吉田修一のレビュー一覧

  • タイム・アフター・タイム

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    凄く良い読後感。

    過去と未来を行き来しながら語られる恋愛小説。ただの恋愛小説ではなく、人生の難しさ、面白さを凝縮した一冊。

    真っ直ぐで眩しい学生時代とお互いに結婚も経験した大人になってからの関係性。両方を見だからこそのラストの感慨深さ。
    上手くいかなかったことも後で振り返って必要な経験だったと心から思えるのは、豊かな人生だなって思う。最後、沖縄の景色が目に浮かぶようで、2人の心情とのリンクも相まって胸いっぱいです!

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    2026年07月20日
  • 国宝 上 青春篇

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    昭和の時代背景、芸能と任侠の関係など、社会派小説としても読めるほど
    小説読んでから映画を観たので、個人的には、人物の描写など感情がよくわかるから小説の方が好き。
    映画はバッサリ切っていて、映像美に特化し過ぎてしまい、ちょっと残念。個人的には、徳ちゃんや義母とのシーンが好き。

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    2026年07月19日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    先に映画を見た。映画も4時間クラスでかなり長かったが、それでもかなり端折っているというので原作を読まねばならないと思い、購入。

    喜久雄の人生を語り手が語り口調で紡いでいくため、文体的には読みにくい。(言い回しも古めかしい)

    歌舞伎のセリフも多いので、映像を見てからの方がイメージしやすいと思う。喜久雄の人間臭さがありありと伝わってきて胸が締め付けられる部分も…

    明らかに影の立役者は徳次なのに、映画では冒頭の一瞬で消えた笑
    映画を見たら、絶対に原作を読んだ方がいい。

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    2026年07月18日
  • 横道世之介

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    途中で心臓を鷲掴みされます。満員電車の中でハウっとなりました。
    切なすぎて、最後は世之介ーーーって叫びたくなります。

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    2026年07月18日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    歌舞伎の世界で切磋琢磨する任侠一家出身の喜久雄と梨園名門の御曹司俊介。 十代で既に打ち込めるものを見つけた喜久雄の運命が何とも。半次郎の最期の叫びを喜久雄はどんな思いで聞いたのか。

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    2026年07月18日
  • パレード

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    著者の「タイム・アフター・タイム」が非常に良かったので本作を手に取りましたが、じわじわと背筋が凍るような真逆のような物語でした。

    ルームシェアで暮らす若者5人。表面上は仲良く暮らすも、誰も真の姿を相手に見せていません。
    登場人物たちの行動や冷徹さにゾッとします。
    しかし、現実も誰もが偽りの平穏の中で生きている。人間の本質を突き付けられました。

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    2026年07月18日
  • タイム・アフター・タイム

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    爽やかな純度の高い初恋の話。
    オッソーと久遠が大人になって再会するところから始まり、高校時代の話と現在を行き来しながら、二人の周辺の人たちの目線でも二人のことが描かれていく。
    500ページ越えの超大作なのに、不思議とスラスラと読める。

    愛おしい人と一緒にいられることが幸せで、涙が出てしまうような経験は羨ましい。
    あれだけお互いが全てだった初恋の相手に再会しても、そこから関係が戻ることがないのが良かった。

    チャンプに再会して、毎年送っていた年賀状を読む場面がとても良かった。たった数行の近況報告から、数えきれないほどの出来事や心情が汲み取れて、ここ数年何も変わっていないと思っても、人生って10

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    2026年07月19日
  • 国宝 下 花道篇

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    圧巻でした。映画が先だったけど、やはり原作を先に読んでおくべきだった。よくわからなかったところが解決されたし、女性陣の活躍の様子も描かれていた。なにより徳ちゃんの存在がめちゃめちゃデカかったのに、映画ではそれをほぼ切ってたんだなという気づきもあり。
    でも映画になってなければこの題材の本は手にとってなかったはずだから読めて本当によかった。

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    2026年07月16日
  • 横道世之介

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    世之介はいたって普通なのだけど、彼のそばにいただけで自分の人生が少し肯定されるような、そんな「愛すべき普通」の輝きが全編に満ちている。加藤の「(世之介に)会ったっていうだけで、お前より大分得してる気がするよ」ってセリフが多くを表しているよね。

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    2026年07月15日
  • タイム・アフター・タイム

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    沖縄の景色がすごく目に浮かんだ。
    甘酸っぱい、吉田修一て硬いイメージだったけど凄く文体がやわくて読み易い
    終わり方が好みだった,オレンジ(4.0)

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    2026年07月15日
  • 国宝 下 花道篇

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    先に映画を見たので主人公2人は映画のイメージでしたが、場面詳細や脇役の追い方が小説の方が深みがあると思いました。特に俊介の死後の余韻、藤娘の舞台で暴漢が上がってくる場面と、その"後遺症"の描き方は小説の方が好みです。しかし、両方見て思うのは、映画の出来の凄さかもしれません。

