芦花公園のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ私の中では《読みにくい作家》に入っている芦花公園先生。
ストーリーは面白いけど、文章の癖がちょっと私と合わなくて…。
読むのに時間かかるけど、面白いから買っちゃう。
そんな作家さん。
なのに寝る間も惜しんで一気に読んでしまった。
物語中盤までの希彦の人物像と、地下室で発見された時の人物像があまりにも合致せず、あぁ、広げたすぎた風呂敷を無理やり畳むために、突然出てきた《別の人物》に全部ひっかぶせて、本人は無垢な状態で無理やり丸く収めるのかぁ…途中まで面白かっただけに結末にガッカリかも、、、と思っていたのに!
くそ!騙された!!
ラスト1ページで、そのガッカリ感が全部がひっくり返る。
希彦!!テメェ!この野郎!!!
-
Posted by ブクログ
「ホラーは怖くて手が出せない方でも、ホラージャンルを整理しつつ、恐怖を紐解いていくことで、挑戦することができるのでは」という本書のコンセプトで他に類を見ない一風変わったホラー入門書で興味を惹かれた。5W1Hにセグメントされたユニークな設定 気鋭の現代ホラー作家の短編を8つに分け、ホラーというジャンルを体系化して解説する粋な試みで、ブックガイドや怪談の音源等もついていて充実している。内容としては若年層向けということもあって各作家の作風を知っているとあまり怖すぎないホラーという感じではあった。作家さんそれぞれの個性と、幅広いホラーの楽しみ方を味わえる良書だった。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ芦花公園さんのお話が良かったです。
少し前に色々あった、その一件を目にしてたから、この作家さんのお話は読まないでおこうって思ってました。
でも良かった、背筋さんや他の作家さんのお話もなんとも言えない気持ちになってそれはそれでほんとに良かったけど、芦花公園さんのお話はその中でも異色で。
主人公の日記(だと思う)の合間に、過去の社内チャット、上司や他部署からのネットでの注意喚起のような文章が入るという形式。
だから混乱しそうにもなるけど、そういう体裁だからこそ、この主人公の今に至った経緯が徐々に露わになってきて、いたたまれなくなりました(泣)
人によったら自業自得じゃないって主人公のことそう思うのかもしれないけど、私にはなんかすごい理不尽に感じられて。肩入れしすぎてるのかな…
緑地保全エリアという場所で働いてるの、最初は「斎木さん」だと思っていたし、緑地保全エリアでのお仕事に「転職」したのかとも思ってました。どっちも違った、全然違った。。
この主人公って言い方強めだから人によってはパワハラのように感じるんだろうけど、仕事はちゃんとしてたんじゃないのかな… むしろパワハラ受けてるとされてる人の方が働けない人だと思われ… って、主人公の肩持ちすぎかな(笑)
読後直後は会社がなんでこの人を解雇しないのかすごく不思議でした。だけど一晩経った今は、社内やSNSの言動くらいでは解雇できないのかもと思っていて。だからこのエリアに移して徐々に社会生活が送れないように追い込もうとしてるのかな… でもお給料は現状維持なんですよね…そこがよく分からん。
会社的には仕事の出来栄えが並程度なら、足並み揃えられる人材の方が扱いやすいんでしょうね。この主人公をもう少しうまく立ち回らせてあげられる上司さんがいなかったのが、会社にとっては痛手じゃない?
もしかしたら、ライバル社からの呪い?かもしれないよね(笑) -
Posted by ブクログ
あぁ、相変わらず気持ち悪くて美しい。
芦花公園作品を読むたび、もれなくこの感情になる。
美と醜。
善と悪。
こんなにも相反する要素が、どろりと溶け合った作品は唯一無二だ。
『聖者の落角』芦花公園
〈佐々木事務所シリーズ〉3作目。
民俗学、キリスト教、カルト集団。
この三つが濃密に絡み合っているのが、このシリーズの魅力だと思う。
何と言っても、このシリーズは気味が悪い。笑
でも、それと同じくらい
思わず信仰心すら抱いてしまいそうな、
得体のしれない美しさと吸引力があるのだ……
病院に現れ、
子どもたちの難病を治した黒服の謎の青年。
けれどその日から、子どもたちは異様な言動をするようになる。
小さな子どもが急に、
「おさらさまが月を降りてくださる。私は鍵を開け、それを迎えます」
なんてすらすら言い出したら、恐怖しかないんですけど。
✧
そして登場人物たちが、
おしなべて魅力的すぎる変人揃い!
霊的存在を「押し入れ」に封印することができる佐々木るみ。
るみの助手で、プロテスタントの牧師の家に生まれた好青年・青山。
歪んだ趣味を持ちながら、人外めいた美しさを持つ美青年・片山。
そして、圧倒的な力で怪異を鎮める拝み屋・物部斉清。
……クセが強い。だがそれがいい。
祈りと救済。
小さな希望にすがりたくなる人間たち。
どんな信仰であれ、
それはある意味、狂気に似ているのだと思う。
私たちは生まれながらにして、
人の「善性」を信じたい生き物なのだろう。
けれど、そこを容赦なくひっくり返してくるのが
芦花公園さんなのだ。
とても、とても好きだ。 -
Posted by ブクログ
とにかく圧倒的情報量!
…素晴らしかった。
掌編ぐらいのお話がたくさん出てきて、全てのお話が色々と絡み合います。それぞれのお話は時系列も登場人物もバラバラなので、全てのお話を覚えておくのがすごく大変でした。
そして、推理パートで出てくる歴史的資料などの出典が多いこと多いこと…。知識量が多すぎて『ダヴィンチコード』かよと思うほどでした。
これがデビュー作なんですよね。しかもカクヨムで投稿されてたとか…かなりすごいと思います。
佐々木事務所シリーズに出てくるキャラも登場します。このシリーズを追いかけているなら、必読の作品だと思います。
全てのお話がまとまっていく感じがすごく気持ち良かったです。
すごく読み応えがあり読み終わった後の満足感がたまらない作品でした。