吉田修一のレビュー一覧
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爽やかな純度の高い初恋の話。
オッソーと久遠が大人になって再会するところから始まり、高校時代の話と現在を行き来しながら、二人の周辺の人たちの目線でも二人のことが描かれていく。
500ページ越えの超大作なのに、不思議とスラスラと読める。
愛おしい人と一緒にいられることが幸せで、涙が出てしまうような経験は羨ましい。
あれだけお互いが全てだった初恋の相手に再会しても、そこから関係が戻ることがないのが良かった。
チャンプに再会して、毎年送っていた年賀状を読む場面がとても良かった。たった数行の近況報告から、数えきれないほどの出来事や心情が汲み取れて、ここ数年何も変わっていないと思っても、人生って10 -
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吉田修一さんの男女のリアルを描く短編集。
この作品は、人生の中のメインストーリーではなく、サブ中のサブ、「そういえばこんなこともあったなぁ」とふと思い出すような出来事が描かれています。
吉田さんの恋愛小説に登場する男性は、誠実とはかけ離れた人物が多いですが、『平日公休の女』のぼくもまた然り。このぼくは、『東京湾景』の亮介に近いものがあり、彼女に対して「一緒にいたい」ではなく「一緒にいられる」という状況で付き合っているところが憎たらしい。そういう些細だけれど、ちょっとわかってしまう感情を描くのが本当にお上手です。
こういう男性たちが苦手な方は、ぜひ『タイム・アフター・タイム』のオッソーに出会って -
Posted by ブクログ
世の中がこの映画で沸いている時には、見るチャンスがなかったが、読書会の友人からの本の方が良かったよ、の一言で、読むことにする。買って初めて、吉田修一の作品と知る。ならば、おもしろくないわけがないじゃん。
と言うわけで、読んだ後、アマプラで映画も見たけど、、別に見なくても良かったなあ、と言う感じ。
映画のレビューに、ストーリーが薄い、というのがあったけど、原作読んでから言えー、と言う感じ。
ジェットコースターのような人生展開の中にも、その時々の人々の思いが、本人でも理解できない、言葉にならないような思いが、丁寧に描かれている。歌舞伎の世界観が、役者の所作のひとつひとつが、舞台へ踏み出す一歩が、決 -
Posted by ブクログ
読み終えて、ようやく一大社会現象だった『国宝』ブームにやっと手が届いた(遅いけど)。
読んでいる間中、きらびやかな舞台の照明の下で繰り広げられる歌舞伎俳優たちの姿が思い浮かんでいた。
そして、梨園の奥様たちの幕間での様子も。
(歌舞伎は一度も見たことがないので想像です。)
(モデルはいないということだが、坂東玉三郎に強い影響を受けているのだろうか。人間国宝だし。)
そして、私が、歌舞伎好きの人と『国宝』の映画の話を端緒に、歌舞伎の舞台の話など聞くごとに、それに魅入られる人々(演じる方も見る方も)の熱い思いも知ることができた。
次はぜひ映画の方も見なければ。
小説の方は、案に反して読みやす