あさのあつこのレビュー一覧

  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #1

    購入済み

    薦められて

    某サイトでオススメ作品として紹介されていて、読んでみました。
    のってきたところでto be contenudeになりました。
    まだまだこれこれから長い長い物語の序章らしく、2巻、3巻と進んでいきたいと思います。

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    2021年09月26日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    ネタバレ

     本所深川の長屋で町医者をしている養父を手伝いながら女医を目指している主人公・いち。長崎遊学から帰った実兄も養父の元で医者の修行を続けることになり、自身は長崎帰りの女医・石渡明乃の元で医術を学べることになる。そんな中、おいちがみた患者が失踪、行方をさがしていたが大川に浮かんでいるのが見つかる。他にも突然行方が分らなくなっている人がいることを知り、長崎での不審死との繋がりに行き着く。自身の不思議な能力もあり、事件に関わっていくおいち。その当時、女が外に出て働く、ましてや医者を目指すことの難しさ、今で言う薬の治験、目的を達成する使命は理解できるがやり方を間違えてしまった人の犯した罪。ラストの犯人と

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    2021年09月23日
  • にゃん! 鈴江三万石江戸屋敷見聞帳

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    その一 猫は世につれ、世は猫につれ
    その二 花咲く猫たち
    その三 寝転んでも猫
    終 天晴れ、猫晴れ、江戸の空

    奥方様は猫だったのです あっ!帯に書いてあった!!
    面白かった。 狐は……要るのかな?

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    2021年08月29日
  • 弥勒(みろく)の月

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    ネタバレ

    あさのあつこさんなのに
    信次郎がほんと、やな奴で、好きになれなかった。
    でも、さいご、どうなるのか知りたくて、あっという間に読んでしまった。
    このシリーズ、次も読む…かなあ。

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    2021年08月29日
  • 弥勒(みろく)の月

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    作者の歴史物を読むのは本作が初めて。期待通りの完成度ではあったが、それを越えてくる衝撃はなかったというのが正直な感想。

    同心・信次郎は破天荒で人としてはどうかと思えるが仕事への意欲は高く、頭のキレも良く、見ていて気持ちが良い。語り手の伊佐治も対照的に人がよく正直な人物でこのコンビはワクワクするシーンが多かった。謎解きも序盤の伏線を丁寧に回収し驚きと納得で終盤はあっという間に読み終えるに至った。

    ただ、本作のキーパーソンの遠野屋の描かれ方には少し納得がいかない点が多々あった。妻を失い再びダークサイドに落ちかけている中で味方であるはずの同心たちに反抗的な態度なのは分かるが、ミスリードを誘うよう

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    2021年08月24日
  • 夜叉桜

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    面白かった。
    このシリーズは3作目だが1番だ。主人公は相変わらずのクソ野郎だけど続きを読みたくなった。連続物として未解決のイシューが幾つかあるので多分あと2冊も読む。

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    2021年08月23日
  • 花宴

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    割と淡々とした文章で綴られており、読みやすい。
    内容としても大きく驚くことは無いが、退屈させるようなものでもない。
    時代小説だがリアリティはあまりなく、あくまで「物語」なのだと感じさせる内容。リアルな時代小説と比べると少しファンタジーというかフィクション調が強く感じられた。
    終わり方は切なくハッピーエンドとは言い難いのでそれを求めて読むと辛いかもしれない。それでも綺麗な終わり方だったと思う。モヤッとすることはなかった。

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    2021年08月20日
  • 花を呑む

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    我が家に咲く牡丹は薄桃色と桃色。そして、牡丹から連想するのは楊貴妃。楊貴妃と名付けられた牡丹もあり、少々濃いめの桃色。
    死を連想させる紅の花と言えば、私にとっては椿。雪の上に落ちた鮮血は雪の中に咲く寒椿にお似合い。
    だからというわけではないが、牡丹という文字を確認しているのに、脳内では椿に変換されていることに気付き、その度に変換し直していました。
    前作までと比して、今回はひりひりするような感覚は少なめだったと思います。ちょっと信次郎が普通の人に近くなっていただろうか。決してそういうわけでもないのだろうが、梅屋での捜査会議(?)では「人」っぽかったかな、という印象でした。
    終末ではホームズを上回

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    2021年08月12日
  • 弥勒(みろく)の月

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    尊敬する読書家の児玉清さんのオススメおもしろ時代小説。岡っ引きと同心の捕り物。ある日一人の女が飛び込み自殺し、その後、それを目撃した男が殺され。過去に何をしていたのか全く分からない自殺した女の旦那の遠野屋。岡っ引きと同心の軽妙な会話と遠野屋と同心の緊迫感のあるやりとりが面白く、終盤では、遠野屋の過去が明らかに。読み終えて、少し切ない気持ちになるストーリーでした。

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    2021年08月09日
  • 偽りの支配者 ミヤマ物語 第三部

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    最終巻は駆け足の感が否めないものの、
    ひとまず希望のある終わり方でした。

    これから透流やハギの生きていく世界が優しいばかりでないのは、わたしたちの暮らす現実と何ら変わりはなくて、さらに自宅付近は深山ほどでないにしろ、まぁ確かに田舎で、闇は割と近くにあって。
    だからこのお話はわたしの心にもするりと入ってきたのだと思う。

    世界を変えるのは、自分の心を変えることと同意。
    世界はただそこにあって、
    わたしたちがそれをどのように受け取るかによって、
    優しくも、辛くもなるのかもしれないと教えてくれる。

