吉田修一のレビュー一覧
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ハリウッドで活躍した伝説の大女優、和楽京子。(本名、石田鈴) 80歳を超え 女優業は引退してもなお美しくスカッとした粋な人柄と、戦後の銀幕を彩った彼女の映画に魅了されていく大学院生の一心。
二人の半年間の心の交流を、丁寧に静かに紡いでいきます。
鈴は米国でミス・サンシャインと呼ばれ人気女優になりますが、実はそう呼ばれるのは嫌だったこと、愛する人がいたこと、長崎で被爆していること、自分よりもっと綺麗な幼なじみがいたこと‥徐々に彼女の華やかな半生の裏にある哀しみが明らかになっていきます。
作者の吉田修一さんが『初めて長崎の原爆のことを書こうと思った』と言っています。でも、このストーリーの -
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こんなに人を好きになれるのっていいなあという描写に感動したのは前提の上で、あんまり現実味なくてなんか共感できんかったなーーという感想!とにかく二人が、特にオッソーがあらゆるシーンで格好よすぎる!
高校生のときから現在に至るまで、もうちょっと弱音吐くんじゃない?ってときでも気持ちの出し方が美しすぎて、かといって葛藤している心情が本人視点ではあまり描かれていなかったので、そんな風にできるかいな、、、、、と思ってしまった
久遠もオッソーもとにかく魅力的な人物に描かれてて、そりゃみんな2人を好きになるわよねって、それは伝わったんだけども、、、、
ひねくれてるかな笑
とはいえ高校時代の2人はあまりに -
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吉田修一さんの新しい本ということで読んだ
心があらわれるような純粋な恋愛物語
過去を回想することで 現在が浮き彫りになる物語
読み心地よく 読後も爽やか
以下 本文より引用
◯『「‥‥‥よく大ちゃんが言うんだよね。『最後に勝つのは正義よりやさしさだから』って」と付け加える。
◯『「でも、何が成功で、何が失敗なんだろうね」』
◯『「まだ黒人差別の激しい時代だよ。彼女が、『私はステージに立ってる時にだけ自由を感じられる』って言ったんだよ。『自由っていうのは、恐怖心がないこと』だって」』
(ニーナ・シモンというアメリカの黒人女性:ジャズ歌手の言葉として紹介される部分)
◯『「 -
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この作品は出遅れて発売日の前日に予約したら予約3でした。多くのブク友さんが読まれていますが、レビューはささっと読ませていただいていました。
長崎の高校の同級生で究極の似合いのカップルだったオッソー(尾崎)と久遠(愛)の二人の物語。
二人はお互い後に別々の人と結婚します。
時系列が時々変わっているので、私にはわかりづらいところもありました。
二人は高校卒業前に家庭環境の問題などで大学進学をあきらめて二人で沖縄にいき、働き始めます。
そして…。
究極のお似合いのカップルの二人でも色々試練があるのですね。最後にこれはハッピーエンドになるのかどうかハラハラしました。
話は全然変わりますが -
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ネタバレ良かった。
けど、映画とはまた違う。
悪魔に祈るシーンが全然出てこないなと思ってたら、だいぶ後の方で出てきた。これは映画は上手く切り取ったなと思う。本だとそこまで印象に残らないような…?
娘との関係性についても意外だった。記者というところは一緒でも、本ではなんと、相撲ファンの父の影響か力士と結婚し、あっさりと退職、相撲部屋の女将さんになっている。荒れた時代はあるとはいえ、一緒にハワイに行ったり、孫にも会えたりする。その後また確執も生まれるが…なんというか、人生いろいろというか。悪魔に魂売り、家族を捨てた歌舞伎役者…と単に決められない気がする。映画はそこに焦点を当てた感じ。
ただ、本は最 -
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上巻に続き、歌舞伎という特殊な世界を描いた物語でありながら、読み終える頃には「芸を極めること」と「普通に生きること」は本質的には変わらないのだと感じた。才能や努力、嫉妬、挫折、人との縁など、誰もが人生で向き合うものが、歌舞伎という舞台を通して濃密に描かれている。
華やかな世界の裏にある厳しさや葛藤、人生を懸けて芸を追い求める登場人物たちの姿には何度も心を動かされた。上下巻を通して一人の人間の生涯を見届けたような読後感があり、歌舞伎に詳しくなくても最後まで物語に引き込まれる一冊だった。読み終えた今は、実際の歌舞伎を一度観てみたいと思わせてくれる作品でもある。 -
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ネタバレ吉田修一のデビュー30周年記念大作『タイム・アフター・タイム』を開いた瞬間、まるで突然の東京の雨に打たれるかのように、眩しくも痛切な青春の日々へと引き戻される。物語は久々の再会を通し、大人の世界の残酷さと無力さを赤裸々に暴き出す――職場のトラブル、破綻した家庭、消えない心の傷。だが、記憶の錨が長崎や沖縄の青く澄んだ夏の水平線へと引き戻される時、私たちは気づく。かつて犯した過ちや取り返しの後悔は、決して私たちを打ち砕くためのものではないのだと。「私たちは大切な人のそばから離れなかった」という言葉の通り、吉田修一はすべての傷ついた大人たちを最も優しい筆致で包み込み、読後には過去の自分とそっと和解で
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『横道世之介』を読んでいて、一番惹かれるのは、やっぱり世之介という人物そのもの。
大学にも、こういう人がいたなと思う。少し抜けていて、いつも誰かにいじられている。でも、決して嫌われることはなく、誰とでも自然に打ち解けてしまう。飛び抜けたエリートでも、キレ者でもないのに、不思議と人が集まってくる存在。
人と距離を縮めるのに時間がかかる私にとって、こういうタイプの男子は話しかけやすくて、ずいぶん助けられた記憶がある。だから世之介を見ていると、懐かしさと少しの羨ましさが入り混じる。
作中には思わずクスッと笑ってしまうような会話が散りばめられていて、その空気感も心地いい。大学時代の何気ない日々や