吉田修一のレビュー一覧

  • 初恋温泉

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    温泉にまつわる短編集
    吉田修一らしい深みが感じられず、
    登場人物の個性も今ひとつ。
    エピソードもいまいち。

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    2022年09月15日
  • 初恋温泉

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    男女5組、それぞれの事情を抱えた旅先の話。

    口数の多い夫婦の話や、高校生の話は何とも言えない瑞々しさを感じた。

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    2022年09月13日
  • 橋を渡る

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    各章に主人公がいて、その目線から出来事や家族や友人が語られる。
    ささいな事もあるし、深刻な事も。
    そして各章でなんだか中途半端に終わった問題が
    最終章で回収される。
    回収の仕方がSFチックな事に好き嫌いは
    あるだろうけれど、私はこのお話しのSF味は
    好きだと思った。
    ただ、もっと回収して欲しかった。

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    2022年09月09日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    だから何?って感じで終わる短編集
    こういうの苦手なんだよなぁ
    けど男目線で語られるかなり昔のたまにふと思い出すような女の話っていうのがなんかいい

    なんでかよくわからないけどやけに記憶に残ってて定期的に思い出す誰かとのやりとりとかあるよな〜という感じ

    そういうなんとなくの話を書くのがうまくてすご!って感じの本です

    誰かの記憶の中に私っているかな、いるとしたらどんなシーンなのかなとか考えた

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    2022年08月25日
  • 犯罪小説集

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    映画「楽園」を見て原作が気になったので購入。
    実際の事件を下敷きに作られた5編の短編集。

    ・青田Y字路
    行き所のない怒りの矛先はやがて最も弱い者へ

    ・曼珠姫午睡
    何故地味だった女は男に巣食う毒婦となったか

    ・百家楽餓鬼
    実直な御曹司は如何にしてバカラ沼に嵌ったか

    ・万屋善次郎
    些細なすれ違いが起こした限界集落での大惨劇

    ・白球白蛇伝
    輝ける栄光の中に最後まで生き続けた男の末路

    全編を通じて人間の弱さや危うさが漂う。

    人は常識という枠の中を何かを支えに生きている。だが些細なことの積み重ねや偶然の出来事によってその支えを失った時、徐々に或いは一気にその枠を踏み越えて行く事がある。

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    2022年08月20日
  • 泣きたくなるような青空

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    ANAの機内誌に連載されていたエッセイだそうです。
    意外と?楽観的というかミーハーというか。「中華料理店の王さん」という話が良かった。旅行関係ないけど。
    旅に出たいですね~

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    2022年07月28日
  • ウォーターゲーム

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    吉田修一は大好きだけど、この系統の彼の小説には実はあまり魅力を感じない。

    太陽は動かない、はあまりにも思っていたものと違い過ぎて、珍しく途中でやめた程。国際的なスパイ組織とか、謎の美女 Ayakoとか、そういうのは吉田小説には求めていないんだよね・・と思いながら。

    それでも、本作はの書評を読んで同じシリーズと知りつつチャレンジする事に。こちらの方は、読めた(こういうものだという、事前知識があったからか?)。それなりに面白かった。スリリングだし、組織に所属している人達の悲しい生い立ちや特殊性が際立っているし、最後のシーンはスカッとするし。

    まあでもやっぱり、心には残らないかな。

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    2022年07月25日
  • 最後の息子

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    3つの中編。

    表題になっている最初の話は、やっと最後で
    そこにたどり着きました。
    言われてみれば、確かに『最後』になります。
    経済力があればどうにかなりそうですが
    血のつながりを求められたら、どうしようも…。

    二つ目の話は、読んでいるうちに
    ストーカー? モラハラ?? と
    首をかしげたくなるような行動に。
    そちらの方が気になってしまって
    ほぼ内容を覚えていません…。

    そんな状態で読み始めた3本目。
    青春ものっぽかったです。
    男の子、という感じの生活でした。

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    2022年07月07日
  • 悪人 新装版

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    悪人は誰だ
    そう思いながら、読み進んだ
    作者の思う悪人、読者が思う悪人
    私にとって悪人でも、彼彼女にとっては救う人かもしれない
    大切な人は居るかと作者は読者に問いかけた
    その人の幸せな様子を思うだけで自分まで嬉しくなるような人と
    難しい問いかけだ

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    2022年06月27日
  • 悪人 新装版

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    最後の方は面白かった。
    キャラクター名全て忘れたんだけど、死んだ女の子の親がスパナを投げるシーンが印象的だった。

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    2022年06月27日
  • 新装版 静かな爆弾

