あらすじ
どうやったら矯正施設の内部に入れるのか。中はどうなっているのか。どんな手を使っても探りだし、侵入しなくてはならない。それが沙布を救う唯一の方法なのだから。紫苑のまっすぐな熱情にネズミ、イヌカシ、力河が動かされる。そして軍が無抵抗な人間を攻撃し始めた。「人狩り」だ。いったい何のために……?
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「NO.6」文庫版の全9巻のうちの#4です。いよいよ物語は、決定的な危険への一歩を踏み出しました。
ネズミの得体の知れなさや謎が恐ろしいかと思えば、実際は、ほとんどの情報が開示されてなお底知れない紫苑の方が恐ろしいという、手に汗握る展開でした。
頼むから生きていてほしいと、火藍の切実さに及ばないながらも願っています。
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紫苑もネズミも大きな内側の変化があった巻。
自分の知らない紫苑にネズミは狼狽えます。
読者も一緒にネズミと狼狽え、そして紫苑にそのままでいてくれと物語の行く末を祈る。
紫苑はこのシリーズが終わるまで人でいられるのでしょうか。
一度読んだシリーズだけれど、早く先が読みたいです。
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ストーリーが動き出し、面白くなってきた。先が気になり過ぎる第四巻。あさのあつこ氏のSF小説。前回、治安局に攫われてしまった沙布。その彼女をどうすれば助け出せるのか。そんなストーリー展開。そんな中、少女は手術室で何かを施されてしまう。さて救出は出来るのか?少女に一体何が起きるのか??目が離せません。
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この巻の後半部分からストーリーが大きく動き出していると思った。沙布を助けるためにネズミと共に人狩りを利用し、矯正施設に潜入する紫苑。矯正施設に潜入してからどう二人が動いていくか楽しみだ。また、ネズミの体に起こっている事態とは?紫苑は何者なのか?気になっていることは幾つかある。それも今後明かされていくのか、楽しみだ。
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また大きくお話しが動いていく。
ドキドキわくわくしながら読み終わりました。
イヴとしてのネズミがたくさん出てきて、今後にもなにか影響があるのか?
気になります。
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再読。紫苑の異質さを感じ取るネズミ。そして、1巻で市長が特別にネズミを知っていたことからうかがえるネズミの特殊性。再読であるからこそ特別な意味を持って思える。
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何度目かの再読4巻目。これまで微塵も弱さを見せなかったネズミが紫苑に助けを請うシーンが印象的でした。今後の二人の関係性を暗に示しているように思います。次巻からいよいよ矯正施設。怖くもあり楽しみでもあります。
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紫苑の思いが周りを変える。彼を軸に物語が展開していきます。
紫苑と、ネズミの絆が再確認されたり、紫苑の強さを垣間見たりするシーンが好きです。
互いを思う切なすぎるほどの感情が物語の中でよい刺激になってると思います。互いの命を預けるといっても過言ではない状況に陥るようなので、絆は重要な要素なのかなと思って読みました。
扱っている題材が題材なだけに、世間を風刺しているというふうに読み取れますね。
下層民に対する殺戮、ある意味そうゆう扱いをされている人は確実にいるでしょうし、私たちは見て見ぬふりをしていると思います。
自分で考えたことを信じる。情報を鵜呑みにしない。気をつけてはいるのですが、ふとした瞬間忘れてしまうことでもあります。
次巻からやっと敵陣営に乗り込むのですね。
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ナンバー6、の、治安局員にさらわれた、サフを救うため、シオンとネズミは、高官から内部情報をききだす。彼の口からは、聖都市での、恐ろしい計画があきらかに!そして、ついに、「人がり」が決行され、囚われの身となったシオンとネズミは、強制収容施設へと潜り込む。
スリル満点、どきどきした。でも、「人がり」の場面、あれは…。舞台が2013年なだけに、他人事ではなく、怖くなった。前に読んだ、高野和明の「ジェノサイド」という作品を、思いだす。確か、大量殺戮、とかなんとかいう意味だったと思う。
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シリーズ第4巻。
3巻で沙布が矯正施設に送られた!救出しなきゃ!となってて、4巻ではいよいよNO.6に殴り込みか?!となってたのですが、4巻のメインは準備・・・というか心構え?がメイン。終盤でとうとう人狩りが始まり、紫苑とネズミはNO.6の矯正施設へと移送される。
今回ネズミの調子が悪い・・・どうしちゃったのか。
あと、NO.6の中枢では殺人バチ孵化の人体実験が。えげつないなー。
人狩りの詳しいことは、次回ですね。
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動き出した紫苑たち。
ネズミの倒れた原因は何なのか?
