あらすじ
少年たちの葛藤と成長を描く、文庫書き下ろしシリーズ第2弾。江戸での生活がはじまった。伊月(いつき)は藩の世継ぎ・圭寿(よしひさ)とともに窮屈な大名屋敷住まい。一方、異能の一族に生まれ育った少年・燦(さん)も、祖父の遺言を守り、江戸の棟割長屋に暮らす。その2人が町で出会った矢先に不吉な知らせが届く。さらに屋敷でも圭寿の命を狙う動きが――。一気読み必至のエンターテインメント時代小説。江戸の世を少年たちが躍動する!
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内容(ブックデータベースより)
江戸での生活がはじまった。
伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。
一方、異能の一族に生まれ育った少年・燦も、
祖父の遺言を守り、江戸の棟割長屋に暮らす。
その二人が町で出会った矢先に不吉な知らせが届く。
さらに屋敷でも圭寿の命を狙う動きが・・・。
少年たちが江戸を奔走する、
文庫オリジナルシリーズ 第二弾!
令和6年11月28日~29日
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シリーズ第2弾の舞台は江戸。
伊月は世継ぎが決まった圭寿とともに江戸の大名屋敷住まい。そんな折、圭寿から頼まれごとをされ、単身江戸の町へ。伊月の知らぬところで、やや不穏な動きが。そして、町からの帰り道に掏摸に出くわし、ひょんなことから燦とも再会する。
屋敷に帰り着いた伊月のもとに、圭寿暗殺の動きがあるとの知らせが。そして、それを知らせた者は闇夜で何者かに斬られ…。時を同じくして伊月の財布をすった子どもが惨殺され、その場に燦も出くわし…。
闇夜で蠢く何らかの陰謀、そして闇夜を切り裂く一閃の光。激動の始まりを告げる第2巻。
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【本の内容】
<1>
江戸から遠く離れた田鶴藩。
その藩主が襲われた。
疾風のように現れた刺客は鷹を操り、剣も達者な謎の少年・燦。
筆頭家老の嫡男・伊月は、その矢面に立たされるが、二人の少年には隠された宿命があった―。
尋常でない能力を持つ「神波の一族」の正体とは?
少年たちの葛藤と成長を描く著者待望の文庫書き下ろし新シリーズ第一弾。
<2>
江戸での生活がはじまった。
伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。
一方、異能の一族に生まれ育った少年・燦も、祖父の遺言を守り、江戸の棟割長屋に暮らす。
その二人が町で出会った矢先に不吉な知らせが届く。
さらに屋敷でも圭寿の命を狙う動きが―。
少年たちが江戸を奔走する、文庫オリジナルシリーズ第二弾。
<3>
「圭寿、死ね」。
江戸の大名屋敷に暮らす田鶴藩の後嗣に、闇から男が襲いかかった。
同じころ、伊月は、藩邸の不穏な動きを探らせていた石崎文吾の無残な死体を前にしていた。
そして燦は、江戸で「神波の一族」を知る人物に出会う。
彼らにいったい何が起ころうとしているのか。
少年たちが躍動する文庫オリジナルシリーズ第三弾。
<4>
「闇神波は本気で我らを根絶やしにする気だ」。
刺客、暗殺、陰謀。江戸で男が次々と闇から斬りつけられる中、燦はついに争う者たちの手触りを感じ始める。
一方、伊月は藩の代替わりの準備に追われるが、圭寿の亡き兄が寵愛した美しき個室・静門院が面会を求めてきて…。
少年たちが苦悩する、文庫オリジナルシリーズ第四弾。
<5>
燦、助けてくれ。
頼む、燦。―圭寿の亡き兄が寵愛した側室・静門院の住まう屋敷からの帰り道、刺客に襲われた伊月は、生死の境をさまよい続ける。
正体を現さぬ敵、闇神波への激しい怒りに揺り動かされる燦が静門院のもとを訪ねると、予想外の真実が明らかになり…。
少年たちがもがく、文庫オリジナルシリーズ第五弾。
[ 目次 ]
<1>
<2>
<3>
<4>
<5>
[ POP ]
タカを思うように扱い、超人的な速さで藩主を襲撃した若者燦。
そのたたずまいと技に魅了されつつ、主君と藩を守るために立ち向かう筆頭家老の嫡男伊月。
武芸に秀でた2人の若者の縁と、その宿命にあらがう葛藤。
