吉田修一のレビュー一覧

  • アンジュと頭獅王

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    基本は安寿と厨子王の時代を飛び越したバージョン.なんだかよくわからなかったが,表紙のヒグチユウコさんの絵がとても綺麗だ.

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    2019年12月02日
  • アンジュと頭獅王

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    ネタバレ

    うんうん、こんな話と思って読み進めていたら、途中で、ん?何の話?となるのだけど、そこに慣れてくると、楽しめてくる。そして、もう一度古典の山椒大夫を読みたくなる。

    聖に背負われて、空間も時間もどんどんと旅をしていくシーンが好き。
    朗読で聴きたい。

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    2019年12月01日
  • 最後に手にしたいもの

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    『さよなら渓谷』モスクワ映画祭の話が心に残った。
    映画や建築物は、何もないところから、何かを作り出す大変な作業。
    ぽっかりとある空間に、誰かが線を引き、目標を決め、それをたくさんの人の手で作っていく。
    一人だけで完成させるのは大変だが、大勢の手が加わることで、素晴らしいものができる。
    ただ、一人の手でもできることがある。それは拍手。
    うーん、いいなぁ。としみじみ思う。

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    2019年11月25日
  • アンジュと頭獅王

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    古典を題材に作者が独自にアレンジした作品。不思議なテイストで何とも感想を述べにくいのだが、作者の独特の感性と発想力が発揮された作品。短いのであっという間に読める。

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    2019年11月19日
  • アンジュと頭獅王

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    始めは『安寿と厨子王』を現代訳風なのかと読み進めていくと、あれよあれよと幾千の年を超え、時代は令和に。
    かと思うと、また過去に。

    いつの時代も、善の執着と悪の執着は変わらないということか。

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    2019年11月10日
  • アンジュと頭獅王

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    時代劇かと思って読んでたら、時間跳躍モノのSFだった。古代と近代がゴッチャになって、正直、よく分からなかった。原典も似た感じなんだろうか?

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    2019年11月04日
  • 東京湾景(新潮文庫)

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    出会い系サイトで知り合った2人。出会いが出会いだっただけにお互いをどこか信用しきれていない。やっと少しずつお互いの事を知る事ができたのに、言葉足らずでまた距離ができてしまう。東京湾を挟んで働く2人の恋愛の行方がもどかしい。ラストで彼が東京湾に飛び込むシーンがあるのですが、最後の解説を読むとスッキリすると思います。短編があるのですが、どことなくこの長編に絡めての作品のような気がします。最後の最後まで楽しめました。

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    2019年11月03日
  • アンジュと頭獅王

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    個人的にはダメでした。
    ですから気に入らない方はこの先は読まないで下さい。

    物語の前半は原作(森鴎外)に沿った形で進みます。変更点も有るのでしょうが、少なくとも粗筋や雰囲気はそのままです。ところが後半に入ると一気に「語り」が走り始めます。舞台も時空を飛び越えて、とはいえ勧善懲悪的な大筋は変更なく。
    この「語り」をどう評価するか。「疾走感」「名調子」と肯定評価する人が多いのですが、私はついて行けず。そうなると「空回り」。走ってる感じは判りますが、刹那に走り去って残らないのです。もっとも文章そのものは流石で、ちゃんと読ませてはくれるのですが。
    ま、私の好みの問題でもあるのでしょう、森見登美彦さん

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    2019年10月29日
  • 作家と一日

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    作家・吉田修一の旅にまつわるあれこれ。ANAグループ機内誌『翼の王国』の人気連載をまとめたエッセイ集第3弾。
    旅は人を未知の世界に誘い、そして成長させてくれる。でも、どうせなら気分よくこの一時は終わりたい。吉田さんの旅行エッセイはとても正直だ。いいことも悪いことも、下手に飾らないところが心地よい。

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    2019年07月28日
  • 橋を渡る

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    ネタバレ

    文春砲に絡めたオムニバスで面白かったけど、やっぱ冬の章が残念。登場人物や時代を理解するのが大変だった。秋までで終わりたかった

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    2019年06月21日
  • 橋を渡る

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    最後の章で苦手なジャンルになった。
    この手の小説だとは思わなかっただけに残念。
    横道は良かったんだけどな。

