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Posted by ブクログ 2022年10月18日
あさのあつこ氏のSF小説『NO.6』第三巻。ネズミを使って近くて遠い未来都市に住んでいる母親と連絡を取り始める紫苑。そのカ 彼を理解できない謎の少年『ネズミ』との共同生活がスリリングに動き出す。クライマックスでは紫苑に恋焦がれる少女沙布が治安局に攫われる。かなり面白くなってきました。
Posted by ブクログ 2021年05月08日
紫苑の真っ直ぐな意思、感情に影響されてか、ネズミもイヌカシも力河も感情に変化が見られる巻。どこがどう変化してきたとか上手く説明出来ないが、読んでいるとその変化が感じられると思う。そして沙布がどうなってしまったのか心配である。これからどう物語が展開していくか、気になるところである。
Posted by ブクログ 2020年12月03日
いろんな登場人物の視点で書かれており、大きな物語の動きはないけれど
これからの物語の伏線になるのかな?という印象。
紫苑はおやすみのキスと言い、ネズミは紫苑を嘘つきと言った。
あれはおやすみのキスなんかじゃない、さよならのキスだった。
友達でも家族でも恋人でもない、この二人だけの関係性がたまらなく...続きを読む好きです。
Posted by ブクログ 2017年05月15日
ネズミ、イヌカシ、力河、イヌに子ネズミと、なんにでも愛される紫苑だなぁ~。
この巻で強制施設に乗り込むんだと思っていたので、次巻持越しに、ちょびっとビックリ感はありますが、イヌカシの登場が多かったので満足!!
Posted by ブクログ 2013年11月29日
世界観が固まり、キャラひとりひとりの特徴もでてきて、さあここから物語が大きく動くぞ…!という予感を与える巻。
NO.6で一体何が起ころうとしているのか、黒幕は一体なんなのか、どきどきしながら読み進めています。またいいところで終わるんだなこれが…!
そして、紫苑くんとネズミさんの絆がまた一段と固くなり...続きを読むました。
お互いにいい影響を与えていて、こうゆうパートナーを見てるととても幸せな気持ちになります。
ネズミさんの心を震わせるのは紫苑くんだけなんですね。素敵です。
彼らには幸せになって欲しいです…
Posted by ブクログ 2013年05月05日
「児童書……?」と驚くくらい、紫苑とネズミの〇〇シーンに赤面。
思えば、私をこちらの世界に引きずり込んだ作品の一つでもありました。
読み返すと、紫苑の母の強さが印象的でした。紫苑が強いのは、彼女の子供だからなんでしょう。
Posted by ブクログ 2012年09月25日
再読。
どんなに思ってても言葉じゃ伝えきれなくて、最後に勇気を出して紫苑は別れのキスをしたんだろうな。
紫苑の決意がちょっぴり切なくて、ネズミの怒りに胸が痛かった。
多分、思ってる以上に相手に依存してるんだろう。
もう後戻りは出来ないとこまで。
このふたりの関係ってなんだろう。
友達?親友?家族?そ...続きを読むれとも戦友?
でも紫苑のネズミに対するそれは、限りなく恋に近いような気もする。
恋愛には繋がらない淡い恋心みたいな。
血なまぐさい殺伐とした環境にいる彼等に、時折漂う空気がそんな感じ。それゆえそんなふたりが引き立って見える。
Posted by ブクログ 2011年11月05日
ネズミが本気で紫苑のことを考えていて1巻のころとはまた違う印象になりました。
衝撃的なシーンもありましたが、これから話が進んでいくという感じで続きが気になります。
Posted by ブクログ 2024年04月08日
紫苑が都市に住んでいた頃の、唯一の友だちと言っていい沙布が治安局に連行された。
それを目撃していた火藍は、メモをネズミに託すが、それが息子を窮地に追いやることになるのではと思うとじっとしてはいられなくなる。
しかしNO.6は、監視社会であり、密告社会でもあるのだ。
それを教えてくれた楊眠(ようみん...続きを読む)は、味方なのだろうか。
そして、油断をすると足を掬われるような社会が、平和で安全だと言えるのか、と火藍は考えるのだった。
沙布のことを知らせると、絶対に紫苑は後先も考えずに救出に飛びだしていくはずだと思うと、ネズミはそれを紫苑に知らせることもできず、とりあえず沙布が連れ去られたという矯正施設についての情報を集め始める。
一方紫苑は、古着屋で沙布のコートを見つけ、沙布に何かあったのではと思い、ひとりNO.6に潜入しようと家を出る。
そんな紫苑の前に現れたのが、ネズミ、イヌカシ、力河だった。
彼らはまず沙布に関係しそうな情報を集め、作戦を立ててから行動に出ることを決めた。
ところまで。
この巻で救出まで行っちゃうかと思っていたから、話の進みの遅さにちょっとがっかり。
でも作者によると、その先の彼らの行動を考えると、誰かの血が流される可能性が高い。
そのとき、彼らの若い魂の内が急激な変容を遂げざるを得ないとき、作者はその事実をどう受け止め、どう書くかを考えながらのこの巻の執筆だったらしい。
