吉田修一のレビュー一覧

  • 初恋温泉

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    白雪温泉を読んでください。
    もう、ダントツでこのお話にキュウっとなりました。『ここに来て、よかった』と思う主人公のくだりがたまらなかったです。

    私は結婚披露宴というものを行わなかったけれども、もしも開催していたら、このお話を、どこかにこっそりはさみたいなと思ってしまいました。

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    2017年08月28日
  • 日曜日たち

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    どの話もどことなく親近感が持てる話。
    パレードや静かな爆弾のような余韻は
    持てなかったけれど、それぞれにいい話ではあると思う。

    日曜日の新郎たちの
    「忘れようとすればするほど忘れられん。人間っちゅうのは、忘れたらいかんものを、こうやって覚えたおくもんなのやろなぁ」
    っていう科白がすき。最後の一説もすき。

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    2016年10月04日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    登場人物に関しては、だれも友達になりたくはない人ばかり(笑)出来れば避けて通りたい人たち。
    だけど、不思議ともっと知りたくなる。

    大恋愛をしたわけではない、運命の人と思える相手でもない。それなのに、本当にふとした瞬間、どんな思い出があって、どんな言葉を交わして、どんな印象があるのかを思いだす。
    普段は思い出せないけど、ふと同じ匂いがしたときに当時のことが鮮明に思い出せる香りみたいな。
    自分の人生に何か大きな影響を与えた訳ではない、未練があるわけでもない、それなのに綺麗に忘れられず、思い出せば一日中彼女で頭がいっぱいになるような。

    私は、忘れられない人がいるだろうか。
    誰かにとって忘れられな

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    2016年10月03日
  • 熱帯魚

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    いってしまえばどの主人公も自立のできないダメ男なのだが、純粋でクリアな感覚を持っているので嫌悪感がわかない。わざと自分から目を背けている感じが伝わるからかも。
    なんだか表紙で損してる気がする。もっと軽い明るい感じの方があっているのでは。珍しくカバーが気になってしまった。

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    2016年09月30日
  • 平成猿蟹合戦図

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    BOOK」データベースより)
    新宿で起きた轢き逃げ事件。平凡な暮らしを踏みにじった者たちへの復讐が、すべての始まりだった。長崎から上京した子連れのホステス、事件現場を目撃するバーテン、冴えないホスト、政治家の秘書を志す女、世界的なチェロ奏者、韓国クラブのママ、無実の罪をかぶる元教員の娘、秋田県大館に一人住む老婆…心優しき八人の主人公が、少しの勇気と信じる力で、この国の未来を変える“戦い”に挑んでゆく。希望の見えない現在に一条の光をあてる傑作長編小説。

    勧善懲悪のような話かと思いきや、復讐するような流れでは無く、脇道に逸れて畜生道に落ちそうな面子が、お互いに手を差し伸べあって、陽の当たる道を歩

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    2016年08月12日
  • 平成猿蟹合戦図

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    九州の過疎の島から東京に出てきた若夫婦、歌舞伎町で働くホステスママとバーテンダー、有名なチェロ奏者とそのマネージャー、さらにチェロ奏者の兄家族。何の関係もない彼らがひき逃げ事件をきっかけに協力し合い、東北での国政選挙に挑む。カニがウスやハチ、フンの協力を得て、にくきサルに戦いを挑むようにそれぞれの長所を接点に団結する、これぞ現代の猿蟹合戦。

    人を騙す奴は悪い奴で、騙された者の復讐を受ける。そんなわかりやすい世の中が描かれるユートピア小説。

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    2016年06月21日
  • 平成猿蟹合戦図

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    ネタバレ

    誰も彼もが猿と蟹であり、どこもかしこも実は合戦だらけ。これがととてつもなく面白い。私はすべての蟹を好きになったし、蟹同士が出会ってだんだん繋がりを持っていく様が心地よかった。そして女性の強さも爽快!終盤は感情移入しすぎて喜びやら感動やらでところどころ涙が出る始末。ページ数の多さを感じさせないテンポの良さと展開の上手さが大好きな1冊になった。

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    2016年04月11日
  • 7月24日通り

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    主人公はどこにでもいる地味で平凡なOL
    彼女の唯一のプライドは、誰もが認める容姿端麗な弟の存在

    自分のことが好きじゃない、というか半分あきらめているけど、
    心のどこかでは光の当たる人と対等になれるかも、
    という期待がいつになっても捨てられず、
    自分に良く似た平凡な弟の彼女を認められない・・

    巻末のあとがきが私の感想そのもの!
    そして、この文章は結構納得してしまったなぁ

    「どの幼稚園にも、必ず王子様役に選ばれる男の子がいて、
    同じように必ずお姫様役しか考えられない女の子がいる。
    たかが生まれてから三,四年の人生経験で、彼らが
    王子様やお姫様にふさわしい魅力を得るはずがない。
    そう考えれば、

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    2016年03月08日
  • あの空の下で

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    旅、というか飛行機の中で読むのに最適な本。
    ほっこりする。一話完結型の短い小説とエッセイだから気軽に読める。
    思わず旅をしたくなりますね。


    初めて読む吉田修一の本だが、印象としては、割と静かな人なのかなと。あと自由な旅が好きな方、と。

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    2016年01月16日
  • 春、バーニーズで

