あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
初出2022〜24年の「読楽」
盲目の揉み治療師のお梅は、(異世界から転生してきたチート治癒師かと思うほどの指の術で)体と心をほぐすことができ、寝たきりの老女を歩けるようにしたという評判をとって何か月先まで予約が埋まっているが、武家から「30分でいいから手を使えるようにしてほしい」という強引な依頼を受けて連れて行かれる。
その家では17歳の当主が遊女と心中未遂を起こしたとして切腹を命じられたが、痛みで体が動かず切腹できなくなっていた。お梅は、人からは犬に見える十丸と、鼠に見える先生と念話ができるので(異世界からのチート霊獣?)、その協力を得て証拠物件を手に入れ、心中未遂は遊女屋の仕組んだ -
Posted by ブクログ
ネタバレミュージカルがきっかけで再読したシリーズが読み終わりました。
来月には続編も出るということで、待ちきれません。
ネズミの戦いは終わり、紫苑の戦いが始まる。
ネズミは去り、紫苑は留まる。
対照的な2人が一緒にいる物語でしたが、その2人の未来はやはり対照的なのですね。
No.6そのものは今の人類も向かう可能性がある未来だと思っています。
徹底した管理社会というのは理想を追い求めた先にあるものなのでしょう。
理想を追い求めるが故に人を忘れ、人を管理することを追い求める。
現実の未来にもありそうな話だと思っています。
それを止めるにはどうすれば良いか、そう作者に問われている気がします。
初めて読ん -
Posted by ブクログ
ネタバレ紫苑とネズミの変化が大きく分かる。
大切なものを見つけて少し弱くなったネズミと、同じく大切なものを見つけて冷酷さが現れる紫苑。
紫苑にそのままできて欲しいネズミの気持ちが痛いほど分かります。
ネズミは紫苑に対し、「お前自体がNo.6だ」と物語の序盤に告げましたが、No.6とは全く違う紫苑に信じて縋っているのでしょう。
その紫苑が徐々にNo.6と、ネズミの敵と、同質のものになっていく。
自分が唯一信じたものが、信じられない憎むべき敵となっていく姿をどうすることもなく近くで見つめ続けなければならない。
おそらく、これほどネズミにとってこれほど怖いことはないのではないでしょうか。
物語の序盤、紫苑