文庫書き下ろしシリーズ第1弾。
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
Posted by ブクログ
なんだか気になる終わり方だったので、早く続きが読みたいです。小説自体は、時代小説ですがすんなり読めて、あさのさんらしい文脈や登場人物でした。ですが、普段のあさのさんとは違った、あさのさんの新しい一面を見たような気もします。児童書やら、SFやら、時代小説やら、本当に多才だなぁ。
2巻では、伊月と圭寿が中心的に書かれています。そして、伊月は燦に、燦は伊月に互いに違った生き方に興味を持っているように感じられました。さらにそこに、圭寿の縛られた生き方も見られ、3人の違いがはっきり主張された2巻だと思いました。
これからどうなっていくのやら…
Posted by ブクログ
一巻が燦と伊月が強かった分、二巻は伊月と圭寿が強かったかもです…あさの先生は時代設定を変えても、少年の惹かれるものが描けるの凄いです…続きが気になる
Posted by ブクログ
自最小説を読む楽しみと、少年のもつ青臭さ(言葉が悪いけれどそれしか表現が浮かばなかった・・)が書かれていて、そこが魅力的。続きが楽しみ。
Posted by ブクログ
2か月位間が空いてしまったが、それでもすんなり読めてしまうのは若さゆえの補完力か、はたまたそれを感じさせないほどの作者の筆力か。
伊月と燦のつながりっていうのが今後どう展開されていくのかがとても楽しみだったり。
Posted by ブクログ
絶対の信頼関係で結ばれた圭寿と伊月の主従関係が素敵です。
伊月と田舎の村で小さな道場を開き、好きな戯作を書きながら
つつがない日々を送りたい――…。
そんなささやかな夢を抱きながらも、一国の主としての運命を背負った圭寿と、名家の長子に生まれながら主の影として生きる道を定めた伊月。
二人の行く末が気になるところ。
また、伊月が武士として圭寿に人生を捧げることを心に決めた一方で、生き別れた双子の兄弟である燦が何にも縛られず心のままに生きる姿にどこか心ひかれていく様子も気がかりです。
圭寿、伊月、燦。
三人が出逢ったとき、運命は変わるのでしょうか。
次巻が待ちきれません!
Posted by ブクログ
すっかり登場人物やストーリーを忘れていたが、ちょっと読んで甦った。
相変わらずの心理、情景描写が巧みだ。
あっというまに読めてしまうのは、文庫本のフォントの大きさとページ数の少なさ。
まだまだ一波乱も二波乱もありそうで次巻が楽しみ。
Posted by ブクログ
一巻より面白かった。時代物的な色合いが出てたからかなあ。
圭寿さまの人柄が思ったよりも可愛らしかったのが良かった。主従はこのままでいてほしいけど、なにやら波乱がありそうな予感。
とりあえず、内容を忘れる前に、次巻が出てほしい。
Posted by ブクログ
燦も伊月も、何かしら達人の域なのになんか若さを感じるのが良い。作品全体も黒いようでそこまで闇を感じない。弥勒シリーズの闇があるようでない。
2023.6.5
93
Posted by ブクログ
第二弾
兄と死とともに世継ぎとなり江戸に移った圭寿と伊月、そして後を追って燦も
藩内の不穏な動きを探っていくが、圭寿が襲われる、背後にあるのは闇の一族?
Posted by ブクログ
現身は今に縛られるけれど、心はいとも容易く時を遡っていける。
あさのあつこさんのこういう表現がすごく好きです。
第二弾もページ数が少なめで、サクサク読めます。
ストーリー自体は先が読めそうな感じですが、それでも引き込まれます。
Posted by ブクログ
江戸での生活がはじまった。
伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。
一方、異能の一族に生まれ育った少年・燦も、祖父の遺言を守り、江戸の棟割長屋に暮らす。
その二人が町で出会った矢先に不吉な知らせが届く。
さらに屋敷でも圭寿の命を狙う動きが。
文庫オリジナルシリーズ第二弾!
(背表紙より)
第二巻は、背表紙よりさらに本のあつみが薄かったです…。
時代小説って、ちゃんと読むと早々に終わらず、読み進めるのに結構時間がかかるのですが、
この薄さなので、さくさくと進みます。
事件も、絡み合って発生し、さあどうなる!?