    小学校高学年の子に勧めたいお話でした。

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    2021年07月27日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    初出 2019〜20年「文蔵」

    「おいち不思議がたり」シリーズ第5作

    長屋住まいの町医者松庵の娘おいちは、父の往診中、荷車にはねられた老婆の手当をしたが、後日様子を見に行くと行方不明になっていた。おいちには助けを求める老婆の映像が見えた、目明かしの仙五郎親分の話だと3人の御薦さんも行方不明だという。そして、老婆は毒殺死体で見つかった。

    似たような事件は長崎でも起きていた。ちょうどおいちが女医を育てようとする長崎帰りの医師の未亡人が油問屋の「新海屋」の離れで開く塾に入ろうとしており、老女も自分をはねた荷車の「新海屋」へ向かっていたことがわかり、仙五郎とおいちは「新海屋」に乗り込むが監禁され

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    2021年07月25日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    この時代の女性が学ぶというのは想像もつかないくらい障害が多かったのでしょうね。強欲だけど、貫いて欲しい。おうた伯母さん、好きです

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    2021年07月24日
  • ランナー

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    高校生と思えないほど、立派で強い主人公に心を打たれました。普通の陸上の小説だと思っていましたが、それ以上に深い物語でした。
    描写がとても丁寧で、綺麗で、そして辛かったです。

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    2021年07月18日
  • 火花散る おいち不思議がたり

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    不思議な能力を持った娘おいちが、岡っ引きの仙五朗とともに、江戸の下町で起きた事件を解決するシリーズの第4弾。
    今回は、いわくあり気な女性を助けたことにより、その女が産み落とした赤児を巡って、お家騒動に巻き込まれる。
    事件解決後、おいちは、女たちのための療養所を作りたいと明かす。
    お市の夢が叶うか、今後も見守って行きたい。
    本筋ももちろん面白いが、それに加えて毎回楽しませてくれるのが、おいちの父松庵と、おいちの伯母おうた(松庵の姉)との掛け合い。
    今回も、おうたが松庵に次々と難癖をつける。
    「立て付けの悪い雨戸みたいな顔」
    「考えなしの極致の松庵さん」
    「潰れた梟みたいなご面相」
    「風邪を引いた

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    2021年07月16日
  • 白磁の薔薇

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    ネタバレ

    「白兎」シリーズ、最終巻。生と死の狭間に生きる白兎は、不思議な存在だと認識されてもなお、自然と受け入れられていきます。

    結局、思考をさらしてしまうことは野暮だから、彼自身の思いが語られることはなかったんですが、役目についてどう思っているのか知りたかった気持ちはあります。言葉の端々には出てきているけど、歯がゆい思いをしつつも、何故その役目を果たそうとしているのかとか。なぜ少年の姿なのかとか。

    > 生きることが希望だと思わないけれど、死もまた救済にはならない

    40代にもなると、生まれた意味を問い続ける時間は終わって、ずいぶん前から、生きた証を残していくことに時間を費やすことが必要になり

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    2021年07月11日
  • 藍の夜明け

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    ネタバレ

    自分が信じられず理解できない怖さが、日常に潜んでいたらと、想像できそうでできません。

    どんな切っ掛けで、この先の道を選ぶかなんて分からないけれど、後悔のない道を選びたくても、その選択さえもなかったとしたら、どう生きて行けばいいのかわからなくなりそうです。それでも、間違ってしまったとしたら、償いながら、生きて行くのが残された唯一の道なのでしょうか。

    四分の一が時代小説なので、あさのさんの時代物を読んでない人はきっとびっくりですね。

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    2021年07月11日
  • バッテリーVI

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    中学生の野球の話なのに、70才近いじいさんが、感動して、6冊読んでしまいました。 途中間延びしたけど、面白かった❗️

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    2021年07月05日
  • 藤色の記憶

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    ネタバレ

    意図せず、被害者が加害者を作る。生きる力の弱い者は、いろいろな切っ掛けで落ちていく怖さがありました。欲しいもの、望んでいるものが分かる人間は強い。強く生きて、自分の不幸を他人の所為にせずに生きて行きたいものです。

    白兎シリーズ第2弾です。白兎は何のために存在するのか、なんとなーく役割が描かれいました。特定の人物しか見ることはできないけれど、肉体があって血が流れている、そして思わせぶりな態度も謎を深めるばかりです。正体は明らかになるのかなぁ。

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    2021年07月04日
  • 緋色の稜線

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    ネタバレ

    少年の名前が白兎だったので、主人公は騙されて滑稽な感じで終わるのかなと思いましたが、違いました。因幡の白兎ではなかった。

    人でないものの扱いが斬新で面白かったです。少しづつ増えていく謎が、いろいろな登場人物の過去と混ざり合っていて、それが繋がっていく展開にドキドキしました。過去の事実と出会うたびに揺さぶられていく主人公が、不審に思いながらも、女の子を大切に扱っているところが虚しさを誘ってきます。妄想だと言われた時の絶望感を一緒に味わいました。

    背負った罪は消えないと言いつつも、最後は、捕らわれた過去と決別できそうな希望で終わります。過ちや罪は、その過程で希望があるからこそ、重さを知ることに

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    2021年07月03日
  • 東雲(しののめ)の途(みち)

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    伊佐治親分、なんで旅に付いていくなんて口走っちまったんだろうって言ってるけど必然です。

    伊佐治親分=読者なので。
    奥様のおふじさん、素敵ですね。
    奥さんには敵わない方がきっと幸せだと思います。

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    2021年06月30日