芦花公園のレビュー一覧

  • とらすの子

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    貴方の嫌いな人は誰ですか?

    いじめ、虐待、毒親描写をさせたら妙にリアリティがあってしっかり嫌な気分にする作家、芦花公園先生。
    ほんと何食ったらこんな陰鬱で写実的な文書が書けるんでしょうね。
    なんでも個性と迎合する現代社会から爪弾きにされた、いわゆる敗北者、負け組、被害者達。そんな彼らが他人の生殺与奪を握った時、
    自分の経験や他者への思いやり、心穏やかな上っ面は消え去り悪鬼羅刹と化す。フィクションだと鼻で笑うのもまた一興。
    ですが私たちが、もし同じ立場になった時、本当に笑っていられるでしょうか。そしてそんな人に手を差し伸ばせるでしょうか。
    大丈夫です、今回もちゃんとBL入ってますよ。ノルマなのかな?
    最後まで芦花公園先生を

    #ダーク #ドロドロ #共感する

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    2024年08月29日
  • 極楽に至る忌門

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    もうこんなんなっちゃったら物部さんも諦めるっきゃないよ(絶望)

    『泣き仏』の視点キャラクターの女性がただただ可哀相で……。
    しっかり読み返してみると『頷き仏』の大学生も怪異側から近付かれたように見えるし『笑い仏』の子供も終始普通の子供らしい判断しかしてないし、基本みんな土地の怪異に巻き込まれたパターンなのがまた恐ろしい。
    元々はニュートラルだった土地神に危険な方向性を与えてしまった村人が怖いヒトコワとも受け取れるし、人間の理屈では理解できない方向に成長を遂げてしまった怪異が一番怖いとも受け取れるなー。

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    2024年08月24日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    夏だしホラーでも、と思い読みました。
    様々なジャンルのホラーが解説と共に記載されており、小説としても楽しめましたし、小説を書く際の勉強にもなりました。

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    2024年08月20日
  • 異端の祝祭

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    ネタバレ

    面白かった。新興宗教によって狂わされた人間を救おうと戦う2人組の話。
    人にはそれぞれ信じるものがあって、それが人間か、神様か…それが行動や信念にも繋がるんだなと思った。
    最後はわりとバトル展開で熱かった。

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    2024年08月16日
  • とらすの子

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     嫌いな人間や自分を虐げた人間はみんなマレ様か殺してくれる、そんな異常な事を盲目的に信じる集まり『とらすの会』を発端にして起こる惨劇の凄まじさは勿論、人間の力ではどうしようもない怪異の存在というホラーと共に人間の醜悪な部分を嫌という程克明に描写することで、独特の陰鬱な雰囲気の中に「美しい異常」がひしひしと感じられた。

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    2024年07月21日
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ

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    ネタバレ

    児童書だからグロはほぼなし
    結構SFとかファンタジー色強めのSSも入ってて楽しかったです。
    最後の方に現実世界にくるかも系のお話がありました。苦手な人は要注意

    好きな話
    ・シロヌリ様
    ・吉野環ちゃんを知っていますか

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    2024年07月11日
  • とらすの子

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    仕事の昼休み中に読み進めましたが、休憩が終わる度に続きがとても気になってしまいました。
    おかげさまでこの数日間は充実した昼休みを過ごせました!
    芦花公園先生の作品は聖者の落角の『僕のヒーローアカデミア』や今作だと『ハリー・ポッター』など、実在する作品の名前がたまに出てきますが、下手にそのような作品名を出すと作品の雰囲気を損ねてしまいそうなものですが、むしろリアリティや没入感が増す、とても上手い出し方をされている印象を持ちました。
    こちらの作品を読まれた方は芦花公園先生のカクヨムにあるとらすの子の後日談?的な話もぜひお読みください。

    文句なしの星5です!

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    2024年07月10日
  • 異端の祝祭

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    佐々木事務所シリーズで1番好き!
    闇バイト。カルト宗教。儀式。
    何度読んでも面白い。大好き。

    ヤンさんの顔、私の中ではH×Hのミルキで再生されている。

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    2024年05月27日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    非常に読みやすく、ホラー小説というものが分かりやすく分類されていて、自分が一体どういった物が好きなのかが分かった
    ホラー小説の教科書のようで14歳の、と書いてはありますが年齢関係なく読んでほしいなと感じた
    様々なジャンルのホラーを、一気に摂取できる本
    ちなみに自分が好むホラーはSF、オカルト、サスペンスなのかな、と思った
    巻末のオススメでまだ読んでいない本があったので読んでみようと思う

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    2024年05月10日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    ネタバレ

    解説とか好きだからもう「はじめに」から面白かった!
    ホラージャンルを5W1Hに分類しようなんて思わないでしょ。楽しい。
    それで言うと全部の項目に好きなジャンルがあったから、自分って案外ホラー好きなんだな、と思った。
    この本は全章怖くなかった。入門書扱いだからかな?ホラー苦手でも読めそう。

    [特に良かったやつ↓]
    終わった町 芦花公園
    とざし念仏 五味弘文
    一一分間 瀬名秀明
    民法第961条 梨

    最近モキュメンタリー(っていうジャンルだって初めて知った)系の小説多いよねって前話してたけど、好きなジャンルはどれだけ増えてくれても有難いな。
    梨先生の、「折り目をつけてください」でワクワクしながら

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    2024年04月29日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    色んなジャンルのホラーを浴びれて良かった。学校メインの話が多いので学生の時に読みたかった一冊だな〜と思います。

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    2024年04月28日
  • 食べると死ぬ花

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    ネタバレ

    この著者の書籍化された小説はほぼ読んでいます。
    著者はクリスチャンで以前の著作にもキリスト教に絡めた作品がありました。
    『食べると死ぬ花』はその集大成と言っても過言ではないのでしょうか?

