吉田修一のレビュー一覧

  • 長崎乱楽坂

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    ネタバレ

    長崎出身の吉田修一さんの描き出す長崎という場所は、なんとも魅力的な土地ですね。これぞ、ある意味、土着的、ということか。自分の中では「悪人」と、この「長崎乱楽坂」は、長崎という場所の魅力をしっかりと描いた小説、ということで、とても好きです。

    最後の「悠太と離れの男たち」の章で、東京から、おばあちゃんの法事で長崎に帰省した悠太が、映画の撮影している風景を見かけるやないですか。で、「映画でみる長崎は、ちょっと、よそよそしいよなあ」みたいな感想を、心の中で思うやないですか。あれとか、すっごく好きですね。吉田さんも、自分のまさに生活していた「リアルな」長崎と、映画で見る長崎と、「なーんか、ちゃうよなあ~」みたいな、違和感、感じてるのかなあ。あの映画の撮影、っていうのは「悪人」の映画化のロケだったんじゃないだろうか!?そんな妄想、しちゃうのですなあ。

    で、そんな、長崎、という場所を舞台に、三浦家という、いち地方侠家、というか地方ヤクザ?の一家の栄枯盛衰を描きつつ、駿と悠太という兄弟の成長劇(衰退劇?)を描きつつ、というのが、ザックリとした内容?でしょうか。

    なんといいますか、本当に土着的、というか、日本的、といいますか、こう、ジメッ!!とした感じ、日本の古い家の、こう、薄暗くて、換気が悪くて、畳が古ぼけてる感じ、すっごい、いなたい感じ、そういう「感じ」の描き方が、吉田さんは、本当に上手ですよね。「悪人」で、主人公の清水祐一が「こっからどこにも行かれへん気がする、、、」みたいなこと、言ってた気がするのですが、人を縛り付ける、「家」という存在。「生まれ故郷」という存在。呪縛、ってこと?そういう、こう、グログロでドロドロした感じ。すっげえ感じましたこの作品でも。怖いなあ、、、

    しっかしね、駿は、どうして、あっこまで「離れ」の囚人なのだったのだろうなあ。逃げ出せなかったのだろうなあ、、、辛い。つらいよ。やれんよ。でも、自分で、その道を選んだんだろうなあ。どうしても。梨花と一緒に、東京にエイヤッ!!っと飛び出した駿、見てみたかったなあ、、、叶わなかったなあ。

    この作品の、一応の?主人公と思われる存在、駿と、「悪人」の主役だった清水祐一は、どうしても、こう、存在がかぶっちゃう。長崎出身、ってことで、かぶっちゃうのかなあ?吉田修一さんは、「ああいうタイプ」の男性を、語ってしまいたくなるのでしょうかね?生き方が下手で、決して悪いヤツじゃないのに要領悪くて、それでも、どうしても、優しい男。

    「なんもせんで生きとるのも、なかなか難しかぞ」と言って、弟の悠太に殴られちゃう、そんな駿。
    「欲しくもない金、せびるのも、つらかねえ~」という思いを抱きつつ、離れて暮らす実の母に会うたびに小銭を巻き上げていた、そんな祐一。
    これはこう、どうしても、ダメ人間の優しさ、みたいに思っちゃうんですよね。ダメ人間の、不器用すぎる、ダメな方向の優しさ。なんか、ああ、駿と祐一、似ているなあ~ってね、思っちゃうんですよね。

    それにしても、数々のヤクザ者が、基本的には誰も、ロクな人生歩んでいませんよね。
    龍彦。尚吾の組に見捨てられ、夫婦ともども夜逃げ。
    文治。一人暮らしのアパートで酒浸りの人生を過ごした挙句、千鶴の手助けで病院に入るも、すぐ死んじゃう。
    尚吾。長崎を離れ、神戸に行き、そこの組で若頭でブイブイいわすも、敵対する組に銃殺されちゃう。
    たぶん、聖美の恋人だったタローも、一時期、梨花と同棲していた清二も、ロクなその後は送っていないのでは?と、推測されます。

