吉田修一のレビュー一覧

  • 湖の女たち(新潮文庫)

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     一体何を読まされていたのか。その手の性癖を持つ人が読めば共感できるのだろうか。佳代の心情を読んでいると、自ら望んで圭介の元へ行っているが、強要と合意の境界線は非常に曖昧で他者からは判断できないように思う。マジョリティの感覚で言うと、圭介のような警官は到底容認できない。731部隊などは確かに端折っても良かったような気はするが、琵琶湖やハルビンの湖など「湖」に囚われた人たちの澱んだ物語だったと解釈すればいいのか。吉田さんの作品らしく、重苦しくじめっとした湿気と水分を始終感じられる文章だった。

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    2024年05月18日
  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

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    吉田修一さんのエッセイは面白い。
    猫ちゃんたちの様子もよくわかるし、【悪人】や【国宝】のようなハードな小説を書く方とは思えないほど、柔らかなエッセイ。
    次も楽しみ

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    2024年05月12日
  • 永遠と横道世之介 上

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    幸せな気持ちになれるなー。ドーミーの大福さん、あけみちゃん、室田さん、ブータンからきたタシさん、程よいスパイスの一歩くん、そんなに好きな人が現れてたんだ、二千花さん。おいしそうな食事。今回は、周辺の人の未来ではなく過去も織り交ぜられてる。

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    2024年05月09日
  • 逃亡小説集

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    2024.05.06
    良いの作品もあったが、なんだろうこれはという浅いものを感じるものもあり、珠玉の作品集とまではいえない。

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    2024年05月06日
  • おかえり横道世之介

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    横道世之介続編。
    世之介がどういう結末を迎えるか、今回は最初から知った上で物語を辿っていくことになる。この経験が世之介を形作ってラストに繋がるのかな、とか考えながらの読書で、世之介のささやかな成長を素直に喜べなかったり‥。

    社会人編?ということでエピソードは素朴さを残しつつ、考えさせられる要素が増えた気がします。

    次が完結編かな?世之介の軌跡をキチンと見届けたいと思います。

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    2024年04月28日
  • パーク・ライフ

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    生徒が「ビブリオバトルで紹介してみたい」と言ってきたので読んでみました。
    『悪人』や『横道世之介』で有名な著者が、デビューから数年たったころに書いて芥川賞を受賞した作品です。

    文章はきれいで、(こう言っては失礼ですが)芥川賞作品としては読みやすい方だと思います。描かれている情景も、主人公の心情も違和感なく読んでゆくことができます。
    ただ、読後感としては「で、だからなに?」という印象が強く、私の中では印象深い読書体験にはなりませんでした。

    生徒がどのような紹介を考えているのか、聞いてみるのが楽しみでもあります。

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    2024年04月22日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    三分の一までの丁寧さで上下二巻くらいのボリュームで頑張って書いて欲しかった。
    満州の下りあたりから、作者によくある面倒くさい病が現れた様子。

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    2024年04月22日
  • ぼくたちがコロナを知らなかったころ

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    吉田修一のエッセイシリーズを初めて読んだ。
    勝手に抱いていた少し怖そうなイメージ(カバーの顔写真のせい。笑)とは違い、すごく親しみやすくて冒険心あふれるお茶目な人だと知れた。また更に好きになった

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    2024年04月12日
  • 東京湾景(新潮文庫)

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    東京湾の壮大な埋め立て地、わたしも、家具屋さんもあるし、豊洲市場ができれば一度は行ってみる。

    新橋からゆりかもめに乗ると、車窓の景色、タワーマンションの林立、倉庫群、潮溜まり、大規模催事場などが非現実的で、まるで遊園地で乗り物に乗っているような気がするのだ。

    そんな浮遊しているような街にも、ラヴストーリがあるというのが、この小説。聖地になっているのか?

