芦花公園のレビュー一覧

  • 異端の祝祭

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    宗教も、それこそキリスト教は詳しくはわからないけど、こういう民俗学的なホラーは本当に面白い。
    ミステリーな要素もあったりしたのも、なお好みだった。

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    2025年04月03日
  • 無限の回廊

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    ネタバレ

    シリーズで読んでないとなんのこっちゃです。
    でも今までとは違う種類のホラー。
    でもこれはこれでという良さ。
    子供の頃理不尽に暴力を振るわれ怖かった親が老いて小さな存在に見えるという描写はとてもリアル。
    それにしても最後の世界線のるみちゃんは救われたのか……?
    隠れ青山君ファンの私はぽっと出のアカリとかいう女に青山君を取られてエンドなんて納得いきません。
    このシリーズが無限に続くことを祈って。

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    2025年03月30日
  • 聖者の落角

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    ネタバレ

    ギリギリまで勘違いしてました。
    彼が闇堕ちしたのかと。彼と青山さんも凄く似ている。
    生い立ちも、失ったものも。

    青山さんは物部さんのお守りがあって、物部さんから救えなかった者たちを見せられてきたから堕ちずに済んだのかも?

    魔を避ける為、尿を被り下半身露出する青山さんよ。
    下半身露出しながら彼に迫っていったのかと考えたらシュール過ぎる。

    子供たちを狂わせたあれは心が弱い者に取り憑くなら、るみは簡単に取り憑けただろうなと。
    今回のるみは皆に助けられていた。
    物部さんの遠隔援護凄い

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    2025年03月28日
  • ほねがらみ

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    ネタバレ

    読むだけ、知るだけで障りがあるというある家に関する話。
    多分由美子さんも話を広げる駒にされた後に贄にされたのかな?

    怪異が力をつけるに従い、話をほとんど知らないはずの中山さんにも障りが起こるが、一方でがっつり話を聞いているはずの斎藤さんが無傷だったりして、障りの判定が分からない。
    日常をジワジワ蝕む怪異を必死に否定する主人公だけど、呑まれるのは随分とあっさりしていた。
    なんの違和感も感じない内に怪異の駒となってしまったの恐ろしすぎる。

    ところで物部さんっていうのは、佐々木事務所に出てくる物部さんと同一人物??

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    2025年03月28日
  • 食べると死ぬ花

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    ネタバレ

    25/3/25〜3/26
    ここ数年でホラー大好きになった
    まさにこちらは『気持ち悪い系』だ

    全話通して義父が最低な男尊女卑DV家庭の各メンバーの不幸を一話ずつ描く

    ニコライは葬儀屋➡︎古物商➡︎カウンセラー➡︎英語教師➡︎神?➡︎美術商
    変幻自在 ものすごい美男子らしい

    ①長男の嫁
    義母が毒、同居、浪費家、モラハラ酷
    娘に知的障害あり 向き合わない
    義父にレイプされて産んだ子だった
    しょっぱなから限界度が高い
    『棺』(スーツケース)をもらう➡︎義母死

    ②三男
    出来の悪いほう
    人生を変えたくて胡散臭い自己啓発セミナーに通い詰める
    妻と子供大嫌い
    『箱』をもらう
    人生の選択をやり直して学歴

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    2025年03月27日
  • 食べると死ぬ花

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    ネタバレ

    7年経ってないだろ出すな出すな出すな出すな!!!
    中華で笑った

    ミエルは天使名で喋ってるのはラテン語かなー
    ニコはキリストかサンタかなーニコライならサンタかー
    死んじゃった息子くんはクリスマス生まれだしそっちがキリストかな復活するし

    みたいなことを考えながら読んで楽しかった
    公子のバックボーンが明かされたときが一番おもしろかった 関西弁カワイイ

    でもこれに出てくる神は旧約のYHWHというには目指す大義が無いしちゃんとルールを設定してくれる(YHWHの悪口)のでどっちかというと和製の触れたらアカン神っぽいなーと思った というかオリジナルの神なのかな?
    サンタとまれびとを交錯させてるあたりも

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    2025年03月03日
  • 異端の祝祭

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    ネタバレ

    購入。

    漫画に合わせて。
    なかなか、色んな知識がないとついていきにくい感じ。民俗学?カルト?ホラーかどうか分からない(笑)
    読み返したり、思い出してみると、深くて面白い。
    続編も読もう。

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    2025年03月01日
  • 無限の回廊

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    ネタバレ

    購入。

    珍しくホラー小説。
    多分、読み終えた今より思い出して(反芻市て(笑))からのほうが怖さを感じるんだろうな。
    惜しいのは、自分がシリーズを初めて知ったこと。多分、登場人物像をもっと知ってから読めばもっと楽しめたかと。

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    2025年02月24日
  • 眼下は昏い京王線です

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    ネタバレ

    前情報なしでいっっっっっちばん好きなタイプの男女お出しされて終わった。最悪。最高。シマ琴あってよかった〜、あったよね?