    その一方、登場する女性陣の、なんとも逞しいことよ。強かなことよ。男より、やっぱ、なんだかんだで女性のほうが圧倒的に強いよね。男は結局、どこまでも、大いなる母性、かあちゃんには勝てないのですねえ。
    三浦家のおばあちゃんにしろ、千鶴にしろ、爺さんの葬儀を立派に取り仕切った奈緒にしろ、くう、強いなあ、強いなあ、、、って、感心しちゃうのです。

    あと、どうしても、ゲイっぽいなあ、とは思うのですが、そんな描写も、好きなんですよねえ。吉田さん、どうしてこう、いろんな作品に、ゲイっぽい要素を入れるのだろうか?でも、そこがまた、好きなんですよねえ。刺青って、怖い。ヤクザって、怖い。殴られそうだし。殺されそうだし。でも、そんな世界に、どうしても憧れももってしまう。はあ、人間って、どーしょーもねえなあ、ってね、思っちゃうんですよね。

    あ、あと、駿が働いていたガソリンスタンド。まだ、東京行くって話になってる時に、辞める直前の時に、社員の、さゆりさんや、店長が、駿に向かって言った言葉。「まだ若いんだから、なんでもできるよ。どんな失敗しても、何度でもやり直せるよ」って。言うやないですか。あれ、間違いなく真理なんですけど、若者に向けて送る言葉として、本当にその通りなんですが、でも結局、駿は、何もできなかった。東京にも行かれなかった。梨花との関係は、多分、絶対的に修復不可能だった。離れの囚人になり、見事なまでに、ダメ人間の象徴みたいな人間になってしまった。でも駿は、店長に間違いなく可愛がられ、辞められるのをトコトン惜しまれるほどの、優秀なアルバイトであったことも、間違いのない事実、ですし。ああ、何故、、、そうなったのか、、、
    あの場面、どうしても、フィッシュマンズの「IN THE FLIGHT」の歌詞を、思い出しちゃうんですよねえ、、、

    あと10年経ったら何でもできそうだと思うけど、でも結局なんにもできやしないんだよ僕、

    っていうような、あの歌詞と音楽と歌声と。
    吉田修一さんと、佐藤伸治さん、同じにおいを、感じるんですよねえ、、、どっちも大好きだよなあ。

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    2018年02月04日
  • 日曜日たち

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    吉田修一さんの本は8冊目。

    表紙には連作短編集と書かれていますが、連作の意味がじわじわとわかってきます。
    後半になればなるほど、じわじわ良い感じ。
    特に、最後の表題作でもある「日曜日たち」はホロリとします。
    『日なた』や『7月24日通り』と同様の読み心地。
    吉田さんのこういう感じの本、好みです。

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    2018年01月30日
  • 愛に乱暴(上)(新潮文庫)

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    いまのところ夫の不倫話だが、このまま不倫話で終わるのか、それとも何かが起こるのか。
    吉田修一だし....と何かを期待している自分がいる(笑)
    とにかく気になるので下巻へGO!

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    2018年01月11日
  • 日曜日たち

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    内容(「BOOK」データベースより)
    ありふれた「日曜日」。だが、5人の若者にとっては、特別な日曜日だった。都会の喧騒と鬱屈した毎日のなかで、疲れながら、もがきながらも生きていく男女の姿を描いた5つのストーリー。そしてそれぞれの過去をつなぐ不思議な小学生の兄弟。ふたりに秘められた真実とは。絡みあい交錯しあう、連作短編集の傑作。

    短編より連作の方が集中力が途切れなくて好きです。どの話も風合いが違っていて硬軟取り揃えた中で、同じ差し色として小学生の幼気な2人が出てくるのですが、その存在感が絶妙。皆悩みが有って自分の事ばかり考えているようでいて、少年たちが気になってしまうあたりでとても親近感が沸いて一気に感情移入させられます。感情移入が読書の全てではないけれど、重要なファクターで有るのは確かですからね。
    吉田修一氏はとても人間を描くのが上手いと思っています。どの人間にも善と悪、優しさと卑しさが同居していることを描くのに長けています。明るいだけでも暗いだけでも無く、薄暮の寂しさと優しさに似ているような気がします。

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    2017年12月05日
  • 最後に手にしたいもの

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    読むと旅行に行きたくなる。
    旅のお供にも最適で、どういう風に楽しめば「のんびりと旅ができるか」の参考にんあると思う。