    吉田修一作品は好きなのがあって、このところよく読んでいる。
    『悪人』と『湖の女たち』が特に印象深い。

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    2024年03月29日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    犯人?の動機が少しわかりづらかったけど
    こんな人もいてるんやなぁ ~みたいな感じで読み進めた。
    モヤモヤした終わり方だったなぁ。

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    2024年03月22日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    幹となる話の結末が恐ろしく思えた。
    介護施設で働く人や警察官は過度のストレスを抱えるからこそ、作中描かれた様な暴挙を行ったのではないかと思う。

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    2024年03月20日
  • パーク・ライフ

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    日常の中でモヤモヤとするけど、そんなに注視するわけでもないぼんやりとした心のささくれを丁寧に綴っていく。何も進まないし、解決しないが、ほのぼのと時間を潰したかのような満ち足りた退屈さがここにはあった。

    ラストにあった「よし決めた」の一言が、爽やかなワサビのような風味を生んでいる。

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    2024年02月18日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    男性視点での恋愛?短編集。

    学生主観の話はノスタルジーを感じて良かったが、女性は勿論手に取ってもあまり共感はないし男性も人を選びそうな作品。テンポはすごく良い。

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    2024年02月01日
  • パーク・ライフ

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    芥川賞を受賞作ということで読んでみた。短い本だったので、これをもってこの読者を評するのはフェアではないとは思うが、読んだ限りよくも悪くもないといった印象。読みやすい文体かつ比喩表現のテクニックも高いが、心動くシーンは少なかったかな。

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    2024年01月28日
  • ぼくたちがコロナを知らなかったころ

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    好きな小説家を問われたら吉田修一を挙げる。巧みなストーリーテリングとそこはかとないフェミニンさ、繊細さをもった小説が書ける人だと思う。
    さてエッセイはどうか……というと、小説ほどの巧みさはない。この本はANAの機内誌「翼の王国」に連載されているのをまとめたもの。そういえば、寡聞のせいもあるかもだけど、このシリーズ以外に吉田修一のエッセイって読んだことないから、やっぱりエッセイは苦手なのではなかろうか。
    不特定多数が手に取る媒体だから、特に万人受けするサラッとしたものにしているのかもしれないけど、わりとチャラい。ちょっとセレブな空間に行ったとか、珍しい土地へ行ったとか、自慢っぽい筆致ではないけど

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    2024年01月21日
  • 路

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    ぼちぼちですかね。
    台湾新幹線にまつわる人々の物語。簡単にいうとこれだけなんですよね。ひとつひとつのエピソードはわるく無いですが、ほぼ繋がりも少なくて。掴めるまでがとてもきつかった。とはいっても余韻は悪くなかったですが。

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    2024年01月12日
  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

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    ANA機上でコンソメ飲みながら『翼の王国』のよしださんのエッセイ読むの好きだったな。終わっちゃったんですね。
    旅、猫、パンデミック…日常と非日常を鋭く、でも切り口はやさしく切り取る筆がお見事でした。

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    2024年01月09日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    出来事と出来事、
    人と人とが繋がっていくほど、
    どこにたどり着くのかわからず、
    ラストの到達点にゾクリとして終わった。

    圭介と佳代は一体何をしていたのだ。
    実は支配していたのは佳代で、
    彼女がその奥底にある欲望が昇華された時、
    清々しいまでの生きる実感が訪れる。

    くどいくらいの湖の描写が、
    近年の筆が乗りまくっている吉田修一の手腕を見せつけている。

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    2023年12月24日
  • ぼくたちがコロナを知らなかったころ

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    吉田修一がANAの機内誌で連載している旅エッセイ第六弾。コロナ禍の数年を挟んで旅行というものとの距離が開いてしまっているという方は少なくないかと思いますので、あたたかい旅の良さにちょっとした旅行の機微や楽しい瞬間に出会えるエッセイを読むのはオススメ。「旅っていいよな」と心をふわっと旅と、そして行って戻る場所である日常に改めて心を向けたくなるようなエッセイ。今回は表紙にもなっている吉田修一氏の愛猫金ちゃん銀ちゃんの話も多くて、猫好きとしても楽しめました。

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    2023年12月10日
  • 素晴らしき世界 ~もう一度旅へ

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    装丁とタイトルを見て、どこかで読んでいたかな?と。エッセイを読んでも思い出せない。しかし、機内誌に連載されていた事が書かれており、国内線の飛行機に乗った際には読んでいた事をやっと思い出しました。数年前から機内誌が廃止されていたハズなので、エッセイの終了は仕方がありませんが、約15年ほど連載されていたとの事ですので、お疲れ様でしたと心から思いました。

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    2023年12月10日