吉田修一のレビュー一覧

  • 長崎乱楽坂

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    読み始めはなんて温度が高い小説かと驚いた。そして、主人公である瞬が、小1、小5、中1、中3、そして高校2年で中退し、最後には最初は赤ん坊に近かった弟が大学生となり、主人公ではなくなった兄をあきれた目で見るようになるまでの、どんどん温度が低くなっていく過程に悲しくなった。一話一話進むごとに、三村家の人間がいなくなっていき、比例するように確実に温度が下がっていく。悠太が瞬を見る視線に遣る瀬無さがつのった。幼くして父親を亡くし、たくさんの男たちを見てきた瞬は、何も覚えてない悠と違い、ずっと「男」の姿を模索し続けてきた。「なんもせんで生きとるのも、なかなか難しかとぞ」と言う瞬に涙が出そうになった。最後

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    2009年10月07日
  • 長崎乱楽坂

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    いつからだろう・・・?

    さだまさしの『解夏』を読んでから?吉田修一の本と出会ってから??

    僕は行ったことのない長崎県にとても魅力を感じるようになりました。

    この長崎楽乱坂は、父親が死にヤクザの一家で生活することになった二人の兄弟の話です。

    母が二人のもとを去り、大人になっていく姿が描かれています。三人称ながら主人公が変わるとゆう手法もいいです☆

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    2009年10月04日
  • ランドマーク

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    ねじれながら空へと上っていくビルの建設。
    そこに絡みつくように織り成す人間ドラマを、軽妙なテンポの文章表現で描き出しています。
    生き生きと脳内で踊る登場人物たちに、圧倒させられます☆

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    2009年10月04日
  • 7月24日通り

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    吉田さん初読。読みやすくてびっくり。
    サユリの考え方、すごいわかるなーと思いつつ読んでました。先輩かっこいいですねー。
    でも映画とは結構違うみたいですね。予告で使われていたようなシーンが本ではなかったように思うのですが。でも映画も面白そうです。キャスティングお見事!!

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    2015年02月09日
  • 7月24日通り

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    異国の地図、ピンの刺さった蝶、バスにこもる雨の匂い、吉田修一によって配信される世界はまるで地図。彼の手にかかれば世界(風景)と人間(読者)の距離感は縮められ、情景描写という言葉を使うことさえためらわれる。だから私は吉田修一の小説は地図だと思う。人間模様を象った地図だ。これは女性が書いたものだと紹介しても誰も驚きはしないだろう。女性の心理を書くのが上手すぎる。

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    2011年07月03日
  • 路

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    感動劇とまではいかないが、主人公の女性と台湾人の男性が再会したあとの心情を読み解く、察するのはよかった

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    2026年07月05日
  • 横道世之介

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    長崎から上京し大学生となった横道世之介の1年間。カッコ良いわけでもなくごく平凡な青年が過ごすアルバイトと大学のサークル活動にあけくれる80年代の毎日。
    旧友から誘われるダンパ(ダンスパーティー)やねるとんのオーディション、クルーズ船でのパーティー、航空券のスカイメイトシステム、雑誌「ポパイ」、テレフォンカード、映画ラストエンペラー
    バブルの頃に流行った色々が懐かしい。
    九州から上京し、80年代バブルに踊る日本(東京)で貧乏な女子大生だった私のかつての姿と重なるところがとても多くて共感しまくってしまった。

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    2026年07月05日
  • 東京湾景(新潮文庫)

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    新装版がでていたのですね
    しかも続編が追加されていました
    続編といっても期待していたものとは違いました
    でもタイトルからすれば場所を舞台のお話だから・・・
    今回はその追加分を読みました
    解説も追加になっており朝井リョウさんでした
    共感する部分もありました

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    2026年07月05日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    上巻でかなりもやもやしながらも結末が気になって下巻。やっぱり好きな話ではなかったけど、上巻で読むのをやめなくてよかったとは思う。
    ちょっとずつ理性が遠のく桃子…。普通にしていれば、かなり魅力ある人物だと思うんだけど、真守に執着する理由がよくわからない。勿体無い!にしても、吉田修一さん、女性の内面描写うますぎる。

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    2026年07月04日
  • 国宝 上 青春篇

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     いわゆる梨園とは唐の時代にあった宮廷音楽家の養成所の名ではありますが、実はそのように優雅なものではなく、傍目には歌舞伎役者の家族というのはどこも仲良さそうに見えるようでございますが、それはまさにジャングルの獣の一家と同じで、仲が良いのではなく、この生き死にがかかった世界を、一丸となって生き抜いていかなければならないからでございましょう。
    (P.285)

