吉田修一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ映画観てから上下巻読み終わり
映画だと分かりにくかった、不倫相手の日記かと思いきや桃子自身の日記だったり
桃子と真守と義母の細かいやりとりとか、描写とか、凄く想像しながら読めて面白かった
桃子はきっと他所から見たら、良いお嫁さんで、働いてた時は凄く仕事も出来て、旦那さんとも義理親とも上手くやっていて、とても幸せに見えてたんだろうな
でもみんな自分だけの地獄があるんだなと思い知らされる
鰐淵さんに、裏でめんどくせ〜って言われるとことか
義母と真守に騙されたようなもんだって言われるとことか
リアルだな〜
誰でも桃子のようになる可能性がある
自分が自分でいられなくなる時がある
最後は仕事だ -
Posted by ブクログ
本作は、少なくとも三〜五作目は実在の事件をもとにして書かれていると思うのだけど、明記されていないのはなぜだろうか
ばからがき…大王製紙井川 ギャンブル狂い
よろずやぜんじろう…『つけびの村』でも有名な山口連続放火殺人事件
白球白蛇伝…元千葉ロッテマリーンズ投手強盗殺人事件
実際の事件がモチーフになっている犯罪小説は、人間の業の深さ、生い立ちや環境次第で一歩間違えば誰でも犯罪者になり得るのではないかと思わせるリアリティさが増す
完全なるフィクション(あり得ない筋)も面白いが、
こういう背景が本当にあったのかもしれないと思わせてくれる事件小説は、実際の報道内容と照合させて書かれているものも -
Posted by ブクログ
遂に読んでしまったって感じかな…。この作品では、主人公の横道世之介が38歳~39歳の1年間をベースに描かれています。世之介は修学旅行に同行するようなカメラマンとして、そして暮らしているのは「ドミー吉祥寺の南」という下宿です。この下宿を切り盛りしているのが、交際相手のあけみちゃんで、世之介の他にも営業マンの礼二さんや書店員の大福さん、大学生の谷尻くんなど個性的な面々が暮らしています。そこに、教師のムーさんの息子でひきこもりの一歩が加わります。
世之介って、どの年代にもちゃんと交際している彼女がいて…あ、あけみちゃんとは内縁関係か、でもその前にもう一人、二千花という彼女もいたようで…あけみち -
Posted by ブクログ
初めて世之介が世に出たのはもう15年ほど前でしょうか。
続編かと思っていたら、この間にもう一冊「続」があって驚く。次に読みましょう。
さて、世之介は40歳前になっていて、下宿屋をしているあけみちゃんと暮らしながら、カメラマンをしている。
といっても、売れっ子でもなんでもなく、レストランのメニューを撮ったり、修学旅行について行って学生の写真を撮ったり・・・
時には先輩カメラマンのアシスタントをしたり、ゆる~くだけれど、何事にもまじめな世之介である。
あけみちゃんとは事実婚の仲だけれど、あけみちゃんはぼくの2番などと公言して、亡くなった婚約者が忘れられない世之介である。
婚約者の実家にもたびたび顔 -
Posted by ブクログ
横道世之介が大学入学からの1年間の話。
青春話になるのかなあ。
バブル期の時代背景描写が
自分の経験と重なり懐かしさがこみ上げる。
それにしても世之介って。
両親の名前のセンスっ!
世之介のやる気があるんだかないんだか、
ふわふわっとしている雰囲気のような
つかみ所があるよな、ないような
流される性格のような、そうでないような、
独特の雰囲気を醸し出している感じでもあるが
どこにでもいるような平々凡々な男でもある。
ひょうひょうとているようで、熱いものもあるような
なんだか憎めないやつ。
20年後ふと思い出したときに
笑みがこぼれてしまう不思議な人。
当時つきあっていたお嬢様の祥子ちゃん -
Posted by ブクログ
断捨離をしているうちに吉田修一さんの本が結構出てきて、また読んでみようかと。本屋さんに行くと最近の作品=映像化されている作品があり、つい手にとった。
地理的に琵琶湖の風景が脈々と解るので余計リアル、薬害問題、戦時中の人体実験、介護施設の事件もかなり知見しているのでリアル
人間とは賢くもあり愚かである。
この物語
圭介と佳代のなんとも言えないインモラルな描写に妄想も加わり一気読み。
「湖は自らを波立たせることが出来ない。だからこそ静かで美しい」
波立った湖は物語の終わりに何事も無かったように静かなり、より一層美しくなる
ちょっと車を走らせて湖岸に向かおうかなと言う気持ちだ。
もし白衣の子供たちが -
Posted by ブクログ
映画化もとっくにされていて昔から存在を知ってるお話を、前知識無しで今更ながら読んだ。
結果、なぜ今まで読まなかったんだろう?!と思うくらいには好きなテイストの本だった。
調べてみたら、なんと続編も2つくらい出てるんですね。全然知らなかったです。
物語は、バブルの頃の大学1年生男子の1年のお話。田舎から上京してきた、横道世之介。名前もなんだかふざけているし、本人も(至って真面目なのだろうけれども)飄々としていて面白い。
周りのキャラクターも濃くて、学生ならではのゆるっとした空気のまま、ひと月ひと月が過ぎていくような一冊。学生の時ってそうだったなと思い出しながら読み始める。
そんな何気ない日々 -
Posted by ブクログ
日雇いのアルバイトを無断欠勤でクビになり、無職でだらだらと暮らしていると、以前に付き合っていた圭子のことを思い出す。圭子は職を転々とするろくでなしの自分と付き合ってくれていたが、実は医者の卵であったことが判明。身分も違うことから別れようと言う話になったとき、腹をすかせた兄弟に出会う…。
繋がっていないようで、あるところから繋がる5本の掌編。人生の分岐点で出会う、得体のしれない親を探す兄弟が、普通ならば人生を変えるきっかけになるようなものだが、本作ではそんなことはない。2本目を読んでいるときに「あれ?さっきも出てた?」とひっかかる程度というのが、なんとも良い重み付けをされている作品である。