あらすじ
燦・伊月・圭寿――三人の運命やいかに?
本気で政を変えようとする圭寿を不意に闇神波が襲う。そのとき燦、そして伊月は――。
少年達が闘う大好評シリーズ、ついに最終巻。
おれが必ず燦に逢わせてやる――遊女に堕ちた身を恥じながらも燦への想いを募らせる篠音に、伊月は誓う。
遊里からの帰り道、星月夜に轟く鳥の声に不吉な胸騒ぎがし、城へと急ぐ。
正に刺客が藩主・圭寿に放たれていた。
その頃、静門院とお吉は田鶴に向かって道を急いでいたが……。
文庫オリジナルシリーズ、ついに感動の最終巻!
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Posted by ブクログ
最後の大どんでん返しに「ええええ」ってなったけど田鶴藩政改革とか圭寿の読み本のこととかいろいろすっ飛ばされてその衝撃に上手いこと見事に丸め込まれた感。
於よう様は幸せになって欲しかったのになぁ。。。;;
Posted by ブクログ
メインの3人と吉倉家、篠音と與次、於よう、お吉。主要メンバーが勢揃いの最終巻。
闇神波の存在、神波の「宝」、藩の財政、襲撃された篠音と與次、お吉とこどもたち…。問題にきちんと決着がつき「ハッピーエンド」と言える結末だとは思うけど、主人公の伊月が不憫!!
慕ってきた父に運命を弄ばれていたことが発覚し、想いを通じ合わせた於ようとは結ばれないどころかその手で最期を迎えさせることになり、強い信頼関係で結ばれていた圭寿との間に大きな秘密を抱え、その後を影として過ごした生涯。
燦も圭寿も、ほかのみんなが愛する人と幸せな結末を迎え、自分の願いを叶えただけに、真面目で優しい伊月だけが報われなさすぎて悲しい。
圭寿に仕えて、田鶴の人たちの暮らしを守った生涯は、幸せだったと伊月は言いそうな気がするけど、伊月個人も幸せであってほしかった。育ての母の八重が伊月を我が子以上に愛してくれていたのがせめてもの救い。
Posted by ブクログ
ついに最終巻。
最後、伊月の家で八重と佳那とやり取りしているところがすごく微笑ましいのに、すごい泣けてきました。そして、最後の最後での秘密の暴露。困難、問題。畳みかけてきました。でも圭寿が、長く政治を行った間、物語も書き続けていたという終わりに、安堵しました。
Posted by ブクログ
おれが必ず燦に逢わせてやる。
遊女に堕ちた身を恥じながらも燦への想いを募らせる篠音に、伊月は誓う。
遊里からの帰り道、星月夜に轟く鳥の声に不吉な胸騒ぎがし、城へと急ぐ。
正に刺客が藩主・圭寿に放たれていた。
その頃、静門院とお吉は田鶴に向かって道を急いでいたが…。
文庫オリジナルシリーズ、ついに感動の最終巻!
(背表紙より抜粋)
背表紙を読んで驚愕しました。
えええ!? これ、終われる!?
いろいろと中途半端になりすぎていて、本の厚さを確認しても、全く予想もできなかったのですが…。
やっぱり、全部が全部、幸せな方向には行きませんでした。
だいたいまあ、予想通りの展開で、最後に何かどんでん返し的な事実があるのだろうなと思っていたその予想は見事に当たりました。
伊月と圭寿、燦の関係。
伊佐衛門の復讐かあ…。なんか、考えさせられる事実でした。
ネタばれにチェックをつけていますが、備忘記録なので、自分が思い出せればよいので、キイワードしか乗せません。
田鶴藩て、あるのですね。
架空の藩かと思ってました。
Posted by ブクログ
なんていうか…
伊月があんまりだ…(泣)
読書再開して探してみたらもう完結していた、という事で
7、8巻続けて読んだのですが
7巻読み終わった時点で
あと1冊で終わるのか?
こんなに薄い本なのに?
一体どこに向かっているんだろう?
諸々の事情で無理矢理まとめて終わるのか?と思いつつ
読んだら…
これは…
こういう終着点を目指して書かれた物語だったのかと思うと
寂しい気持ちになりました…
夢や希望の部分(と思っていた)「神波碧空伝」も
最後に「こうなりましたよ」と出ただけで…
もっと広く広がって行く物語だと思っていたので
(名君として名を残すに至る所…隠居するくらいまで紡いで行ってくれるかと…)
なんかもう
ほんと切ない。
というか「双子」設定だったら
二卵性だったとしてもそこそこ似ててもおかしくないと思うんですけど
そこは誰も突っ込み入れなかったのかと疑問が。
あと、丹地陽子さんの絵が素敵でした。
この作品は表紙で読み始めたので。
最終巻がこの2人で良かったです。
圭寿と燦だったらあまりに切なすぎて鬱になったかも;