吉田修一のレビュー一覧

  • 愛に乱暴(下)(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    登場する女性陣がみな良かった
    主人公が徐々に狂気じみてくるまでは、まるで角田光代の描く女性みたいだとちょっと感動すらした
    でも狂ってはいないよな
    彼女なりの想いや筋はあるし、実は誠実に行動してたりする
    火事のあたりからラストにかけてが特に好みだった

    0
    2026年10月04日
  • タイム・アフター・タイム

    Posted by ブクログ

    2人の尊い初恋が美しかった。2人が過ごした楽しき日々。自分の若い時の溌剌とした恋愛を懐かしくも感じた。幸せだった時間は、終わってしまったから価値があるんじゃなくて、その時間が本当に幸せだったから、終わったあとも人生に残り続けるものだと…。最後のチャンプも好き。

    0
    2026年10月03日
  • パレード

    Posted by ブクログ

    中学生の頃、どこかの待合室に置いてあったこの本を夢中で読んだ。当時の私には衝撃的に怖かったことは覚えているけれど、詳細をすっかり忘れていたので再読。やっぱり、怖かった。あとがきで川上さんが、こわい小説だ、と書かれていて、ですよねえと思った。
    何が怖いって、それぞれの自分可愛さ加減がハンパないところが怖い。一見、仲が良く穏やかな雰囲気のシェアハウスで、お互いに気にかけあっているように思えるのに、それは相手にうつる自分を見て満足するためだったと、それぞれの語りで明らかになっていく時間が怖い。そのくせ、この時間は永遠ではないと気づいていて、いつでも捨てられるように用意周到に準備している冷静さもじんわりと怖い。
    未来が、自分たちを“いるようでいない“と表現しているのが印象的だった。直樹が外側から見た空っぽの部屋が、偽りの自分たちが暮らしている様を客観視した絵なのかな。
    誰もが、ある程度自分を偽って社会を生きている。円満にことが進むように、踏み込まないことって沢山ある。このシェアハウスは、そういう社会の縮図みたいに思えた。(ここまでいくと怖すぎるけども)

    0
    2026年10月03日
  • 路

    Posted by ブクログ

    台湾高速鉄道(新幹線)の話、面白かった。経緯まで実話ベースではないだろうけど、色々な人が関わってたことを想像させられ、また小説の力でその中から摘んだほんの一欠片の人間模様にスポットを当てている感じ。今回の一片は割ときれいな話で。。
    人って、物理的な距離というよりも、「想い」だったりで繋がっているのだなぁと思った。出会った時に近い距離で始まる関係もあれば、時を経て始まる出会いもあるのだと。そして距離=濃密さでもないのかも、と。時間軸を引いて見れば人生なんて一瞬なのだろう。けど、そこには語るに値する物語もそれぞれにあるんだろうな、きっと。

    0
    2026年10月01日
  • タイム・アフター・タイム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    切ない大人の恋愛小説
    一気に読めた

    自由ってなんだろう

    川って街だよね。街の一部。でも、海って空だよね。空の一部

    尾崎 母親 不倫相手と共に交通事故にて死亡
       妻 不倫され離婚
    久遠 流産

    チャンプ いい味出している!

    過去と現在のストーリー展開が絶妙

    年賀状での久遠のこれまでの経過の振り返り良かった

    オレンジ!!

    0
    2026年09月28日
  • パレード

    Posted by ブクログ

    5人の日常物語みたいな感じで当たり障りない感じで進むのかと思いきや途中で不穏。
    5人の関係性がすごく不思議な感じで終わった。

    0
    2026年09月22日
  • 最後の息子

    Posted by ブクログ


    沢山読んできましたが、デビュー作読んでませんでした(笑)

    3篇の短編集、いきなりゲイバー経営者のオカマの閻魔ちゃんwww家に転がり込んだ彼は、ある事件を契機に歯車が狂い始める…
    なんとも、なんとも吉田さんらしいなぁ〜と

    当たり前ですが、どこか冷静で、どこか寂しさを感じてしまう…

    0
    2026年09月20日
  • タイム・アフター・タイム

    Posted by ブクログ

    分厚くて一瞬怯んだけどすぐ読めた。
    途中からは一気読み。
    切ない。切ない。

    時間が行ったり来たりするので、ん?となること数回。
    東京でも沖縄でも景色が美しい。
    映像化されるんだろうなぁ。

    0
    2026年09月18日
  • ミス・サンシャイン

    Posted by ブクログ

    あれっ?これキムタクと倍賞千恵子の『TOKYOタクシー』?