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    2026年07月14日
  • 路

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    台湾新幹線をめぐる群像劇。また絶対に読み返したいとまではならなかったけど、とっても良かった!!どの登場人物も好感が持てる。春香とエリックのもどかしいロマンス(?)も良きだが、台湾に後悔を残してきた勝一郎の哀愁に特にグッと来た。ちょっと前に読んだ吉田さんの「愛に乱暴」はなかなかのドロドロで読んでて辛かったので余計に爽やかに感じた。
    台湾は旅行で一度しか行ったことないけど、ちょうどこの舞台の時期の数年後になる。人が温かくて食べ物が美味しかったのが印象的。また行きたくなった。

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    2026年07月11日
  • 女たちは二度遊ぶ

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    吉田修一さんの男女のリアルを描く短編集。
    この作品は、人生の中のメインストーリーではなく、サブ中のサブ、「そういえばこんなこともあったなぁ」とふと思い出すような出来事が描かれています。
    吉田さんの恋愛小説に登場する男性は、誠実とはかけ離れた人物が多いですが、『平日公休の女』のぼくもまた然り。このぼくは、『東京湾景』の亮介に近いものがあり、彼女に対して「一緒にいたい」ではなく「一緒にいられる」という状況で付き合っているところが憎たらしい。そういう些細だけれど、ちょっとわかってしまう感情を描くのが本当にお上手です。
    こういう男性たちが苦手な方は、ぜひ『タイム・アフター・タイム』のオッソーに出会って

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    2026年07月11日
  • 永遠と横道世之介 下

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    ネタバレ

    二千花から一年という余命を聞いた世之介が「こんなに早く会えてよかった」と告げる。二千花が「こんなに早くって、一年しか」と思った瞬間、まだ一年あるんだよという誰かの声が聞こえる。
    読者は世之介の残りの日々を知りながらこの言葉を読む。
    著者の見事な筆が現在過去未来を往還しながら、この上なく幸せな読後感を与えてくれる。

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    2026年07月09日
  • 横道世之介

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    どこか憎めない世之介。
    青春を追体験できた感じがして楽しかった。
    特別なことは何もなく、ただただ日常を過ごせることのありがたさ、楽しさというのを改めて気づかせてもらえた。

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    2026年07月06日
  • 国宝 下 花道篇

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    世の中がこの映画で沸いている時には、見るチャンスがなかったが、読書会の友人からの本の方が良かったよ、の一言で、読むことにする。買って初めて、吉田修一の作品と知る。ならば、おもしろくないわけがないじゃん。
    と言うわけで、読んだ後、アマプラで映画も見たけど、、別に見なくても良かったなあ、と言う感じ。
    映画のレビューに、ストーリーが薄い、というのがあったけど、原作読んでから言えー、と言う感じ。
    ジェットコースターのような人生展開の中にも、その時々の人々の思いが、本人でも理解できない、言葉にならないような思いが、丁寧に描かれている。歌舞伎の世界観が、役者の所作のひとつひとつが、舞台へ踏み出す一歩が、決

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    2026年07月05日
  • 横道世之介

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    ネタバレ

    読みながら、思わず笑ってしまったことが何回あったか。
    ほっこりしたし、横道世之介のファンになった。
    物語の中旬くらいから、まさか…?と思いつつ、いやでもこの雰囲気でこの主人公で、ハッピーエンドでしょうよと思ってたのに。
    あっけなくてびっくり。
    なんか、ファンになっただけに、読み終わった時に、消化しきれてない気持ちになった。
    面白くなかったとか、終わり方に不満があるとか、そういう意味ではなく。

    でも、これも、らしいような。
    最後のお母さんの手紙よかった。

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    2026年07月04日
  • 国宝 下 花道篇

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    読み終えて、ようやく一大社会現象だった『国宝』ブームにやっと手が届いた(遅いけど)。

    読んでいる間中、きらびやかな舞台の照明の下で繰り広げられる歌舞伎俳優たちの姿が思い浮かんでいた。
    そして、梨園の奥様たちの幕間での様子も。
    (歌舞伎は一度も見たことがないので想像です。)
    (モデルはいないということだが、坂東玉三郎に強い影響を受けているのだろうか。人間国宝だし。)

    そして、私が、歌舞伎好きの人と『国宝』の映画の話を端緒に、歌舞伎の舞台の話など聞くごとに、それに魅入られる人々(演じる方も見る方も)の熱い思いも知ることができた。
    次はぜひ映画の方も見なければ。

    小説の方は、案に反して読みやす

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    2026年07月04日
  • 国宝 下 花道篇

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    人間国宝の死に象徴されていた芸に捧げ、芸に生かされる波乱万丈の人生。最後に見た景色は友、徳次だったのか。喜久雄を中心とする人間模様、感情の機微と変化が最後の景色を彩った。

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    2026年06月28日
  • 横道世之介

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    どこか間のぬけた大学一年生、横道世之介の一年間の成長物語。心優しい青年が、周囲との関わりの中で成長してるような、してないような話が展開。関わった人たちに目には見えないけど、良い影響を与えるお兄ちゃんという感じ。
    ほっこりと心が安らぐような読後感になった。

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    2026年06月27日