吉田修一のレビュー一覧

  • 7月24日通り

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    ネタバレ

    実家住まいでフリーター女子の日々。
    自分の街をポルトガルの街に例えて素敵な街に変換。
    弟の彼女の十か条が小見出し。聡史に行くとは思わなかった。それ終わったら絵描きに行こうな。

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    2011年04月27日
  • 長崎乱楽坂

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    ネタバレ

    夜更かしして読んだ。
    田舎ヤクザ一家に生まれた駿の成長記。ひどい家だった。
    最後は意外だった。でも悪い人じゃないのね。弟優秀だったのね。
    正吾は嫌いじゃなかった。えらくなったんだねえ。

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    2011年04月26日
  • ランドマーク

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    自分が建築を学び始めたから思うのだろうけれど、「そうきたか!」と思った小説。ゆがんでゆがんで、破裂する。もう救いの無い様なストーリーだけど、文章の所々に、なにか共感する所がある、そんな一冊。

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    2011年01月29日
  • ランドマーク

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    自分の地元が舞台で、その詳細な描写に光景が浮かんだ。
    また別の楽しみ方ができた。この街が舞台ってあんまりなくて嬉しいような。。

    上手いな~と思う。
    誰もが感じている閉塞感のようなもの、
    空気のように当たり前でいて、実は最も根源的であり
    その危機的状況をランドマークタワーに投影していて、
    果たして他人事とは思えない。

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    2011年01月14日
  • ランドマーク

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    ねじれた形の高層ビルを設計した男と建築する男。
    彼らの人生もまたねじれていく。

    共感もしなきゃ感動もしない。
    だけども、この人の本は文学の香りがする。

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    2011年01月12日
  • ランドマーク

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     それほど期待もせずに買って読み始めた割にはなかなかの面白さであった。設計士の犬飼と鉄筋工の隼人を主人公にして、普通の生活の裏に潜む歪んだ日常がよく描かれていて、現実感を持った作品となっている。また、その歪みが、大宮に建築中のO-miyaスパイラルと照らし合わせて描かれているところが、読者に、現実的な歪みと不安感を植えつけるのに強い効果を出している。

     その他の登場人物も含めて、みんなどこか不安定で、全編通して幸福感を感じさせない内容となっており、何かが起きるのではないかとつい先を読み進めてしまうのであるが、吉田修一の悪いところであろうか・・・読者それぞれに委ねているのかもしれないが、終わり

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    2010年12月20日
  • 初恋温泉

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    またね~、バジーちゃん欲しさに買ってしまったナツイチですよ。
    ナツイチならなんでもいい、というわけではなく、吉田修一さんだからと買ったわけですが。

    浮気だの不倫だの、「あ~、ヤダヤダ」と思いながら読んだ物語が一番多かったのですが、それもまたおもしろく読めた要素だったわけで。

    でも、二度読み返す本かと言われればそうでもないような。

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    2019年01月16日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    面白くないわけではない。でもどこか掴みきれない。そんな感想です。
    1作品が20ページほどの11の短編集です。一つ一つが少し短すぎて、何かが描き切れていないような印象です。
    それぞれの短篇に現れる女性達は、キッチリ描かれているのですが、どこか最後のオチが弱いのです。そのため、どこか不可解で希薄な印象しか残らない。おそらく作者が意図してやっているのだと思うのですが。。。
    文章で読むより映像化した方がインパクトがあって面白いかなと思ってたら、ちゃんとされていました。
    ところでこのタイトルは如何なものでしょうかね。前にも「初恋温泉」という作品が有りましたが、どうも私は安っぽく感じてしまうのですが。

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    2016年07月31日
  • 長崎乱楽坂

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    地方侠家に育った兄弟の物語というか、ある家の栄光と没落の歴史。
    母と共に長崎に残った兄の駿は、それらをすべて、受け入れることができていたのだろうと思った。

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    2010年06月12日
  • 熱帯魚

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    「最後の息子」に続く短編で、3作品収録されています。「熱帯魚」「グリンピース」「突風」。どれも吉田修一らしいリアリティある描写で、登場人物たちを取り巻く空気感や、瞬間の印象がうまく描かれています。が、それぞれに出てくるどの男にも、まったく好感が持てない闇の部分があり一筋縄ではいきません。特に「グリンピース」は、暴力的な狂気が露骨に描写されています。この表現に対して、表面的には不快であるのに、同時にどこか、すっとした気持ちを感じさせてしまう仕掛けに、戸惑いを感じてしまいます。

