あらすじ
矯正施設に侵入し、ついに沙布との再会を果たした紫苑とネズミ。邂逅の喜びもつかの間、沙布の身に起きた異変に愕然とする。施設の心臓部に仕掛けた爆弾は大爆発を起こしたが、燃え上がる炎は二人の逃走を阻み、ネズミは深い傷を負った。無事に脱出することはできるのか。そして混迷を極めるNO.6の未来は――。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
生とはなにか、死とはなにか、を問う巻とかんじた。
沙布は生きていたのか、既に死んでいたのか。
この死生観はこれからますます科学技術が発展していく現実世界の私たちに問われているではないでしょうか。
自分がどう生きるか、どう他人を生かすか。
考え込んでしまうような巻でした。
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沙布の愛は、とっても深くて、とっても純粋で、とっても切なかった。
最後に紫苑と話せてよかったね。
最後まで「紫苑が生きる事」を望んだ沙布。
あぁ、涙が止まらない(ノд-。)クスン
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何度目かの再読8巻目。視点がころころと変わりながら目まぐるしく物語が進んでいきます。沙布については、なんとなくそうだろうなあと思っていたのですが、改めてつきつけられるとつらかったです。次はいよいよ最終巻。紫苑とネズミが起こした「奇跡」の結末を、そして、NO.6の物語を、最後まで見届けたいと思います。
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いつの間にか発売されていた「No.6」の #8。#9 と一緒に買ってきた。登場人物たちが、とても危機的な状況なのにもかかわらず、過去を回想したり、軽口を叩き合ったりしていることに、少し違和感を感じながらも、読み終えた。#9 で完結するようだ。
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あさのあつこ著の近未来長編SFシリーズ。主人公・紫苑は変わり果てたヒロイン・沙布と再会するが…。そして崩壊し始める矯正施設から脱出するための最後の闘いへ。ヒロインの扱いが非情すぎるあたりが僕好みでね。
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ラストスパート!物語が一気に進む!
個々だった人と人とが繋がっていく。
3つに分かれていたシーンももうすぐ合わさる?
当たり前ではあるが、自分で考え自分で進んでいくことの大切さを感じる。この世界はどうなるのか。次巻が楽しみ!
Posted by ブクログ
次が最終巻というところです。
はたしてラストは救いはあるのかとても不安もあるけれど…読まなければ。
こんな厳しい世界に私は生きてはいないかもだけど、自分にできることは悔いなくやらなければなぁと、甘ったれた気分はすべて抜けないながら少し考えるようにしなきゃなと。
読んでてちょっと辛くなってきました(^^;
Posted by ブクログ
2019/04/16 再読。
・2023/03/21-22再再読。
・は~。沙布……
・どうやっても間に合わなかったの切なすぎる。違和感にネズミが気づいているのに紫苑がぎりぎりまで気づかなかったのもつらい。
・沙布がどんな姿になっていようとも助け出そうとする紫苑、本当に紫苑。理想をしっかりと実行しようとするところはすばらしいよ、ほんとに。沙布に今までのことを語りたい、新しい友人たちを紹介したい、と頭の中で沙布に話すシーン切ないな。
・沙布と再会した直後、心の中で沙布に語りかける紫苑の一人称が「おれ」になっていて、沙布と紫苑が友人同士でなく、男女の関係として隣にいる未来ももしかしたらあったんじゃないかなと思った。少なくとも4年前にネズミと会ってなかったらの話になるのかもな……
・月薬もそうなんだけどさ…… NO.6(作品)って結構容赦なく「死ぬやつは死ぬ」だよなと思った。コンセプト自体そういうもんだからまあ、そうなんだろうけど、つれえ。
・イヌカシと力河視点の方もかなり好きだ。みんな頑張ってる(特にイヌカシね)。イヌカシは勘がいいし機転もきいてる。頭の中の(心の中の?)ネズミに鼓舞されながらしっかりと動いていてすごいよ。
・なんで沙布を殺した、と取り乱してしまう紫苑に、あんたの言う通り利用したんだと言うネズミつらいな~。紫苑に殺人をさせてしまったこともあり、本当にそうだったんじゃないかと萎えてしまっているネズミ…… 自分に言い聞かせているようでもある。
・動けなくなってしまったネズミに「ひとりで逃げろ」と言われてぶちぎれる紫苑、いいな、かっこいいぞ。そんなこと紫苑ができるわけないとわかっていそうなのに、どうしても言わなきゃいけなかったんだろうな。
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ネズミと共に矯正施設へ潜入、沙布との再会を果たすも…はっきりしたネタバレは書きませんが、なんというか…切なすぎる、紫苑。
あとは、戻って来い。とにかくそこから脱出しろ。イヌカシと力河じゃなくてもそう願わずにはいられない。母・火藍の気持ちになって読んでる。
Posted by ブクログ
この話の主人公は紫苑じゃないのでしょうか?
