吉田修一のレビュー一覧

  • 橋を渡る

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    吉田修一の見せるもうひとつの世界。
    リアル。現実から少しずつずれていく。
    このひとの描く世界は手を伸ばすと触れそうで、人物が重厚で魅力的。
    主人公のひとりにおいてさえも、見えているものだけでなく、その奥に隠されているものがあり、読み進めてハッとする。

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    2021年05月01日
  • 春、バーニーズで

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    瞳の勇敢さに心打たれました。
    強い女って感じがします。
    子持ちだけど筒井が結婚を決めた
    理由がわかります。
    でも、筒井に関しては
    謎が深いと思いました。
    筒井という人物について、、、
    はっきり分かったとは思えません、、
    何かの気持ちを隠し持ってるような

    そして
    最後のストーリーが謎でした。

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    2021年04月28日
  • 橋を渡る

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    主に3人の登場人物目線の話が章ずつ進むというプロット自体は解説にも書かれている通り吉田修一お得意のもの。ただ、各章での展開がいまいちなように感じながら読み進めて、最後4章でどう絡めるのかと思ったら予想の斜め上の展開だった。賛否両論ありそうな展開だけど個人的には前半三章の展開的にこのまま普通に終わらせるだけだったらつまらないよな、と思っていたので予想外の展開なのは良かった。

    この作品には現実に起こったニュースがいくつも登場する。登場する、というか前半三章においてはそれぞれの生活の中でけっこうなウェイトを占めていたり、事件の関係者だったりする。吉田修一には『犯罪小説集』という実際のニュースを元にして作った連作小説があるけれど、この『橋を渡る』はお話の中に都議会ヤジ問題とかips細胞とか実際にニュースを賑わせた話題が実際の出来事として出てくるせいかより居心地の悪いような感覚があって、その感覚やニュースに対する吉田修一的な問題提起なのかなと感じる部分もある。特に第4章でとある登場人物の口から語られる「ユートピア、ディストピア」にまつわる発言など。「ニュース」と私たちの日常の境を私たちがとう受け止めているのか、ということを問いかける提起とも感じるのですよね。

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    2021年04月20日
  • パレード

    ネタバレ 購入済み

    おもしろかった

    おもしろかったけどよくわからなかった。
    純文学も混じっているような作品なのでじっくり何度も読んだ方が味が出てくると思う。
    ただ最後は少しゾッとする感じでしばらく引きずる作品だった。
    二度目はもう少しいろんな箇所に気をつけて読んでみたい。

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    2021年04月10日
  • 最後に手にしたいもの

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    吉田修一(1968年~)氏は、長崎市生まれ、法大経営学部卒の小説家。芥川龍之介賞(2002年/『パーク・ライフ』)のほか、山本周五郎賞、大佛次郎賞、柴田錬三郎賞等の文学賞を受賞している。
    本書は、初出はANAの機内誌「翼の王国」への2012年9月号~2016年9月号の連載(25篇)で、2017年に単行本で出版、2021年2月に文庫化された。また、作者の「翼の王国」への連載は2007年4月から始まり、これまで『あの空の下で』、『空の冒険』、『作家と一日』の3冊が出版・文庫化されており、本書は4冊目(2021年1月)の『泣きたくなるような青空』と続けての文庫化である。
    私は、既刊の3冊も所有しているが、実は本棚の片隅で積読状態である。というのは、2019年に、ビジネスの関係で海外の短距離フライトに乗る機会が急激に増え、その時に読もうと思って、2019年末に3冊まとめ買いしたのだ(短距離便には個人モニターが付いていないため、とにかく退屈である)が、昨年1年はコロナ禍のため全く飛行機に乗る機会が無くなってしまったのだ。
    前作は、帯に書かれた「今年こそは旅に出たい!まずは“読む旅”をお楽しみください」というフレーズを見て我慢ができず、思わず自宅で読んでしまい、本作もやはり読んでしまったが、体の移動の自粛が続く中で、心は(わずかながらも)軽くなったように思う。
    作者は「文庫版あとがき」でこんなことを書いている。「基本的に旅情をテーマとしたエッセイであるから、旅先のスケッチが多い。・・・そこには人や場所との出会いがあり、人や場所の匂いがあり、人や場所の声が聞こえ、人や場所の手触りがある。そして今回、なによりも驚かされたのが、そうやって日々の旅を続ける自分自身が、この旅が続くことに、なんの疑いも持っていないことであった。今回、改めて一編一編のエッセイを読み返しながら、台北や博多の屋台にいる自分や、沖縄やスイスの青空の下に立つ自分に、こう言ってやりたい気持ちにあふれる。「お前は奇跡の中にいるんだぞ」と。お前は日々、奇跡の上に立っているんだぞ。だからこそ、こんなに空は青く、風は清らかなんだぞ、と。」
    コロナ禍があったからこそ、我々は、旅のできる日常が当たり前のものではないことを知った。そうした意味で、貴重な体験だったとも言えるのだが、今はただ、一日も早く、心置きなく旅ができる日々が戻ってくることを祈るばかりである。
    (2021年4月了)

