【感想・ネタバレ】舞風のごとくのレビュー

あらすじ

理想と現実のはざまで青年は成長する――好評シリーズ第三弾!
少年剣士たちの友情と成長を描く青春時代小説シリーズ。

小舞六万石が大火に見舞われた。山河豊かで災害も少ない土地で、城下の半分に迫る町が焼け落ちたことで、人々は混乱に陥る。

筆頭家老の後嗣である樫井透馬は、執政会議で一刻も早く救済策を講じることを主張するが、前例主義に凝り固まった藩の上層部は有効な策を講じることができない。
苛立ちが募る透馬は、少年の頃から剣を通じて身分を超えた友情をはぐくみ、今は側近として取り立てている新里正近、山坂半四郎と共に人々の救済に乗り出す。

一方で透馬たちが独自に動くうち、この大火事がただの失火ではないのではないか、という疑いが芽生える。
さらに藩政の主導権を巡る政争も巻き起こり……。

『火群のごとく』『飛雲のごとく』に続く第三弾にして、感動の完結篇!

文庫解説・細谷正充

※この電子書籍は2021年10月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。

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Posted by ブクログ

相変わらずの3人の剣士たちの会話が面白い。七尾の姪の千代が重要な立場で出てきて意外だった。正近はいつの間にか『弥生』という娘と結婚しそして別れていた。初めての子が流れ、正近が別の女性に心を奪われている事に気づき心を病んでいたのだ。小舞は大火災に見舞われ多くの死人や怪我人が出た。透馬たち3人は被害状況を把握する為に自ら町中を駆け廻る。果たしてこの火災には黒幕の気配が。真犯人、ちょっと驚かされました。まさか、そこに行き着くとは。

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2024年07月31日

Posted by ブクログ

災害時の悲惨さ、政の良し悪し、人々の思い、これをまんべんなく経ての真犯人。遣り切れないです。だからこそかもしれませんが、友情が眩し過ぎます。どんな立場、関係になっても、相手を信じる力と敬う心が溢れていて、尊くて苦しい(笑)。大人になったからこそ、しがらみ中で生きて行かなくてはならないのに、それでも、思う通りに進めていく力を、これからも蓄えていくだろう、力強い感じがいいです。

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2023年08月07日

Posted by ブクログ

この3人の会話は、痛快というか、読んでいて気持ちが良い。物語の内容は、結構深刻だけど、3人のやり取りがトリオ漫才みたいで、なんかホッとする。

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2023年06月20日

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