吉田修一のレビュー一覧

  • 日曜日たち

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    吉田修一の初読み。
    映画化された「悪人」の原作者だったなぁ、という程度のy予備知識のみで。


    連作短編。
    まあまあ面白かったかと。
    共通して出てきていた“小学生の兄弟”のハナシがすっきりとまとまったという点は、好印象♪

    2編目のヒロインの最後の台詞だけ……意味が分からなかった(苦笑)。

    とりあえず、あらすじ見て面白そうだと思えるのがあれば、長編も読んでみようかとは思えた。



    ★3つ、7ポイント半。
    2016.08.07.古。

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    2017年12月05日
  • ランドマーク

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     生きているひとは、
    皆、
    どこか捻れていて、
    どこか不安定だ。

    隣の誰かが
    何を考えているかなんて
    知るよしもなく、
    それでも
    わかった気になって
    日々を過ごしている。

    捻れた日々の中で。

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    2016年08月02日
  • 長崎乱楽坂

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    吉田修一や石田衣良は若者の風俗を描いて支持を得たような印象があるのですが、そういう作家さん胡散臭くて結構嫌い。吉田修一もパレードが面白かったにも関わらず、結構胡散臭げに見ていてあまり読まなかったのだけれど、去年読んだ「さよなら渓谷」で見直したのです。
    さて、この本は多分昭和30年代位のやくざの家系の家で育った少年が大人になる道すがらを描いた連作長編で、予想通りろくな大人になって行かない姿がつらつらと書かれています。性的な描写も結構有りますが、個々の章が全て寸止めなので、すっきりしたいエンタメ好きの人には物足りないかも(僕がそうです)。でもそういうワカモノガーみたいな変なおもねりはなく、淡々とどうしようもない家庭のどうしようもない道を歩みそうな少年~青年を描いていて結構好印象。読んでいてぐったりはしましたが、そこは評価とは別の個人的な好みの部分になるか。

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    2016年05月18日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    ネタバレ

    男目線の恋愛小説。
    ーーー
    電車で遭遇した目を見張るように美しい女。電話ボックスで見かけた甘い香りを残した女。職場で一緒に働く世間に馴染めない女。友人の紹介でなんとなく付き合った怠惰な女。嬉しくても悲しくてもよく泣く女。居酒屋から連れ帰った泥酔する女。バイト先で知り合った芸能界志望の女。そして、中学の時に初めて淡い恋心を抱いた女……。人生の中で繰り返す、出会いと別れ。ときに苦く、哀しい現代の男女をリアルに描く短編集。

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    2016年05月18日
  • 春、バーニーズで

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    あの時、こちらの道を選んでいたら…。

    どちらが正解という事でなく、後悔するわけでもないけれど、ふと考える瞬間。
    特に明確な理由など、これといってないけれど、しばし逃避が必要なのだと、筒井の行動を見て、ぽわんと考えた。

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    2016年05月06日
  • 7月24日通り

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    わかるような、わからないような、懐かしいような。
    間違ってるとわかっているほうに進む。若いっていいなと思いながらサラリと読めました。
    映画化もされてたんですね。本田さんが中谷美紀ってびっくり。
    イケメンの弟に対して「お姉さんもさすがチョー綺麗~!」ってなっちゃうじゃん。亜希子になんて余裕で勝てちゃうじゃん(笑)
    内容が全然違うのかなぁ。

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    2016年04月06日
  • 空の冒険

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    ANA「翼の王国」での連載の第2集。前作「あの空の下で」については、毒にも薬にもならない程度の口当たりのよい短編集という印象だったんだけど、同じはずなのにこの本の作品の何作かには余韻の深さを感じた。機内で読むということは、閉じ込められた何時間かの間に、無目的的に読むことが多くの前提だと思われ、そういうときに短編ならではの「結」がはっきりしない終わり方というのは、なかなかよいものかも。閉じ込められた、空を飛んでいるという若干非日常の間を使って、読後に思いを巡らしたりできる。そういう読み方に合う短編たちという感じ。

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    2016年03月06日
  • あの空の下で

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    ANAの機内誌「翼の王国」に連載されていた短編とエッセイを収録したもの。初出が初出だけにサラッと読める。空の上で読むというイメージと吉田修一のイメージはわりとマッチしているかな。

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    2016年03月06日
  • 春、バーニーズで

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    ネタバレ

    歳を重ねるほど「選ばなかったもう一つの時間」が増えていく。ハンドルを45度切るのも、楽園のベンチを立ってしまうのも、それが自分の選んだ時間軸。挿入されている写真は「きれい」ではないが、その汚さ・硬さ・冷たさのような質感がリアル。

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    2016年02月12日
  • 空の冒険

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    短編小説とエッセイ集。小説は「女が階段を上る時」が短いのにドラマがあって良い。エッセイのほうが印象に残る良い話が多かった印象。

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    2015年11月18日
  • 春、バーニーズで

