吉田修一のレビュー一覧

  • パレード

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    ネタバレ

    このままだらっと何ともない生活が淡々と続いていくのかなあなんて呑気な気分で読み進めていたら、最終章で突き放された。
    書いてある言葉の意味は分かるけれど、全然意味が分からなくて、戸惑いながら読み進めた。
    人の多面性って侮れないですよね...と再認識させられた。
    みんな平凡だしみんなやばいやつ(なんとなく、吉田修一の根底には一貫してこれがある気がする)。

    以下備忘
    すごくタイムリーな(8日前に神戸で起きた、エレベーターで乗り合わせた男性に若い女性が刺殺された事件を連想するような)結末で、今読んでてラッキーだった。
    病院の待合室で、まさにその事件がニュース番組で取り上げられているのを横目に見ながら

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    2025年08月29日
  • パーク・ライフ

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    中編2編。
    どちらも女性が謎すぎる。

    パークライフ
    馴染みのある日比谷公園が舞台だったこともあり、すんなり入れたのだが、この女性は理解できなかった…
    微妙な距離、というより、なんかふわふわして現実感が無い印象。
    今度日比谷公園に行ったら、この人や気球を揚げる老人を探してしまいそう…

    flower
    元旦氏も謎だが、奥さんが普通なようでいて…

    「国宝」を観る前にもう1冊くらい氏の著作を読んでおきたい。

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    2025年08月28日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    もっと陰鬱なものを書く作者という印象だった(が、実はほとんど読んだことがなかった)ので、序盤の軽妙でポップでロックなノリになんだ読みやすいじゃんと思いっきり油断させられたところ、突然の戦後要素をねじ込まれてそこまで乗り切れなかった。初出が新聞連載小説だったということで、読みやすさにも乗り切れなさにも納得はいく。しかしいつ見ても顔面のいい作者だなあ。

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    2025年08月28日
  • ミス・サンシャイン

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    「国宝」の記録的ヒットで、周りに吉田修一を読み始めた人が多い。うれしいような寂しいような。
    家族がみんな吉田作品あれこれ読んでるので、悔しくて私も未読の吉田作品を読むみたくなった笑

    「国宝」や「悪人」と比べると肩の力が入ってない軽めの小説なので、ちょっと物足りないけど、まあ、楽しく読めた。

    0
    2025年08月26日
  • パレード

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    ネタバレ

    第5章でびっくり。通り魔のこと完全に忘れてた。
    直樹がいきなり女性殴り始めて、どういうことや!と思ったら、そういうことか。
    最後の章読むまでは、直樹はあんまり特徴なくて何書かれるんかなぁと思ったらびっくりしたよ。

    琴ちゃんはやっぱり子供堕したのかなぁ。俳優の母の存在に勝てなかったのかなぁ。
    亮介は結局浮気してたしなぁ。
    みんな好きになりきれないけど、嫌いにもなりきれなかった。、

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    2025年08月10日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    孤島で一族が集った翌日、主催者が失踪…とミステリのような展開だが、どこか現実離れした展開で、どことなく軽さと胡散臭さが漂う。
    セリフが「」書きでないのが慣れず、読みづらかった。

    戦争孤児という実際にあったであろう社会問題を扱っており、そのあたりは興味深く読めたが、後半の宝石の話や冷凍人間といったSF要素はいまいちしっくりこなかった。
    急にSF展開になって、ん?何これ?という感じで終わってしまって自分の中でいまいち消化しきれなかった。

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    2025年08月10日
  • パーク・ライフ

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    ネタバレ

    100pの短編小説。
    読後感も悪くないし、ふわっとした感じなのだが、一つ一つの要素が重なって一般的ではない。夫婦の留守を守りながらサルの世話をするとか、公園内で偶然あった女性と昼休みに何度も会う様になるとか、母がアパートに泊まりに来ているが、自分はそこでは暮らしていないとか。
    そういうのが何個も重なっているので嘘くさく感じてしまう部分もあった。

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    2025年08月09日
  • パーク・ライフ

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    「国宝」の著者の他作品を読みたくて適当に購入。
     芥川賞受賞作とおびにあったから吉田修一氏の初期の作品なのかな。
     構成が匠というか、奇をてらったというか、不思議な構成。
     いえ、読み手の自分が慣れていないだけでしょう。
     読後には構成が素晴らしいなと思った。章別に無造作に出てきた人々がそれなりに何らかの線で繋がっていた。いや、無造作と思わせるところに才能や苦心がつめられているのかも。ホントに無造作にこういう構成が出来るのならそれが才能なのかもしれないけれど。この小説は好きになれない。知ってる世界とあまりにも遠くて「そうなんだ」としか感想が書けない。
     そして、なさけなくなる。みじめにさえも。

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    2025年08月08日
  • 罪名、一万年愛す

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    一代で財産を築き上げた老人がパーティーのさ中孤島から失踪し~で始まる作品。