作者がそこまで考え、彼らに寄り添うように書いたその先のストーリーを楽しみに待つことにする。
Posted by ブクログ 2023年10月12日
理想郷とその闇を描いた作品で
舞台はSFながら
今現代のさまざまな課題が取り上げられた作品でした。
児童小説?になるのかな、文体も凝ったものでなくてとても読みやすくまた面白かった。
紫苑とネズミ、他登場人物も魅力あるキャラクターなので全9巻、最後まで読みたいと思います。
Posted by ブクログ 2023年03月01日
2019/01/07 再読。
2023/02/27-28日。再再読。
・3巻好きだな~。ネズミと紫苑がこう、精神的に対等になろうとした第一歩。好き。
。ネズミとイヌカシの関係も良い。というかこのふたりの会話や駆け引き見てると、いかにネズミが紫苑の前でぐだぐだ(?)かがわかるな。イヌカシも言って...続きを読むたけど。
・だから、おまえは自分で思ってるほど強くはない、ただのひとりの人間なんだと実践をもって教えたイヌカシはすごいな。犬のために自分のためにももちろんあると思うけど、ネズミのことをアッサリ死んじゃったらだめな人だと思ってくれてる。
・楊眠ってこの辺から出てきたっけね! 思ったより早いなと感じたけどこんなもんか。
・楊眠みたいな思想を持っている人がよく今まで無事に過ごしてるなと思ってたけど、さすがに思考の内部までは探れないもんな。楊眠サイドはたしかアニメで大胆にカットされてたから、どんなんだったか読むの楽しみ。
・紫苑、よく爆発するなー。NO.6にいるときはこんなに感情を揺さぶられるできごとが起こらなかったっていうことかもしれないけど、元々かなり感情的になりやすい性質なんだろうね。
・この期に及んで沙布のことを「恋慕とは異質の」「家族のように、親友のように、愛している」と評したのは、なんというか、紫苑だね…… となった。どうしても恋慕にはならないんだな。
・じゃあ(?)ネズミに対してのおやすみのキスはなんなのよ。「きみに出逢えてよかった」はわかる。キスはわからない。これ私が愚かなオタクだから、ウッホホーイ、となってしまうけど、なんでキスした?? こりゃ紫苑さんあんたファーストキスでしょうが(誰?)。
・あとそれで泣くネズミもなんなのよ。わからないよ私には。紫苑に嘘をつかれたこと、自分を巻き込まんとしてひとりで行くことを決めたこと、そして優しいキスがもう二度と会わないと決意したお別れのキスだったこと、いろいろ綯い交ぜになった涙だったのかな~。
・殴り合って(殴り合ってというほどでもないか)仲直りするところもTHE 青春って感じですごく良いよ! メロスかい! あとほんとにネズミは紫苑に対して甘いな。一発殴って一発蹴って、足を払っておしまいだもんな。
・それで力河はともかくイヌカシも紫苑に相当弱いのよ。なんだろうな、紫苑ってそういう人に好かれやすい魅力みたいのを持ってる人なのかな…… NO.6育ちの純粋培養エリートっていう異質さもあるだろうが、性質の為せる技だな、と感じるところも多くある。
・あとコンクかわいい。ニッコリ。間違いなく今巻の癒やし担当だった。
Posted by ブクログ 2016年01月19日
とても読みやすい。内容は何に分類されるのかわからないけど、ネズミや紫苑の心の葛藤がよく描かれている。とりあえずはやく助けに行ってほしいのだけれど…
舞台は未来都市と外部の地区だけど、地球の縮図のようだ。富裕層の残飯を貧困層が売買したり、食したりする。同じ人間なのに…ありえないことが現実には起きてい...続きを読むる。富裕層(先進国)が想像できないような世界が貧困層(発展途上国)には広がっている。富裕層が汚いところや悲惨なところを排除し、見て見ぬ振りを続けた結果が今の世界情勢ということを感じずにはいられない。
今の段階ではネズミが貧困層代表、紫苑が富裕層代表として話が展開している。二人の間には3巻までで既にお互いに情が芽生えている。1対1で話し合ったり、知り合ったりするとうまく行くことも、地域と地域、国と国になるとうまく行かないことが多すぎるのは何故だろう。我々は誰のための世界を作ろうとしているのだろう。
Posted by ブクログ 2016年01月11日
No.6の3作目。今回は大きな動きはなく、矯正施設への潜入への準備段階というか、動機づけの巻だった。だいぶキャラクターの輪郭がしっかりしてきて安心して読める内容になっている。続きも気になる。
Posted by ブクログ 2013年05月30日
紫苑に母のメモを渡すかどうか悩み続けるネズミ。今までの教訓を捨てるか命取りになる事をちゃんと考えさせる紫苑は偉大です。あっさりと後悔していないと言ってのける紫苑がイケメンです。仲間を引き連れて準備が着々と進んでいくけれど果たしてこれで助けられるのかはらはらします。
Posted by ブクログ 2012年09月29日
一緒にいる時間で、我知らず変化していくこと、意識して吸収していくこと。
何もできないと諦めることを、傲慢と語っていたところはすごいなと思った。
#3は人物を結びつけるところまでで、やっと次巻から話が大きく動くのかな?
