あらすじ
少年たちの葛藤と成長を描く、文庫書き下ろしのエンターテインメント時代小説シリーズ第3弾。「圭寿(よしひさ)、死ね」。江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣(こうし)に、闇から男が襲いかかった。同じころ、伊月(いつき)は、藩邸の不穏な動きを探らせていた石崎文吾(ぶんご)の無残な死体を前にしていた。そして燦(さん)は、江戸で「神波(かんば)の一族」を知る人物に出会う。彼らにいったい何が起ころうとしているのか――。静寂を切り裂き、忍び寄る魔の手。大きく物語が動き出す!
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闇が深まる3巻。
登場人物全員がとても丁寧に描かれていて、とても素敵です。
身分とか、そういったものに縛られる伊月と、縛られない燦の対比、それらすべてを変えられる可能性を持った圭寿、彼らに忍び寄る闇。
これ以上はネタバレになるので控えますが…
時代小説特有の固さがなく、すらすら読めると思います。
4巻への期待を込めて星5つ!
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主寿さまと燦が出会って、主寿さまが何やら不思議な御方だということが分かりました。わくわく(笑)しかし、おおらかオーラにやられてるだけのような気もしますけど。三人でいるのが楽しそうだなー。お父さんも亡くなって、なにやら波乱の予感。
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内容(ブックデータベースより)
「圭寿、死ね」。
江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣・圭寿に、闇から男が襲いかかった。
同じころ、圭寿に仕える伊月は、藩邸の不穏な動きを探らせていた石崎文吾の無残な死体を前にしていた。
そして燦は、江戸で「神波の一族」の正体を知る人物に出会う。
いったい何が起ころうとしているんだ――。
江戸を舞台に少年たちが躍動する文庫オリジナルシリーズ第三弾。
令和6年12月7日~9日
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シリーズ第3弾。
話の流れとしては、まだまだ謎に包まれた部分が多いが、前作で疑問だったところが少し解決されて、それと同時に新たな事件が…、といった流れで飽きない。1冊200ページほどという読み切りサイズもテンポよく読めて丁度いい。
まるで、連続ドラマを見ている感じがする作品で、次の展開が待ち遠しくなる。
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【本の内容】
<1>
江戸から遠く離れた田鶴藩。
その藩主が襲われた。
疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。
筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった―。
尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?
少年たちの葛藤と成長を描く著者待望の文庫書き下ろし新シリーズ第一弾。
<2>
江戸での生活がはじまった。
伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。
一方、異能の一族に生まれ育った少年・燦も、祖父の遺言を守り、江戸の棟割長屋に暮らす。
その二人が町で出会った矢先に不吉な知らせが届く。
さらに屋敷でも圭寿の命を狙う動きが―。
少年たちが江戸を奔走する、文庫オリジナルシリーズ第二弾。
<3>
「圭寿、死ね」。
江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣に、闇から男が襲いかかった。
同じころ、伊月は、藩邸の不穏な動きを探らせていた石崎文吾の無残な死体を前にしていた。
そして燦は、江戸で「神波の一族」を知る人物に出会う。
彼らにいったい何が起ころうとしているのか。
少年たちが躍動する文庫オリジナルシリーズ第三弾。
<4>
「闇神波は本気で我らを根絶やしにする気だ」。
刺客、暗殺、陰謀。江戸で男が次々と闇から斬りつけられる中、燦はついに争う者たちの手触りを感じ始める。
一方、伊月は藩の代替わりの準備に追われるが、圭寿の亡き兄が寵愛した美しき個室・静門院が面会を求めてきて…。
少年たちが苦悩する、文庫オリジナルシリーズ第四弾。
<5>
燦、助けてくれ。
頼む、燦。―圭寿の亡き兄が寵愛した側室・静門院の住まう屋敷からの帰り道、刺客に襲われた伊月は、生死の境をさまよい続ける。
正体を現さぬ敵、闇神波への激しい怒りに揺り動かされる燦が静門院のもとを訪ねると、予想外の真実が明らかになり…。
少年たちがもがく、文庫オリジナルシリーズ第五弾。
[ 目次 ]
<1>
<2>
<3>
<4>
<5>
[ POP ]
タカを思うように扱い、超人的な速さで藩主を襲撃した若者燦。
そのたたずまいと技に魅了されつつ、主君と藩を守るために立ち向かう筆頭家老の嫡男伊月。
武芸に秀でた2人の若者の縁と、その宿命にあらがう葛藤。
文庫書き下ろしシリーズ第1弾。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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《本文より》
これで須賀屋が良しというかどうかはまだ、わからん。
手直しせねばならないところをまた、多々、指摘されるであろう。
しかし、それはそれでよいのだ。
剣と同じだ。打たれて打たれて、打たねば強くはなれん。
よい読み本などできぬものだ。
圭寿が深々と、頭を下げる。
一国の城主となるはずの男が、一介の商人に本気で低頭し礼を述べている。
なんとも信じがたい光景だった。
圭寿という男は。
燦は己の手をひらひらと振ってみた。藩邸の庭で、突如、圭寿に手首を握られた時の衝撃がよみがえってくる。
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伊月達の周囲に不穏な空気が流れ始めた。燦と圭寿との関係は急速に接近。
圭寿が只者ではないキャラであるのは1巻から感じていたが、この巻でかえってイマイチよく分からなくなった。天然なの?切れ者なの?
