吉田修一のレビュー一覧

  • ウォーターゲーム

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    爆発的な面白さ。世界をどこまでも、いつでも戦いのために飛び回る主人公。まさか最後にあんな芸当をやってのけるとは。残り10ページが息つく暇なくページをめくることに。
    テーマはこれから世界的な課題である水問題。日本、カンボジア、ロンドン、キルギスと飛び回り世界的な水ビジネスで悪どく儲けようとする企業をはめていく。その水問題と水ビジネスを的確に描きながらエンターテイメント性を高めていることろ、なかなかに評価できる。

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    2022年12月29日
  • 犯罪小説集

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    ネタバレ

    モデルとなった事件

    ・青田Y字路
     栃木小1女児殺害事件

    ・曼珠姫午睡
     首都圏連続不審死事件

    ・百家楽餓鬼
     大王製紙事件

    ・万屋善次郎
     山口連続殺人放火事件

    ・白球白蛇伝
     元千葉ロッテマリーンズ投手強盗殺人事件
     清原和博覚せい剤取締法違反

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    2022年12月27日
  • 初恋温泉

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    映画的な文章から、柔らかなお湯やしんしんと降る雪の音、ピンと張りつめた空気等々が伝わってきました

    どのお話もよかったけど、男女の機微は私にはわからないところもありました(恋愛経験不足)

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    2022年12月07日
  • 熱帯魚

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    籍も入れていないのに、子連れの女とともに過ごす大輔。さらには仕事をしないで引きこもっている光男。光男は毎日出かけずに熱帯魚の世話をする。大輔はボーナスで家族全員を連れて海外旅行へ行こうというが、だれもまともに取り合ってくれない…。

    吉田修一の短編3編で、いつもどおりなにか起こるようで起こらないようなグズグズとした話である。しかし、とにかくあるかね全部使って何かを変えようとしたり、女子中学生に手を出したり、女にグリーンピースを投げつけたり、作りかけの酢豚を皿ごとゴミ箱に捨てたりと、突然爆発する。

    どこかにあるようでどこかにない、掴みどころのない作風なのだが、なぜか日本映画のような妙な静けさと

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    2022年12月06日
  • 新装版 静かな爆弾

    ネタバレ 購入済み

    音のない世界

    音が聞こえない世界を時折ヒヤリとする表現されていて一気に読み進めました。未来への可能性を残した終わり方も素敵です。

    #切ない #深い

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    2022年11月20日
  • 逃亡小説集

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    いろんなしがらみから逃げたくなる時って度々あるけど、結局踏み留まることが多いワタシ。それが良いのか悪いのか、、、。

    この短編集では、逃げた後、幸せになれるどころか大切な人や無関係な人まで巻き込んで不幸になるだろう未来を予感させる結末。
    辛くなったら逃げれば良い、なんて人には簡単には言えない。
    逃げた後、ちょっと希望がみえるそんな話も読んでみたかったな。

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    2022年11月18日
  • 橋を渡る

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    世間の評判ほど言うほど悪くはなかった印象。
    前半3部はまさに吉田修一といった感じでスイスイ読み進められる。
    問題の最終章、
    まさにフロム・ダスク・ティル・ドーンばりに、
    一気にジャンルが変わっていく。
    ここで躓くということなのだろう。
    だが、過去とされる所謂現代の物語も引き継がれ、
    さらにユートピアともディストピアとも言えない未来を
    見せられ、それがやけにリアルに感じたのは確か。

    欲を言えば、もう少し伏線の回収をしてもらいたかったとこだが、
    それは愛嬌。物語に蛇足はいらない。そういうことだ。

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    2022年11月12日
  • 悪人 新装版

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    不器用な人たちばかり。でも人間はそんなに器用には生きられなくて、運が良かったり悪かったり、真面目でも上手くいかなかったり、適当にしたことが上手くいったり、本当に思い通りにならないなあ、なんて思いながら読み進めた。

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    2022年10月27日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    猫好きさん、集まれ〜 って本!

    猫との付き合い方はそれぞれ違っていても
    溢れるほどの愛は皆んな同じ。

    猫って、
    そこにいるだけでいいんだよ。
    くっつき過ぎず、離れ過ぎずの距離もたまらない。

    そう思っている自分は
    柚月裕子氏に一番共感する。
    と、言うことは、、
    自分は「二割の人」かな…
    もっと、彼女の本を読んでみたいと思う。

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    2022年10月17日
  • 平成猿蟹合戦図

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    ドラマを見て、原作を読んだ。何をやってもうまくいかないバーテンダーが国政選挙に出るという夢みたいな話。弱者が強者を打ち負かす展開は読んでて気持ちいい。

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    2022年10月02日
  • もの書く人のかたわらには、いつも猫がいた NHK ネコメンタリー 猫も、杓子も。

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    もの書く人のかたわらには、いつも猫がいたを読みました。

    NHKのネコメンタリーという番組のスピンアウト本で、6人の作家と飼っている愛猫たちについてのインタビューと猫を題材とした短編が収録されています。
    また、それぞれの飼い猫の写真が満載でした。

    私も家で猫を飼っているので共感する部分もあり面白く読みました。

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    2022年09月12日
  • 橋を渡る

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    新宮明良・歩美、赤岩篤子・広貴、里見謙太郎・薫子の3組が絡むエピソードが展開し、最後に70年後の世界が出現するという奇想天外なストーリーだが、楽しめる著作だ.佐山京二教授の研修成果が実現されて、サイトと呼ばれる人種が出現している未来の世界が、なんとも奇妙な感じだが、実現性も感じられる.謙太郎が対馬で太鼓を叩く場面が何故か印象的だった.

