あらすじ
少年たちの葛藤と成長を描く、文庫書き下ろしシリーズ第1弾。江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。疾風のように現れた刺客は鳥獣を操り、剣も達者な謎の少年・燦(さん)。筆頭家老の嫡男・伊月(いつき)は、その矢面に立たされるが、2人の少年には隠された宿命があった――。尋常でない能力を持つ「神波(かんば)の一族」の正体とは? 一気読み必至のエンターテインメント時代小説。江戸の世を少年たちが駆ける!
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久々のあさのあつこさん作品
個人的には作品によっては苦手な作者だったりする。
しかし今回は時代物+ファンタジーな雰囲気でどこか上橋菜穂子さんを彷彿させるので割とさらさらと読めた。
筆頭家老の息子伊月と神波の一族燦の奇妙な縁は今後どうなっていくのか。
とりあえずは読むのが楽しみである。
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内容(ブックデータベースより)
江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。
疾風の様に現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な少年・燦
筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命が有った・・・。
尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?
少年たちの葛藤と成長を描く著者待望の文庫書下ろし
新シリーズ第一弾。
令和6年11月26日~27日
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文春文庫書き下ろしのシリーズ第1弾。歴史小説ではあるが、主人公が青年ということもあり、青春小説歴史版といった感じで読みやすい。
舞台は江戸から遠く離れた雪国の田鶴藩。そこで武士として友の影として生きる道を選んだ伊月、その伊月と藩主襲撃の場で相見えた並外れた能力を持つ燦。燦は神波の一族だという。神波とは何者?なぜ藩主は襲われた?そうした謎が解き明かされる本巻。
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導入の1巻。ワクワクする始まりで、これからが楽しみ。
筆頭家老の嫡男である伊月は藩主を襲った刺客と刀を交える。
その刺客は鷹を操り剣も達者な謎の少年・燦だった。
二人の宿命とは。燦の正体とは。神波の一族の正体とは―。
気になることだらけで面白くてグイグイ読めました。
悲しすぎる過去。儚い夢と願い。大人たちの葛藤。逆らえない運命の荒波。
物語が大きく動き出したところで次巻へ続くので早く読みたい。
その名の通り、心のままに誇り高く生きる燦。
出来れば彼らにとって幸せな展開であって欲しいと願ってしまう。
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【本の内容】
<1>
江戸から遠く離れた田鶴藩。
その藩主が襲われた。
疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。
筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった―。
尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?
少年たちの葛藤と成長を描く著者待望の文庫書き下ろし新シリーズ第一弾。
<2>
江戸での生活がはじまった。
伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。
一方、異能の一族に生まれ育った少年・燦も、祖父の遺言を守り、江戸の棟割長屋に暮らす。
その二人が町で出会った矢先に不吉な知らせが届く。
さらに屋敷でも圭寿の命を狙う動きが―。
少年たちが江戸を奔走する、文庫オリジナルシリーズ第二弾。
<3>
「圭寿、死ね」。
江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣に、闇から男が襲いかかった。
同じころ、伊月は、藩邸の不穏な動きを探らせていた石崎文吾の無残な死体を前にしていた。
そして燦は、江戸で「神波の一族」を知る人物に出会う。
彼らにいったい何が起ころうとしているのか。
少年たちが躍動する文庫オリジナルシリーズ第三弾。
<4>
「闇神波は本気で我らを根絶やしにする気だ」。
刺客、暗殺、陰謀。江戸で男が次々と闇から斬りつけられる中、燦はついに争う者たちの手触りを感じ始める。
一方、伊月は藩の代替わりの準備に追われるが、圭寿の亡き兄が寵愛した美しき個室・静門院が面会を求めてきて…。
少年たちが苦悩する、文庫オリジナルシリーズ第四弾。
<5>
燦、助けてくれ。
頼む、燦。―圭寿の亡き兄が寵愛した側室・静門院の住まう屋敷からの帰り道、刺客に襲われた伊月は、生死の境をさまよい続ける。
正体を現さぬ敵、闇神波への激しい怒りに揺り動かされる燦が静門院のもとを訪ねると、予想外の真実が明らかになり…。
少年たちがもがく、文庫オリジナルシリーズ第五弾。