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    心のどこかで危機感や不安を感じていても、楽観的な方を信じて、行動を起こさず、気がつかないふりをしてる。
     言葉って伝えたつもりでも、伝わってない。ましてや、言葉にしないと伝わるはずもなく、すれ違いを生む。たとえ伝わったとしても、人によって受け止め方は様々。自分の心で思っていたことが伝わると思っては行けない。

     

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    2022年06月19日
  • 犯罪小説集

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    3.8犯罪が何故起きたのかに迫る人間ドラマ。酷評もあるが、自分にとっては面白かった。犯罪者は特別な人ではない。自分にも起こり得ると思って生きようと思う話。

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    2022年06月19日
  • 新装版 静かな爆弾

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    知っているつもりでも知らない、伝えているつもりでも伝わっていないのが人間関係かな。それがわかっていても、その人のことを理解したい寄り添いたいと努力するのが愛情か?いろいろなことを考えさせられました。

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    2022年06月10日
  • 悪人 新装版

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    ネタバレ

    切ないなぁ。

    人物設定が細かく、その後の人物の行動の理由が分かる。

    祐一の性格なら、自分が悪人となることで一生光代を想いながらかばっていくのだろう。
    光代は日常生活に戻っているので、逃亡の日々に実感がなくなっていく。そして過去を抱えつつ、前を向くために祐一が悪人だったと思おうとするのだろう。心のどこかではそうじゃない、と思いながら。

    切ないなぁ。

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    2022年07月06日
  • 橋を渡る

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    3章までは吉田修一の絶妙な表現力含めて楽しく読めたけど、4章目で脱落。ちょっとシチュエーションが吉田修一の文体に合わない気がして最後まで読むことが出来なかった。載せたメディアの性質もあったと思うけど残念。各章がつながらなくても良いので、この雰囲気のまま最後まで書き進めてもらいたかった。

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    2022年05月26日
  • 泣きたくなるような青空

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    ネタバレ

     60過ぎぐらいまで、飛行機にはよく乗ってました。タバコが吸えなくなってからも、長時間だけど仕事で我慢して、私的では2時間だから我慢して・・・。ANA、JAL、パンアメリカン、デルタ、ルフトハンザ、アエロフロート・・・。高所恐怖症なのによく乗ったものです。1968年生まれ、芥川賞作家、吉田修一氏「泣きたくなるような青空」、2017.10発行。「あの空の下で」「空の冒険」同様、ANA機内誌「翼の王国」でのエッセイです。「おべんとうの時間」も人気ですね(^-^)

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    2022年05月21日
  • 橋を渡る

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    妻と暮らすサラリーマンの男性、都議会議員の夫を持つ女性、結婚を間近に控えたテレビのディレクター。彼ら3人がそれぞれに主人公。
    画廊に勤める妻に新人画家が執拗につきまとったり、議会での性差別的なヤジ問題に巻き込まれたり、新しい生殖技術の取材に立ち会ったりなど、生活や仕事の一環で携わったことが何らかの形で未来に影響していく。

    感情の微妙な部分を描くのがやっぱり上手いなと思い、それだけでまあまあ満足していたのだが、最終的にはSFになってびっくりした、
    この作家さんはリアリティがある作品の方が好き。

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    2022年05月11日
  • 新装版 静かな爆弾

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    静謐で美しい話。
    冒頭でテレビ局に務める俊平と耳の聞こえない響子が出会うシーンがドラマティックで一気に引き込まれた。
    筆談でのやりとりで、響子の短くも優しい言葉や、時々芯をつく会話にはっとさせられる。
    音のない静かな爆弾は、爆発するまでその存在にすら気づかないように、響子がなぜ突然俊平の元を去ったのか、響子が本当は何を思っていたのかは分からず、俊平は彼女の家をぐるぐると探す。
    読んでいる途中は吉田修一らしくない作品かな?と思ったが、「悪人」や「怒り」と同様に、愛する人が本当はどんな人間なのか、本当は何を思って生きているのかを主人公が考えており、殺人犯が出てこないだけで、これまでの作品とテーマ性

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    2022年05月10日
  • 悪人 新装版

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    悪人って何だろう…
    犯人は悪人なのか…?もっと悪人と言える人はいくらでもいるのでは…?
    筆者の投げかけが何となくわかった気がした。

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    2022年03月08日
  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

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    ネタバレ

    桃子は誰かに認めて欲しくて、誰かから必要とされる自分の居場所が欲しかったんだろうなと思いました。吉田修一さん、桃子の精神が狂っていく様をとても自然に描いていた…
    あと、旦那の初瀬がかなり腹立つというか、昔付き合ってた人を思い出して気分悪い笑

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    2022年03月06日