吉田修一のレビュー一覧

  • ミス・サンシャイン

    Posted by ブクログ

    原爆やハリウッドデビュー、スキャンダルなど、波瀾万丈な人生を歩んできた鈴さんを描いているにもかかわらず、物語は終始淡々と展開していく。その静かな語り口が、かえって心地よく感じられた。

    佳乃子さんという存在が鈴さんの役者人生に影響を与え、さらに鈴さんの言葉が一心の人生を彩っていく。そうして過去から未来へと連なっていく流れが美しく、その過程に深く感動した。
    鈴さんの歩んできた歴史、一心の恋や過去、現実だけでなく空想の場面までも織り交ぜながら、これほど読みやすく、綺麗にまとまった作品になっているのは、やはり作者の確かな筆力があってこそだなと。

    0
    2026年01月10日
  • パーク・ライフ

    Posted by ブクログ

    ▪︎パーク・ライフ
    日常の一部を切り取ったかのような、なんの変哲もない生活の中に隠れたストーリーを、男女の絶妙の距離感を表現しつつ、特別にしてくれている感じが好きだった。
    目を開いているのに目の前のものは見えていなくて、別のことを考えている時の解像度が高くて共感した。オチに関しては、私は深い考察をするような思考を持ち合わせてないのだけれど、日常にオチなんてものはないのだから、それでいいのだろう。

    ▪︎flower
    「この世にある花の数だけ、人には感情がある」
    良い言葉だと思った。花をテーマに数多くの複雑な感情や人間模様を描いていて、シリアスな場面とは裏腹に鮮やかな表現にのめり込んでしまった。

    0
    2026年01月10日
  • 昨日、若者たちは

    Posted by ブクログ

    ただ流れていくいろんなものを1個ずつ掴みながら読むような本でした。

    抗えない流れにも空気にも1つずつ意味を見出そうとするのは10〜20代の若者だけではないけれど、そのピュアさや痛さは特有のものなのかもしれない。

    0
    2026年01月07日
  • パーク・ライフ

    Posted by ブクログ

    日比谷公園に集まってくる人々
    人と人との繋がり、取り止めのない会話
    そういったものがなぜかいじらしく愛おしい

    スタバ女(名前がずっと不明)
    主人公を諭したり、達観していたり、
    お姉さん気質っぽく見えるけど
    不思議な感じの雰囲気を纏ってる

    掴みどころがないキャラクターで妙に魅力的
    あとピタサンドとシナモンロール食べたくなりました。

    0
    2026年01月07日
  • 国宝 1

    Posted by ブクログ

    吉田修一作の話題作を漫画化。
    極道に生まれた立花喜久雄が進む歌舞伎の道。深淵で、ベールに包まれた奥の世界を、主人公喜久雄の目を通じて体験していく。一体どんな世界なんだろう、という興味と美しき歌舞伎の女形。家元を継ぐ俊介とライバルとなった喜久雄は、その才能を開花させていく。美しい世界観、厳しい極道の世界を覗き見る面白さが楽しみな1巻目。

    0
    2026年01月02日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    映画がめちゃくちゃ面白かったので、
    映画→小説→映画のルートで楽しみました。
    小説版は、歌舞伎の演目を知らないとなかなか描写が浮かばず、歌舞伎シーンはほぼ全部飛ばしたようなものです。笑
    面白いけど、難しい〜
    (上下巻とも同じ感想です)

    0
    2026年01月02日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    夏に映画を観賞して原作に興味がでて購入

    ⋯私には狂言回しの言い方が
    なかなか読みづらく
    上巻を読み終わるのに
    時間がかなりかかってしまった

    けれど細部にわたる描写で
    内容にひきこまれるので下巻は
    何とか一気に読むつもり

    0
    2026年01月02日
  • 最後の息子

    Posted by ブクログ

    「国宝」があまりにも面白かったので他の作品も読んでみたくなって手に取った。

    10代から20代特有の青臭さや気怠さ、危うさ、瑞々しさが漂う3作品だった。
    高校の水泳部を舞台にした「Water」が1番好みでした。「破片」はそういう展開なんだとちょっとびっくりした。表題の「最後の息子」は正直よくわからなかった。けど、作者の描写がうまいので共感できなくてもその世界に入り込める。

    0
    2026年01月04日
  • 春、バーニーズで

    Posted by ブクログ

    夜中手にとって読みました。
    何がってことはないけど何もかも嫌になって、どこかへ。その後の物語。そういったこと私もあります。

    0
    2025年12月31日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    100万部を超えるベストセラー
    鳴り止まぬ拍手と眩しいほどの光
    舞台、映画、テレビと芸能界の激変期を駆け抜け、幾多の換気と絶望 芝居だけに生きてきた男たち 血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、裏切り、絶望 命をとしてなお追い求める芸の最終形とは。。。