[ 目次 ]
<1>
<2>
<3>
<4>
<5>
[ POP ]
タカを思うように扱い、超人的な速さで藩主を襲撃した若者燦。
そのたたずまいと技に魅了されつつ、主君と藩を守るために立ち向かう筆頭家老の嫡男伊月。
武芸に秀でた2人の若者の縁と、その宿命にあらがう葛藤。
文庫書き下ろしシリーズ第1弾。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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時代小説の序章。田鶴家藩主の圭寿を守るべく育てられた田鶴藩家老の嫡男、伊月。剣に優れた彼がかなわない相手燦とは兄弟だった。3人の個性がそれぞれ際だっている。
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燦が登場するところからひと息に引き込まれる。
そして伊月との秘密これからどのような展開になって行くかが楽しみです。
《本文より》
「念仏などいらぬ。仏もいらぬ。燦、覚えておけ。我らが頼るもの、すがるのも神や仏ではない。己よ」
「己・・・」
「そうよ。金が欲しくば己で稼げ。幸せになりたくば己の力でつかめ。生き長らえたくば己の力で生き伸びよ。
死後の世界など信じるな。現を生き抜くことだけを考えるのだ」
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職場の先輩が貸してくれましたw
あさのあつこさんの時代小説は結構好きだったのでw
本当は小説で続き物ってあんまり読まないんだけど、
これならおもしろく読み進めれそうですw
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こちらも新刊が出るのを楽しみにしています。
少しNO.6と似たところがあるかもしれません。でも、NO.6とはまた違った面白さがあると思います。
あさの先生はこういった時代物まで書かれるなんてすごいなと感嘆してしまいます。
燦・伊月・圭寿にはまだまだ秘密が隠されていそうで、謎が解けるのが待ち遠しいです。
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さらさらっと読めました。
シリーズ物のようで、まもなく続きが出るようですが、
全巻揃えて連続で読みたい気持ちと、新刊が出たらすぐ読みたい気持ちで迷います。
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すぐにでも続きが読みたいと思う。この2人の少年達が運命にどう立ち向かっていくのか、運命とどう寄り添っていくのか、この後ドキドキやハラハラを繰り返しつつ、爽やかなエンディングを、期待したい。
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久しぶりにあさのあつこさんの作品を読みたくて手に取りました。
あさのあつこさんらしい、あっさりしていながら読み応えのある文章で、ページ数が少ないこともあり、サクサク読めました。
第一弾の流れは予想通り、でも続きが気になります。
心のままに生きる、簡単なようで難しい。
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江戸から遠く離れた田鶴藩。
その藩主が襲われた。
疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。
筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった。
尋常でない能力を持つ「神波(かんば)の一族」の正体とは?少年たちの葛藤と成長を描く著者待望の文庫書き下ろし新シリーズ第一弾。
(背表紙より)
最初の印象は…薄っ!でした。
本の厚みが、他の小説と比べて、断然に薄い。
これって、書き下ろしじゃないよね? みたいな。
雑誌などの連載作品を、細切れに文庫にしたのかと思いました。
でも、文の最初には「本書は、当文庫のための書き下ろしです」の文字。
背表紙にも書き下ろしと。
でも【1】とあったので、絶対に続く気満々です。
とりあえず1作品を書き下ろして、人気が出たら連作にする手法ではなく、あらかじめ連作が決まっている時代小説は珍しい。
表紙がイラストなので、時代小説版の青春小説かなと思ったのですが…
なかなか、江戸時代の良いところと、悪いところがちゃんとつまっていました。
【1】は、登場人物の位置関係の説明する流れでしたが、話もちゃんと動いており、説明に終始していないお話になっています。
続きが気になる!というところで終了。
あさのあつこさんの作品を読むのは初めてなのですが、登場人物の内面、気持ちの流れを事細かく描くのは、女性の書き手に多い傾向のように見えます。
燦と伊月の、大人になりきれない心を、半々の割合で描いていました。
序章、のような形で、かつ量も少ないので、これからどうなるかの期待値の評価。
次も読んでみます。
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和風No.6?…違うか。
一巻なので設定説明で終わりました。
伏線たっぷり。
表紙から児童向けかと思い、やけに生々しい描写だな…と思ったら、文春文庫だったんですね。
読者層どこを狙ってるんだろう…?
