吉田修一のレビュー一覧

  • タイム・アフター・タイム

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    青春って素晴らしい。

    10代の無謀で先のことなんか考えてないけど、真っ直ぐで純粋でそれでいて一途。 失敗することも多いし、周りの大人に迷惑かけることもある。
    それでもいいと思う。若い内の純粋な思いや経験、失敗が大人になって支えになるし、一生の宝になる。

    時間をかけて大人になって、青春の時間を振り返り、今の時間を大切に思う。

    そんな事を青春時代を過ごした地元に久しぶりに帰って思う。

    時間が経てば街は変わるし、考え方は変わる。でも、青春の思い出は熟成されて自分のココロに染みてくるな。

    大人になる事を考えるキッカケになる一冊!

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    2026年09月26日
  • 国宝 下 花道篇

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    普通に生きていると、あまり関わらない歌舞伎の世界、1人の人生を通して闇の部分も光の部分も知ることが出来る。
    感じたのは、何事もやっぱり極め続けると深みが出るんだなあと思った。

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    2026年09月26日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画でなんで徳次を省けたんだよ。こんなん徳次の物語やろ!と思うくらい。あの存在感のキャラをカットしたの逆にすごい。映画と比べてごめん。話はめちゃくちゃ面白かった!

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    2026年09月25日
  • 長崎乱楽坂

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    ネタバレ

    風呂上がりの火照った肌に鮮やかな刺青を躍らせた猛々しい男たちが集う三村の家。父親を事故で亡くし母親の実家に暮らし始めた7歳の駿とまだ幼い弟の悠太。
    叔父の文治が刑務所に入っている間、家を仕切っていた正吾。母親の千鶴を家の離れに連れこむ姿を何度も見ている。
    ある日駿は古ぼけた離れの一隅に幽霊がいることに気づく。祖父母に幽霊の話をすると
    ヤクザ稼業に手を染めることなく女たちを連れ込むことなく絵を描き離れで首を吊って死んだ母親の弟、哲也の存在を知る。

    徐々に幽霊との会話の内容の全てを話さなくなった駿はバスケ部でひとつ年上の石倉にいじめられる。狭い街では三村家の人間と関わりあいたくない者も多いことを知った小学5年になった駿。

    ようやくバスケからも解放され美術部に入った中学生時代。
    別れ話の末に父親が母親を刺し殺し、祖父と暮らしている同級生の明生と部活に使う写真撮影の約束をしていた駿。
    刑務所からでてきた文治に駆り出され、祭りの出店の番をさせられ学校を休んでいた。
    言った所で自分の意見は通る訳もなく、しかし明生がわざわざ来てくれたことに羞恥の気持ちも芽生え素っ気ない態度になる。

    ある時父親がわりだと思っていた正吾が三村家と組を捨て神戸へ姿を消した。
    祖父は呆けて亡くなりずっと文治の内縁の妻として祖父の世話をしてくれていた奈緒も葬式が終わると家をでていった。
    しばらくして母親の千鶴も正吾を追って家をでていく。だか正吾はヤクザの抗争で殺されてしまう。


    高2で中退した駿はアルバイトに明け暮れる。そんな時に再会した梨花と東京にでるために二人で金を貯める。
    今度こそ自分で道を切り開くつもりでいたのに弟の悠太に母親の千鶴を一緒に迎えに行って欲しいと懇願される。

    大学生になった弟の悠太は祖母の三回忌の為に東京から母親と兄の駿が暮らす実家に帰省する。
    母親が戻ってきてから兄は仕事もせずに離れに籠って絵を描いているらしい。

    最後の章だけは弟の悠太目線になっていて死んだように生きている自堕落な兄、駿を軽蔑しつつ母と兄を見据えるつもりがあるような終わり方だった。
    駿が不憫でならない。ずっと世間からの目と母親に振り回されあの夏まではずっとここをでていくつもりで生きてきたのに。
    亡き叔父の哲也に姿もやることも似てきた駿が悲しくもあり怖さもあった。

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    2026年09月24日
  • タイム・アフター・タイム