    0
    2025年12月27日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    出勤前にバスで読んでいたら涙が…

    一言では表せない何かが
    胸の中でざわつきました。

    歌舞伎の世界って本当にすごい
    映画も観に行きたくなったので行ってきます
    そして本物の歌舞伎も見に行きたいです

    0
    2025年12月26日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    専門を極めていくと確かに孤独になっていきます。ついてこれる人がいなくなると言うのはおこがましいですが共感しあえる人がいなくなるのは事実でしょう。この物語ではそんな中でも支えてくれる人はわずかですがいつも近くにいるのですよという希望が読み取れるのではないでしょうか。本人は気付かないでしょうけど。
    ひとりの歌舞伎役者の生涯を通して、長い人生、時代とともに変わりゆくことばかりです。変わらないものはなくこの世の無常を知らされます。
    しかし移ろいゆく世の中でも阿古屋という芝居ではたとえ人の心がかわりまた自分の人生が終わろうともあの美しい思い出だけは誰にも奪えないのだと伝えてくれます。それだけでこの人生満

    0
    2025年12月24日
  • パーク・ライフ

    Posted by ブクログ

    「パーク・ライフ」と「flowers」の二本立て。どちらも現実と夢の狭間のような空気感で、読んでいてフワフワした気分になる。個人的には「パーク・ライフ」の方が好きで、久しぶりに日比谷公園を散歩したくなった。

    0
    2025年12月24日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    映画がめちゃくちゃ面白かったので、
    映画→小説→映画のルートで楽しみました。
    小説版は、歌舞伎の演目を知らないとなかなか描写が浮かばず、歌舞伎シーンはほぼ全部飛ばしたようなものです。笑
    面白いけど、難しい〜
    (上下巻とも同じ感想です)

    0
    2025年12月18日
  • 国宝 4

    Posted by ブクログ

    美の芸事にうちこむ青年達を描くのにふさわしい相変わらずの絵、構図の美麗さ

    ただ心象風景がクローズアップして描かれるようになり時々話がわかりづらくなっていた

    漫画オンリーで話を追っているので何かもう少しわかりやすい構成に戻りますように

    0
    2025年12月08日
  • 7月24日通り

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長崎が舞台とのことで読んでみたけれど、あからさまな長崎の描写はない。
    平凡な女性小百合が、亜希子先輩に利用されたり、その旦那さんに期待してちょっとショックを受けたり、聡史と再会して穴埋めに使われてるのが分かっても嬉しかったり、なぞの警備員が出てきたり弟の彼女と闘ったり。いろんな人の機敏が描かれていて一気に読んだ。間違ってる、分かってるけど、行ってくる、その清々しさに勇気づけられる。

    0
    2025年12月07日
  • パーク・ライフ

    Posted by ブクログ

    んー何だかよくわからない本だったな。

    前半の話はかろうじて読めるけど、後半の話は好きな感じではないしで、なぜこれが評価されているのかわかりませんでした。。

    自分が悲しい。

    0
    2025年12月05日
  • 初恋温泉

    Posted by ブクログ

    3.8/5.0

    タイトル通り、温かいお湯に浸かっているような気分になる、優しい小説集だった。
    が、パンチには欠けた。

    0
    2025年12月05日
  • 横道世之介

    Posted by ブクログ

    大学進学のために上京してきた横道世之介の1年間。
    世之介って、ずば抜けていいヤツってわけでもなく、だらしないところもあるごくごく普通の18歳。
    だけど誰の懐にもスーッと入ってきて気を遣わせず、一緒にいると肩の力が抜けるような気安さがあります。
    押しに弱くていろんな事をあれこれ引き受けるハメに。
    正直この本どうしてこんなに人気があるのかな…と思いながら読み進めた中盤、読み味がガラッと変わりました。
    大学生の普通の毎日がいきなり尊くなり、しょうもない出来事ほどキラキラしてくる、半端ない切なさ。
    疎遠になっても「あいつ今頃なにしてるかな」「あんなヤツいたなそういえば」と、みんながふと思い出し笑いする

    0
    2025年11月30日
  • 横道世之介

    Posted by ブクログ

    長崎から上京した世之介、大学生一年目の物語。

    スマホもSNSも無かった自分の学生時代を思い出す。

    途中で未来の話が挟み込まれ良いアクセントになっている。
    友達、彼女、そして自分の未来。
    それぞれの意外な一面が垣間見える。
    話に深みを持たせている。

    0
    2025年11月29日