    本当に、永遠になりたかった女と永遠になれなかった男の組み合わせが大好きすぎるし、カクヨムの後日談読んで更にその気持ち強まった。人間が愛のために身を滅ぼし幻影を追いすがるときにまろびでる煌めきを致死量だけ浴びれてよかったー!

    京王線沿いに住んでた頃を思い出せて懐かしい気持ちにもなったし、あれから色んな街に移り住んだけど、やっぱりいい所だったな〜また住みたいな〜と改めて思えた。京王線沿いに出てくるヤバい怪異の話なのに。あと琴葉ちゃんは地方住みではあったけどたぶん本人が考えるよ

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    2025年01月29日
  • 眼下は昏い京王線です

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    他著の怪異より面白かった。出会いが軽くシマさんの呼び出しにもほいほい着いてくるしどこに住んでるのか素性もわからないのに信頼してる。この娘もしかして幽霊?とか思いながら次々と起こる怪異現象にも遭遇しながらもシマさんの絶妙な助けにきゅんきゅんしている。
    どうしてシマさんが幽霊に遭遇したいのか理由が後半明らかになり、明らかになった所でシマさんは行方不明になる。
    最後のシマさんを探す琴葉のシマさん情報の呼びかけに不気味さより悲哀を感じる。

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    2025年01月16日
  • 極楽に至る忌門

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    2025年最初はホラーから!
    田舎の因習村ホラーで、作品全体から漂う不穏な雰囲気がなんともたまりません
    ネタバレしたくないので何も書きませんが、も〜がっつり怖い!とても良い!!
    いや〜面白かったな〜!芦花公園先生の書かれる、不穏で不気味なホラーが好きなので次回作も楽しみだ(⁠^⁠^⁠)

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    2025年01月04日
  • 食べると死ぬ花

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    ネタバレ

    今まで読んだ芦花公園作品の中で一番好きだった。
    読み終わって、もう一度頭から読もうかな?と思ったくらい。「無欠の人」で振り返ってくれたので助かった。
    そもそも群像劇でオチに向かって集結する話が好き。

    「大歳の棺」の姑をシンプルに嫌なババだと思っていたので「瞋恚の石」のオチで震えた。

    好きな話は……選べないな。
    序盤はいつもだらだら読んでしまうのだけど。
    「瞋恚の石」で双子の話って好き〜……あれ?と引っ掛かり
    「黄金の盃」のホラーらしい仄暗さと雄二の人間みのなさ(読めばわかると思うけど、間違いなく人間味はなかったんだなぁ)が好きで、 
    「天賦の才」の小塚を哀れに思って
    「無欠の人」でこれは最

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    2024年12月29日
  • ジャンル特化型 ホラーの扉 八つの恐怖の物語

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    怖い話ばかり。
    個人的には、終わった街の描写の表現,見てるよの不気味さが印象に残って、
    左サンプルに楽しく読めたのは。、告発者とブンブン。
    11分と鎖念佛もよかった!

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    2024年12月23日
  • 堕ちる 最恐の書き下ろしアンソロジー

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    ホラーアンソロジー。これもまた最強の布陣ですよねえ。
    やはり一番怖いのは三津田信三「湯の中の顔」。タイトルから連想した通り田中貢太郎「竈の中の顔」がモチーフなのですが、私としてはこっちの方が怖い! 下がっていく生首が想像するだけでぞぞっとしました。
    宮部みゆき「あなたを連れてゆく」、良いなあ。これ、この後の物語もぜひとも読みたいと思います。
    小池真理子「オンリー・ユー」、これは怖いというよりも切なくて、だけど素敵な物語だと感じました。孤独な主人公が幸せな家庭に惹かれるところが「夜顔」と似ているな、と思ったけど。「夜顔」ほど怖くなく、そして寂しく切ない結末です。
    内藤了「函」、芦花公園「月は空洞