    個人的には台湾に行きたくなった。

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    2017年11月01日
  • 日曜日たち

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    連作短篇集。これは大変面白かった。
    それぞれの主人公が抱える想いも、短篇集ならではの切なさを感じさせる。どんな人にも必ず自分の人生に対する想いがあるのだと感じさせる。そしてその主人公が出会う兄弟。少しずつこの兄弟に関する話が繋がっていき、最後の主人公との関わりの中で彼らの話も結末を迎える。
    あの兄弟の未来が明るいものであるのだろうと、希望を持たせる終わり方だったのは良かった。

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    2021年08月03日
  • 春、バーニーズで

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    最後の息子の主人公のその後。ぬるい考えの主人公にちょっとイライラ。大人になりきれない人って、回りの人がほっておけないのかなぁ?
    WOWOW ドラマで見たときは好きな内容に感じたんだけど、小説では、なんか主人公に共感できなかった。

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    2017年03月21日
  • ランドマーク

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    ねじれた建造物で、人が崩壊していくって発想がすごい。無機質なものに囲まれていると、人が壊れていくのもわかる。人の心があっての、デザインだからね。暖かいものの中で暮らしたいよね。

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    2017年03月19日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    登場人物に関しては、だれも友達になりたくはない人ばかり(笑)出来れば避けて通りたい人たち。
    だけど、不思議ともっと知りたくなる。

    大恋愛をしたわけではない、運命の人と思える相手でもない。それなのに、本当にふとした瞬間、どんな思い出があって、どんな言葉を交わして、どんな印象があるのかを思いだす。
    普段は思い出せないけど、ふと同じ匂いがしたときに当時のことが鮮明に思い出せる香りみたいな。
    自分の人生に何か大きな影響を与えた訳ではない、未練があるわけでもない、それなのに綺麗に忘れられず、思い出せば一日中彼女で頭がいっぱいになるような。

    私は、忘れられない人がいるだろうか。
    誰かにとって忘れられない人になっているのだろうか。
    人生で何人の忘れられない人に出会えるのだろう。

    物語全体は淡々としていて、面白味にかけるように見える。だけど面白味がないからつまらないといつのはこの作品においては違う気がする。
    彼女たちについて考えれば考えるほど、面白い作品だと私は思う。

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    2016年10月03日
  • 熱帯魚

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    いってしまえばどの主人公も自立のできないダメ男なのだが、純粋でクリアな感覚を持っているので嫌悪感がわかない。わざと自分から目を背けている感じが伝わるからかも。
    なんだか表紙で損してる気がする。もっと軽い明るい感じの方があっているのでは。珍しくカバーが気になってしまった。

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    2016年09月30日
  • 7月24日通り

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    主人公はどこにでもいる地味で平凡なOL
    彼女の唯一のプライドは、誰もが認める容姿端麗な弟の存在

    自分のことが好きじゃない、というか半分あきらめているけど、
    心のどこかでは光の当たる人と対等になれるかも、
    という期待がいつになっても捨てられず、
    自分に良く似た平凡な弟の彼女を認められない・・

    巻末のあとがきが私の感想そのもの!
    そして、この文章は結構納得してしまったなぁ

    「どの幼稚園にも、必ず王子様役に選ばれる男の子がいて、
    同じように必ずお姫様役しか考えられない女の子がいる。
    たかが生まれてから三,四年の人生経験で、彼らが
    王子様やお姫様にふさわしい魅力を得るはずがない。
    そう考えれば、人間の晴れやかな魅力というのは、決して
    人生経験などからではなく、生まれた瞬間に与えられるか、
    与えられないかの違いなのだろうと思う。」

    章のタイトルが最後に効いてくるところや、
    寂れた地元をリスボンの街に重ね合わせるという発想など
    この人の凝った作りはいつも通り
    嫌いじゃないです

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    2016年03月08日
  • あの空の下で

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    旅、というか飛行機の中で読むのに最適な本。
    ほっこりする。一話完結型の短い小説とエッセイだから気軽に読める。
    思わず旅をしたくなりますね。


    初めて読む吉田修一の本だが、印象としては、割と静かな人なのかなと。あと自由な旅が好きな方、と。

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    2016年01月16日
  • 春、バーニーズで

