吉田修一のレビュー一覧

  • パレード

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    ネタバレ

    ミステリーホラー?そんなジャンルはあるかは知らないけど、。共同生活をする5人の若者の話。それぞれの視点から物語は描かれる。彼らの生活には小説的な事件は起きないが、なぜだがスルスルと読み進めることができた。各章に散りばめられた違和感が、先を読み進めたいと思わせてくれる仕掛けになっていた。

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    2025年10月15日
  • 路

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    昔台湾に旅行したときのことを思い出しながら読んで、また台湾に行きたくなった。

    食べ物、自然、天気など、台湾の空気感がイメージできる豊かな描写。

    台湾に旅行したとき、私は台湾語ができないが、現地の年配の人たちは日本語を喋れた。
    それが日本の統治があったから、ということは知っていたが、そして台湾が親日ということも知識としてはあったが、当時から現在まで、日本と台湾がどういった関係性なのか、私は知らない。

    台湾人から見た日本と、日本人から見る台湾、その乖離があることが示唆されていた。

    台湾と日本の歴史的関係をしっかり学んでみようと思った。

    つまり主人公の奮闘や恋愛よりも、おじいさん世代の話が

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    2025年10月14日
  • ミス・サンシャイン

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    吉田さんの小説は、観客席から舞台を観ているようだ。
    それだけストーリー構成がきめ細やかで、頭の中に登場人物がそれぞれ浮かびあがり生き生きと動いている。
    作者が長崎県出身であるからこそ、原爆犠牲者について反戦についての強いメッセージを感じたし、戦後の日本人の底力が作っていたパワーも1人の女優の人生を通して感じることも出来た。
    ハリウッドでは「ミス•サンシャイン」と呼ばれ、それも原爆を連想させることから本人は納得いかなかった。
    強くあるということは、美しい。
    しかし辛くてさびしい時、「膻中」というツボを温めてゆっくりと押してみることも知っているから、更に美しいのだと思った。

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    2025年10月12日
  • 悪人 新装版

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    ネタバレ

    国宝から悪人へ、私にとっては吉田修一さんの2作品目。
    物事のシロクロなんてそう簡単につけられるもんじゃない。同じ一人の人間であっても時間の経過やその過程で受け取る情報によって変わることもある。そんなことを改めて感じさせてくれる作品だった。日々メディアで目にするアレコレも、きっとその一部の切り取りでしかないのだろう。
    祐一の「どっちも被害者にはなれん」がただただ切なかった。そこで加害者側を選んでしまう祐一のそれは優しさとは違うようにも思えて、何とも言えない気持ちになった。
    悪人と国宝、全然違う世界のお話なのに、どちらもページをめくる手が止まらなかった。
    次は怒りへ。そして悪人の映画版も観てみよう

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    2025年10月11日
  • 永遠と横道世之介 下

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    横道世之介を読んだのはもう、随分前だけど、世之介のことがとても気に入り、吉田修一の中ではベストワンだ!と思っていた。しかし、内容を全く覚えていない。読み始めてもなかなか思い出せない。それもそのはず、世之介と彼を取り巻く人々の日常がほのぼのと綴られているだけの小説である。まるで、サザエさんやちびまる子ちゃんのように。けれどもこの小説にはそんな、普通と言われる人は誰も出てこない。けれども、彼らの織りなす1日1日がとても愛おしい。セリフの一つ一つに幸せを感じる。結局、普通の人々なんて、現実世界にも存在しない。それでも、世之介たちの日々からは幸せのカタチが見える。この世之介ワールドにいつまでも浸ってい

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    2025年10月09日
  • 横道世之介

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    大学生になり上京してきた横道世之介の1年間。特別な事は起こらず、描かれているありがちな大学生生活には懐かしさを覚える。日を経るうちに次第に東京の生活に馴染み、確実に大人に近づいていっている世之介は、ナチュラルでいて憎めない、いい奴だ。

    途中、時々挿入される未来は、かなりシリアスな現実だ。読者は、そのシリアスな未来の姿を頭の隅に置きながら今の呑気さを読むから、惹きつけられるのかもしれない。

    いずれにしても続編が楽しみ。

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    2025年10月07日
  • おかえり横道世之介

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    世之介はやっぱ
    優しいけど
    良い人って
    凄く共感する
    なんとなくフリーターもあるある
    しかし前作の登場人物が出ないので初見で読んでも
    愛らしい世之介に出会えます
    まぁイラつくこともあるけど
    登場人物目線がより世之介を際立てる

    表紙も良いねジーンとくる

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    2025年10月06日
  • パレード

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    なんの共通点をもたない5人が2LDKで共同生活をするほのぼのストーリーだと思いながら、1章の良介視点から読んだ。しかし、違っていた。非常に怖い小説だった。
    吉田修一さんが書く人物は不思議と魅力的な人物ばかりで、私は結構好き
    ぜひ、読んだ後解説まで読んで欲しい作品。
    なんだこの感覚、、、、

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    2025年10月06日
  • ミス・サンシャイン

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    吉田修一さんの「ミス・サンシャイン」
    文春文庫にて発売されたので、買い求めて読んだ。

    文庫帯に書いてある"最高に泣ける吉田修一"
    この文句のとおり、感動巨篇の名に相応しい小説。

    ((作品紹介))
    心に傷を負った大学院生・岡田一心は伝説の映画女優・和楽京子こと石田鈴の自宅で荷物整理を手伝うことに。引退した今なお美しい鈴さんの胸に秘められていた波乱万丈な映画人生、原爆が奪った運命と大切な人たち――その過去に触れるうち、一心の胸にあたたかな光が灯る。清冽な感動に包まれる島清恋愛文学賞受賞の傑作長篇