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    土砂降りの雨の中タクシーでの再会から始まる久遠とオッソーの物語。20年前に閉ざされたままの過去が少しずつ解かれる。
    久遠の同僚に健全と評されるオッソーだが、オッソーの生い立ちは健やかとは言えない。妻と幼い息子を置いて家を出て行った父。育ててくれた母は不倫疑惑を負って亡くなり、自身には何の非もないオッソーが非難を受ける。
    父の足跡を求め、あてもなくゆし木島を訪れるオッソーを追って、共に島に向かう久遠。二人はそのまま島で暮らし始める。他には何もいらない。島の人々の助けを得て、自由を感じられる生活が続くと思われたが、彼らの日々は終わりを迎える。そこから土砂降りのタクシーまでの二人の時間は空白だ。

    再会から20年前に遡り、封印されていた過去の時間を丁寧に埋めながら物語が進んでゆく。現実の久遠とオッソーはそれぞれに問題を抱えている。それでも過去の輝いていた時間は色褪せない。20年経ってようやく再び訪れたゆし木島の海と空は変わらず美しかった。

    沖縄の海と空のイメージが常にあり、読んでいる間もずっとその輝きと澄んだ色が背景にあった。切なく美しい恋の物語だった。ラストのオレンジも美しい。
    島で二人を支えたチャンプがとても素敵な大人だった。久遠の兄のサポートも良かった。

    オッソーというニックネームにどうしても違和感があり、何か意味があるのか検索してみた。ossoはイタリア語で骨を指す言葉だそうだ。そんな意図があるのかどうかは知らないが、そういうことにして何となく納得した。久遠と骨なら繋がる‥気がする。

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    2026年09月24日
  • タイム・アフター・タイム

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     読後、話の続きが猛烈に知りたくなった。しかし、続編があるわけではなく、自分で考えるしかない。
     私は、二人はもう中年の大人であり、結婚する事はないと思う。良い友人として、時には恋人としてこれからの人生を共に過ごすのではないかと思う。

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    2026年09月22日
  • 横道世之介

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    自分の大学時代を思い出させてくれました。

    人当たりがよく、のほほんとした世之介が好きになりました。
    世之介と彼女のやり取り、クスッとなりました。

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    2026年09月22日
  • ミス・サンシャイン

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    余白がありつつも、読者の想像に委ねるということもなく、1人の女性の人生の奥行きが綺麗に浮かび上がってくるようでした。

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    2026年09月23日
  • 国宝 下 花道篇

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    最後の解説含めて、歌舞伎にすごい興味を持てた。映画も良いが本も、熱くていろんなドラマがあり面白い! 役者だけでなく多くの人で伝統を守ろうという素晴らしさを感じるし、改めて尊敬する機会となった。解説にも上がっていたが、人生色んなことがあると再認識した。

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    2026年09月20日
  • タイム・アフター・タイム

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    ネタバレ

    尾崎(オッソー)と久遠の高校生時代の純愛ストーリー。オッソー自身は、何も悪くないのに、次々と、不幸が訪れる環境に争い、懸命に生きる姿が、痛々しい。

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    2026年09月20日
  • 路

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    少し、ストーリーが散漫な感じもしますが、一つの目標に向かって突き進む姿は読んでいて、自分と置き換えたりして、ドキドキしてしまいます。
    主人公の女性の東京に居てる恋人、最後は、旨く決着がついたのかも知れませんが、本当に自分事になったら、どうしたらベストなのか?きっと、凄く悩んでしまし、決断してからもモヤモヤしてしまうかも~。(考えすぎか)

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    2026年09月20日
  • タイム・アフター・タイム

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    吉田修一さんの『タイム・アフター・タイム』を読んだ。自分の人生とはまったく違った話なのになぜか自分のこれまでの恋愛や妻とのあれこれがいちいち思い出されて全然違う物語が透けて見えるというか重なるような初めての読書体験だった。きっとコアにある気持ちや心情が引っ張りだされたのだと思う。

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    2026年09月19日
  • 森は知っている

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    吉田修一は天才すぎないかい。
    作品の幅が広すぎる。
    そして、奥深かったり重かったり軽かったり。
    自由自在。
    ほんとにすごいの言葉しか出てこない。

    今回、この作品を3部作と知らずに、2作目から読んでしまいショック!笑
    今から1作目と3作目も楽しみ!

    無理な設定もあるものの、
    どこかリアルに思える筆力の高さ!
    風間がAN通信に入ったことだけは、腑に落ちなかったものの、
    それぞれのキャラクターが生きていて
    もう中盤からは一気読みでした。

    福祉人だっただけに、孤児を使うAN通信は許せませんが
    どんな世界にいても
    生きることに意味がある。
    そんなことを思った作品でした!

