吉田修一のレビュー一覧

  • タイム・アフター・タイム

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    私たちが求める自由とは何なのだろうか。
    自由であることと幸せであることの均衡を保つのは、とても難しいことなんだなと感じた。それは、若さが故のどこまでも真っ直ぐ進もうとする力が余計にそうさせてしまうのかもしれない。

    真っ直ぐで素直で尊い2人の物語が本当に眩しく描写されていて、なぜだか自分のあの頃の恋愛の記憶も蘇ってくる、そんな作品であった。

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    2026年08月07日
  • ミス・サンシャイン

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    ハリウッドで活躍した伝説の大女優、和楽京子。(本名、石田鈴) 80歳を超え 女優業は引退してもなお美しくスカッとした粋な人柄と、戦後の銀幕を彩った彼女の映画に魅了されていく大学院生の一心。

    二人の半年間の心の交流を、丁寧に静かに紡いでいきます。


    鈴は米国でミス・サンシャインと呼ばれ人気女優になりますが、実はそう呼ばれるのは嫌だったこと、愛する人がいたこと、長崎で被爆していること、自分よりもっと綺麗な幼なじみがいたこと‥徐々に彼女の華やかな半生の裏にある哀しみが明らかになっていきます。


    作者の吉田修一さんが『初めて長崎の原爆のことを書こうと思った』と言っています。でも、このストーリーの

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    2026年08月08日
  • タイム・アフター・タイム

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    これが国宝と同じ作者の作品?

    というぐらい違う雰囲気が物語のなかで流れていました。けれど登場人物を立体的に、人の温かさを描いているという部分では吉田修一作品ですね。
    ただ一部きれいに仕立てすぎだろ!と思うところもあったので星一つ減らしました。

    映像化するならオッソーと久遠は誰かな。

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    2026年08月05日
  • タイム・アフター・タイム

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    こんなに人を好きになれるのっていいなあという描写に感動したのは前提の上で、あんまり現実味なくてなんか共感できんかったなーーという感想!とにかく二人が、特にオッソーがあらゆるシーンで格好よすぎる!

    高校生のときから現在に至るまで、もうちょっと弱音吐くんじゃない?ってときでも気持ちの出し方が美しすぎて、かといって葛藤している心情が本人視点ではあまり描かれていなかったので、そんな風にできるかいな、、、、、と思ってしまった
    久遠もオッソーもとにかく魅力的な人物に描かれてて、そりゃみんな2人を好きになるわよねって、それは伝わったんだけども、、、、
    ひねくれてるかな笑

    とはいえ高校時代の2人はあまりに

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    2026年08月04日
  • タイム・アフター・タイム

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    ネタバレ

    SL 2026.8.1-2026.8.4
    キラキラの眩しいほどの青春。
    高校生の時に駆け落ちのようにして沖縄でしばらく一緒に暮らした二人が、20年後に再開。
    現在と20年前が交互に描かれるんだけど、ラスト近くに久遠が「オッソーと別れてよかった」と言うように、現在に至る時間もそれぞれの大切な人生なんだと肯定されているのがとてもいい。
    これからもふたりは「同級生」として大切な関係を続けていってくれるといいな。

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    2026年08月04日
  • おかえり横道世之介

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    横道世之介シリーズの続編。あの独特の語り口が楽しめます。
    今回は世之介が24歳から25歳の1年間。前作が18歳だったので6年後かな。
    語り口もそうだけど、世之介もあまり変わっていない。ちょっと不器用だけど良い人。そしてスルリと心の中に潜り込んでくる不思議な男。でもちょっと物足りない男、世之介。
    そんなどうでも良い男の1年間を、なぜか熱心に読んでしまう。大きな事件や出来事が起こるわけではないのに、なぜかどんどん読まされてしまう。
    まるで作者の手のひらで転がされているよう。上手いです。

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    2026年08月04日
  • タイム・アフター・タイム