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    2021年04月07日
  • 森は知っている

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     「太陽は動かない」を読んだときは,吉田修一はこんなハリウッド映画みたいな小説も書くんだと感心したんだけど,これは吉田修一らしい作品(活劇風ではあるが).ティーンエイジャーの鷹野くんがエージェントになるまでの物語で,鷹野くんの生い立ちや風間さんとの関係も明らかに.
     やっぱり,吉田修一が物語るハイティーンの子の話は面白い.

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    2021年04月06日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    闘病中の我が子がいるので、よその猫もとっても気になる今日この頃。
    ネコメンタリーも観たかった。
    みんなそれぞれの距離感で愛猫たちとのお付き合いがおもしろかった。
    猫はほんとにすばらしいな。

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    2021年03月21日
  • ウォーターゲーム

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    ネタバレ

    壁の向こうに行きたいと願っていた鷹野が最後にどこまでも行けると心から思えて本当に良かった。柳が大変な人生を送っていたのは辛いけど、鷹野と再会できたことが嬉しかった。あとデイビッド・キムはなんだかんだいい男で好き。AYAKOの人間らしいところも最後見れて嬉しかった。

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    2021年03月19日
  • 作家と一日

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    エッセイってジャンル自体が苦手だったけど、これは好きだと思った。好きな作家だからというのもあるだろうけど、旅に出たくなったし、むしろ行った気分になれる本だった。日常の話も時々出てきて、丁度良かった。

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    2021年03月16日
  • 最後に手にしたいもの

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    ホテルに泊まりたくて旅行に出かけているような、に僭越ながら共感。たとえそこがチェーンのビジネスホテルでも。

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    2021年03月07日
  • 犯罪小説集

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    こちら
    短編集だと
    知らずに読んでいて
    3作目に入って
    ん?
    いつ前の話しに戻るん?
    って真剣に思っていた
    バカ←

    てっきり
    最後は話し繋がるもんだと
    ばかり笑

    なる程ね
    だから犯罪小説集

    映画も
    この中の2作を
    映像化したのね

    青田Y字路
    だけの小説で
    映画だと思っていた

    "人はなせ、
    殺めるのか''
    表紙も見ず
    帯も見ずに読むもんで
    このキャッチコピー
    読んだ後に
    目にして
    心に響く

    短編集だから
    重い事件が短く
    まとめられていて
    (そこが凄いのだけど)
    もっと
    読みたい!
    と思ってしまった

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    2021年02月13日
  • 泣きたくなるような青空

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     ANAの機内誌「翼の王国」で連載のエッセー、三巻目。

     スッと読めて、頭からまたスッと出ていく軽い読後感が機内誌にちょうどいい。
     その頭に残らないなかで、ふといつかなにかの表紙で思い出すことがあるのだろうか。
     
     旅と人にまつわるエッセー集。

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    2021年02月09日
  • ウォーターゲーム

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    太陽は動かないシリーズらしいのですが、まさかの3作目から読みました笑
    登場人物がたくさん出てくるので、その1人1人を整理しながら読み進めていくのは面白かったです。
    なぜ1作目から読まなかったのだろうと思っているので、読み直します。

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    2021年02月02日
  • 森は知っている

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    シリーズものの序章の話。この本だけで面白いかというとちょっと物足りないところがある。あくまで序章という感じ、同シリーズが好きならとんだ方がいいとは思う。

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    2021年02月01日
  • 泣きたくなるような青空

