吉田修一のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
あの人、ほんとに意気地ないし、ちょっとでも嫌なことがあったら、そこから逃げ出して、別の場所で1から楽しいことだけ始めちゃうんです。でもそこでも嫌なことは起こるでしょ?そしたらまた逃げ出して、そうやって生きていけばいいんですよ。
真守のことを、そう思った桃子だが、自分が浮気相手だった時にはきっと、この人を変えられるのは自分しかいないとか思ってたんだろうな。
身勝手な夫に見えるけれど、結局似た者同士な気がする。
流産は女性にとって、かなり辛く悲しい経験ではあるが、誰かの不幸の上にある幸せには共感出来ない。
愛情じゃなくて、ただの執着。
ラストは吹っ切れた感じで良かった。 -
Posted by ブクログ
旅にまつわる短編小説とエッセイ。
読解力のない自分は、「はて、何を伝えたかったのだ?」と思うストーリーもあったので、★3。
まあ、単純にわたしの読解力に原因があるんだろうな。。
あ、あと、たぶん、自分がその土地のことをあまりよく知らないから、想像ができないことも原因かも。
自分が想像できる都市や国のストーリーは理解できたから。
この中で好きだなーと思うのは、
願い事
モダンタイムス
小さな恋のメロディ
踊る大紐育
恋恋風塵
ベスト・フレンズ・ウェディング
かな。
でも、きっと。。
この本を何処かに向かう機内で読んだら、また違う感想なんだと思う。
いまは、旅に出たくても出られない状況。
そ -
Posted by ブクログ
小説家の書く随筆は大体面白い。
随筆家の書く小説は当たり外れがある。
この本もご多分にもれず面白い。
お笑い芸人のすべらない話が面白いように、小説家が何気ない一日を随筆に落としこむ視点は、僕らにとっても自らの日常をどう見てどう考えるかの参考になると思うのだ。
体制や社会の問題を書き、批判する本は多いが、この本は基本的に身の回りのものやひとを肯定的に捉えようとしている。そして、その肯定的に捉えたものの対照として別のものを否定的にあげつらって書いていない。それが、ゆっくり夜の静かな時間に読むのにもってこいなのだ。
・海水浴場というか、この海というか、この世界を、独り占めしているような気分だっ -
Posted by ブクログ
3つの短編集から織り成す物語。
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最後の息子
破片
water
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どれもよく分からないけど読み終わった後にほんの少しジーンと心が温かくなる。
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どれも本当に些細で然り気無い愛が感じられる。
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私的にはwaterのバスの運転手の台詞に青春真っ只中だった頃を思い出した。
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戻りたくなる場所(過去)がある事は幸せな事なんだろうなぁ~。
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【坊主、今から十年後にお前が戻りたくなる場所は、きっとこのバスの中ぞ!ようく見回した覚えておけ。坊主たちは今、将来戻りたくなる場所におるとぞ】 -
Posted by ブクログ
ネタバレ現実に起きた犯罪から着想を得て、吉田修一が書いた短編集、といったところでしょうか?
吉田修一自身、この作品を「ワイドショーのような感じ」と表現されておられたようなのですが、この感覚って、角田光代の「三面記事小説」とおんなじだな、と。
で、実は自分は、角田さんの「三面記事小説」のほうを先に読んでガッツーン衝撃受けたクチなので、正直言います。「吉田さん、ゴメン、、、俺、角田さんのヤツの方が、好きだわ、、、」という思いが。どうしても。ある。あるのです。ごめんなさい。
いやもう、この「犯罪小説集」も、もちろん面白い。間違いなく面白い。見事です。見事なんです。でも、ゴメン。どうしても、初めて角田さ