というところで当然、終わっています。
物語の伏線は…詰め込めきれたのでしょうか。
でも、キャラクターが作り込まれていることと、話の流れが良いので、とても初心者向きの時代小説なのですが、
(時代小説のみならず、たまに登場して名前が出たところで、誰だっけ?という事態になることが多々あるので。
今のところ、この小説にはそれがないです。)
それにしても。
一冊の読みごたえがないので、割高感が否めない。
それと、心の内側を描きすぎているところが、どうにも馴染めない感じです。
手法においては、これは好みの問題なので、聞き流していただいて良い部分です。
私も、つまらないのではなく、話は面白いと思えるので、途中でもういいやという感じにはならず、最後まで読みたいと思っています。
Posted by ブクログ
数奇な運命をたどって、圭寿とともに江戸にやってきた伊月。そして祖父の遺言どおり江戸へとやってきていた燦と再び出会う。
そんな二人のぐるりを、黒くて深い闇がじわじわと蝕んでくるかのような不気味さが漂いはじめる。
伊月と同じく、この出来事のワケがわからないし、
登場人物も増えてきて、物語の厚みが出てきて、続きが楽しみだ。
Posted by ブクログ
江戸での生活がはじまった。伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。一方、異能の一族に生まれ育った少年・燦も、祖父の遺言を守り、江戸の棟割長屋に暮らす。その二人が町で出会った矢先に不吉な知らせが届く。さらに屋敷でも圭寿の命を狙う動きが―。
Posted by ブクログ
筆頭家老を父に持つ伊月。田鶴藩主の次男であった圭寿に仕えていたが、兄の死により世嗣となり、江戸で時期藩主として将軍への拝謁や幕臣たちへの挨拶をこなし、江戸の藩邸で暮らしている。世嗣として生きる決意をした主を懸命に護ろうと誓う伊月。まだまだ、物語の途中、今後の話の展開が楽しみです
Posted by ブクログ
《本文より》
どのような記録も藩の記したものである限り、領民の生の声は残されてはいないだろう。
しかし、そうゆう声をすすがとしなければ、藩の将来はいずれ立ち行かなくなる。
伊月は膝の上でこぶしを握る、
何というおんだろう。
既に向後を見据えておられる。
それなのに、おれときたら、小賢しい諌言などしたり顔で口にした・・・
恥ずかしい。
Posted by ブクログ
伊月が仕える田鶴藩主の次男圭寿が兄の急死により嗣子となり二人は田鶴を離れ江戸に移った。また燦も神波の一族の長だった祖父の遺言に従って江戸に上り、戯作者となる夢を抱いていた圭寿の使いで版元へ赴いた伊月と再会する。燦と伊月の生まれた年に起きた田鶴藩との争いから逃れた神波の一族の者の不気味な動き、圭寿へと伸びる怪しい影、伊月と燦の父親である田鶴藩筆頭家老の暗躍。序章の域を脱したとは言いにくいが徐々に面白くなってきた。特に気になるのは圭寿さまの特殊能力。異能の者と言われる神波の者たちは基本的に訓練や知識の上にある能力を有しているように思うが圭寿さまの能力はそれとはまた違いそうで、この先が楽しみだ。
Posted by ブクログ
江戸での生活がはじまった。伊月は藩の世継ぎ・圭寿とともに窮屈な大名屋敷住まい。一方、異能の一族に生まれ育った少年・燦も、祖父の遺言を守り、江戸の棟割長屋に暮らす。その二人が町で出会った矢先に不吉な知らせが届く。さらに屋敷でも圭寿の命を狙う動きが―。少年たちが江戸を奔走する、文庫オリジナルシリーズ第二弾(「BOOK」データベースより)
あ~、だんだん話も盛り上がって、面白くなってきた~。
と思ったらあっという間に読み終わってしまった・・・。
やっぱりいくらなんでもこの薄さはないよ!
しかもこの字の大きさなら、この3倍の量で出版して欲しい!
これでまた続きを待たないといけないと思ったら・・・。
うぅ悲しい。
間が空くと、話の細かいところ忘れちゃうし、もうちょい早い間隔で出してほしいです~。
Posted by ブクログ
なにげに伊月の主である圭寿様と、燦の相棒――親友というべきか?――の八神が好きだ^^
主人公たちの若さを一人称視点によって読み、
その相棒の存在によって世界観を客観視して読むことができる。
キャラクター設定と配置の妙があさのあつこの真骨頂かなと思う。
Posted by ブクログ
圭寿が意外としたたかで、有能な主君ぶりを披露している。
神波碧空伝と物語がリンクしたりするのだろうか。
まだ燦も伊月も流されるままで、
自発的な行動は少ないけれど、
身辺では血生臭く歯車は動き出しているよう。
次巻には何か大きなことが起きそうな予感。