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    吉田修一(1968年~)氏は、長崎市生まれ、法大経営学部卒の小説家。芥川龍之介賞(2002年/『パーク・ライフ』)のほか、山本周五郎賞、大佛次郎賞、柴田錬三郎賞等の文学賞を受賞している。
    本書は、初出はANAの機内誌「翼の王国」への2012年10月号~2016年10月号の連載(25篇)で、2017年に単行本で出版、2021年に文庫化された。また、作者の「翼の王国」への連載は2007年4月から始まり、これまで『あの空の下で』、『空の冒険』、『作家と一日』の3冊が出版・文庫化されており、本書は4冊目になる。(5冊目の『最後に手にしたいもの』も2021年2月に文庫化予定)
    私は、既刊の3冊も所有しているが、実は本棚の片隅で積読状態である。というのは、2019年に、ビジネスの関係で海外の短距離フライトに乗る機会が急激に増え、その時に読もうと思って、2019年末に3冊まとめ買いしたのだ(短距離便には個人モニターが付いていないため、とにかく退屈である)が、昨年1年はコロナ禍のため全く飛行機に乗る機会が無くなってしまったのだ。
    本書は、帯に書かれた「今年こそは旅に出たい!まずは“読む旅”をお楽しみください」というフレーズを見て我慢ができず、思わず自宅で読んでしまったのだが、体の移動の自粛が続く中で、心は(わずかながらも)軽くなったように思う。
    作者は「文庫版あとがき」でこんなことを書いている。「基本的に旅情をテーマとしたエッセイであるから、旅先のスケッチが多い。・・・そこには人や場所との出会いがあり、人や場所の匂いがあり、人や場所の声が聞こえ、人や場所の手触りがある。そして今回、なによりも驚かされたのが、そうやって日々の旅を続ける自分自身が、この旅が続くことに、なんの疑いも持っていないことであった。今回、改めて一編一編のエッセイを読み返しながら、台北や博多の屋台にいる自分や、沖縄やスイスの青空の下に立つ自分に、こう言ってやりたい気持ちにあふれる。「お前は奇跡の中にいるんだぞ」と。お前は日々、奇跡の上に立っているんだぞ。だからこそ、こんなに空は青く、風は清らかなんだぞ、と。」
    コロナ禍があったからこそ、我々は、旅のできる日常が当たり前のものではないことを知った。そうした意味で、貴重な体験だったとも言えるのだが、今はただ、一日も早く、心置きなく旅ができる日々が戻ってくることを祈るばかりである。
    (2021年1月了)

    (2021年1月了)

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    2021年01月25日
  • 森は知っている

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    「太陽は動かない」「ウォーターゲーム」を先に読んで感じていた過去の謎、やっと鷹野や柳、風間、デビットの関係性が明らかになった。「太陽は動かない」「ウォーターゲーム」もう一度読み直したい。

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    2021年01月24日
  • 初恋温泉

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    吉田修一さんの作品は「国宝」から読んだので
    短編集は別の魅力があってとても楽しめました
    中でも青荷温泉の短編が優しくて温かくて好きです

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    2021年01月19日
  • ウォーターゲーム

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    シリーズ3作目。時間軸が行ったり来たりするシリーズだし、登場人物も魅力的なので、ぜひとも続いてほしい。

    吉田修一の描くキャラクターは、それぞれに丁度良い「品」が備わっている。特に主要なキャラクター達は、分相応に頑張りながら、他者と競って補い合う。鷹野以外にも、田岡、風間、AYAKO、デイヴィッドと誰が主人公になっても面白い話が出来そう。

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    2021年01月05日
  • 森は知っている

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    鷹野一彦シリーズ第2弾。
    「太陽は動かない」の主人公、AN通信エージェント鷹野一彦がエージェントへ訓練されていく17歳高校3年生の物語。
    沖縄の南の島で暮らしている鷹野一彦、ある日、同じ境遇の親友・柳が一通の手紙を残して姿を消した。

    面白かった!!

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    2020年10月31日
  • 橋を渡る

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    ネタバレ

    一見バラバラの3人のそれぞれの人生が、最終章で集結する。
    コロナ前の未来予想図。
    未来は現在より良くも悪くもなっていなかった、という言葉が印象的。
    コロナ後、どんな未来予想図を描き出すのか…

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    2020年10月10日