あさのあつこのレビュー一覧

  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #9
    小学生の時に出会い、それから今まで大好きな本です。
    紫苑とネズミの関係性に魅力を感じます。2人の関係は友人とも家族とも恋人とも言えないですし、むしろそれら全てを含んでるような気もします。
  • 神無島のウラ
    悲しいニュースが無くならないけど、子供たちは必死で生きている。大人は、大人であることに対し、気持ちがいっぱいになって、どうすることもできず、責任を放棄してしまう。そのほうが楽だから。
    でも、後悔に苛まれ、前へ進めない。
    最後に前へ進むことを決めた、大人と子供に幸あることを祈ります
  • たまゆら(新潮文庫)
    2013年刊同名単行本の文庫化。島清恋愛文学賞受賞作。

    陽介を探しに花粧山に登ろうとする真帆子は、雪の中、車道がなくなる山裾の一軒家にたどり着く。陽介は幼馴染みで、好きだったのに遠ざかって別の高校に通っていたが、1年前の雪の日に父親を刺し殺して行方不明になっていて、花粧山に行きたいと書いていたこと...続きを読む
  • ねらわれた街 テレパシー少女「蘭」事件ノート
    小学生の時によく読んでいたので懐かしくなって再度買ってみました。
    あの時もワクワクして呼んでいましたが、大きくなって読んでも面白く素晴らしい作品だと思います。
    ただ全巻買ったのですが今4巻目まで読み進めたところ1-3巻の絵が抜けていました。電子書籍だと絵が無くなるのかと思っていたら4巻目では絵が出て...続きを読む
  • ガールズ・ブルー
    眩しくて脆くてあったかい。心の真ん中に大切に大切にしまって、時々不意に開けたときに涙が出てしまうような、二度と戻れないあの頃の記憶。人生のお守りにしたい1冊。
  • 野火、奔(はし)る
    弥勒シリーズも12作目となりこの物語が何処に辿り着くのか目が離せない。清之介と信次郎の会話は相変わらず刀で切り合っているように心を抉る。2人の間に岡っ引きの伊佐治が加わり3人の男達のバランスが何とも絶妙だ。こんな人間関係を作り上げた作者のあさのあつこって凄い。
    今回は、おこまちゃんの名前は出るけれど...続きを読む
  • 野火、奔(はし)る
    おっとぉ、こりゃまたダークな閉じ方じゃないの。なにせ此度の信次郎ときたらやたらよく喋る。でもって、いつもは安楽椅子に腰を据えているとまでは言わないが、なぜか足を使う。単身で八代屋に乗り込みおちやを救う?平塚の方は引き受ける?どういう了見だろうかと訝しんではいたのだ。この男、最後は清之介といかなる決着...続きを読む
  • 野火、奔(はし)る
    数ある弥勒シリーズの中でもサスペンスに富んでいる。木暮信次郎の魅力がぐんと増した。先を先をと読み進めたくなった。あさのあつこさん、まだまだ続けてくださいね。
  • 夜叉桜
    弥勒シリーズ第二弾。信次郎は正義感あふれた同心……とは真逆で、常に血に飢えて歪なものを嗅ぎ分ける。主人公は信次郎なのか、あるいは遠野屋か、それとも二人の間に絶妙に入ってくる岡っ引・伊佐治か……3人まとめて主役のような感じで、とても面白いです。女流作家の歴史物が少ないので、長く書き続けてほしい。
  • 彼女が知らない隣人たち
    初出 2020年7月〜21年8月「しんぶん赤旗日曜版」

    コロナ禍での在留外国人を取り巻く問題を、ふつうのパート労働の主婦の視点で捉え、周りにいる差別され攻撃される人、支援する人、差別・攻撃する人、それを肯定的に傍観する人も登場し、自身が抱える生い立ち、家族間のわだかまりなどもあって、けっこうハラハ...続きを読む
  • 野火、奔(はし)る
    「弥勒」シリーズ第12弾。

    前巻からの展開で、読み始めは記憶を呼び起こしながら。
    相変わらず信次郎の闇を見透かす力が冴える。
    遠野屋に降りかかった難儀も落ち着いたかに見えたが、ラストの展開に次が気になる。
    次巻が待ち遠しい。
  • 野火、奔(はし)る
    12作目の「弥勒」シリーズ、登場人物もさらに増え、益々読み応えがあった。頭の中には、もう私なりの解釈をしたキャラクターが出来上がっていて、読書ではなくお芝居を見ているよう。
    これって、時代劇として、ドラマになったら面白いはず。(最近は、ほとんど時代劇はないけれど。)
    いつかそうなることを妄想しながら...続きを読む
  • 野火、奔(はし)る
    遠野屋清之介、同心木暮信次郎、岡っ引きの伊佐治の三人が織りなす連続時代小説。
    発売の都度、つい買ってしまう「弥勒」シリーズも、はや第12巻に。
    今回は、遠野屋の嵯波からの紅を運んだ船が行方不明に、さらに八代屋のおじょうさんで今は遠野屋の奉公人のおちやが強引に八代屋に連れて行かれそうに。
    一方、路地に...続きを読む
  • 地に巣くう
    静かに静かに敵を追い込んでいく。信次郎の凄みが発揮された6巻。清之助も伊佐治も自分の中に巣食う闇に向き合う。しかし信次郎はそれを凌駕する牙を隠し持つ。
    このシリーズの最高傑作かもしれない。これからの3人の男たちの生き様から目が離せない。
  • 雲の果(はたて)
    本シリーズで、純粋にミステリーとして楽しんだ感覚が大きかったように思う。これまでは信次郎の毒の強さにひりひりとしながら読んでいた。彼の毒がどのように周囲の人にまわっていくのか、浸潤という言葉が似合うような、毒の回り方にひりひりとしながら読んできたが、今作では、彼の毒も八方に撒き散らされたわけでもない...続きを読む
  • グラウンドの空
    野球全く詳しくないのですが
    楽しく読めました。
    透哉につらい過去があったけれど
    みんなで楽しくワクワクする野球が
    できてよかったと思いました。
  • おもみいたします
    人は愚かで、恐ろしい。この本から、人間の暗い部分が絶妙な語り口、物語から伝わってきた。著者は良い面も、悪い面も、よく人間を観察してるのだなと思った。
  • ガールズ・ブルー
    学生の頃、図書室で見つけて読んだ本です。
    マイナス思考な私にとって、とても明るく、前向きな気持ちになれる作品でした。
    主人公が楽しそうにしていると、自分もなんだか楽しくなってくる。
    穏やかな気持ちで読み終わる事ができた作品です。

  • 鬼を待つ
    なぜこのシリーズが「弥勒」しりーずなのかということを確認した一冊。
    もう一度、あの時点を振り返ることで新しい展開へと進む一冊になるのだろうか。多分、大団円に向かうきっかけとなる一冊なのだろうと思うが、ここで一区切りという感じはしない。信次郎・伊佐治・清之介の関係性が新たに進んだようで、さらに強固に確...続きを読む
  • ラスト・イニング
    読めてよかった。
    あの試合の決着を書いて良いのかと疑問に思いもしたが、決着を読めてよかった。
    なるほどの展開で。
    「次は無いですよ」
    かっこいいなー。

    やっぱ豪かわっちゃったな。
    巧もだけど。
    ラストシーンも良かった。

    瑞垣も丸くなったなー。
    監督も
    感想こればっかや笑