    私は聖書を読んだことはありませんが、久根ニコライの話す言葉は聖書の内容を一般人にも分かりやすく伝えようとしているのでは??
    そんな気がしてなりません。



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    2024年04月11日
  • 漆黒の慕情

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    ネタバレ

    どうして...ハルコさんの話はある意味ハッピーエンドだったのにどうして...

    ハルコさんばかりを見すぎていたせいで、本当に身近なSOSを見逃してしまった
    青山さん、ショックで人格が変わるのでは??

    青山さんがるみの幼少期を想像して仲良くなれそうと思っているのは大変グロい。知らないって罪

    ぶっ壊れた人間とぶっ壊れた人間がくっつくの大好きです

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    2024年03月15日
  • 異端の祝祭

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    ネタバレ

    とんでもなく長編を読んだかのような疲労感
    決してハッピーエンドにならない当たりがなんとも言えない気持ちにさせる

    確かに現実でだって洗脳が解けて日常生活に戻れました!とはいかないが..

    笑美だけが今のところ1番幸せなのかもしれない。あの男がいなければ彼女はもっと幸せになれただろうに

    ヤンの能力、るみさんの能力も凄いが物部さんの能力が規格外過ぎる
    まさに最終兵器

    次の巻を読むのが楽しみ

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    2024年03月15日
  • 聖者の落角

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    佐々木事務所シリーズ第3弾。

    芦花公園さんの作品の中で、1番好きな作品!!



    芦花公園さんの作品は、ヒトの心の真髄をついているといつも感じる。

    強い人から、弱い人から、様々な目線からの心の深奥を代弁されていて、共感できることばかり。
    どの作品を読んでもそう思う。

    対人関係で辛い経験しないと感じる事ができないと思ったが……。私がそう思ったからと言って、自分も繊細であると言いたいわけではないので、誤解なきよう。

    ホラーというジャンルでこんなに人の言葉で考えさせられるのは他にない。
    だが、そこもある意味でホラーだ。

    るみの幼少期の経験から、こう思うようになるのは仕方ないよね。と片付けて

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    2023年12月02日
  • 漆黒の慕情

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    うーーわ(°д° )おもしろい!

    『異端の祝祭』からすぐ読めば良かった。

    『佐々木事務所シリーズ』第2弾!!




    正直私は、霊の存在を信じる信じない、憑く祓う系の話は、そこまでそそられない。

    小説とは言え、嘘っぽく感じ萎えてしまう気持ちが拭えない。

    民俗学などでいう古くからのしきたりや言い伝え、呪いなどは大好きだし、悪魔『信仰』や宗教モノ自体は好きだ。
    どうしても現実味を求めてしまう。

    このシリーズはオーソドックスなホラーとは違い、登場人物も個性的。

    塾講師の片山敏彦は、神がかった美しさをもつ。
    彼は美しすぎて、普通の日常生活を送れない。

    近頃、彼にいつも注がれるのとは違う粘

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    2023年11月14日
  • てのひら怪談 ずっとトモダチ【試し読み】

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    スマホやSNS、夜間の塾といった最近の子供の事情を暑かった作品が目新しかったです。正直、文体は少し大人向けの作家さんも混じっており、そのせいか内容的に少し子供向けとしては上級の怖さかなと思いました。

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    2023年11月09日
  • 超怖い物件

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    嘘か真か
    名手たちの家に纏わるオムニバス

    めっちゃおもしろい!
    体験談や明らかなフィクションなどバリエーションに富んでるから飽きないし、それぞれのクオリティが高くて読んでてワクワクした。

    一番好きなのは「やなぎっ記」
    トガハラミ、笛を吹く家、終の棲家、ろろるいの家が良かった。
    特にろろるいはかなり怖くてゾクゾクした。

    トガハラミから読んだせいでまたカニバリズム関連が目に触れることに…

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    2023年11月04日
  • 聖者の落角

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    シリーズ第3弾は個人的に今までで1番面白かった!
    救いのない物語なのが現実的で良いなぁと思う。
    よくあるハッピーエンドにならないところに魅力を感じる。
    各自の苦悩がリアルだったため寄り添って読むことができた。

    巻を追うごとに主人公の内情が暴かれていくのが良い。
    読み手側と主人公が一体になっていく感覚がある。
    そして青山くんがいい。行き過ぎた善性は狂人。なるほどなぁ、と。
    絶世の美男子やイケメン陰陽師たちもサイコー!!
    いろいろ性癖に刺さるシリーズなので今後も嬉々として追い続けます⸜( ˶'ᵕ'˶)⸝♡

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    2023年09月10日
  • 漆黒の慕情

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    シリーズ第2弾は前作より更に面白かった!
    人の歪んだ欲望や願望を詰め込んだ内容なのに、めちゃくちゃエンタメ性が高くて魅せられる!

    目に見えない部分について考えさせられました。
    私たちが見ている世界ってほんの一部でしかないって改めて感じさせられます。
    人は笑顔の下に恐ろしい欲望を抱えているんだなぁ、と。
    自分自身の汚い部分と向き合うのは怖いことだけど、それをしないで逃げていると大切な人を傷つけてしまうんだなぁ…とかいろいろ考えます。

    それにしても相変わらずの後味の悪さ!!笑
    最高です!!ただのハッピーエンドで終わらないところ!!大好き!!
    最後はハッとさせられました…!
    第3弾も読みます(*

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    2023年09月09日