    展開は現実味にかけているし、登場人物のキャラが薄く、今一つ入り込めないなあと感じ始めたら、終盤、一気に読ませる展開になってくる。

    かなり、重いテーマを扱っているために敢えて軽めの作風にしているのかもしれない。

    日本に戦争があって被害にあった無名の人々に光をあてた作品。

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    2025年08月08日
  • ミス・サンシャイン

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    物語として大きく何かが起こるわけではなく、1人の女性の人生を振り返っていく感じだが、静かにぐっとくるものがある。ちょっとその恋バナはいらんなぁと思うとこもあったけど、読み終わるとじわっと心に広がる。

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    2025年08月08日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    介護施設で100歳の老人が亡くなる。その近くを訪れていた記者がたまたま展示されていた写真から地元の有名人の繋がりを見つける。
    推理小説の展開のはずが、壊れていく主人公の心理描写を中心に、湖の周りにいる人たちに伝染していくかのような怪しげな空気が漂う。帯に憎悪が沈澱する場所とあった。そういう話かと気づいた自分もその濁った湖の中に飲み込まれそうなる感じ。
    これを映画にしたのか、いやぁあまり見たくないかな、と思いつつ、ストーリーはエンディングに向かうところで、湖がさまざまに変化していく姿を描写がある。何か吉田修一が描きたかったことがここに表されているのか。そしてミステリーの結末へ。
    明確に結論を描い

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    2025年07月24日
  • パレード

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    ネタバレ

    個人的に山本周五郎賞にハズレなしということで読んでみた。

    年齢も性別もバラバラの4人+1人でするなし崩し的なシェアハウスを各自の視点から描いた物語。

    全員切羽詰まって一緒に暮らしてるわけではなくて「何となく」居心地がいいから住んでいるというのがひとつポイントなのか、と思う。

    とても面白いと思ったのはみんなが善意や悪意を適度に上手く隠しながら「上辺だけの付き合い」を続けていることでうまくいっているという考え方。
    ラストの直輝のシーンにも繋がるが見て見ぬふりをしながら自分の居心地の良い場所を確保するために過ごしているのが印象的。

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    2025年07月20日
  • 国宝 1

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    映画を観て圧倒されました。
    現在、吉田修一の原作を読みつつ、コミックがあることも知り、手に取ってみました。
    原作も映画もコミックも、
    それぞれに微妙な違いがあり、
    解釈や表現の違いを楽しませてもらってます。

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    2025年07月06日
  • 横道世之介

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    長崎から東京の大学へ進学した横道世之介という人物の1年間を切り取った物語。

    惹かれるのは人物。

    何かすごい取り柄があるわけでもないのだが、多くの人から慕われる。

    こんなヤツいたなあと思いながら読み進めるのが面白い。

    すごい話はどこにもないのだが、面白くない話でもなく、惹き込まれる魅力はなんなのだろうか。

    初めて読む作家さんなのだが、何を書きたかったのかがわからないが、魅力的で面白い話だった。

    この作家さんの他の本も読んでみたい。

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    2025年06月27日
  • 罪名、一万年愛す

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    探偵の遠苅田に、九州の小さな島で隠居生活を送る高齢の祖父がある宝石を探し始め、その謎を解き明かしてほしいと依頼が来て、その島で起こる出来事や祖父の出自など明らかになっていく話。ネタバレになるのであまり言えないが、『砂の器』や『飢餓海峡』、『人間の証明』に通じる戦後を生き延びる厳しさや哀しみが描かれている。そういう世の中だったことが忘れ去られていくのは亡くなっていった人たちに申し訳なく、作品としても引き継がれていくのは良いことだなと思った。

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    2025年06月21日
  • 罪名、一万年愛す

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    これは推理小説?ミステリー?と思わせておいての、ちょっとした変化球な小説でした。
    現実的かと言えば、むしろおとぎ話的な色合いが濃く、それだけに絶海の孤島での事件発生時にも、割合と気軽に読むことができました。
    読後感は極めて良いです。
    心に残るのはやはり「今からそう遠くもない昔」の幸次とケロとみっちゃんの物語。
    大切な人を想う気持ちはやはり尊い。

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    2025年06月16日
  • 罪名、一万年愛す

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    産経新聞に連載されていた小説。タイトルに惹きつけられたが、ラストにその実がわかる。
    昭和の時代を異なる形で生きてきた、愛の話。

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    2025年06月12日
  • 逃亡小説集

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    何かのきっかけで突然逃亡することを決めた人達。逃げ出した後はきっと大変だろう。それでも何もかも捨て去りたくなる瞬間。経験はないはずなのに、登場人物達の心情が伝わってきて辛かった。「俺、もしかしたらずっと逃げたかったのかも」本当の気持ちに気づいてしまったとき、私ならどうするだろう。きっと逃げられないだろうな。

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    2025年06月08日
  • 湖の女たち(新潮文庫)

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    なんだか、すごかった。居心地の悪さ。モヤモヤとした悪意。人間の表の顔と裏の顔というか、見る角度によって違う顔。

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    2025年06月05日
  • 罪名、一万年愛す

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    ありがちなサスペンスものの流れから壮大なお話だった
    毎度ながら映画を意識させられるような情景が思い浮かぶ吉田マジック

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    2025年06月01日