あらすじ
燦・伊月・圭寿――三人の運命やいかに?
本気で政を変えようとする圭寿を不意に闇神波が襲う。そのとき燦、そして伊月は――。
少年達が闘う大好評シリーズ、ついに最終巻。
おれが必ず燦に逢わせてやる――遊女に堕ちた身を恥じながらも燦への想いを募らせる篠音に、伊月は誓う。
遊里からの帰り道、星月夜に轟く鳥の声に不吉な胸騒ぎがし、城へと急ぐ。
正に刺客が藩主・圭寿に放たれていた。
その頃、静門院とお吉は田鶴に向かって道を急いでいたが……。
文庫オリジナルシリーズ、ついに感動の最終巻!
感情タグBEST3
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内容(ブックデータベースより)
おれが必ず産に逢わせてやる・・・
遊女に堕ちた身を恥じながらも燦への想いを
募らせる篠音に、伊月は誓う。
遊里からの帰り道、星月夜に轟く鳥の鳴き声に
不吉な騒ぎがし、城へと急ぐ。
正に刺客が藩主・圭寿に放たれていた。
其の頃、静門院とお吉は田鶴に向かって
道を急いでいたが・・・
文庫オリジナルシリーズ,ついに感動の最終巻!
令和7年1月8日~9日
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読み終わって、これまでの伏線はこれだったかー…と放心状態になった。これからも伊月は変わらず仕えていくんだろうけど…でも、かわいそうすぎない?父だと思ってた人は自分の息子に付き従うのを見て満足を得てたクソ野郎で、自分の父親はもういない。双子だと思ってた人は違うし、母もいない。好きになった人は死んじゃうとか…。
主従について何だかんだ言ってた燦ですら、伊月が何も言わず変わらずにいることを『尊い』と言っていたけど、伊月に残ってるのは圭寿だけだったのかもよ…涙
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同シリーズ最終巻。 幾つもの中心人物たちの関係が、急速に1つに収束していくスピード感と展開を、大いに楽しみました! 予定調和ではない急展開もさすが。
ただ、当シリーズを読み終えて、無粋な一言を追加...。
この作品、文庫書下ろしで全8巻構成。 普通なら利益率が薄い?とも聞く文庫本ですが、”あさのあつこ”さん著作で売れないわけが無かろう...。
印刷文字の大きくなった現代の文庫本で、全8巻構成。正直を言って価格的に安くは無い。上手い事、出版社側に乗せられているよなあと思いながらも、結局は全巻購入してしまいましたが。
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最後の大どんでん返しに「ええええ」ってなったけど田鶴藩政改革とか圭寿の読み本のこととかいろいろすっ飛ばされてその衝撃に上手いこと見事に丸め込まれた感。
於よう様は幸せになって欲しかったのになぁ。。。;;
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メインの3人と吉倉家、篠音と與次、於よう、お吉。主要メンバーが勢揃いの最終巻。
闇神波の存在、神波の「宝」、藩の財政、襲撃された篠音と與次、お吉とこどもたち…。問題にきちんと決着がつき「ハッピーエンド」と言える結末だとは思うけど、主人公の伊月が不憫!!
慕ってきた父に運命を弄ばれていたことが発覚し、想いを通じ合わせた於ようとは結ばれないどころかその手で最期を迎えさせることになり、強い信頼関係で結ばれていた圭寿との間に大きな秘密を抱え、その後を影として過ごした生涯。
燦も圭寿も、ほかのみんなが愛する人と幸せな結末を迎え、自分の願いを叶えただけに、真面目で優しい伊月だけが報われなさすぎて悲しい。
圭寿に仕えて、田鶴の人たちの暮らしを守った生涯は、幸せだったと伊月は言いそうな気がするけど、伊月個人も幸せであってほしかった。育ての母の八重が伊月を我が子以上に愛してくれていたのがせめてもの救い。
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シリーズ最終巻。
遂に圭寿を襲った事件の黒幕が明らかになる。そこには、藩政を左右する陰謀が渦巻いていた。そして、伊月の父、伊左衛門の不穏な動きも明らかとなり、そこには恐るべき秘密が隠されていた。
ほとんどの主要人物が田鶴藩に集結し、クライマックスを迎える。「誰々はこうすべきもの」という価値観に縛られない生き方というのは、いつの時代も切り拓く力となる。そういったことも、このシリーズでは伝えているように思う。ただ、政治の世界において全てにおいて清廉潔白というのは難しいのではないかという疑問もやはり持ち得てしまう。
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最終巻と知らずに読んでどうなるかと思っていたら、怒濤の展開!
息つく間もありませんでした。
もっともっと読みたかったけれど、無駄なことがなくて良かったのかも。
面白かった。
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完結巻。
活字自体が大き目で厚みもそこまでなく、さらに物語が佳境に入ったこともあり、一気に読み終わってしまいました。
ちょっと駆け足の印象ですが、これ以上冊数が増えると間延びしちゃうのかも。
ラストは大団円とはいかなかったけれども、最善と言えるのではないでしょうか。
伊月と燦の関係も、薄々感づいていたので、ここはまぁ、驚きはしなかったです。
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最後,そうきたかという感じで,どこか違和感があったのがすっきりしたが,それは物語としての話.伊月が納得ずくの人生でも,哀しさばかり思ってしまった.
