あらすじ
2017年。聖都市《NO.6》を追われた16歳の紫苑がはじめて目にする外の世界、そして現実。ぼくは今までいったい何を知っていたんだろう? 何を見ていたんだろう? ネズミと暮らし始め、懸命に生きようとするが、「おれとNO.6、どちらを選ぶ?」と問われた紫苑は……。加速する運命が二人を襲う!
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Posted by ブクログ
「NO.6」文庫版の全9巻のうちの#2です。
前巻よりも、「西ブロック」と呼ばれる場所の猥雑さと、聖都市の落とす影の濃さが克明に描かれていました。
印象的だったのは、紫苑の適応能力です。適応って、環境に全く染まり切ることではなく、自分を保ったまま行動を最適化することなんだなと感じました。
物語の展開はもちろん、ネズミの強い憎しみの理由も気になるまま、次の巻へ進みます。
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イヌカシが出てきました。
物語は進むけど、まだまだ序盤。
沙布は連れ去られ、ネズミは紫苑に伝えるのか。
そしてやっぱり、火藍ほど強くない、と思ってしまう。
自分の子供が、紫苑のような立場になったら、私はどこまで冷静でいられるだろう。
フィクションとはいえ、最初に読んだ22歳の時とは違う感想になっている。
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9巻中の2巻目。
ネズミの助けで西地区に逃れた紫苑。
聖都市のゴミ捨て場と言われるスラムでの生活。
なんのかんの言って紫苑を守ってるネズミ、ツンデレですね。ネズミを手助けするねずみたち、かわいいな。朗読が好きとか知的…。
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だんだんと西ブロックとNo.6の姿が見えて来ました。
ネズミが紫苑に抱く感情がとても大きくて、「ネズミ、君はもう戻れないよ」という気持ち。
紫苑がネズミに抱く感情もとても大きいし、紫苑はそれをまっすぐにぶつけるけれど、秘めている感情、自分でも気づいていない感情はネズミの方が大きいのだろうな。
この先、どこでネズミがこのことに気づくのだろうか。
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前巻(#1)では、主にNO.6内が舞台であったが、今回はNO.6外の西ブロックが中心舞台だった。今までNO.6内で不自由なく暮らしてきた紫苑が、生きていくのが精一杯な西ブロックで紫苑なりに、甘い思考を持ちながらもネズミと共に強く生きているシーンはある種の強さを感じる。そして紫苑の真っ直ぐな所は、読んでるこっちも少し恥ずかしいものがあった。
Posted by ブクログ
読み始めたら一気に読んじゃってます(笑)
積読していた1年はなんだったのだろうか…。
紫苑とネズミの関係性がとてもいいです!
純粋にネズミに興味がある紫苑と、
そんな紫苑を甘ちゃんだと言いつつ大切に扱うネズミ。
敵になるかもしれない。敵にはならない。
お互いに言い合う二人が今後どうなっていくのか気になります。
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純粋培養で人を疑う事を知らない紫苑が、西ブロックという過酷な環境で踏み出す第一歩。
さすが西ブロック。
ちょっとした道程で、ここまで災難に見舞われるとはw。
紫苑の経験値が、飛躍的にレベルアップしたようだゎ。
イヌカシ、力河が、この先どう絡んでくるのか。
沙布はどうなってしまうのか・・・・。
早く先が知りたいのだが、2巻までしか買っていなかったので、ここでSTOP。
あさのあつこさんの本は、なんでこんなにページ数が少ないんだーーー(T_T)
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紫苑が転がり込んだ地域、西ブロックの様子と、これからを予感させる出会い、そして事件の発生。
ネズミさんの一言一言が、今の自分の状況を皮肉っているように聞こえて、喝を入れてもらっている気分になります。
それにきちんと答える紫苑は強いですね。
未来に対して決定的に意見の違う2人ですが、この紫苑の強さにネズミさんは惹かれているんだろうなあと思います。
続きが読みたくてうずうず。
Posted by ブクログ
シオンとネズミの会話、漫才みたいで笑える(笑)仲良くなったと思ったのに、ネズミは、なぜあんなことをいったのか?それにしても、主人公が、変な虫のせいで、銀髪の美少年になるなんて、都合がよすぎる(笑)
自分にまでは来ない。
紫苑もネズミもすごく好きで、ふたりの甘ったるいすれ違いに、ニヤニヤしてしまいます。
でも、あとがきにあったような、読者である自分の偽善や、日常にまで、迫り来るものが来ないのは、読み方が悪いのか、想像力の欠如なのか、若さが足りないからなのか、、、、、
沙布ちゃんの、暴走ぶりが、おばさん視点で書かれてて、、納得でした。
おもしろいけど、かわいい男の子、女の子達が、仲良くなれるとイイネとしか、思えない世界観です。
敵であるはずの管理社会が、一貫し過ぎてて、現実味がないのかなぁ。
Posted by ブクログ
新刊。
本格的に西ブロックの様子が描かれ始めます。
イヌカシや力河といった、今後の物語に大きく関わってくるキャラクターが登場するのもこの#2。
スープが飲みたくなる1冊です。
Posted by ブクログ
紫苑の考え方も、ネズミの考え方も、それぞれ育ってきた環境が違うから、どちらも正しくて。。。
ネズミは、過去何があったのか?
