あらすじ
矯正施設に侵入し、ついに沙布との再会を果たした紫苑とネズミ。邂逅の喜びもつかの間、沙布の身に起きた異変に愕然とする。施設の心臓部に仕掛けた爆弾は大爆発を起こしたが、燃え上がる炎は二人の逃走を阻み、ネズミは深い傷を負った。無事に脱出することはできるのか。そして混迷を極めるNO.6の未来は――。(講談社文庫)
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Posted by ブクログ
沙布の愛は、とっても深くて、とっても純粋で、とっても切なかった。
最後に紫苑と話せてよかったね。
最後まで「紫苑が生きる事」を望んだ沙布。
あぁ、涙が止まらない(ノд-。)クスン
Posted by ブクログ
2019/04/16 再読。
・2023/03/21-22再再読。
・は~。沙布……
・どうやっても間に合わなかったの切なすぎる。違和感にネズミが気づいているのに紫苑がぎりぎりまで気づかなかったのもつらい。
・沙布がどんな姿になっていようとも助け出そうとする紫苑、本当に紫苑。理想をしっかりと実行しようとするところはすばらしいよ、ほんとに。沙布に今までのことを語りたい、新しい友人たちを紹介したい、と頭の中で沙布に話すシーン切ないな。
・沙布と再会した直後、心の中で沙布に語りかける紫苑の一人称が「おれ」になっていて、沙布と紫苑が友人同士でなく、男女の関係として隣にいる未来ももしかしたらあったんじゃないかなと思った。少なくとも4年前にネズミと会ってなかったらの話になるのかもな……
・月薬もそうなんだけどさ…… NO.6(作品)って結構容赦なく「死ぬやつは死ぬ」だよなと思った。コンセプト自体そういうもんだからまあ、そうなんだろうけど、つれえ。
・イヌカシと力河視点の方もかなり好きだ。みんな頑張ってる(特にイヌカシね)。イヌカシは勘がいいし機転もきいてる。頭の中の(心の中の?)ネズミに鼓舞されながらしっかりと動いていてすごいよ。
・なんで沙布を殺した、と取り乱してしまう紫苑に、あんたの言う通り利用したんだと言うネズミつらいな~。紫苑に殺人をさせてしまったこともあり、本当にそうだったんじゃないかと萎えてしまっているネズミ…… 自分に言い聞かせているようでもある。
・動けなくなってしまったネズミに「ひとりで逃げろ」と言われてぶちぎれる紫苑、いいな、かっこいいぞ。そんなこと紫苑ができるわけないとわかっていそうなのに、どうしても言わなきゃいけなかったんだろうな。
Posted by ブクログ
ネズミと共に矯正施設へ潜入、沙布との再会を果たすも…はっきりしたネタバレは書きませんが、なんというか…切なすぎる、紫苑。
あとは、戻って来い。とにかくそこから脱出しろ。イヌカシと力河じゃなくてもそう願わずにはいられない。母・火藍の気持ちになって読んでる。
Posted by ブクログ
この話の主人公は紫苑じゃないのでしょうか?
私はそのつもりで読んできたのですが、どうも作者はネズミを主人公と考えていたようです。
NO.6に侵入したのは、沙布を救出するためだったはず。
紫苑が主人公なら、そうなる。
しかし沙布との再会シーンは最初の一章で終わり。
結局沙布がどのような状況であったのかの説明はなく、今まで読んできたこととネズミの台詞から推測するしかない。
まあ、間違っていることはないと思うが。
詳細な描写の一切ないふわふわした台詞と、冗長なモノローグのあと、紫苑とネズミは沙布の導きでNO.6のマザーコンピュータを破壊して、矯正施設からの脱出を図る。
NO.6の破壊こそがネズミの目的だった。
あちこちで機械が故障し、人死にが出て、建物のあちこちから火や煙が出ているのに消火装置は作動せず、町中では持っていないはずの軍隊が市民に対して発砲する。
そのような事態になっても市長も独裁を目論む男も一ミリも出てこない。
おもちゃ箱の中で出番を待っている人形のような扱い。
紫苑の母の火藍(からん)が力河(りきが)の古い知り合いだったり、火藍が若い頃、今のNO.6を建設するためのチームにいたことなどの思わせぶりな設定はいまのところ全く生かされていない。
もっとちゃんとプロットを立てて作品を作った方がいいよ。
全くさあ。
Posted by ブクログ
サフにようやく再会。予想通りもう身体はないようで、紫苑と最後の会話。いるけどいないというのがなかなか辛いですね。そして何となく予感として身体は引き継がれる?のかな。命からがら施設から脱出しようともがくところで最終巻へ。うーん、まとめて読みたい…