吉田修一のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
籍も入れていないのに、子連れの女とともに過ごす大輔。さらには仕事をしないで引きこもっている光男。光男は毎日出かけずに熱帯魚の世話をする。大輔はボーナスで家族全員を連れて海外旅行へ行こうというが、だれもまともに取り合ってくれない…。
吉田修一の短編3編で、いつもどおりなにか起こるようで起こらないようなグズグズとした話である。しかし、とにかくあるかね全部使って何かを変えようとしたり、女子中学生に手を出したり、女にグリーンピースを投げつけたり、作りかけの酢豚を皿ごとゴミ箱に捨てたりと、突然爆発する。
どこかにあるようでどこかにない、掴みどころのない作風なのだが、なぜか日本映画のような妙な静けさと -
-
-
Posted by ブクログ
「春、バーニーズで」と違い、こちらの作品は閻魔ちゃんのキャラクターが好きという理由から時折読みたくなる一冊。
あと、物語や登場人物に繋がりは無いのだが、この作品の“ぼく"と「パレード」に登場する杉本亮介がどうしても重なって見えるんだよなぁ。
それは、寿司屋の一人息子が誰もいない大学の大教室で"金沢の公務員"の息子をつかまえ、先輩の彼女とワンナイトしてしまい、親への顔向けができすわ、死んでしまった地元の友人に対しての浮かばれない思いなど様々な感情が入り混じって泣いてしまう彼。
K公園の安全な場所を一晩中歩いて自分を許し、母親に元彼女で浮気相手の女を紹介し、閻魔ち -
Posted by ブクログ
吉田修一のANAの機内誌に連載しているエッセイ集(第4冊目)。僕は機内誌で何度か読んだ記憶があるがエッセイとして出ていることを恥ずかしながら知らず、何だか読んだ気のするタイトルもあるなあ、とか思いながら読み進んだ。そしてその中でこの作品がエッセイ集として4冊目ということを知って、どうしようかと思いながら、まずは3冊目と5冊目を購入して読み進めることにしたのだけど、エッセイだから順番はそんなに気にする必要はないかもしれないが、いずれにしても全冊は読まない気がする。それはともかくこの作品だけど、厚さといい(笑)、とても持ち運びやすく、読み進めやすくて助かっている。内容も小説ほどとはさすがにいかない