あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本シリーズで、純粋にミステリーとして楽しんだ感覚が大きかったように思う。これまでは信次郎の毒の強さにひりひりとしながら読んでいた。彼の毒がどのように周囲の人にまわっていくのか、浸潤という言葉が似合うような、毒の回り方にひりひりとしながら読んできたが、今作では、彼の毒も八方に撒き散らされたわけでもないように思った。読者として不快に思うことがなかった。怪しいと思われる登場人物に焦点化した毒、これまでと少し違うような。そのせいか、清之介が謎に向かって積極的に動いたようにも思う。まぁ、番頭の死が絡んでいるのだから、店の主として関わらざるを得ないのかもしれないが、それでも、これまでになく事件への関わりが
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Posted by ブクログ
なぜこのシリーズが「弥勒」しりーずなのかということを確認した一冊。
もう一度、あの時点を振り返ることで新しい展開へと進む一冊になるのだろうか。多分、大団円に向かうきっかけとなる一冊なのだろうと思うが、ここで一区切りという感じはしない。信次郎・伊佐治・清之介の関係性が新たに進んだようで、さらに強固に確定されたようでもあり、この後の3人の揺らめきを次回作に大いに期待している。
カバーの紅花が印象的だ。
そして、今回の展開が実に見事であった。
これ以上展開のしようがないのではないかと思えそうな市井の事件、伊佐治のひっかかり、信次郎の追い込み。
結びつきそうにもないものが、何の不自然も違和感もなく濃密 -
Posted by ブクログ
六巻を前にして、
読みたい、ああでも読みたくない、
読みたい、やだ終わっちゃう、別れたくない、
こんなに夢中になったシリーズは
初めて?久しぶり?
巧と豪が大好きすぎて。
最終巻なんて切なすぎる。
なんとかして続編書いてほしい。
巧がまたまた丸くなっていた。
豪に気持ちを伝えなきゃと頑張るシーン、
木登りのシーン、好きだ。
海音寺の、バッテリー陽動というか
豪に打たせようとする、あのシーン、
巧が恐れるというのも、あれも良かった。
こんな心情を描けるというのもすごいよね。
やっぱり、青春っていいなぁ。
夢中になれるものがあるって、いいなぁ。
私には何もなかったから、本当に憧れる
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Posted by ブクログ
アラフォーの雑誌記者・明海和は、独自に子ども狩と人身売買の取材を続けていた。
カササギと名乗る人物と会う約束の日に手の甲に刻まれた刺青が目印だと告げられていたが、その男が産業廃棄物の集積場で死体となって発見された情報をデスク・肥川が告げる。
司法解剖の結果、胃の中からカプセルに入った紙片が見つかり、明海和の名前とラダンの壺の走り書きが…。
警察が来る前に待ち合わせ場所に行く明海和。
そこで会った男に取材を続けると殺されることになると警告され…。
次第に明かされてくる両親の事故死の原因。
父親が何を追いかけていたのか?
なぜ新聞社を退職したのか?
母は何に怯えていたのか?
両親と同乗していた姉 -
Posted by ブクログ
ネタバレずっと前から気になっていた本。
いつか息子に読ませたいだろうなと
その前に自分が読んでおかなきゃなと
読んでみた。
児童文学という扱いになるのだろうし
平易で読みやすく
主人公の一人称視点ではなく
三人称視点でそれぞれの登場人物の心情まで描かれているから
私には逆に読みにくいけど
小中学生にはきっと読みやすいんだろうなと思った。
小学校卒業後の春休みという、
たったそれだけの期間の物語。
今後の話も読みたくてたまらなくなる。
ときどき目頭が熱く、胸がつまる。
いいなぁ青春だなぁ。
親には一番に自分のこと分かってほしいよなぁ
くどくど言われてうっとおしいよなぁ
弟に辛く当たってしまっ