イヌカシは、女の子?
冨良さんは、ハチの餌食になって、人攫いで捕まった人々も。
その中で、無事に紫苑とネズミは沙布を助けることはできる?
紫苑とネズミの関係も。
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再読日不明。
2023年3月4日-6日に再々読。
・富良とのシーン、嫌いじゃないですねえ!!結構好き。
・これ、結果的に紫苑のやり方が富良には効いたけど、ネズミの拷問一歩手前の脅迫があったからこそだなと思う。最初から紫苑テイストで行っていたら絶対に答えてくれなかったと思うし、ネズミの方法はああだったし。
・抵抗したらどうなるかをわからせておいて優しくするの、意図してなかったとはいえおそろしいな。紫苑の人柄だったり(紫苑はまた人をたぶらかしている!)富良がNO.6内での紫苑のことを知っていたからというのもあるだろうけどね。悪い人ではなさそうだったから、すぐに死んでしまったのがなんだか惜しい。
・あと紫苑に対するネズミの気持ちがガラッと変わった巻だよな~。富良とのシーンなんか特に甘ったれの偽善者のおぼっちゃんが……って思ってたけど、終盤にはもうわからなくなってる。人狩りのこと、西ブロックの住人に知らせようって紫苑が言わなかった……ってぼんやり思ってしまっているし、それをイヌカシに話してる。イヌカシに話してることは別にいいのか。紫苑がネズミの弱点であることに気づいてて、イヌカシが気づいていることにネズミも気づいているから言えたことだなあ。
・ネズミ、自分が思ってるより紫苑に求めているものがでっかいんだよな。西ブロックに来て、真実を知って、紫苑が変わらないわけがないのに、変わってほしくないと思うことってめちゃくちゃエゴ。
・紫苑はすごく、自分のエゴに従って行動しているけど、ネズミもネズミなんだよ。少年のエゴとエゴがぶつかり合う話、NO.6は!!(こういうとこが好きなんですね)
・人を包み込むことはできても傷つけることはできない、破壊とも残虐とも冷血とも無縁の者、ってネズミ思ってたけど、もうこの時点で紫苑に対して盲目的にそういう善なるものを見てしまってるんだよな、ネズミ。あなたのことで激昂して力河に首を絞めんばかりに襲いかかった紫苑のこと忘れた??
・西ブロックに来てず~っと、頼りがいのある一枚上手の男として紫苑の前にいたネズミの幼さとか未熟さがこのあたりから描写されていくのすっごく好き。
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No.6の内部情報を知るために、中央管理局のナンバー3に位置する富良を捕らえたネズミたち。
強制施設の内部構造と、近々「人狩り」が行われるという情報を得た二人は、沙布奪還の計画をたてる。
そんな中、ネズミの体に異変が!!
ページ数が少ないせいか、なかなか物語が進みませんw。
次巻はやっと強制施設内部に潜入!
物語がどう動いていくのか楽しみです。
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No.6の人間を捕まえ情報を得たネズミたち。沙布を助け出すために、No.6を崩すべくして物語は加速する。紫苑の新しい一面であって戸惑うネズミの姿、イヌカシの純粋な姿、すべて総括して必死に生きる人間は美しいな、と感じた。脱線するが最初のシーンといい、途中のシーンといい、ドキドキするシーンが多くて私は幸せになった(笑)
「きみという他者なしに、ぼくは生きられない。」
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紫苑が西ブロックに来て、怒りなど激しい感情を知って、NO6にいた頃から変わったように、また紫苑の中で今まで表れてなかった部分が少しずつ出てきて、それが悪影響になるのかならないのかがネズミと一緒に恐怖を感じます。純粋であったが為に曲がっていったのかそれとももともと中にあったのか。人狩りで矯正施設へ連れていかれて沙布を奪還できるのかもはらはらします。
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ブレのない紫苑の思考、行動に、影が差した。
なぜネズミに反応できない動きができたのか。
人狩りの光景が何とも…。
やっと乗り込み!
