吉田修一のレビュー一覧

  • 初恋温泉

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    夏休みなのにコロナ禍でどこにも行けないし、せめて気分だけでも温泉に…と思って手に取った一冊。
    日本の温泉旅館の何とも言えない良さを味わえる。
    温泉に旅行に訪れた男女の恋愛模様というテーマもいい。「白雪温泉」の夫婦みたいな関係は素敵だなぁと思うし、上手くいかない夫婦にはそれなりの理由があるんだなぁと思ったし、最後の「純情温泉」はまさに青春だなぁと眩しい気持ちで読んだ。
    一つ一つのお話が短く読みやすく、気軽な読書に向いている一冊です。

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    2020年08月30日
  • 熱帯魚

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    ネタバレ

    難しい!これ、ムツカシイ本や!ムツカシイ系の本だ!って、思いました。一読して。いやあ。こうねえ。男女の恋愛の機微、系?生きていくって色々あるねえ、っていう緩い諦観、系?なんなんだこの不気味さは?っていう、ヌルッとした人間の怖さがシミジミ、系?いやあ、ムツカシイ。難しい系の本だな、って感じでした。

    面白いかどうか?と言われると、面白いような面白くないような、うーん。なんだかなあ。という感じなのですが、なんかしら、おおう?って引っかかる所は、あった。そんな感じでしたね。吉田修一、なんか、ええなあ~、って感じの。

    オサレなのか不細工なのか。アツいのか冷酷なのか。気合入っているのかニヒルなのか。う

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    2020年08月25日
  • 最後の息子

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    最後の息子・破片・waterの短編3作。軽く読める。
    waterは、長崎出身で水泳をやっていたという吉田修一の体験から生まれたのかなと思う。
    しかし彼の作品にはどうしてこうも男性好きの男の人が登場するのだろうか?

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    2020年06月25日
  • 初恋温泉

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    温泉に訪れるカップルの5短編集。実際の温泉宿をモデルにしているのが、想像力を掻き立てられる。表題作の『初恋温泉』が一番好き。謎めいたところもあるけど、トキメキとほろ苦さのバランスがよい。『白雪温泉』も好き。舞台の青荷温泉は知人が行った話を聞いたのでイメージしやすい。『ためらいの湯』『風来温泉』は主人公の男性が好きじゃないからイマイチ。『純情温泉』は、ほのぼの系だけど、高校生のカップルが親に内緒で温泉に泊まりに行くという設定が嫌だ。物語は好き嫌いわかれたけど、温泉と恋愛の組み合わせは雰囲気があって素敵。

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    2020年06月14日
  • 橋を渡る

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    ビール会社の営業課長・明良、都議会議員の妻・篤子、テレビ局の報道ディレクター・謙一郎。各々が人生の中で下した小さな決断が驚愕のラストにつながる。
    多少の不自由はあるが、決して不幸な暮らしはしていないほとんどの現代人。私一人ぐらいなら、他人にバレなければ、ちょっとだけならと、些細だけども非道徳的行動を各自が起こすことによって、未来は暗くなる。この意欲的で実験的な作品の数十年後の評価が気になる。

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    2020年05月23日
  • 森は知っている

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    戸籍のない孤児をスパイに仕立て上げる組織に所属している柳と鷹野。
    鷹野は虐待されていた子供だった。鷹野の境遇に胸が痛くなった。
    続きが気になって、ぐんぐん読み進める本。おすすめ

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    2020年04月18日
  • アンジュと頭獅王

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    読み進めていくうちに、途中から何だか突飛な展開になって?となったけど、不思議な味わいのある作品だった。

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    2020年04月13日
  • 初恋温泉

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    温泉の持つ雰囲気とうまくマッチした短編集でした。
    とても言葉にするのは難しいですが、暖かさや暗さそして日常と非日常の中間のちょうど良い所をうまく恋愛に転換していて、引き込まれてしまいました。

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    2020年03月31日
  • 平成猿蟹合戦図

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    ネタバレ

    ずーと,いつ猿が出てくるのかな?子蟹は誰だろう,友香ちゃんかな?高坂さんが蜂か臼なんだろうか?なんて思って読んでいたのだけれども,なるほどスカッとするお話か.「スカッどする話さ毒っこ入ってらど」というのも確かに.
    ただ,憎たらしい猿がもうちょっと明確に退治される方がスカッとできたかもしれない.