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    しっとりとした吉田修一。こういうオシャレな感じの雰囲気に弱い。この路線好きだな。吉田修一は引き出しが多くて素晴らしい作家だ。徐々に読みつぶしていこうかな。

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    2015年10月15日
  • あの空の下で

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    ANAの機内誌に連載された短編とエッセイ集。
    機内誌の連載ですから普通の短編より短く、200ページほどの文庫本に18作品が収められています。
    短くてさらりと読める内容ですが、一言でいうなら小粋。
    短いながらも月並みでは無く、上手さを感じさせる作品です。

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    2016年05月15日
  • 7月24日通りのクリスマス

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    ほんまに社会人かってくらい、初めの方は滅茶苦茶ダサくてドジな小百合。原作よりも登場人物が爽やかで、大人の青春ラブストーリーという感じ。好きな人のためにきれいになっていく小百合を応援したくなります。イメチェン後が別人過ぎな気もするけど。笑
    一生懸命やってたら誰かが見ててくれる…そんな希望をもらえる一冊です。

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    2014年10月30日
  • あの空の下で

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    ANAの機内誌に載っていた短編小説12編と、作者による旅行にまつわるエッセイ。
    短編小説は1話が約10ページで気楽に読める。
    飛行機に乗って旅をすることの特別感や非日常感が、人に与えてくれるものは様々という印象。
    エッセイまで読むと、旅行っていいね、って言いたくなってしまう。
    流されて、という物語がよかった。うまく言えないけど人の中で生きるってのはこういうことなのかなって思った。

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    2014年11月03日
  • 7月24日通り

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    女性作家の小説に免疫がないからかもしれないけど、吉田修一と知らなければ女性が書いた小説だと言われても疑わなかったかな。でも、めぐみとの会話の中に現れる目次のタイトルの使い方は男っぽいような気もする、理屈っぽくて。本田が自分の住む街をポルトガルのリスボンに置き換えた発想が面白かった。確かにそんな風に考えると毎日が旅行者みたいで楽しそうだ。

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    2014年10月13日
  • 熱帯魚

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    【本の内容】
    大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。

    不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。

    ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。

    表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    鬱々とした気分で読むと、いっそう「鬱」な気分になることうけあいです。

    それがいいことなのか悪いことなのかは判らないけど、小説を読んでから自分を反省したり、下には下があるからまだ大丈夫、などと都合よく自分を励ましてみたりするのも、たまにはいいかもしれません。

    小気味良いテンポで話が進み、心理描写の薄っぺらさ(たぶん意図的に省かれているのだと思う)のお陰で、ぞっとするような突発的な感情の爆発が伝わってきます。

    ヤな奴、ダメな奴、とレッテルを貼って目を背けることはたやすいのだけれど、せっかく小説の世界に擬似空間を演出してくれたのだから、とことん堕ちて嫌な気分になるのもいいのかもしれません。

    ばっさりと切り捨てられるように終わるので、救われない気分も倍加してしまいます。

    評価は「B」なんだけれど、もう一度ぱらぱらとめくって読み返してみるとかなり面白かったんだな、と思えてきました。

    乗り物の中で読むと酔います。

    [ おすすめ度 ]

    ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
    ☆☆☆☆☆☆☆ 文章
    ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
    ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
    ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
    共感度(空振り三振・一部・参った!)
    読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

    [ 関連図書 ]


    [ 参考となる書評 ]

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    2014年08月27日
  • 空の冒険

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    吉田修一の掌篇&エッセイ集。

    ANAの機内誌に連載してたということで、
    何かしら「旅」に関わる文章なんだけど、
    こういうざっくりとしたテーマだけ縛ってあとは自由に、という文章がけっこう好き。
    「あの空の下で」に続いて楽しめました。もっともっと読みたい。

    海外旅行、行きたくなりました。

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    2013年12月11日
  • 7月24日通り

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    イケメンの弟を持つ、地味な姉の話。各章が面白いサブタイトル付いてると思ったら、イケメンの弟に地味な彼女が出来、その子が自己分析したものである。姉は自分の街をリスボンに例えて、通りの名前や建物を読んでいる。姉も地味な性格だから、勇気を出して、最後、間違えたことをしてみる!と東京へ向かう。昔のドラマを見てるような気持ちになった。

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    2013年11月27日