    というくらいテーマの似た作品。国宝からの吉田さん作品2つ目だったので、人の歴史、という観点では通底するものを感じた。
    倍賞千恵子に吸い寄せられたように、主人公よりもサンシャインに心が吸い寄せられる、人として最期をどう締めくくるかを、、、、考えさせられるようで諦めにも似た感覚を抱いて終わっちゃった。
    語れるほどの人生を送ってくって、今ここを逃げちゃダメだよね。

    0
    2026年09月17日
  • 罪名、一万年愛す

    Posted by ブクログ

    ガチガチのミステリではなかった。
    でも、しみじみ良かった。
    こんな不思議な話があったって
    いいじゃないか。

    百貨店事業を一代で成功させた梅田翁は
    私有地の孤島で隠居生活を送っている。
    だが、少し認知症状が出てきたようで
    夜な夜な「一万年愛すという宝石」を
    探し回っているらしい。
    心配した孫は、私立探偵を雇って
    米寿祝いに同行してもらうことに。
    一方、翁は45年前に
    ある事件の容疑者とされたことがあり
    当時の刑事とは今も交流が続いていた。
    こうして、孤島に親族と使用人
    探偵と元刑事が一堂に介した祝いの席の翌朝
    翁は姿を消していた…。

    翁が好きな映画や文学の話とか
    最初は関係がなさそうな楽しい話題も
    実はちゃんと伏線だったのね〜。

    0
    2026年09月16日
  • 横道世之介

    Posted by ブクログ

    大学生の日常を描いていてなんでもない日の集まりのように思えるけどここに描かれた毎日の出来事が世之介の行動で起こったんだなと現実に置き換えてみると非日常のように感じられる。

    0
    2026年09月15日
  • おかえり横道世之介

    Posted by ブクログ

    前作で世之介の結末はわかっているので、どうしても頭にそのことがちらついて切なくなってしまうけど、
    人生を最大限、精一杯楽しんでいる世之介は見ていてこちらも楽しくなる。
    そういう世之介だから関わった人たちを知らず知らずのうちに救えたんだなって思う。

    0
    2026年09月14日
  • 横道世之介

    Posted by ブクログ

    世之介は、特別に大きなことを成し遂げた人ではない。それでも、彼と出会った人たちの記憶の中には、何気ない会話や一緒に過ごした時間が残り続けている。本人がいなくなった後も、ふとした瞬間に思い出されることで、その人の存在は誰かの中で生き続け、生きた証として残る。

    0
    2026年09月14日
  • パレード

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    最初はよくある同居系日常もの小説かな、という感じだった。それは半分あっていて、半分は大間違いだった。
    物語はシェアハウスに同居している五人の人物の視点で語られていて、それぞれの文章を読んでいくと、恋人に対するものを除いて、いっさい「他人を思いやっている心を持っているような描写がない」ことに気づく。
    サトルをシェアハウスに入れたのも未来が酔った勢いで連れ帰ったことであったり、とにかく利己的な登場人物が多いことに気付かされる。
    それを見て、自分の心の中にある何かに気付かされました。

    0
    2026年09月09日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    なんだかとんでもない世界観すぎてすごいとしか言いようがない感じだった。
    終わり方もなんだかゾワゾワした。
    父親を殺した話は結局何が理由?だったの?よくわからなかった。

    0
    2026年09月02日
  • 春、バーニーズで

    Posted by ブクログ

    最後の息子を読んでいない自分が、この本を手にしたのが悪いのかもしれないけど、吉田作品の中で一等モヤっとするエンディングでした。

    0
    2026年09月01日
  • 国宝 下 花道篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あらすじ
    極道の家に生まれながら、芸道の世界へと飛び込んだ喜久雄。そして、歌舞伎界のサラブレッドとして生まれた俊介(俊ぼん)。対照的な生い立ちを持つ二人の若者が、血と汗の滲む激しい芸の精進を経て、時に高め合い、時に嫉妬し合いながら歌舞伎の最高峰「国宝」へと登りつめていく一代記。上巻では俊介の出奔や喜久雄の台頭、俊介を陰で支える徳次たちの絆と葛藤が描かれ、下巻では病魔や事故という過酷な運命に翻弄されながらも、命を削って狂気と美の境地へと挑み続ける二人の凄絶な生き様が描かれる。