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    2022年09月03日
  • 最後に手にしたいもの

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    ANAグループ機内誌の連載の書籍
    旅行エッセイ?
    作者の吉田さんは怒り、や悪人のイメージが強かったので、ちょっとダークな世界観かとドキドキしたのだが、
    国内外含めての吉田さんの旅にほっこりした

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    2022年08月11日
  • 犯罪小説集

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    青田Y字路
    曼珠姫午睡
    百家楽餓鬼
    万屋善次郎
    白球白蛇伝

    どの話も登場人物が印象的。

    万屋善次郎が、切なかったなぁ。

    映画の『楽園』を観るのが楽しみ。

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    2022年06月13日
  • ウォーターゲーム

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    まさにウォーターゲーム。
    水道事業の民営化により莫大な利益を得ようとするというのは、かつてのラテンアメリカに対して欧米がやってきたことに似ている。
    それを阻止すべく日本の諜報機関が暗躍するところは、007やミッションインポッシブルみたいでスリリングです。このように日本の諜報機関という設定は非常に珍しいので、完結なんてもったいない。続きを待ち望みます。

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    2022年06月12日
  • 最後の息子

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    「春、バーニーズで」と違い、こちらの作品は閻魔ちゃんのキャラクターが好きという理由から時折読みたくなる一冊。

    あと、物語や登場人物に繋がりは無いのだが、この作品の“ぼく"と「パレード」に登場する杉本亮介がどうしても重なって見えるんだよなぁ。

    それは、寿司屋の一人息子が誰もいない大学の大教室で"金沢の公務員"の息子をつかまえ、先輩の彼女とワンナイトしてしまい、親への顔向けができすわ、死んでしまった地元の友人に対しての浮かばれない思いなど様々な感情が入り混じって泣いてしまう彼。
    K公園の安全な場所を一晩中歩いて自分を許し、母親に元彼女で浮気相手の女を紹介し、閻魔ち

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    2022年06月12日
  • 森は知っている

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    第一作の夜明け前。
    若かりし頃の鷹野の葛藤と苦悩。
    AN通信の背景。
    より深く本シリーズを楽しむためには必読。相変わらず面白い!

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    2022年06月02日
  • 泣きたくなるような青空

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    吉田修一のANAの機内誌に連載しているエッセイ集(第4冊目)。僕は機内誌で何度か読んだ記憶があるがエッセイとして出ていることを恥ずかしながら知らず、何だか読んだ気のするタイトルもあるなあ、とか思いながら読み進んだ。そしてその中でこの作品がエッセイ集として4冊目ということを知って、どうしようかと思いながら、まずは3冊目と5冊目を購入して読み進めることにしたのだけど、エッセイだから順番はそんなに気にする必要はないかもしれないが、いずれにしても全冊は読まない気がする。それはともかくこの作品だけど、厚さといい(笑)、とても持ち運びやすく、読み進めやすくて助かっている。内容も小説ほどとはさすがにいかない

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    2022年05月31日
  • 犯罪小説集

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    何というか、良い人も悪い人も彼(吉田修一氏)の描く人間の人となりが鮮明過ぎて、見知った人の話のような錯覚に陥る。
    全く異なる5編からなる犯罪にまつわる物語なのだけど、隣近所でおこった事件を見せられている感じ。
    だから決して読後感が良いわけではない。
    1話終えるたび「嗚呼…。」となんとも言えない重りを背負わされるよう。
    例えば、幼い頃からよく知ってる近所の子どもに「お母さん刺しちゃった」とインタホンごしに聞かされるような…そんなオモリ。

    偏見、嫉妬、小さなプライド、欲、思い込み、集団心理、傲慢…人のダメな部分をあげたらキリがない。

    そんな中に置いても、田舎の閉鎖的な街で生まれる集団心理の怖さ

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    2022年05月27日
  • 東京湾景(新潮文庫)

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    人ってそうそう誰かのこと好きになれないけど、人は何にでも飽きる…
    終わるのがこわいから始まりたくないっていうのも。
    亮介にはいらいらもするけど、こういう男に女性は惹かれますよね。

    あと夜の倉庫のシーンはどきどきする!
    全体的にお台場の景色も想像できるのがなんかいい。

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    2022年05月27日