『神波碧空伝』は読み物というよりドキュメンタリーのような気もするのだが。ネタを燦達に頼りすぎ。
Posted by ブクログ
燦シリーズの3巻目。
燦と伊月の距離がだんだん縮まっていくとともに、不穏な影もちらつく感じが、次を期待させる。そして、だんだん伊月の主人である圭寿が良くわからない感じになってきた…。圭寿、何者?
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一日で三冊読破ww
三人の中で付き合うとしたら・・・
と考えてもどのキャラもそれぞれに違うよさがあって悩む!!
ってこんなことで悩んでる私はおバカですwww
Posted by ブクログ
3巻に入ってどんどん話が面白くなってきました。
燦と圭寿も晴れて面識が持てましたね。
ただやっぱりNo.6と人物像がかぶって来る。。
首じゃなくて手首なだけでネタを使い回さなくても…
No.6は好きだから似ていてもいいけど小説家としてはどうなんかなあ。
にしても須賀屋も神波の人だったんですね。
こちらもそれなりに重要な人物になって来るのかな。
あとどうでもいいけど「神波」って「かんば」だったんですね。「かんなみ」って読んでました←
Posted by ブクログ
天然の殿、主人公二人よりも印象を残す巻でした。実は主人公は三人だったのかも。字が大きいこともあるのか、一冊の話のペースが遅くて物足りない・・・!またしても続きが気になるところで終わっちゃいました。
Posted by ブクログ
ようやく前書きが終わったというところか。
田鶴浜藩の藩主の次男圭寿の不可解なところやその圭寿を襲ったのは誰か?さらに「闇神波」の存在があきらかにされ、伊月と燦の兄弟はどう巻き込まれていくのか、謎が深まる巻。
Posted by ブクログ
三人の若者が顔を合わせるこの巻、圭寿の器の大きさがわかる。いい殿様になりそう。
しかし話はまだ始まったばかり。圭寿の周囲には暗雲が立ちこめてきている。
今後三人がそれぞれの立場でどうなっていくのか楽しみ。
『神波碧空伝』、読んでみたい!
Posted by ブクログ
シリーズ第三弾。
登場人物の魅力がページをめくるごとに増していきます。
とくに圭寿、第一弾の頃よりずっとずっといい感じ。
ボリューム少なめなのは相変わらず。
上下巻とかでまとめて一気に読みたいかも。
Posted by ブクログ
「圭寿、死ね」。江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣に、闇から男が襲いかかった。同じころ、伊月は、藩邸の不穏な動きを探らせていた石崎文吾の無残な死体を前にしていた。そして燦は、江戸で「神波の一族」を知る人物に出会う。彼らにいったい何が起ころうとしているのか。
Posted by ブクログ
☆3.5
文庫用書下ろし、3巻。まだ、終わらない。
やっと若が殿になるところ。この若が私には魅力的。
不穏なものの正体もわかってきたような?わからないような?苦笑
新しい、文庫は字が大きい。だから、ちょっとだ。
あと2巻くらい続くかな?
Posted by ブクログ
登場人物達も魅力的で読みやすい作品だとは思うのですが
あまりにも薄くて…!!!
毎回
「ええ!?もう終わり!?」という感じで
多少苛つきます(笑)
Posted by ブクログ
文庫書き下ろし作品で、シリーズ3作目。
田鶴藩主の次男圭寿は戯作者志願だったが、兄の死により世子となって国許から江戸に出た。しかし、英明な君主となりそうな圭寿は命を狙われる。
圭寿の側に仕える家老の息子伊月は、藩命で滅ぼされた神波一族の中で育てられた弟の燦と二人で圭寿を守ろうとする。