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    2019年06月17日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    角田光代、吉田修一、村山由佳、柚月裕子、保坂和志、養老孟司。今を代表する気鋭の作家たちの猫エッセイ。紙面の半分は可愛い猫ちゃんのフォト。作家らの優しい素顔にも触れられ、ほんわか癒される。人気作家ばかり。仕事に追われ辛くてどうしようもなく苦しい時、その辛いことに全身で向かわなければならない。それがとてつもなくしんどい。そんな時でも猫の存在は、一刹那にせよ難題の直面を忘れさせてくれる。気持ちの逃げ場が心を楽にしてくれる。そういえば自分もワンちゃんに日々救われている。あらためて思い知らされた。

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    2019年06月08日
  • 橋を渡る

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    「春」の章を読んだ時にハズレたかと思った。
    「夏」の章でようやくこの作者らしいザラッとした感じが出てきた。そして「秋」の章で本領発揮という感じがした。
    最後の「冬」を読み始めると何の話かと分からなくなるが、進むに連れそういう事かと読めてくる。
    ただこの「冬」の締め方がいいかは疑問だ。

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    2019年04月08日
  • 最後の息子

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    吉田修一さんの本は、理由はわからないけどつい惹かれて読んでしまい、すとんとその世界に入れるものと、やっぱり自分とは合わないな、と思ってしまうものと両方ある。(それなのに読みたくなるのが不思議。)
    今回は残念ながら後者で、それはおそらく「女たちは二度遊ぶ」と同じく、男性のダメっぷりが目立ちすぎてしまったからだと思う。わたしは閻魔ちゃんのように母性もなく、心広くもないので、ダメ男性に対して許しの気持ちをもてず、ただイライラや不潔感のみを覚えてしまう。
    「Water」だけは違った。一見ダメ男子ばかりにみえるけれど、水泳に全力を注いでいる高校生たち。泳げないのに水泳部に入った後輩を励まし、友の記録更新

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    2019年03月20日
  • 初恋温泉

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    温泉を舞台にした連作短編集。
    「怒り」や「太陽は動かない」と言う重厚な作品のイメージが強かったが、今作は全然作風の違う作品が読める。
    温泉に行く直前に離婚を切り出された夫婦、不倫カップルなど、温泉に行く人の関係性も様々。
    特に盛り上がる部分がある訳ではないが、個人的には高校生カップルが初めて温泉に行く「純情温泉」が好き。もう一度、こんな純粋な恋が出来たらなぁ。
    吉田修一の恋愛作品もなかなかイケる!と思った一冊。

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    2019年03月20日
  • 橋を渡る

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    取り繕って生きること、自分の意思で生きること、流されて生きること・・本を読んでる視点からだから自分ならどうしたいかとか考えられるんだろうけど、実際に起きたらと思うと、ホントに自分のしたい考えや行動がとれのか、、という事を考えさせてくれた本

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    2019年03月04日
  • 最後に手にしたいもの

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    旅に出たくなる本。笑

    「泣きたくなるような青空」と連続して読んだ。
    あちらが爽やかな感じ、ならこちらは穏やかな感じ、かななんとなく。

    なんだろう、なぜかこっちの方が好きかもしれない。

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    2019年01月18日
  • 泣きたくなるような青空

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    旅に出たくなる本。笑

    吉田修一のエッセイは初めて読んだので、なんだか「ふーん」と思いながら読んだ。
    こちらは爽やかな感じ、かななんとなく。

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    2019年01月18日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    タイトルの美しい短編集。
    特に好きな話はないが、どこにでもいそうな、でも男にしか見えない女の姿が描かれている。
    そして、女を語る男はどれも地に足の付いていないようなモラトリアム中の男ばかり。
    時の流れの中で互いに漂う男と女が偶然交差した瞬間を切り取った写真を見せてくるような短編集だった。

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    2018年09月24日
  • 日曜日たち

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    ネタバレ

     日曜日たちっていうタイトルの意味がよくわからなかった。確かに、プロットが短編ごとにあって少しだけつながるのですが、つながる意味はそんなになかったのかなって。もっと複雑に絡まるならいいんですけどね。
     ただそれぞれの短編は面白くて、リアリティのある登場人物たちで、心情描写はなかなかに納得できるものでした。

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    2018年09月01日