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    ネタバレ

    モノクロ写真の良さがわからぬ拙い自分。。

    よって文章はかなり少ない。
    同じ主人公の短編をいくつか。

    実際仕事を放りだしてしまう人が同僚だと辛いなぁ。と朝電車内で読んでいたので、思ってしまった。

    奥さんの対応が素晴らしいけれども。ほっこり。

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    2015年06月29日
  • 熱帯魚

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    どの作品も、読んでいるとひんやりとした薄気味悪さが残る。
    「パレード」みたいになったらどうしようと、どきどきしながら読む。

    表題作は、主人公の大輔が恐い。
    よかれと思ったことは強引なまでに押し付けてくる、話の通じなさが恐い。

    ろくにつきあってもいないのに、同棲するにあたって彼女には仕事をやめさせ、養ってやる。
    子どもの面倒も、もちろん見てやる。
    母の再婚相手の連れ子だった光男が転がり込んでくれば、もちろん一緒に暮らして面倒をみてやる。
    ボーナスが出たら、彼女とその娘、義理の弟を海外旅行に連れていってやる。誰も望んでいないのに。
    そればかりか、大家さんである独り暮らしの老人、時先生まで、連れて行ってやる。
    さすがに度が過ぎている。

    人に何かをしてもらうことが嫌いで、反対に何かをしてやることが大好き。多分無自覚。
    無意識の優越感?

    大輔は、真実や小麦(娘)や光男を守ってやっているつもりでいるのだろう。
    人が手をかけてやらないと死んでしまう熱帯魚のように。
    でも、大輔の方が優越感を持たせてもらっていることで、守られている。
    彼らを見下すことで、かろうじて自分を肯定できるのかもしれない。

    本当に世間と関わろうとしていないのはどちらなのか。
    光男より、大輔の方が一歩間違えるととんでもないところへ行ってしまいそうで、それがとても怖かった。

    “学生と話しているときの先生は、大輔の前では見せたことのない顔をした。もちろん彼と一緒の時でも、先生は楽しそうな顔はする。ただ、学生に何かしら難しい質問をされたときのような、嬉しそうな顔はしたことがない。楽しそうな顔と嬉しそうな顔は、似ているようでどこかが違った。”

    誰からも一番に好かれたいというのは、傲慢なことではないか。
    なのに、誰かに一番好きなわけではないと思われたら、途端に不安になってしまう。
    危ういバランスで保っているプライドが、痛々しくてつらい。

    「グリンピース」「突風」共に、ここにいる自分は仮の姿と思い、周囲の人間を見下して、ひとり孤高を保つ青年が主人公。
    皆、目の前の人を見ようとしないし、知ろうとしない。
    見たいものしか見ない。知りたいことしか知らない。頑なに。

    コミュニケーションを拒み、自分を守ることだけに懸命になる主人公たちは、守った末に何を得るのだろう?

    “いくら高くても悲観論を買え。騙されちゃいけない、もともと楽観論は無料なのだ、と。”

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    2015年05月14日
  • 熱帯魚

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    主人公が結構ヤな奴ばかりでしたが、吉田さんだもん、ぐいぐい読まされちゃった。

    表題作・「熱帯魚」が一番好き!
    情景が浮かぶような文章がいい。
    やっぱ吉田さんの初期短編はいい。

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    2015年03月30日
  • あの空の下で

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    ANAの機関誌に連載されていた、旅にまつわる短編小説とエッセイをまとめた本。
    私が好きな吉田修一は、こういう感じ(暗くなく、複雑でもなく、ふわりと本質をつく)だったので、短編ということもあり、読みやすかった。
    台北にすごく行きたくなった。

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    2015年03月25日
  • 空の冒険

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    ANAグループ機内誌「翼の王国」に連載された短編小説とエッセイ。
    小気味の良い短編小説。
    エッセイを読んだのは恐らく初めて。新鮮だった。

    軽い感じで一気に読み切った。

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    2014年12月19日
  • 熱帯魚

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    不思議な小説です。
    特にストーリーや結末があるわけでない、
    短編の連作集です。

    何かに行き詰まっている人間の閉塞感を感じる話でした。

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    2014年12月08日
  • あの空の下で

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    吉田さんらしい、ちょっと堅めのあっさりした文体。翼の王国での連載ということで、短い話ばかりで読みやすかった。媒体のせいかアジアの話が多め。

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    2014年11月04日
  • 空の冒険

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    短編小説は『赤い橋の下のぬるい水』以外はこれと言って印象薄し。

    エッセイの『悪人』を巡る旅と出会う旅は小説と映画の両方を思い出しもう一度読んで観たくなった。

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    2014年06月10日
  • あの空の下で

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    読んでいるだけでどこか爽やかな気持ちになる
    まるで自分も旅をしているかのような心地よさ、リラックスしたいときにいいと思う。

    ひとがなぜ旅をするのかそれぞれちがっていいと思うが、ひとと旅をするのもいいが、ひとの旅の様子をみるのもたのしい。

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    2014年06月05日
  • 7月24日通り

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    こういう大人の男と女のはっきりしない話って好きになれない。
    でも下品さもなく意外とさくさく読めたので
    この本は好きです。
    自分の住んでいる町をポルトガルの街になぞらえるとかそういうセンスも好みでした。

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    2014年04月14日