夏を一緒に迎えたいね。
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#4は紫苑の心の変化が大きく見られる巻だったのかな?
前半部分は成長したなと思ったが、後半では今後に向けた紫苑の変化を予兆しているようだった。
紫苑だけでなくネズミも少しずつ変わってきている。
また黒幕もどんどん動き出し、それぞれの思惑にも気になるところ。
なんかネズミが死んじゃいそうで怖いな~。やっぱり続きが気になります。
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No.6で行われる人狩りの中、紫苑とネズミは矯正施設へ。
ネズミがはじめて恐れた紫苑の内側。
それに触れてからさらにネズミは変わった気がする。
人が死んでいくことへの反応の薄さ、自分が生き抜くことしか考えられない状況がひしひし伝わってくる。
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生と死を伝えるためにつくられた世界観。小学生の頃にこの物語に出会いたかったな。現実の過酷さを描き出そうとしていて、希望を描き出そうとしていて、そこはまさに児童文学的なのだけれど、文章がしっかりと大人向けなのがいいです。章の始めにある文学作品等の引用も毎回楽しみだったり。やはりNO.6はあさの作品の深みを味わえるよなあ、と改めて思った。
今回、また紫苑とネズミの感情の交錯にやられてしまった。求めて、掴んで、…それは掴みかけただけであり、見失って、また求める。そう、なにを言ったって彼らはまだ少年なのだ。そこが素晴らしい。
とうとう矯正施設に入った。佳境かな。続きが楽しみです。物凄く。文庫で追っているので、また四ヶ月くらい待つことになるのかしら。
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どうやって矯正施設に侵入するのかと思っていたらまさかそんな方法で!他にも紫苑の能力(?)みたいなものが示唆されたり、敵側もなんだか一枚岩ではなさそうだったりと、いろいろと続きが気になり過ぎるのでさっさと5巻を読もうと思います。
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ついにNo.6の内部、「矯正施設」に潜入することができました。が、こっそり忍び込んだのではなく、「人狩り」で捕らえられ連行されてしまったのです。
このあと、監視の目をかいくぐって、幼馴染の沙布を助け出すことはできるのでしょうか。
次巻への期待が高まる終わり方でした。
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#3同様、ゆっくり進むストーリー。
紫苑たちが敵と見なしている市長らのシーンが増え、少しずつ謎を解く為の想像力が無数に掻き立てられていく。
次巻はガラッと話が進むのではないかと期待。
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再読。
NO.6の虚像と西ブロックの真実。
過酷な現実を見て知って、紫苑は確実に強くなった。
守るものを知って失うことの怖さを覚えたネズミは、臆病になった。二人はちゃんと成長している。
北風と太陽の話のように、正反対でありながらお互い無い部分を補い合って生きていく。
″きみという他者なしにぼくは生きられない。″
相手がいるからこそ強くなれる。
自分独りじゃないから諦める訳にはいかない。
そんな強さに変わってゆくことをきっともう二人は気づいてるはず。
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紫苑がすぐに天然ぶりを発揮して
人を助けようとするところに苛立ちあきれてるネズミなのに
なんだかんだいって紫苑のことを守る、という姿勢なネズミに
きゅんとする。
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№6の#4、ちょっとややこしい。「焦らず待て」とあってから、文庫としては1年振りの続巻。
あさのあつこって、『バッテリー』が売れて映画になった頃にTVのバラエティー番組とかにもちょくちょく出てたけど、本の余計なあとがきと同様、どちらかと言うと女を下げたような気がしてましたが、もう最近は見ないのはそのせい?
で、今回は、捕らわれた紗布を“矯正施設”から救い出すために、紫苑とネズミがどうやったら施設に潜り込めるのか、その内部のことを知れるのか、「これしかなかった」という企てを進めるお話。
相も変わらずもどかしいお話のテンポの中で、荒んだ西ブロックの中にあってもこれまた変わらず「優秀な頭脳と優しい心をもった温室育ちの少年」のままの紫苑にも、お前、いつまでそんなんだよ、て感じでちょっとイライラ。
それでも紫苑も少しずつ逞しさを得る一方、ネズミの心と体にちょっとした翳りが…。自ら人狩りによって捕らわれることで施設に入り込んだ2人の運命や如何に!てなところで、to be continued
テンション下がった#3から少し盛り返し、思わせ振りもここまでなら、#5は期待できるかも。