芦花公園のレビュー一覧

  • とらすの子
    ネタバレからの盛り上がりにやや欠けました。でも今作も一定レベルには面白いです。どういうことなの?と先が気になる感じ。だからこそ、雰囲気とかパターンに既視感を覚えると失速するので残念。
    これからも新作が出たら読みたいと思う作家さんなので、趣が異なるホラーも読んでみたいなあ。

    るみちゃんシリーズと地続...続きを読む
  • ほねがらみ
    本当にあった出来事のように語られ、それぞれの話が
    繋がっていく、ゾクっとする怖さがあります。
    中盤までの方が面白かったです、後半はやや
    意味不明感が、、
  • 超怖い物件
    やなぎっ記/糸柳寿昭
    たかむらの家/花房観音
    笛を吹く家/澤村伊智
    牢家/黒木あるじ
    トガハラミ/郷内心瞳
    終の棲家/芦花公園
    ろろるいの家/平山夢明

    上記が特に面白かったなぁ。
  • ほねがらみ
    夜に一人で読んだら怖いかも。ただ一つ一つの繋がりが弱い(というか自分は覚えておきにくいと感じた。一族の家族関係とか)ので、繋がる面白さみたいなのは感じにくかった。もっと同一のパンチのある怪異とかだったら分かりやすかったかも?
    ただラスト近く、物語の怒涛の回収はすごかった。キリスト教の伝来と禁教、人身...続きを読む
  • 超怖い物件
    気鋭の若手からベテランまでが一堂に会した「最恐」の物件怪談アンソロジー。


    家や土地をテーマにしたホラーアンソロジーです。
    作家陣が豪華で、個人的には外れなしでした。どれを読んでもじっとりと湿度のある話が楽しめます。
    珍しい方だと、事故物件検索サイト「大島てる」の管理人・大島てるさんのお話なんかも...続きを読む
  • 漆黒の慕情
    「魔は美しいものに惹かれる」がこのシリーズのベースにあるのなら、次作でも美形登場なのだろうか。前作でもうっすら感じたけど、ルッキズムっぽい(或いはそれを否定する)視点、つまり容姿を重視した展開というか描写が多いのでそこはちょっと、摂取しすぎると疲れる。

    お話は、前作の方が好き(笑美ちゃんの再登場嬉...続きを読む
  • ほねがらみ
    怪談の収集を趣味とする大学病院勤務の「私」。ネットだけでなく職場での聞き集めや先輩医師の症例報告、メールで送られてきた体験談等を調べるうち、別個の話と思われていたそれぞれの話や怪異に奇妙な符号を持ち、それぞれがリンクしていることに気付く。頑なに創作と解釈していたが、怪異は徐々に「私」自身の現実を侵食...続きを読む
  • ほねがらみ
    一つ一つの怪談が漠然とリンクした状態で進んでいくお話。書き方なども章によって変わり、いかにもいろんな話を集めている感じが楽しめる。途中で大切であろう共通点を整理してくれるためかなり読みやすい。語 佐野道治に収録されていた葬儀の話がかなり怖かった。
  • 漆黒の慕情
    最後が衝撃すぎて、内容吹っ飛びました……
    七菜香ちゃんなんならレギュラー入りするかと思ってたのに……助けられなかった、結局るみも青山くんも
    生きている人間がどれだけ怖ろしいか
    いや、この話がそもそも生霊というか、生きている人間の念でしたが
    それにしてもこのシリーズと言っていいんですかね
    美がカンスト...続きを読む
  • とらすの子
    話題作だったので読みました。
    話の大筋は面白かったです。
    ただ、終盤の畳み掛けには
    もう一つ物足りなさを感じました。
  • 漆黒の慕情
    いろんな本の感想で、最後のオチがとか最後の1ページが…的なことを書いてきた。

    曰く、オチが既述のものとダダ被り、なんでそうなるかなとか。

    この作品には最大級のそれを送りたい。
    しかし、違った意味で。
    「それ、ほんとに必要でした?」

    ベーステーマからは外れてない。
    だけどそれをそうぶつける必要、...続きを読む
  • 漆黒の慕情
    この方の著書は三冊目でした。
    現代よく触れられる話題が盛り込まれているなと感じました。
    ぶっ飛んでる方多すぎて、感情移入しづらかったです…笑
  • ほねがらみ
    新しい!
    カクヨムっぽい、新しい体裁のホラー体験ができた。
    洒落怖が好きなら、ウケは良いかも。
    怖いし、何か繋がりがあるんだって事は分かるんだけど、後半が難解?敢えてそうしてるのか…?頭に全然入ってこなかった笑
    ただ、水谷の不気味さや「ずずず」だったり、描写で怖さを感じられました。
  • 異端の祝祭
    面白かったです。カルトにハマった人を奪還する話と思いきや、一筋縄ではなかった
    笑美が主人公かと思って読みすすめてたら、突然の事務所、主人公の、るみと青山
    彼らの過去が話の途中で知ってるでしょ?みたいな感じでさらっと書かれていたので、一瞬何作か読んでいなくて途中巻なのかと勘違いしたのと、るみの過去凄く...続きを読む
  • 異端の祝祭
    和製ミッドサマーという評判が気になり読みました。確かに雰囲気はよく似てるなぁと。
    色々な宗教要素が散りばめられる中、最初から最後まで疾走感がありサクサクと読む事が出来ました。
    登場人物も個性的でシリーズものの第一作という事もあり、これから色々な展開があるのだろうなぁと想像できる内容でした。

    続編も...続きを読む
  • ほねがらみ
    やってくれましたね、て感じ。冒頭からネットの話を出してくる等食いつき易く読み易く、展開もスピーディ。後半に入り情報量が格段に増えた頃にペースダウンするが、盛り返して嫌な感じが続く、こういうのは好きなタイプ。特に中盤までの嫌過ぎる数章はとても良かった。どこまで現実とリンクしてるのか境目がわからないのが...続きを読む
  • ほねがらみ
    大学病院に勤める医師の主人公が趣味の怪談収集をするうちに、気づけば逃れられない「何か」に囚われているという展開は、解説で朝宮さんが述べてるように最近のホラー小説ではわりと見られる気がする(そもそもポッドキャストで朝宮さんがこの作品を紹介していたのが手に取ったきっかけ)。

    ネットの洒落怖や実話怪談な...続きを読む
  • 漆黒の慕情
    前作もそうだけど、このシリーズは気持ち悪さが怖さの根本にある。描写も、キャラも、何かと気持ち悪い。いろいろな現象が気持ち悪怖くて、その原因も気持ち悪い。もうちょっと祓う側が活躍して欲しくはあるけど、そういうコンセプトでもないっぽいし、歪んだ人間の描かれ方が重要で楽しむべきところかと思う。この理解出来...続きを読む
  • とらすの子
    都内無差別連続殺人事件が発生する。
    殺害された人々には共通点がまるでない。
    あるとすれば、皆、通常の亡くなり方ではないこと。
    その全てに、「とらすの会」と呼ばれる集団が関わっているようだが…

    マレさまと呼ばれる人物に願えば、自分が気に食わないと思った人物が死ぬ。
    そんなことができるのは、人ではない...続きを読む
  • 異端の祝祭
    人物の視点を変えながら、後でそれを伏線としても有効活用しつつ、終始不気味、不穏を崩さない雰囲気は一貫しててとても良かった。どの方向の不気味なのかがわからない、序盤の民俗的カルトな嫌な感じに拍車をかける意味不明なひらがな言葉とか、こういうの好み。主人公側の性格が掴み難かったが、背景の深掘りもあるし、こ...続きを読む