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    2026年07月03日
  • タイム・アフター・タイム

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    恋愛小説を読むことはないが吉田先生の作品なので購入。読んでいてむず痒くなる表現に悶えました。歳とったなぁ。。。

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    2026年06月29日
  • パーク・ライフ

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    ビル街のなかにぽつんと大きな公園にある。
    そこにはどんな人たちが何を思い佇んでいるのか。
    都会の喧騒に疲れて癒しを求めるのも、ただボーッとするだけなのも、使い方は様々。
    そりゃ気球飛ばして上から見たいだなんて人もいるし猿を肩に乗せて散歩する人もいる。
    日常に疲れたら公園で人間観察でもするとしよう。


    悪人とか怒りとか国宝とか重かったり激情する作品が多いイメージだったけど、こちらはゆるーい人間模様が描かれていて、読みづらいイメージの芥川賞作品なのにこのゆるさがありがたくスラスラ読み進められた。とても意外。

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    2026年06月24日
  • タイム・アフター・タイム

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    恋愛漫画を活字で読んだ感じ。
    涙あり切なさありのストーリー。
    最後は私の思ってた展開じゃなかったのでちょっと⭐︎減らします〜やっぱ漫画じゃないか

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    2026年06月21日
  • ミス・サンシャイン

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    期待しすぎた感はある。

    好きな名言。
    喉元から胸の骨に沿って指を下ろしていくと、その指先がすっと吸い込まれそうになる場所があるはずです。そこが膻中というツボです。寂しくて眠れない夜、ここを押してみてください。そしてゆっくりと深呼吸してみてください。

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    2026年06月21日
  • 国宝 下 花道篇

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    歌舞伎の舞台は見たこともないし映画も観ていないけれど舞台上での演出、効果音、動きや空気感全てが想像上で見えた。
    喜久雄の人生。
    振り返ってみると本当に波乱万丈だが歌舞伎を愛し歌舞伎に溺れた役者一筋の人生。
    何かを究める人間は凡人には視えていない世界が視えていて周りからは少し狂っているように映るのかもしれない。
    喜久雄の不器用な性格ゆえの真っ直ぐさが歌舞伎役者の女形に扮することで繊細でものすごく美しい妖艶なものを生み出しているように思えた。

    明るい夜空であればあるほど、そこで輝く星々はその身を粉にしているのでございましょう。

    この一文がとても印象的だった。
    国宝というものに値する喜久雄をよく

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    2026年06月17日
  • ミス・サンシャイン

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    誰かモデルがいるのかなー?誰?
    と、考えながら読んだけれど
    そもそも女優・俳優の知識があまり無く
    さっぱり見当がつかず。
    面白くなくもないけど、誰かに勧めるほどじゃないかなぁ。

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    2026年06月15日
  • ミス・サンシャイン

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    読みやすいし面白い本でしたが、心を揺さぶられる、とまでは思えない本でした。もちろん、私見です。
    主人公の好きな女の子が元彼と切れておらず、それどころか彼女の方が元彼を追っかけていたと知る。そんな苦しい恋の最中に、ふと生まれた別の想い。
    という感じでした。
    ただし鈴さんの描かれ方は好きでした。
    鈴さんは本当に大人で、主人公の若い突っ走りを受け止めるけれどさらりと受け流すところが素敵でした。

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    2026年06月11日
  • 最後に手にしたいもの

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    audible
    『国宝』を読み、吉田さんを知ってみたくなりエッセイを読んでみた。
    思っていたより、穏やかな感じだった。
    作中に、自分のことを説明されているところがあり、きっとそうなんだと思う。こちらもゆったりとした気持ちになった。
    日本人の置き忘れについての対応が、面白く表現されていて印象に残った。
    そして『横道世之介』を読んでみようと思った。

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    2026年06月09日
  • ミス・サンシャイン

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    石田鈴の女優として生きてきた背景と、それを知って共鳴していく一心の心情を思うと、なんとも言えない切なさのようなものを感じる。
    この感情をなんと呼べばいいのか分からず調べてみたら、「代理ノスタルジー」 「もののあはれ」 あたりらしい。
    強烈な印象はなく、静かに余韻を残す感じの物語。

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    2026年06月07日
  • ミス・サンシャイン

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    ネタバレ

    私の考えた最強の女優っていう話。

    「ぼくのかんがえたさいきょうの…」の女優版。
    設定が細かく実在の俳優の名前も出てくるし、古い日本映画も好きなので興味深く読めたけど、主人公の若い男の子の話は嵌まらなかった。

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    2026年06月06日