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Posted by ブクログ
走ることが好きな人なら、長距離や中距離が好きな人なら、学生時代に部活していた人なら
きっとこの独特な感じ、すとんと胸の中に落ちると思います。
学生時代、1500.800をしていた私は、記録会の雰囲気など、自分に重ねながらあっという間に読みあえました・・・
メンタルな部分は非常に大きく、左右することがある・・・
それが、学校だけじゃなく、家族だって・・・
それが、時として一番走ることが好きな人をそのことから遠ざけてしまうことだってある・・
何が大事で何がいらないかなんてわかんない・・
記録会の1日を切り取ったこの小説は、すごく奥行きが深く、碧季(アオイ)の心情描写、そして
担任の思惑、マネージャーの苦悩と苦闘
点呼の呼ばれるその瞬間の独特の世界観
新幹線で帰る片道で読み合わり、すぐに走りたくなってしまった1冊・・
走るって簡単なようだけど奥が深い
その思いがぎっしり詰まった1冊
逃げる相手を追う、その距離が縮まろうが離れようが・・・
Posted by ブクログ
読みながら、前作を思い出しました。
あさのさんのスポーツ物は、競技そのものももちろんのこと、選手の家族、友達との関係も深く入っていくので面白いです。
今回は、前作でボロボロになってしまった碧李の復活へ向けての前哨戦です。
誰よりも早く競技場に入り、トラックを見ながら、前回の屈辱的なレースを思い出し、その恐怖と戦っています。
そこへ、他校のランナー・三堂貢が話しかけてくるのですが…!
スタートと同時に飛び出した三堂貢を追って、碧李も走ります
そして、走れなくなった碧李を見守って来た友達、監督、家族もそれぞれの想いが交錯し、じわーっと心に沁みてきます。
これからの貢との関係も面白くなりそうです。
Posted by ブクログ
いろいろなものを背負い、走ることを恐れていた少年、加納碧李の復帰戦を描いた物語。
あさのさんの作品でいつも感じるのが、登場人物の心の機微が、その人の身体感覚や周りの風景と融解している感じ、つまりその人の気持ちを体の一部の感覚や見える景色で妙に言い表している感じがものすごくうまいということだ。
きっと心理描写と一言で言えることなのだろうけど、その変化が物語の中できれいにうねっていて、そのうねりがキャラクタリスティックでいいのだと思う。
本作でも、主人公の走るまでの緊張感やもどかしさ、走り出してからの背負い込んだものがはがれていく様子、ゴール後の冷静と感覚的なものの入り混じった様子が見事に描かれている。
そしてそれを見守る周りの人々についてもうねりをもった魅力的なさまで描かれている。
次回作も早く読みたい。
三浦しをんさんの解説も、素直にあさのさんの作品好きなんだなって感じてよかった。
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