吉田修一のレビュー一覧
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ネタバレ人間だからこそどうしようもなく溢れ出してしまう感情をネガティブにもポジティブにも描写するのがすごく上手で苦しくなった
現実から逃げてみる景色は綺麗だけど人生はそこまで甘くなくて「自由だと思っていたのに自由じゃなくなっていく」と泣いた10代の2人が切なかった。
早すぎる諦念の受け入れで彼らの人生はどうなっていくのだろうと思ったけどそれでも
様々な人生の希望と絶望を抱えて生きた2人がこの人生が正解だったのだと信じたいと思い、最終的にはそう思えている力強い姿が良かった。
好きだったセリフメモ
「お父さん、これだけは海斗に覚えててほしいんだよ。恋愛っていうのはね、何かを奪ったり奪われたりするも -
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重たいテーマの本が続いて、無性にエッセイが読みたくなった。そして久しくエッセイの本を読んでいないことに気づいた。誰のを読めばいいのかもわからなかったが、たまたま見つけた吉田修一さんの本作に吸い寄せられた。タイトルも気になったし、これまで数作読んで、吉田修一さんのファンになり、人柄に触れてみたいと思ったからだ。
結果から言うと、ドンピシャだった。ANAの機内誌に連載していたとのことで、旅もののお話が多いのがよかった。情景描写を読んでいるだけで行ってみたいと思わせてくれる。それでいて、日常のありふれたきまづい瞬間などを切り取っていて、しかもそれがちょっと笑いそうになったり、どうなっちゃうの?と思 -
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ネタバレ読み逃していた初期の作品を読む。
「日曜日のエレベーター」
30歳の渡辺。
生きるのが下手、というか雑というか。
「日曜日の被害者」
女友達からの電話に
3人で出かけた旅行先の出来事が思い出される。
「日曜日の新郎たち」
東京見物に来る父親を出迎える息子。
2人の微妙な関係がバランスよく描かれる。
「日曜日の運勢」
実家暮らしの兄と、何をするにも煮え切らない弟。
兄弟の会話に引き込まれる。
(連作短編集の要といえる幼い兄弟との関わりも深くなる)
「日曜日たち」
東京で働く女性。
恋人から受けたDVを自立支援センターに相談。
そこからセンターで働くことになる。
成長した兄弟との再会も描 -
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芸術選奨文部科学大臣賞、中央公論文芸賞をW受賞、
作家生活20周年の節目を飾る芸道小説の金字塔。
1964年元旦、長崎は老舗料亭「花丸」――侠客たちの怒号と悲鳴が飛び交うなかで、この国の宝となる役者は生まれた。男の名は、立花喜久雄。任侠の一門に生まれながらも、この世ならざる美貌は人々を巻き込み、喜久雄の人生を思わぬ域にまで連れ出していく。舞台は長崎から大阪、そしてオリンピック後の東京へ。日本の成長と歩を合わせるように、技をみがき、道を究めようともがく男たち。血族との深い絆と軋み、スキャンダルと栄光、幾重もの信頼と裏切り。舞台、映画、テレビと芸能界の転換期を駆け抜け、数多の歓喜と絶望を享受しな -
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台湾新幹線建設を中心に、関わる周辺の人々の想い・生き方を描いている。
春香と人豪
結ばれる終わり方を期待していたけれど、そうはならなかった。私はまだまだ青いのか。お互いが言葉を飲み込まず、本心をさらけ出してもよかったのではないか、それで崩れるような関係性ではないはずなのにと、もどかしくなってしまった。
せめて、これからも親友中の親友として支え合っていくことを願う。
葉山勝一郎と中野赳夫
年月を要したが、勝一郎と中野のわだかまりが氷解し、さらに晩年を心穏やかに過ごせたことはよかった。
他の面々の今後もやわらかな明るさをもって想像できる。
ただ、春香と人豪が…(まだ言ってる…)。
私が中学 -
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『国宝』の吉田せんせ、最近では日経夕刊に連載されてましたね。あれはもっとエロが欲しかったですね、残念でした。
とは言え、クズ系ばかり読んでいた私には今回の物語は一服の清涼剤と申せばよろしいのでしょうか、素敵な純愛物語で私のクズ臭が後半の涙と共に一掃されて、ここ最近では一番の涙活ではかったかと。誠にありがとうございます。
女優・和楽京子と親友佳乃子との別れは辛かった。原爆症による早世。ここから物語が一気に進む。悲しい歴史、みんな人には言いたくない辛い思い出はあるはず。
20代と80代の純愛物語です。もちろんエロはありませんが、この伝説の映画女優と言われる80代の和楽京子さんには読んでいてエ