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    2012年08月09日
  • 長崎乱楽坂

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    なかなかない境遇の兄弟を描いた話。

    かなりリアルな描写もあり、どんどんと読み進めてしまったが、
    結末で裏切られた感じ。

    僕的には不満。でもそれがいいって人もいるんだろうなあ。

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    2010年04月04日
  • 長崎乱楽坂

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    昭和の香りがする長崎の一家の物語。時代のそれぞれが短編にまとめられている。

    ラストあたりがなんか物悲しい。

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    2010年02月28日
  • ランドマーク

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    いろんな出来事が、結末に至る前に(中には不吉な示唆を残して)話が終わっていってしまうので、その後が気になってしまいます。女が出て行った本当の理由、ある人物が死んだ理由、告白の行方、そして一番気になるのはO-miyaスパイラルのその後。物語は吉田修一らしい視点で、現代(小泉政権時代の日本のようです)を描いてて相変わらずうまいなーと思います。ただ、読後はすっきりしないので好き嫌いが分かれそうです。

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    2011年03月23日
  • ランドマーク

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    いまいちどの登場人物の心情もよく書かれていないように感じてしまったなぁ…。なんで主人公が貞操器具をつけているの、とか、愛人の人が4pしたいのかがよくわからんかったです。残念。

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    2010年01月26日
  • ランドマーク

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    直前に読んだ『ペダルの向こうに』(池永陽)の感想が「通俗的で捻りが無い」でしたが、これは逆に捻り過ぎられていて。まあ、舞台が捩れた構造の高層ビルだからですかねぇ(苦笑)。
    設定は面白い。特に鉄筋工・隼人のXXXX(あえて伏字)への精神的依存は今までに無いパターンで見事です。しかし、どうもその話と設計士・犬養の家庭の崩壊を二本柱とした物語とした為、二重螺旋のようになり、どうも作者の意図の理解が極めてしづらくなっているようなのです。
    エンディングもどうでしょう。結末まで描くやり方が有ります。さらにそれが進んで「将来を予感させる」終わり方もあります。この物語は、これらに飽き足らず、さらに手前で終わら

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    2016年07月31日
  • 熱帯魚

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。
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    3編それぞれの主人公はタイプは違えど誰もが自分本位であんまり好きになれない。

    でも、何だか寂しい人だなと思うと嫌いにもなりきれず、ラストの印象的な描写(個人的には「グリンピース」のラストが好き)と合わせて何とも言えな

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    2010年04月02日
  • 長崎乱楽坂

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    ~内容(「BOOK」データベースより)~
    風呂上りの火照った肌に鮮やかな刺青を躍らせた猛々しい男たちが、下穿き一つで集い、日々酒盛りに明け暮れる三村の家。人面獣心の荒くれどもの棲む大家族に育った幼い駿は、ある日、若い衆が女たちを連れ込んでは淫蕩にふける古びた離れの家の一隅に、幽霊がいるのに気づくのだった。湾の見える町に根を下ろす、昭和後期の地方侠家の栄光と没落のなかに、繊細な心の成長を追う力作長編。
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    最近長崎に縁があるので、久々に再読。

    最後の「悠太と離れの男たち」は正直ぞっとした。

    「威勢のよかった男どもにおいていかれた女と、威勢のいい男になれなかった

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    2010年03月16日
  • ランドマーク

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    昔、本を読まないボーイフレンドが、
    本を読むようになって、
    いちばん最初に言ったのが、
    「本って、こんなエロいことが書いてあるのね。
    みんな良く電車とかで読んでるよね。
    真面目に本を読んでいる人の見方が変わったわ」
    でした。
    どんな本を読んだのか、今でも本読みのようです。

    この本を読んで最初に思い浮かんだのは、その時のこと。
    かなりびっくりしちゃった。
    でもどんどん読んでいくと、あれあれ、いろんなこと考えなきゃ
    いけない本になってきた。

    ランドマークになりうるような大きなものに、
    自分しか知らないこと少しずつ少しずつ埋めていくのは、
    気持ちがいいだろうな。

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    2009年12月14日
  • ランドマーク

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    気づいたら話が終わっていて
    吉田修一の気持ちとリンクできないと
    よくわからないまま終わってしまうお話だと感じました

    でも大宮にゆかりがあるので、ちょっと好きです

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    2009年10月04日
  • ランドマーク

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    高層ビル建築現場で働く鉄筋工隼人、そしてその高層ビルの設計士犬飼の日常が描かれる。あまり起伏のない物語。わかりにくい作者の意図。それなのに、なぜか私は惹かれて読んでしまう。出稼ぎにきているおじさんたちや、仕事浸けで妻がわからなくなる犬飼。日常に次第にいらいらしてくる隼人。この作品に渦巻く空気感、人々のありようが「悪人」へと続くのだなと実感できた。「悪人」前段階の不安感を喚起させてくれた。

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    2011年09月18日