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    2024年11月21日
  • ほねがらみ

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    オカルト好きな30代前後として非常にブッ刺さる作品。ありとあらゆるオカルティズムの要素が積み込まれており、さながら小説版ダンダダンである。とはいえぶっ飛んだ展開があるわけではなく、「怪談」の本質的な魅力の要素を「ひとつの映画をワンシーンずつ断片的にバラバラで見せられている感覚」と定義をし、複数の怪談から1つの怪異の輪郭が見えてくるという深みのある構造をとっている。この考察系ホラーという構造は、作者自身のオカルトへの造形の深さによって非常に説得力のある展開をみる。「怪談」それぞれの恐怖度も高く、非常にクオリティが高い作品。

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    2024年11月18日
  • 超怖い物件

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    ネタバレ

    寝る前に読むんじゃなかったと後悔しながらこの感想を書いています。
    物件怪談アンソロジーということで、色んな怖さを楽しめる贅沢な1冊でした。
    勿論怪異の存在はあるのですが、所謂ヒトコワでしたり伝染系に近いお話もあって驚きました。
    個人的に終の棲家、ろろるいの家はちょっと怖すぎて数回本を閉じそうになりましたね。続きを読みたいけど、これ以上読んではいけないような、好奇心と恐怖心の狭間ってここかぁと思いながらも結局全部楽しく読んでしまいました。
    郷内心瞳先生のトガハラミはあまりにも文体が艶やかで感動しました。果物を食べる様子をあんなにもセクシーに書くことができるなんて…。郷内心瞳先生は今回はじめまして

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    2024年10月28日
  • 眼下は昏い京王線です

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    こう言う持って行き方するのか…… 面白かったです。是非読んでほしいです。とても面白い本なんです。表紙を外してほしいです。驚くはずです。
    それともう一つ、小説投稿サイト「カクヨム」で芦花公園氏を検索してください。そうしたら、後日談を読むことができます。是非読んで下さい。

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    2024年10月21日
  • 極楽に至る忌門

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    ネタバレ

    思いっきり嫌な気分に浸りたかった。
    電子で買って一気読み。紙でも欲しい。
    最高に最悪な4つの短編。
    人の濁り切った感情を最大公約数に濾過してホラーに消化するのが上手いな。物部さんは「芸能人みたいに見た目が良い」と描写されるけど実際どんな顔なんだろう。予想するのが難しい。

    読み直したら謎が出てきたので整理のために書き出します↓

    頷き仏

    ばあちゃんの「頷き仏をね、近づけたの」は自分が死んでこの土地を守る覚悟をきめたってこと?わざわざ東京から孫が帰ってくる時にやるべきことなのか?

    それに対して匠が「様子を見てくる」は自分が死ぬことを分かった上でのことなのか?そもそも隼人を連れてきた時点で隼人

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    2024年09月30日
  • 極楽に至る忌門

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    匠もよくこうして、うんうんと頷きながら、隼人の話を聞いた。
    なんでもないことでも、うんうんと頷いてきて、気分が良かった。
    気分が良かったから、少しはいい思いをさせてやろうと思った。

    善意と善意だったのだ。始まりは。
    誰にも責められるべきではない。
    (頷き仏/泣き仏/笑い仏/外れ仏)

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    2024年09月25日
  • 極楽に至る忌門

    ネタバレ 購入済み

    芦花公園渾身の集落ガチホラー

    芦花公園先生にしては珍しくストレートに怖い連作短編集。
    作中の人物の発言を元に年表を作っていくと「おやぉや安住さん、どうやら詰んでるみたいですねぇ〜」
    「無敵の物部斉清でなんとかしてくださいよォーーッ‼︎」と発したくなる絶望的状況に思わず感服してしまいました。
    被害者達が非常にテンポよく追い詰められていく様はある種リアリティがあり、特に最後の被害者が「入っていいですか」との発言に対して、
    すんなり許可を出した時には思わず「終わったぁ〜!やっちまったなぁ!オイ!」と口に出してしまうほどには感情移入していました。

    これまでの霊障描写よりも、ねっとりジワジワと嬲り、濃厚な恐怖の底なし沼に引き摺り込

    #ドキドキハラハラ #怖い

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    2024年08月29日