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    しっとりとした吉田修一。こういうオシャレな感じの雰囲気に弱い。この路線好きだな。吉田修一は引き出しが多くて素晴らしい作家だ。徐々に読みつぶしていこうかな。

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    2015年10月15日
  • あの空の下で

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    ANAの機内誌に連載された短編とエッセイ集。
    機内誌の連載ですから普通の短編より短く、200ページほどの文庫本に18作品が収められています。
    短くてさらりと読める内容ですが、一言でいうなら小粋。
    短いながらも月並みでは無く、上手さを感じさせる作品です。

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    2016年05月15日
  • 平成猿蟹合戦図

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    出てくる登場人物それぞれに魅力があって、読んでいるうちにどんどん惹かれていった。
    そして登場人物の過去と現在がうまく絡み合わせ書かれていて時々ホロッとさせられたり、ドキドキさせられたり、ホォ~繋がったなどと感心させられた。そして最後まさに瑛太のスカッとするべっ?の言葉のとおり、スカッとホッコリさせられた。吉田修一さんの作品やっぱり面白い!!

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    2015年01月25日
  • 7月24日通りのクリスマス

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    ほんまに社会人かってくらい、初めの方は滅茶苦茶ダサくてドジな小百合。原作よりも登場人物が爽やかで、大人の青春ラブストーリーという感じ。好きな人のためにきれいになっていく小百合を応援したくなります。イメチェン後が別人過ぎな気もするけど。笑
    一生懸命やってたら誰かが見ててくれる…そんな希望をもらえる一冊です。

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    2014年10月30日
  • あの空の下で

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    ANAの機内誌に載っていた短編小説12編と、作者による旅行にまつわるエッセイ。
    短編小説は1話が約10ページで気楽に読める。
    飛行機に乗って旅をすることの特別感や非日常感が、人に与えてくれるものは様々という印象。
    エッセイまで読むと、旅行っていいね、って言いたくなってしまう。
    流されて、という物語がよかった。うまく言えないけど人の中で生きるってのはこういうことなのかなって思った。

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    2014年11月03日
  • 7月24日通り

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    女性作家の小説に免疫がないからかもしれないけど、吉田修一と知らなければ女性が書いた小説だと言われても疑わなかったかな。でも、めぐみとの会話の中に現れる目次のタイトルの使い方は男っぽいような気もする、理屈っぽくて。本田が自分の住む街をポルトガルのリスボンに置き換えた発想が面白かった。確かにそんな風に考えると毎日が旅行者みたいで楽しそうだ。

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    2014年10月13日
  • 平成猿蟹合戦図

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    この本読んで、
    わたしはやっぱり吉田修一の作品が好きだと思った。

    展開が早く、話がとっちらかるのでは、
    と不安に駆られることもあったけど、
    最後は暖かく、スカッとした。

    読み応えありの長編。
    面白かった!

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    2014年09月24日
  • 平成猿蟹合戦図

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    おもしろかった。

    スカッとする話、これに尽きるんだろう。

    「スカッとする話さは毒っこ入ってらど」

    そう、だからいい。
    と、いいつつこのお話自体にそんな毒はない。
    いや重い背景はそれぞれにみんなが背負ってるんだけど、
    むしろすごい優しい。優しいというか爽やかというか。
    登場人物多くて最初戸惑うけど、みんな優しくてみんな好きになる。

    「悪人」にあふれ不幸でひねくれた世の中だけど、
    たまにはこんな話もいいでしょう、的な。良いっす。

    「なんで颯太ってこんなに何の匂いもしないんだろ。こんなに近くにいるのに、ほんとに何の匂いもしない。(略) でもそれが嫌なわけじゃない。だからこそ、颯太を好きなの

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    2014年09月21日
  • 熱帯魚

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    【本の内容】
    大工の大輔は子連れの美女、真実と同棲し、結婚を目指すのだが、そこに毎日熱帯魚ばかり見て過ごす引きこもり気味の義理の弟・光男までが加わることに。

    不思議な共同生活のなかで、ふたりの間には微妙な温度差が生じて…。

    ひりひりする恋を描く、とびっきりクールな青春小説。

    表題作の他「グリンピース」「突風」の二篇収録。

    [ 目次 ]


    [ POP ]
    鬱々とした気分で読むと、いっそう「鬱」な気分になることうけあいです。

    それがいいことなのか悪いことなのかは判らないけど、小説を読んでから自分を反省したり、下には下があるからまだ大丈夫、などと都合よく自分を励ましてみたりするのも、たま

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    2014年08月27日
  • 空の冒険

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    吉田修一の掌篇&エッセイ集。

    ANAの機内誌に連載してたということで、
    何かしら「旅」に関わる文章なんだけど、
    こういうざっくりとしたテーマだけ縛ってあとは自由に、という文章がけっこう好き。
    「あの空の下で」に続いて楽しめました。もっともっと読みたい。

    海外旅行、行きたくなりました。

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    2013年12月11日
  • 7月24日通り

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    イケメンの弟を持つ、地味な姉の話。各章が面白いサブタイトル付いてると思ったら、イケメンの弟に地味な彼女が出来、その子が自己分析したものである。姉は自分の街をリスボンに例えて、通りの名前や建物を読んでいる。姉も地味な性格だから、勇気を出して、最後、間違えたことをしてみる!と東京へ向かう。昔のドラマを見てるような気持ちになった。

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    2013年11月27日