Posted by ブクログ 2012年09月16日
#3は強制施設へ乗り込むための準備巻?
紫苑の人柄がネズミだけでなく、イヌカシや力河にも変化を与える。
(紫苑にはもう少し賢くなってほしいけど、そうなると魅力が減るのかな。)
No.6内でも少しずつ変化が起き始め、物語が動き出した。
いつもいつも続きが気になる終わり方で早く読み進めたくなる。
彼らの...続きを読む台詞が、作者のあとがきが、とても考えさせられる。
ネズミと紫苑の関係が少し怪しいから、もう少しノーマルに描いて欲しかったな。なんて思ってしまう。
Posted by ブクログ 2011年10月21日
とにかく衝撃的だったのは、まさかのキスシーンwww
おやすみのキス?
お別れのキス?
いやいや。
紫苑の行動の意味なんて考えてらんなかったわ/(^O^)\
毎回思うが、彼の感情表現には読んでるこっちが恥ずかしくなるよ、うん。(笑)(笑)
そして、ついに次巻から強制施設潜入ですね。
うわぁ...続きを読むードキドキする(;´Д`)
今、どんな状態なのかよく分かんないけど沙布が助かりますように。。。
あと、あの蜂。
なんか暴走し始めてない?←←
なんの実験か知らんが、急激に老いて死ぬのは怖い。
Posted by ブクログ 2012年05月15日
★3.5
この巻はネズミが心では紫苑を受け入れているけど、理性が邪魔して悩む。
誰かを背負って生きていくことの辛さ、苦しみを知りながら、4年前に紫苑に助けられた時の奇跡のような瞬間が心の中に深く残っている。
佐布が連れ去られ、紫苑とネズミはどんな選択をするのか。
Posted by ブクログ 2012年03月11日
紫苑の母からの伝言で
沙布が連行されたと知ったネズミ。
紫苑に知らせないで沙布のことは見捨てるつもりか~っ?
と思ったら自分が動く!
いいですねえ、
ネズミのこんな優しいとこが好き。
Posted by ブクログ 2011年11月15日
ちょっとちょっと。この薄さなら一冊にまとめても良いんじゃないの?
……と思う中盤。
まさか、この巻でちっとも動きがないとは。。。
気になる部分はあるけれども。うーむ。こんな細かく話が切るのは読者をあえてじらしているのか~?
Posted by ブクログ 2011年10月06日
「沙布が連行された。」
NO.6で紫苑を待つ母の火藍から届いた手紙はネズミが手に取り、危険を感じ取った。
紫苑に見せたなら、すぐにでも助けにいく。そして死ぬ。ネズミは紫苑に見せない事にする。
紫苑の親友(紫苑にとっては。)の沙布が捕まってからの話。
沙布はNo.6の「不足がない」事に疑念を抱き、...続きを読む都市から追われる身になった紫苑を追うことにした。
都市は疑問を持つ事さえ許さない。当然、監視していた者に連行されてしまう。
言論、思想、夢物語さえ認めない都市。
だが誰も疑わない。疑う行為なんてしたことが無いのでしょう。
報道、教育、政治。これらも鵜呑みにしてはならない。あなたの耳に入るまでに何百人もの人間を介している。
伝言ゲームの最後尾なのだ。
Posted by ブクログ 2011年09月01日
「『NO.6』という物語を武器に、わたしは、わたしを取り巻く現実とわたし自身に挑んでいきたいと切望しています。勝算は高くないけれど、負けっぱなしではないと……信じながら。」
「これをこうしたい」って、強い意志が、生き方になり、物語になるんだよなぁ。ぼんやりさんの自分には、強い意志がないから、意見も...続きを読む霞のように扱われるんだろう。(そもそも、自分の意見を、自分が大事に思ってない…)
紫苑とネズミの、意志のチカラに魅了されてきました。さてさて、続きへ…