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最終巻とは。まだまだ続きそうなのに。
でも、あさのあつこさんらしい終わり方かもしれません。
しかし、伊月がひたすらなんというのか・・・。
圭寿の君主ぶりをもっと見たかったなあ。
あと神波碧空伝も読んでみたい。
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ついに最終完。
怒濤のラスト、そんな重大な秘密が明かされるとは…人の怨念の恐ろしさ、それによって二人の人生が大きく変わることになるなんて…真実を知っても、それでも伊月は圭寿を支えて生きていこうと決めたのだ。
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ついに最終巻。
最後、伊月の家で八重と佳那とやり取りしているところがすごく微笑ましいのに、すごい泣けてきました。そして、最後の最後での秘密の暴露。困難、問題。畳みかけてきました。でも圭寿が、長く政治を行った間、物語も書き続けていたという終わりに、安堵しました。
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第八弾の最終編
主人公の兄として描かれてきた伊月が藩主の子、散々ダメな藩主に翻弄された親としての意地の取り換え、同じく翻弄された清門院も思い人の名残を感じさせる男の妹の身代わりに、本当は違うのだが
神波の秘宝は薬草の記述?
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おれが必ず燦に逢わせてやる。
遊女に堕ちた身を恥じながらも燦への想いを募らせる篠音に、伊月は誓う。
遊里からの帰り道、星月夜に轟く鳥の声に不吉な胸騒ぎがし、城へと急ぐ。
正に刺客が藩主・圭寿に放たれていた。
その頃、静門院とお吉は田鶴に向かって道を急いでいたが…。
文庫オリジナルシリーズ、ついに感動の最終巻!
(背表紙より抜粋)
背表紙を読んで驚愕しました。
えええ!? これ、終われる!?
いろいろと中途半端になりすぎていて、本の厚さを確認しても、全く予想もできなかったのですが…。
やっぱり、全部が全部、幸せな方向には行きませんでした。
だいたいまあ、予想通りの展開で、最後に何かどんでん返し的な事実があるのだろうなと思っていたその予想は見事に当たりました。
伊月と圭寿、燦の関係。
伊佐衛門の復讐かあ…。なんか、考えさせられる事実でした。
ネタばれにチェックをつけていますが、備忘記録なので、自分が思い出せればよいので、キイワードしか乗せません。
田鶴藩て、あるのですね。
架空の藩かと思ってました。
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皆思うところに収まって大団円、と思っていたら、最後に波乱と大きな秘密の暴露。当初から決めていた設定だったとは思うが、内容の重要度に対して少しページが足りなさ過ぎたのではないか?8巻全体を渡って見ると、バランスの悪さに残念さを覚える。
佳寿と伊月の顛末の描き方はまぁ仕方ないとして、燦は?タイトルにまでなっている主役の一人なのに、最後は脇に放置されてしまった感が否めない。
Posted by ブクログ
なんていうか…
伊月があんまりだ…(泣)
読書再開して探してみたらもう完結していた、という事で
7、8巻続けて読んだのですが
7巻読み終わった時点で
あと1冊で終わるのか?
こんなに薄い本なのに?
一体どこに向かっているんだろう?
諸々の事情で無理矢理まとめて終わるのか?と思いつつ
読んだら…
これは…
こういう終着点を目指して書かれた物語だったのかと思うと
寂しい気持ちになりました…
夢や希望の部分(と思っていた)「神波碧空伝」も
最後に「こうなりましたよ」と出ただけで…
もっと広く広がって行く物語だと思っていたので
(名君として名を残すに至る所…隠居するくらいまで紡いで行ってくれるかと…)
なんかもう
ほんと切ない。
というか「双子」設定だったら
二卵性だったとしてもそこそこ似ててもおかしくないと思うんですけど
そこは誰も突っ込み入れなかったのかと疑問が。
あと、丹地陽子さんの絵が素敵でした。
この作品は表紙で読み始めたので。
最終巻がこの2人で良かったです。
圭寿と燦だったらあまりに切なすぎて鬱になったかも;
Posted by ブクログ
この人の作品は、壮大に風呂敷広げて、こんな薄い本で
本当に終わるんだろうか?と不安になるけど、最後の1冊で
急にばたばたと風呂敷たたんで終わる印象
ちゃんと終わるだけマシなんだけど、伊月の出生の秘密とか
相手方の追いつめられ方とか、余りにあっさりしすぎ
極めつけは、圭寿の治世と戯作・・・数行で語られるだけって
Posted by ブクログ
おれが必ず燦に逢わせてやる―遊女に堕ちた身を恥じながらも燦への想いを募らせる篠音に、伊月は誓う。遊里からの帰り道、星月夜に轟く鳥の声に不吉な胸騒ぎがし、城へと急ぐ。正に刺客が薄主・圭寿に放たれていた。その頃、静門院とお吉は田鶴に向かって道を急いでいたが…。