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    吉田修一さんの新しい本ということで読んだ

    心があらわれるような純粋な恋愛物語
    過去を回想することで 現在が浮き彫りになる物語

    読み心地よく 読後も爽やか

    以下 本文より引用

    ◯『「‥‥‥よく大ちゃんが言うんだよね。『最後に勝つのは正義よりやさしさだから』って」と付け加える。


    ◯『「でも、何が成功で、何が失敗なんだろうね」』


    ◯『「まだ黒人差別の激しい時代だよ。彼女が、『私はステージに立ってる時にだけ自由を感じられる』って言ったんだよ。『自由っていうのは、恐怖心がないこと』だって」』
    (ニーナ・シモンというアメリカの黒人女性:ジャズ歌手の言葉として紹介される部分)


    ◯『「

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    2026年08月02日
  • 横道世之介

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    ネタバレ

    東京の大学に進学するために長崎から来た世之介、サンバサークルに入ったり、同級生の友達が子供ができて退学したり、一見不釣り合いそうなお嬢様と付き合って意外と上手くいったり、飄々としてるけど人当たりが良くて割と愛されるタイプ。
    どうしてもって訳ではないけど、なんだか放っておけないタイプの世之介が気になるので、続編も読んでみようと思う。笑

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    2026年08月02日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画を観てから読んだ。語り口調がわかりやすい。何より凄いのは、吉田修一の取材力と筆致。実話のようだった。

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    2026年08月01日
  • おかえり横道世之介

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    シリーズ前作同様、主人公の優しさに溢れた作品。本作では「善良」という言葉で表現されていた。関わった人の未来(現在)を表すことで、深く短い関わりでも気付かぬうちに良い影響を与えた主人公の人の良さに心温まった。

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    2026年07月31日
  • 永遠と横道世之介 下

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    下巻まで読んでから評価すれば良かった。
    上巻では、なんだかはぐらかされているような表現が気になって、イマイチの感じでした。下巻まで読み終わって、あっ、やっぱり世之助さんだったなぁと思いました。こんなかたちで終わるのね。
    悲しいけれど、気持ちの良い作品でした。

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    2026年07月31日
  • タイム・アフター・タイム

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    この作品は出遅れて発売日の前日に予約したら予約3でした。多くのブク友さんが読まれていますが、レビューはささっと読ませていただいていました。


    長崎の高校の同級生で究極の似合いのカップルだったオッソー(尾崎)と久遠(愛)の二人の物語。
    二人はお互い後に別々の人と結婚します。
    時系列が時々変わっているので、私にはわかりづらいところもありました。
    二人は高校卒業前に家庭環境の問題などで大学進学をあきらめて二人で沖縄にいき、働き始めます。
    そして…。

    究極のお似合いのカップルの二人でも色々試練があるのですね。最後にこれはハッピーエンドになるのかどうかハラハラしました。




    話は全然変わりますが

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    2026年07月31日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    良かった。

    けど、映画とはまた違う。

    悪魔に祈るシーンが全然出てこないなと思ってたら、だいぶ後の方で出てきた。これは映画は上手く切り取ったなと思う。本だとそこまで印象に残らないような…?

    娘との関係性についても意外だった。記者というところは一緒でも、本ではなんと、相撲ファンの父の影響か力士と結婚し、あっさりと退職、相撲部屋の女将さんになっている。荒れた時代はあるとはいえ、一緒にハワイに行ったり、孫にも会えたりする。その後また確執も生まれるが…なんというか、人生いろいろというか。悪魔に魂売り、家族を捨てた歌舞伎役者…と単に決められない気がする。映画はそこに焦点を当てた感じ。

    ただ、本は最

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    2026年07月28日
  • 国宝 下 花道篇

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    上巻に続き、歌舞伎という特殊な世界を描いた物語でありながら、読み終える頃には「芸を極めること」と「普通に生きること」は本質的には変わらないのだと感じた。才能や努力、嫉妬、挫折、人との縁など、誰もが人生で向き合うものが、歌舞伎という舞台を通して濃密に描かれている。

    華やかな世界の裏にある厳しさや葛藤、人生を懸けて芸を追い求める登場人物たちの姿には何度も心を動かされた。上下巻を通して一人の人間の生涯を見届けたような読後感があり、歌舞伎に詳しくなくても最後まで物語に引き込まれる一冊だった。読み終えた今は、実際の歌舞伎を一度観てみたいと思わせてくれる作品でもある。

