吉田修一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
吉田修一や石田衣良は若者の風俗を描いて支持を得たような印象があるのですが、そういう作家さん胡散臭くて結構嫌い。吉田修一もパレードが面白かったにも関わらず、結構胡散臭げに見ていてあまり読まなかったのだけれど、去年読んだ「さよなら渓谷」で見直したのです。
さて、この本は多分昭和30年代位のやくざの家系の家で育った少年が大人になる道すがらを描いた連作長編で、予想通りろくな大人になって行かない姿がつらつらと書かれています。性的な描写も結構有りますが、個々の章が全て寸止めなので、すっきりしたいエンタメ好きの人には物足りないかも(僕がそうです)。でもそういうワカモノガーみたいな変なおもねりはなく、淡々とど -
Posted by ブクログ
ネタバレ解説を読みました。
なにかを思い出しながら書いたのは初めてだそうです。
吉田修一さんの作品は初めてか?
きっと、
作者の昔の彼女とかを思い出しながら書いたのでしょう。
友達とか、
友達の彼女とか、
いろいろ参考にしたのかな?
と、
言うのは全部嘘で全部創作かもしれない。
ぜひ、
普通に読んでから解説を読んでまた本編を読んでほしいです。
解説にもあったけど、
「出会わなかったような出会いだったからこそ、
何年か経ってから、
とつぜん懐かしく思い出すこともあるのだ」ってのが個人的にも残ったな。
うちも、
出会いの数だけならかなりありますが、
なぜか突然に思い出す人、
居ますね。。。
雪が降 -
Posted by ブクログ
どの作品も、読んでいるとひんやりとした薄気味悪さが残る。
「パレード」みたいになったらどうしようと、どきどきしながら読む。
表題作は、主人公の大輔が恐い。
よかれと思ったことは強引なまでに押し付けてくる、話の通じなさが恐い。
ろくにつきあってもいないのに、同棲するにあたって彼女には仕事をやめさせ、養ってやる。
子どもの面倒も、もちろん見てやる。
母の再婚相手の連れ子だった光男が転がり込んでくれば、もちろん一緒に暮らして面倒をみてやる。
ボーナスが出たら、彼女とその娘、義理の弟を海外旅行に連れていってやる。誰も望んでいないのに。
そればかりか、大家さんである独り暮らしの老人、時先生まで、連れ