私はそのつもりで読んできたのですが、どうも作者はネズミを主人公と考えていたようです。
NO.6に侵入したのは、沙布を救出するためだったはず。
紫苑が主人公なら、そうなる。
しかし沙布との再会シーンは最初の一章で終わり。
結局沙布がどのような状況であったのかの説明はなく、今まで読んできたこととネズミの台詞から推測するしかない。
まあ、間違っていることはないと思うが。
詳細な描写の一切ないふわふわした台詞と、冗長なモノローグのあと、紫苑とネズミは沙布の導きでNO.6のマザーコンピュータを破壊して、矯正施設からの脱出を図る。
NO.6の破壊こそがネズミの目的だった。
あちこちで機械が故障し、人死にが出て、建物のあちこちから火や煙が出ているのに消火装置は作動せず、町中では持っていないはずの軍隊が市民に対して発砲する。
そのような事態になっても市長も独裁を目論む男も一ミリも出てこない。
おもちゃ箱の中で出番を待っている人形のような扱い。
紫苑の母の火藍(からん)が力河(りきが)の古い知り合いだったり、火藍が若い頃、今のNO.6を建設するためのチームにいたことなどの思わせぶりな設定はいまのところ全く生かされていない。
もっとちゃんとプロットを立てて作品を作った方がいいよ。
全くさあ。
Posted by ブクログ
サフにようやく再会。予想通りもう身体はないようで、紫苑と最後の会話。いるけどいないというのがなかなか辛いですね。そして何となく予感として身体は引き継がれる?のかな。命からがら施設から脱出しようともがくところで最終巻へ。うーん、まとめて読みたい…
Posted by ブクログ
矯正施設からの脱出なるか!で、ふたたび待て次巻。
そしてついに次巻完結ですね。
沙布救出だったはずなのに。
この展開は、ちょっと残念。
NO.6崩壊寸前。
でもその後は?その先の未来は?という火藍さんが一番現実を見据えていると思われる。素敵な大人だ。
壊すのは、子どもたちだけれど、その先をどうにかするのは大人の責任。
「エリウリアス、あなたはこれからどうするの」
Posted by ブクログ
相変わらずスピーディーな展開。
とくに今回は衝撃的な事実を突きつけられた紫苑の心情や
それに対する決断と行動を起こすネズミの心情など
葛藤の部分をじっくりたっぷり描かれてもいいかなというところで
脱出に向け次々と迫られる選択があり、切迫していく感じがよかった。
次が最終巻らしいのでとにかく早く読みたい。
そして番外編も出たので文庫化を期待。
Posted by ブクログ
№6の#8。こんな薄い本を1年毎に出すこともなかろうと思いながら、さりとてまとめて読むことも出来ず、今年もまた手に取る。
前巻の内容を朧に思い出しつつ読むお話は、紫苑とネズミの脱出行を中心に、イヌカシと力河、火藍と混乱した市民達というパートに分かれて進み、いつものように気になる青臭さは残しつつも、引き続きスピーディーに展開する。
矯正施設の秘密やマザーの謎はあんまり良く分らず、『もうすぐアレが覚醒する』とか『やっと来たか、お前を待っていた』の続きがこれかいという感じなのだけど、取り敢えず漸く佳境に差し掛かり、これまでのお話がどう収束するのか、ちゃんと終わるんでしょうねって感じで、to be continued…