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    2026年09月17日
  • タイム・アフター・タイム

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    尾崎颯(オッソー)は建設会社に勤め、海斗という小学生の息子と妻と暮らす。ある豪雨の日にたまたま同じタクシーに乗り込もうとして高校の同級生だった久遠愛と再会するが、偶然は続き、同じ建造物のプロジェクトチームメンバーとしてまた出会う。二人の間にあった関係は、ただの同級生ではないらしく、デザイナーのために難航していくプロジェクトや二人の家庭での様子と18歳の頃が交互に語られていく。
    評判が良かったのですごく期待して読んだのですが、私にはあまり刺さらないタイプの恋愛ものでした。残念。読んでいて“マディソン郡の橋“を妙に思い出してしまったのは私だけでしょうか(あれもダメだったなー、見た時もっと若かったけど)。
    現在の舞台が東京で、それは川沿いで、回想シーンで長崎が出てきて、あと沖縄も出てきて、キラキラした海(水面)なのに、切ない感じで見えるような小説です。50代以上の方が面白く読める人、多いのじゃないかと感じました。
    不倫、家出、自殺未遂、深夜徘徊などいろんな大人アイテムあり、高校くらいから。

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    2026年09月17日
  • タイム・アフター・タイム

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    雷雨の中の都立多摩公園。
    尾崎と野上はタクシーを呼び止めようとした瞬間
    反対側から女性2人連れも「乗りまーす」と叫ぶ。

    尾崎と久遠の再会。

    一度、サラッと読み終え再読。
    今回は2人に何があったのか全て知っているので
    一度目よりドキドキしながら読む。

    いまは尾崎も久遠もそれぞれ連れ合いがいて
    すっかり落ち着いている。
    (家庭の方はいろいろあるようだけれど)

    その2人が高校時代、沖縄で懸命に生きる姿が良かった。

    最近読み終えた『初恋温泉』でも
    高校生が親に内緒で温泉旅館へ泊まる話があった。
    こういう年代のキラキラした様子を書くのが上手。
    若い2人を温かく見守る大人たちもいい。

    初期の作品から、最新刊まで
    いつまでも色褪せない吉田修一さんの作品が好き。

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    2026年09月17日
  • 国宝 下 花道篇

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    映画は見ていないが、映画ヒットでこの作品を読み始めた
    場面に引き込まれる
    下巻でどう収束するのか楽しみだ

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    2026年09月16日
  • 罪名、一万年愛す

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    長崎の九十九島の孤島に
    創業者・梅田壮吾の米寿を祝うため親族などが訪れる。
    突然の壮吾の失踪で明らかになる過去。

    吉田修一さんの作品にしては意外な展開だった。
    戸惑いつつ読み始めたけれど新鮮でおもしろかった。

    インタビューで
    「小学生の頃から原爆について教育を受けてきている。
    今回の小説も、自分なりに書きたかったことが書けました」

    梅田壮吾が生き抜いた戦後の話は
    この物語の核になっている。
    映画の話を盛り込んだりと
    いつもと違った雰囲気の『罪名、一万年愛す』だった。
    本作もタイトルがいい。

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    2026年09月16日
  • 初恋温泉

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    初期の作品を読む。

    「初恋温泉」というタイトルがいい。

    温泉を訪れた男女が描く恋愛模様。
    温泉という特別な場所で語り合いお互いを認め合う。

    「風来温泉」
    首筋がゾワっとするラスト。
    〈・・・今、風が見えましたよね?〉
    おしゃれな一文と少しの狂気に惹かれる。

    携帯電話もない時代。
    それでも、古い感じがないのは、さすが吉田修一さん。
    温泉へ行きたくなった。

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    2026年09月16日
  • 国宝 下 花道篇

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    ネタバレ

    第十七章 五代目花井白虎、第二十章 国宝が好きだ
    思い出のなんとうつくしきことか
    十七章の俊ぼんがペロッと舌を出すところ、最後のセリフ、良すぎて毎回泣いてしまう

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    2026年09月15日
  • 国宝 上 青春篇

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    ネタバレ

    映画も見たけどこっちのほうがとても好み!エグくない。特に男女関係が。喜久雄と春江の関係もさらっとしてるから乗り換え感がないし、喜久雄と俊ぼんの関係もいい。それに徳ちゃんもいい。
    映画の映像確かに凄かったけど、話はこっちのほうが好きだ。

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    2026年09月15日