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    2020年03月23日
  • 春、バーニーズで

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    連れ子の有る妻と結婚した、平凡な会社員である筒井の日常と過去の短編アンソロジー作品。

    「入園式に、デパートで新しくネクタイくらい買ったら」と、家族でデパートに向かった筒井。そこで、過去に同棲していたオカマが、別の男の服を選んでいた。子供と妻の手前、他人のふりをしているが…。

    なんていうか、今趣味で書いている日常的な文章と、テーマなどがよく似通っていて、プロだとこう書くんだなあと感心させられる作品である。大したことを説明しているわけでもないのだけど、言葉の選び方が、一朝一夕で真似できそうではない。

    電車に乗っていて、昔の電車のエピソードを思い出したり、たまにはと、車で会社に向かっている途中

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    2020年02月06日
  • アンジュと頭獅王

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    途中までなんでこんな本出そうと思ったんだと思いながら読んだが、最後の方になってなるほどなーの一言。原作よりもハッピーエンド寄りで、これはこれで良き哉。表紙が素敵。

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    2020年01月30日
  • アンジュと頭獅王

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    ふむ。

    不思議な感じ。
    読んで、よかった。
    読み進めるの、迷ったもので。

    改めて表紙を。
    コレもいい。

    現代版‼︎

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    2020年01月15日
  • 森は知っている

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    南の島で某諜報機関の訓練を受けている鷹野一彦。過酷で非情な訓練と儚さを感じる友情に葛藤しながらも、組織の一員としての気構えを覚える彼の決断の瞬間を描く青春産業スパイ小説。
    先に発表されている『太陽は動かない』の前日譚。鷹野一彦が今存在する、その姿の成り立ちの物語。凄惨な幼少時代とほのかな初恋と熱い友情が、一流の産業スパイ諜報員として完成されたのがよくわかる。

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    2020年01月14日
  • 橋を渡る

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    ネタバレ

    最初は、なんとなく後味の悪い短編が続いてるだけのように思えて、どこで繋がるんだろうと思っていたら、ラストで急にSFになってびっくりした!
    ips細胞の話や議員のヤジなど、実際に起こったニュースが多く取り上げられていたのは、文春の連載だったからなのか?
    自分自身いちばん怖かったのは、ヤジを聞いた人がどこにもいない、聞いたと名乗り出る者がいないというシーン。
    ここまでのニュースにはならなくとも、絶対に実際起こっているのに、全員が見て見ぬ振りをすることでなかったことになること、それを恐怖と思わない人が確かに存在することが恐ろしかった。
    ラストの章で、若干頭が混乱してしまった部分はあるけど、未来の日本

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    2020年01月14日
  • アンジュと頭獅王

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    まさに時空を超えた吉田修一ワールド全開‼️

    森鴎外の「山椒大夫」のリメイクみたいですね。さらに森鴎外の「山椒大夫」も昔話の「安寿姫と厨子王」のリメイクなので、リメイクのリメイク(笑)

    中盤までは安寿と厨子王ですが、当然歩き続けると、そこは新宿(゜ロ゜)800年も歩いてたのか‼️
    展開はあくまでオリジナルに沿っていますが、GoogleやApple、SoftBankまで(笑)

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    2019年12月30日
  • アンジュと頭獅王

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    題材を吉田修一なりにアレンジした作品。吉田修一っぽさは感じたかな、と。
    現代要素を散りばめる着眼点が面白い。

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    2019年12月24日
  • 作家と一日

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    カナダに行く友人にあげようと思って買ったら、だだ被りで持ち帰り、自分で読んだ本。出張時の機内、ホテルで読むには、ぴったりの本です。吉田さん、いつまでも翼の王国に書き続けていただきたい!

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    2019年12月07日
  • アンジュと頭獅王

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    基本は安寿と厨子王の時代を飛び越したバージョン.なんだかよくわからなかったが,表紙のヒグチユウコさんの絵がとても綺麗だ.

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    2019年12月02日
  • アンジュと頭獅王

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    ネタバレ

    うんうん、こんな話と思って読み進めていたら、途中で、ん?何の話?となるのだけど、そこに慣れてくると、楽しめてくる。そして、もう一度古典の山椒大夫を読みたくなる。

    聖に背負われて、空間も時間もどんどんと旅をしていくシーンが好き。
    朗読で聴きたい。

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    2019年12月01日
  • 最後に手にしたいもの

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    『さよなら渓谷』モスクワ映画祭の話が心に残った。
    映画や建築物は、何もないところから、何かを作り出す大変な作業。
    ぽっかりとある空間に、誰かが線を引き、目標を決め、それをたくさんの人の手で作っていく。
    一人だけで完成させるのは大変だが、大勢の手が加わることで、素晴らしいものができる。
    ただ、一人の手でもできることがある。それは拍手。
    うーん、いいなぁ。としみじみ思う。

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    2019年11月25日