沙布は、助かる?
Posted by ブクログ
♯2 ハラハラしながら読破し♯3へと
自分の命の危険を顧みず大切な物を守るという貴重で稀有なガイドラインを持っている少年。だから魅せられるのかも。人生は守りだけでは面白くない。
Posted by ブクログ
12歳まで聖都市《NO.6》の中でも高知能の持ち主だけが住むことのできる、エリート地域でエリート教育を受けていた紫苑。
しかし、弱肉強食ですべてのものが不足している外の世界に、紫苑はそれほど拒絶感を持っていない。
それどころか、《NO.6》の世界は間違えているとすら考えている。
これはちょっと特異なことなのではないだろうか。
普通は何不自由なく過ごせるほうがありがたいと思うだろうに。
エリート時代の紫苑の友人・沙布(さふ)が治安局に強制連行される。
特権階級の座を捨てて、紫苑のもとへ行こうとした矢先に。
これはもしかして、エリート教育という名目で洗脳するとともに、洗脳しきれない有能な人材を監視しているということなのかもしれない。
だから紫苑がネズミを助けたこともすぐに当局にばれたし、沙布の思惑もバレたのでは。
紫苑は西ブロックでの世界のありようを学び、居場所を作りつつあるけれど、謎はまだまだてんこ盛り。
まだ、物語が動き出したとは言えない。
Posted by ブクログ
あさのあつこ氏のSF『NO.6』第二巻。第一巻から4年後の2017年。ネズミを匿ったことで未来都市を追われた紫苑、ある事件をきっかけにネズミとの共同生活が始まる。
Posted by ブクログ
ラストのネズミの独白に息が詰まった。
ネズミは紫苑に対して「余計なものを背負い込むな」と何度も言うのは、自分にも言い聞かせているということだったのか…。
この時点で紫苑との繋がりはネズミの中にできてしまっていて、ネズミもそのことに幸か不幸か気がついている。
光の中にいる紫苑は闇の中で生きてきたネズミにとって、まぶしすぎる。
小学生以来の再読だが、ほぼまっさらな気持ちで楽しんでいる。
相変わらずイヌカシが好き。頑張って虚勢張っているけれども、ネズミにははるかに及ばない感じが応援してしまう。
意外だったのは、力河に対して嫌悪感を抱かなくなっていたこと。決して褒められた人物ではないが、人間くささを感じられるキャラクターだったことに気がついた。
紫苑の天然っぷりには、もう笑うしかない。ある意味最強。
Posted by ブクログ
2019/01/01 再読。
2023年2月23日-24日再々読。
・いいっすね~やっぱ。NO.6読んでると落ち着く。実家。
・紫苑が西ブロックに初めて出るとこ、にぎやかでいいよなあ。物騒は物騒なんだけど。ネズミは紫苑のこと世間知らずのお坊ちゃんって言ってるけど、銃をかまえた人にとびかかるとか普通の世間知らずのお坊ちゃんはできないよ……
・この辺もそうだし、ネズミに売春を持ちかけた力河に怒りのままに飛びかかるとことかから、紫苑の内に秘める大胆さとか、衝動の強さが垣間見えはじめている。ネズミのことになると我を忘れちゃうの(程度は異なれど)何回もあるんだからたまったもんじゃないよな。どんだけ好きなの。
・「きみのことを知りたい」「きみに惹かれている」な…… 紫苑の愚直とも言えるくらいまっすぐな感情、ありがたい。私はこういうキャラクターが大好き。
・これに対してネズミが「そんな言葉簡単に使うな、大切なかけがえのない相手に言うもんだよ(意訳)」と返しているけど、紫苑にとってはもう大切なかけがえのない相手っていうのがネズミなんだからなんの間違いもないんだよな、だからこそ「じゃあどう言えばいい?愛してるって言うのか?」なんだよな。
・ネズミにとって紫苑はただの命の恩人にとどまらず、人が(または自分が)人に救われることを教えてくれたたったひとりの人間で、それはもう大事な人なんだよな。でもネズミからしたら自分が紫苑に助けられたことで及ぼした影響って、自分をかくまったことで特別待遇の全てを剥奪されて市当局に監視し続けられ挙げ句に殺人犯としてでっち上げられそうになった、という客観的に見ればまったく良いとは言えないことばっかだから「自分が知らないことを知っているという意味で気になってるだけ」「あんたは情報がほしいだけ」と言っちゃうネズミの気持ちもわかるよ。