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    2026年07月28日
  • 横道世之介

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    「国宝」からやってきました笑
    共通点は、男子の成長を描いていること!以上!笑
    ただ世界観も熱量もまるで違うのに、不思議と心に残るのは何なんだろう。

    世之助という青年は、爽やかなのか、天然なのか、スカタンなのか、おそらく全部なんだろう。
    東京での大学生活はスカタンの連続で、そこ踏む!?ってツッコミどころ満載。それでも周りに愛され、何とか生きていけるところが彼のすごいとこ!
    世之助は妬まないし卑屈にもならない。等身大の自分を受け入れている。そして何より人生のすべてにYESというすげー男だった!
    続編も読んでみます。

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    2026年07月25日
  • 国宝 上 青春篇

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    歌舞伎の世界を舞台にした壮大な人間ドラマ。難しく重い作品ではないかと敬遠していたが、読み始めると登場人物同士の軽妙なやり取りも多く、自然と物語の世界に入り込めた。

    一見すると自分とは縁遠い世界の話に思えるが、夢や才能、嫉妬、葛藤といった人間味あふれる感情は誰にでも共通するものだと感じ、登場人物たちに共感しながら読み進められた。上巻だけでも十分な読み応えがあり、彼らの人生がどのような結末を迎えるのか、下巻がますます楽しみになる一冊だった。

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    2026年07月25日
  • 国宝 下 花道篇

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    個人的には、最後の終わり方がちょっと物足りなく感じてしまった。
    徳ちゃんがそんな感じ?と思っていたのと違ってしまったのが要因。
    でも、狂気なまでの喜久雄の芸への姿勢とそれを支えた女性たちの、最後女性たちの喜久雄への感情の移り変わりが何とも切ないと思いつつ、芸以外の喜久雄のダメンズぶりでは仕方ないなとも思ってしまった。
    国宝まで上りつめたが、映画のように芸に一心不乱にのめり込む喜久雄というより、喜久雄の周りを取り巻く人間模様が小説では主軸だと感じた。

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    2026年07月24日
  • タイム・アフター・タイム

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    ネタバレ

    吉田修一のデビュー30周年記念大作『タイム・アフター・タイム』を開いた瞬間、まるで突然の東京の雨に打たれるかのように、眩しくも痛切な青春の日々へと引き戻される。物語は久々の再会を通し、大人の世界の残酷さと無力さを赤裸々に暴き出す――職場のトラブル、破綻した家庭、消えない心の傷。だが、記憶の錨が長崎や沖縄の青く澄んだ夏の水平線へと引き戻される時、私たちは気づく。かつて犯した過ちや取り返しの後悔は、決して私たちを打ち砕くためのものではないのだと。「私たちは大切な人のそばから離れなかった」という言葉の通り、吉田修一はすべての傷ついた大人たちを最も優しい筆致で包み込み、読後には過去の自分とそっと和解で

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    2026年07月24日
  • 横道世之介

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    再読

    章の最初の
    ーーーーーーー世之介である。
    が好き。

    祥子ちゃんが愛おしくて、このままずっと添い遂げて欲しかったなぁ・・・

    一番好きな青春小説かも

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    2026年07月23日
  • 横道世之介

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    『横道世之介』を読んでいて、一番惹かれるのは、やっぱり世之介という人物そのもの。

    大学にも、こういう人がいたなと思う。少し抜けていて、いつも誰かにいじられている。でも、決して嫌われることはなく、誰とでも自然に打ち解けてしまう。飛び抜けたエリートでも、キレ者でもないのに、不思議と人が集まってくる存在。

    人と距離を縮めるのに時間がかかる私にとって、こういうタイプの男子は話しかけやすくて、ずいぶん助けられた記憶がある。だから世之介を見ていると、懐かしさと少しの羨ましさが入り混じる。

    作中には思わずクスッと笑ってしまうような会話が散りばめられていて、その空気感も心地いい。大学時代の何気ない日々や

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    2026年07月21日