    所感・深掘り
    映画の映像美やシーンを頭の中で反芻しながら、原作小説の文字世界と対比させて読むという、贅沢で深い読書体験ができた。
    上巻では、映画では登場シーンが控えめだった徳次が、物語の根幹を支える極めて重要な人物として描かれていたのが印象的だった。また、俊ぼんが出奔した際のシチュエーションの違いや、彼が見つかる「化け猫」のシーンの圧倒的な描写には鳥肌が立った。文字だからこそ伝わる狂気と妖艶さがあり、「このシーンをぜひスクリーンでも観てみたい」と強く感じさせられた。
    一方、下巻で俊ぼんの足が切られる壮絶な展開を経ていく中で、映画オリジナルの演出(カメラマンとなった綾乃と父の再会シーンなど)の素晴らしさも再認識した。映像ならではの視覚的な感動を知っているからこそ、文字表現だけでは補いきれない切なさや情景もあり、映画と小説の表現手法の違いについて考えさせられた。
    圧倒的な映像表現で観客を魅了する映画と、登場人物の生々しい執念や行間を深く掘り下げる小説。双方を重ね合わせることで、歌舞伎という芸に命を捧げた男たちの狂おしいほどの情熱と美しさが、より立体的に胸に迫ってくる傑作だった

    0
    2026年09月13日
  • 国宝 上 青春篇

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    あらすじ 極道の家に生まれながら、芸道の世界へと飛び込んだ喜久雄。そして、歌舞伎界のサラブレッドとして生まれた俊介(俊ぼん)。対照的な生い立ちを持つ二人の若者が、血と汗の滲む激しい芸の精進を経て、時に高め合い、時に嫉妬し合いながら歌舞伎の最高峰「国宝」へと登りつめていく一代記。上巻では俊介の出奔や喜久雄の台頭、俊介を陰で支える徳次たちの絆と葛藤が描かれ、下巻では病魔や事故という過酷な運命に翻弄されながらも、命を削って狂気と美の境地へと挑み続ける二人の凄絶な生き様が描かれる。
    所感・深掘り 映画の映像美やシーンを頭の中で反芻しながら、原作小説の文字世界と対比させて読むという、贅沢で深い読書体験ができた。
    上巻では、映画では登場シーンが控えめだった徳次が、物語の根幹を支える極めて重要な人物として描かれていたのが印象的だった。また、俊ぼんが出奔した際のシチュエーションの違いや、彼が見つかる「化け猫」のシーンの圧倒的な描写には鳥肌が立った。文字だからこそ伝わる狂気と妖艶さがあり、「このシーンをぜひスクリーンでも観てみたい」と強く感じさせられた。
    一方、下巻で俊ぼんの足が切られる壮絶な展開を経ていく中で、映画オリジナルの演出(カメラマンとなった綾乃と父の再会シーンなど)の素晴らしさも再認識した。映像ならではの視覚的な感動を知っているからこそ、文字表現だけでは補いきれない切なさや情景もあり、映画と小説の表現手法の違いについて考えさせられた。
    圧倒的な映像表現で観客を魅了する映画と、登場人物の生々しい執念や行間を深く掘り下げる小説。双方を重ね合わせることで、歌舞伎という芸に命を捧げた男たちの狂おしいほどの情熱と美しさが、より立体的に胸に迫ってくる傑作だった

    0
    2026年08月29日
  • パレード

    Posted by ブクログ


    若者たちの、群像劇。

    特にすごく盛り上がる訳ではない出来事が淡々と続いて、最後、ヒヤッと寒気のする展開が待っていました。

    突然すぎて、そこを読み返してしまった。

    もう一度読むと、最初から違って見えるのかもしれない。
    でも、後味が悪いので、もう2度と本を開かない予定です。

    0
    2026年08月22日
  • おかえり横道世之介

    Posted by ブクログ

    「横道世之介」の続編。
    前作を読んでから時間が経ちすぎたのか私が年を取ったのか、大学生の横道世之介は大好きだった(記憶がある)のだが、今作でのパチンコに明け暮れていたりお金もないのに飲み歩いていたりする姿はあんまり好きではない。
    桜子が「はたからみるといい人そうだけど近くにいたらそうでもない」みたいなことを言っていたが、的を射ていると思う。
    いい人には違いないし楽しいのだけど、心の奥底では「しっかりしろよ」と思ってしまう。
    でもまたしばらくしたら絶対続編を読もう。
    最終話での成長ぶりを楽しみにしている。

    0
    2026年08月22日