    古い日本映画好きの自分には、和楽京子ってどうみても京マチ子?って思ってしまい

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    2025年10月03日
  • 永遠と横道世之介 上

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    ネタバレ

    もう直ぐ完結が名残惜しい。

    "人の人生になぞそうそう派手な物語はない"
    "もう少し言わせてもらえば、人生というものは、人の一生から、その派手な物語部分を引いたところに残るもの"

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    2025年10月02日
  • 罪名、一万年愛す

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    ネタバレ

    映画『国宝』が大ヒットロングラン上映。大注目の作家、吉田修一さんが昨年上梓された小説。昨年、産経新聞に連載されていたようだ。

    長崎の九十九島(くじゅうくしま)が舞台の梅田一族の話だ。百貨店を経営し財を築いた創業者。その米寿のお祝いに一族が集まる。翌朝その創業者が姿を消す。

    ここからはネタバレ。

    『砂の器』『飢餓海峡』『人間の証明』…いずれも日本映画の名作だが、この映画のDVDを疾走する前に創業者が見ていたという。これがヒントとなる。

    戦争で孤児になった子供の残酷な運命。そして創業者の過去の事実に目頭を熱くした。
    これもきっと来年あたり映画化されそうだなあ。それぞれのシーンの絵がすでに何

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    2025年09月25日
  • パレード

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    ネタバレ

    マンションに住むそれぞれの視点から描かれる
    みんな何かしら問題、悩みを抱えてるけど
    最終的に1番頼りにされてまともそうな兄貴分の直樹が通り魔という。
    それもみんなそれを受け入れて生活してるあたりが最後怖かった

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    2025年09月19日
  • 悪人 新装版

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    本当に「悪い」のは誰?何?
    表に出なくても「悪い」やつはいる。表に出ない「悪い」ことをしても、なんとも思わない奴はいる。
    人それぞれにその人の正義があるから、理解しあうのは容易でない。
    頭ではわかっていても渦中にある時はただ、シンドイ。悲しい。

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    2025年09月15日
  • 路

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    吉田修一は群像劇書くの上手いなぁと思う。その中に核となる主人公がいて、周りの魅力的な人々が様々な生き方を見せてくれる。それらに支えられ主人公が成長する。
    「国宝」もそういう小説だった。

    今回はさらに台湾という場所が空気感を出して、魅力的。台湾に行きたくなった。台湾映画でいいから、あの台湾の空気を感じたくなった。

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    2025年09月11日
  • パレード

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    シチュエーションがあまりにも非現実的。
    その間に入る、リアルなテレビ番組や生活感が微妙に混ざってなんとも言えない世界観。
    正直、私は好きです。

    最初は吉田さんの代表作、【横道世之介】タッチかと思いましたが全然違う【怒り】に近い世界でした。

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    2025年09月09日
  • ミス・サンシャイン

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    ネタバレ

    鈴さんが「人の心は時間がかかる」と言っていたことに重みを感じます
    つい昨日のように思えるという何十年前の出来事を振り返り、少しずつ前に進んだのでしょうね
    一心と同じように、鈴さんがスピーチをしていたらどうだっただろうと想像しました
    皮肉とも取れる愛称に負けない姿に、鈴さんにしか表せない美しさを感じました

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    2025年09月08日
  • パーク・ライフ

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    ネタバレ

    収録されている2話のうち、タイトルにもなっているパークライフが良かった。

    以下、ネタバレあり

    公園から過去の話を思い出し、そこからさらに過去の初キスの話へと展開されて、また公園に戻ってくるところ。複雑な構成だが、スッと頭にイメージできて、自分も体験している感じになれた。人物同士の距離感が不思議。夫婦は離れていて、夫婦じゃない、初見同士の方が近い。最後のふわっとだけど何か芯のある終わり方。
    全体的にさっぱりしている。

    2話目は1話目と違い内容が気持ちの良いものではなかったので★-1で、トータル★4とした。

    ただ、表現というか、時系列が前後する構成はこちらも健在で、読みものとしておもしろか

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    2025年09月08日
  • 路

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    面白かった。
    台湾新幹線の完成までのストーリーを中央に据えながら、それに関わるいろんな立場の日本人、台湾人の人生を通して、
    日本と台湾の複雑な関係を描いている。
    すぐ隣でありながら、近くて遠い国。
    たくさんのロマンス、そして、旧い世代と新しい世代。男と女。
    少し前の時代を感じながらも、とっても読み応えがありました。

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    2025年09月06日
  • ミス・サンシャイン

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    膻中のツボを押して、深呼吸する。思わずツボを探して、やってみた。

    誰かに影響を受けたことや本で読んだ大事にしたいと決めたことも、自分がいっぱいいっぱいになるとなに1つ思出せないことばかりである。そういうときに、立ち止まって考えたいときに読みたい本だと思った。
    散歩ができる季節がきたら、皇居の都道府県プレートを目標に歩いてみようと考えている。

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    2025年08月28日
  • 路

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    吉田修一の印象はなんか毎回面白そうなのに読んでみるとパンチがないまま終わるというもので今回もそれに近かった。群像劇の中でいくつか弱いものが混じってて混乱もする。
    最後の終わり方は良かった。

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    2025年08月27日