・そう考えると、ほんとにネズミに一目惚れみたいになってんじゃんね…… しかもネズミを手当てして以降ふとした時につぶやいたりお母さんに指摘されてめちゃくちゃ慌ててたりしてたっていうのは……
・いやでも「おれとNO.6、どちらを選ぶ?」って聞くのはなんなんだよ。
・イヌカシも出てきてうれしいね。イヌカシもかなり好きだ。西ブロックで商売をしてしっかりと生きているけれども、本来の歳のあどけなさがふと見えるところがわりと多くある。それくらいまだこどもなんだよね。
・あと沙布が治安局に連れ去られるのってこんな序盤だったっけな!? でもそもそも春までのお話だから全然のんびりしてないよな……
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今巻 主に西ブロックでの生活を描くストーリー。新キャラとしてイヌカシと力河が登場。どちらもいいキャラで今後活躍していきそうな予感。次巻にも期待。
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今までと全く違った環境で、今までに出会ったことのない人々に出会う紫苑。それでも今までと変わりなく行動する紫苑にとまどい、衝突するネズミ。別れちゃうかとも思いましたが、お互いに良いほうへと意識が変わっていく予感もありました。沙布のピンチで終わったので、続きが気になります。
Posted by ブクログ
あさのあつこさんって、「本の雑誌」で北上次郎氏が文庫化された『バッテリー』に注目!としたところからブレイクしたように思うのだけど、その時、一緒に絶賛していたのがこの『No.6』。
昨年10月に待望の文庫化で、5ヶ月たって、これが第2巻。
今回は、城砦都市No.6の外にある西ブロックの苛烈な環境の中での「知よりも情を、約束された将来より己の意志で掴みとる未来を優先」させた紫苑の成長の物語。
僅かに繋がり続ける火藍の希望、拉致された沙布の行方、もちろん紫苑とネズミのそれぞれの戦いと運命は…。
一気に読めて、息子なんかは次が待てずに単行本のほうを買おうかという始末。
待て、次巻!(いつ出るの?)
Posted by ブクログ
今回はゲートの外、西ブロックの詳細が語られる内容。ストーリーとして気になるのはネズミの心情でしょうか。紫苑に語りかける言葉と行動の矛盾の大きさが印象的ですが、その裏にはいったいどんな理由があるのか。世界観が明らかになるたび、これからの展開を想像してワクワクしっぱなしでした。次巻の展開も楽しみです。
Posted by ブクログ
少しずつ物語が進み、紫苑が暮らしていた「No.6」という理想都市の本当の顔が垣間見えてきました。
「寄生ハチ」という驚異がNo.6を襲うのか、はたまたそれは統治者たちの陰謀・計画なのか、謎は深まってゆきます。
紫苑と暮らすうちに少しずつネズミの生活にも変化が訪れていることが分かり、彼らの関係性の今後にも目が離せません。
といいつつ、単純な冒険YA小説のなかに、いちまつの説教臭さが漂っている気もします。主人公の独白が多いのが原因かとも思いますが、それもふくめて「あさのあつこ節」ということなのでしょう。
物語そのものは続きが気になる終わり方でしたので、次巻も楽しみたいと思います。
Posted by ブクログ
紫苑とネズミの会話がなかなか噛み合わないところがまた面白い。生きてきた環境が違うとこうなるのだなー感じる。でも、ネズミもかなり謎めいてて、私も紫苑と同じで早く過去が知りたい。隠れているものがまだまだありそう。
ネズミは若いハズなのに、彼の言葉は結構刺さるものがある。
Posted by ブクログ
理想都市を作ろうとする。そんな現実はあるのだろうか?そう考えてみるとポストモダンな世界で壁に囲まれた社会などは生み出されないと思える。
だが、壁は目に見えないかもしれない。触れることができないかもしれない。そんなせかいならもうすでに出来上がろうとしているのかもしれない。
ふと、そんなことを考えてみるが、どことなく透明感を嗅いでしまうのだ。不思議なことに。
Posted by ブクログ
20140125
ネズミがやたら女性の扱いに長けていたりとどんな過去があるのか気になった。
シオンがネズミについて知りたがる気持ちは分かる。
誰にも心を許さず信用せず生きてきたはずのネズミ。
シオンにだけはペースを乱される。
この2人の関係が今後どうなるか見ものだ。