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時代劇風ファンタジー、と言い切ってしまっていいのかわからないが、ファンタジー。
ただ、ファンタジーならば、作者の作品でなくてもいいかな。と言えてしまう。キャラクターの描写を中心に三人称でうまく描かれていくのだが、だからと言ってわくわくするような展開があるかと言えばそうでもなく、たんたんと世界観が描写されていくのにただただ漫然と読んでしまう。
文章が上手いから苦も無く読み進めれてしまうのだが、作者への期待感から若干辛めの評価となってしまい★3。
ミステリーの評価が甘くファンタジーの評価は辛くなるのはさーせん。そんなことを言いたくなってしまった。
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正直よくある話。
同じあさのさんの「弥勒の月」ともよく似てるし。
なんだけど、好きなんだよね・・・こういう話。
主従関係ものであり、さらに表ではなく影として生きていくことを決めている主人公だなんて、みんな好きでしょ。笑
良くある話なんだけど、読んでて楽しい。
でもちょっと子供っぽいかなって気がしなくもない。
でも、好きなんだよね。
Posted by ブクログ
江戸から遠く離れた田鶴藩。その藩主が襲われた。疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった―。尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?
Posted by ブクログ
あさのさんの作品はかなり読んでるけど、
似てるパターンが多いなと思った。
話の書き方もうまいし、描写も丁寧。
ただちょっと人物描写が長すぎる気もする。
No.6に似てる。弥勒の月や福音の少年なんかにも。
いい作品なんだろうけど、少しマンネリかもしれない。
Posted by ブクログ
山の民、神波の一族の生き残り燦とその双子の兄で田鶴藩家老の嫡男、伊月の物語。わけあって互いの存在を知らず育った二人は田鶴藩主に燦がたった一人で襲いかかったとき、刃を交え対面を果たす。二人が出会ったことで神波の一族と田鶴藩の因縁を伊月も知り、物語は動き出す。一巻はまだまだ序章。人物紹介と物語の背景に終始。
Posted by ブクログ
本書を手に取ったとき、あと100ページあったら良かったのにと、思わずおもってしまうくらいページ数が少なく感じた。
内容もまだ1巻目とあって、主要キャラクターの説明が中心の
序章で終了。
話しの舞台が、次回から江戸に移るので、今後キャラクター達が
どう動き回るのか展開が楽しみです。
また本作を読んでいて一番に思ったのは、どこかNO.6の
お江戸版のような印象を受けたこと。
あさのさんの好みを感じつつ、NO.6を超える作品になることを
期待したいです。
Posted by ブクログ
あぁ、これは面白くなりそうだ、いう予感に溢れた一巻。
序章でありながら、ここまで、ぐいぐいと引き込ませる力があるのは、
さすがにあさの先生。
おっとりした伊月もいいけれど、
やっぱり野性味溢れる燦が魅力的。
この組み合わせはNo.6の紫苑とネズミのようで、
どう変化をつけてくるのかが、今後の楽しみ。
Posted by ブクログ
序章でした。
まだ何も物事が動いていないけれど、どうなるのかなぁって気にはさせてくれます。
というより、短すぎてそれ以上何も言えない…。話全然進んでないし…。アニメにしたら1話分にしかならないよ。
あさのあつこの文庫は何故こんなに薄いの…。No.6もペラペラだし…。
私はダーッと一気に読んでしまいたい派なので、3巻が出るまで2巻を買うのを控えようか思案中。
Posted by ブクログ
江戸時代の話です。
2人の青年を描いています。
長城藩主の圭寿に仕える伊月。
剣の才に秀でた彼は、ある日自分より優れている燦という男に出会う。
彼は自分の双子の弟だと言われ、藩と燦の育った神波の一族の因縁を知る。
舞台は江戸へと移るが、まだまだ謎が隠されていそうです。
Posted by ブクログ
20111116
燦と伊月を結びつける運命の糸。早くも物語の核心に迫る重大な事実が明かされたけれど、これからどうなっていくのかな。続きが気になる。
Posted by ブクログ
分類とすれば伝奇小説でしょうか。
あさのさんは藤沢周平に私淑していて、本格的な時代小説も有りますが、これはむしろあさのさん得意の二人の少年の成長を扱った少年物語的要素の方が強いようです。
少年の姿は生き生きとしていて、置かれた状況も(ありがちと言えなくもないですが)魅力的で、いかにもあさのさんらしく面白い。
久しぶりにあさのさんの文章が読みたくなって買ったのですが、ちょっと失敗だったかなぁ。これは長いシリーズになりそうだし、まだ一巻しか発行されてないんですね。もうちょっと出そろってから手を出すべきだったかな。