作品はけっこう読んでます。
    わりと普通な感じのミステリという印象でしたが、
    結末はややSFというかファンタジー的なものになったのが、
    この著者にしては意外でした。
    でも、落としどころというか真相としてはわるくないものでした。
    最後に著者が登場してきて、ちょっと混乱しました。
    登場人物のキャラもわかりやすかったりして、
    映画にはしやすそうなので、映像化にも期待します。

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    2025年05月13日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    6人の作家さんの、猫との過ごし方の話。
    猫が人生に与えてるものとか、変わったこととか、作品への影響とか、質問形式で答えて下さり、かつエッセイとかでも表現してくれたり、かわいい写真も沢山載ってたりん。
    もう、可愛すぎるんんんんんฅ(*‎´꒳`*ฅ‪)ꪆ‬

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    2025年05月12日
  • 罪名、一万年愛す

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    ミステリーでもない…し…。
    ジャンル何?
    と、いうのが、まず感想。

    不思議な読後感。
    ファンタジー⁉︎かも⁉︎
    いや、駅の子のお話。

    そう、きたか…。
    エピローグが、なんとも、で…。

    でも、じんわりとは。
    アタシに届きました。

    そして、サクッと読めたから。

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    2025年05月07日
  • 熱帯魚

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    ネタバレ

    芥川賞受賞以前に発表された3つの短編。薄情スレスレのドライさがそれぞれの主人公に共通している。どれも20世紀に発表された作品と知って妙に納得した。

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    2025年05月06日
  • 罪名、一万年愛す

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    新聞でいちおしミステリーとして紹介されていて、面白そうだったので吉田修一作品を初読み。

    物語の舞台は絶海の孤島。そこに集まっているのが金持ちの一族と招かれた元警部に私立探偵。こんな状況で、殺人事件が起こらないなんてことがありますか?と一族の当主が言っていた翌朝、当の本人の姿が見当たらず謎めいた遺言書が発見される…

    こんな感じで始まるが、私立探偵の遠刈田がなかなか優秀で、物語はサクサク進んでいく。冒険や恋愛小説の要素なんかも盛り込まれていたけど、全体的にはあっさりした印象。でも、ラストは意外だったかな。

    『罪名、一万年愛す』のタイトルは素敵。自分だったらどんな罪名にするかな〜

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    2025年05月04日
  • おかえり横道世之介

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    最後のお兄さんの手紙、世の中にはどうしようもない悲しみや痛みがあって奇跡でも起こって欲しいと思う時に思い出すのが世之介であり、世の中がどんなに理不尽でも善良であることを諦めてはならないんだ、というようなこと。
    多分そういう話

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    2025年05月01日
  • 昨日、若者たちは

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    吉田修一氏のオリンピック時に掲載された短編小説集。香港林檎、上海蜜柑、ストロベリーソウル、東京花火と、アジアの若者たちの4つのストーリーを綴りながら、暖かい励ましをくれているような、包み込まれているような感覚だ。
    香港では、ボート部の男が将来を案じながら、その道を終えようとしているときにオリンピックが始まろうとしている。中国上海、ソウルでは夢と夢を託す人、頑張れと応援する人、それでいてどこか切ない。応援しても、届かない声。ふんわりとした内容で、突き刺すような内容はないからこそ、コロナ禍のオリンピックは、何もなかったかのように過ぎて行くような感じと重なり合う。人生のどこかで交錯しているような感覚

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    2025年05月01日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    タイトルが良すぎる。
    やっぱり人生は、その人にとって忘れられない大切なものを死ぬまで大切にするのが人生だよね、と思う。

    吉田修一氏の作品を読むのが随分久しぶりで、読み始めて早々に、こんな文体の方だったかしら……と思ったが、ラストにネタバラシがあった。
    急なSF展開もあったが、ルビーを持たせた理由が時代の厳しさをよく表してつらかった。
    どんな富豪も成功者も立派な人も、たった一人のために全てを費やしてしまうただの人間なのだと。

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    2025年04月29日
  • 最後に手にしたいもの

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    機内誌に連載されていた旅のエッセイ。知らない国がたくさん出てきた。読書時間は知らないことを知れる素晴らしい時間。

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    2025年04月27日
  • 昨日、若者たちは

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    描かれているのは若い人なのだけれど少しどんよりしたストーリーだなと。短編集で『東京花火』という作品が1番好き、ただ思い返しても私はオリンピック賛成派ではなかったなと思う。

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    2025年04月26日
  • パレード

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    あまり気をつかわなくても良い関係で、それなりに気の合う友人達と住むという環境。
    この小説のようにシェアハウスではないけど、学生生活はこんな感じだったなぁ。
    依存はし過ぎないけど支え合って生きている。

    一見普通の青春時代に見えるけど、他人と本当に分かり合えることなんてないのかもしれない。というか、そういうものなんだと思った。
    寂しい考えだけど、そういうものなんだと。

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    2025年04月13日
  • 犯罪小説集

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    うーむ。

    吉田修一作品はどれも悪くないという印象があった。
    本作も「楽園」という映画の原作ということで、映画の原作ならばそんなにつまらないことはないだろうと思い、読み始めたのだが。

    うーむ、大して面白くない。

    どの短編も犯罪者を描く。
    犯罪者も犯罪者になろうとしてなった訳ではないパターンのやつ。

    これはあんまりだった。星はギリギリ3つ。3.0。

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    2025年04月10日
  • 最後の息子

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    『春、バーニーズで』が良かったので、本作を読む。

    うーん、普通。

    表題作である「最後の息子」がもっと面白いかと思ったが、それ程でもない。

    「破片」は更に微妙。

    「Water」が一番、思春期のモヤモヤ感とか感じが出ていて面白かった。

    つまらなくはないが、それぞれの主人公達が一様に繊細で読んでて疲れた。

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    2025年04月08日
  • パレード

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    悪くない。
    レビューで怖い怖いとあるから、どんなに怖いのかと、ホラーを読む気分で読み進める。

    読み終わった今、怖いというか不思議というか、まぁ、奇妙というのが一番近いか。読んでて面白いし、ラストもそんなに嫌いじゃない。

    吉田修一作品はなかなか面白味があって良い。

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    2025年04月07日
  • 路

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    台湾と日本を舞台に繰り広げられる、双方に関わりのある登場人物たちの物語。
    一つの事象を中心に、視点を何度も切り替えながら進んでいく物語は「怒り」に代表される吉田修一のスタイルのひとつだと思うのだけれど、今回のこれに関してはこの人たちを一冊の本にまとめた意図があまりわからなかったな。
    なんとか目で追ったけれど、夢中になれる類の小説ではなかった。

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    2025年04月06日