あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレネタバレタグをオンにしたので、速攻で本巻ラストシーンの話をしようと思います。
仮にも児童書でついに夜の描写まで!?と戦慄していたら、まったく次巻への引きで終わりました。びっくりした……
ところで、力河おじさんがイヌカシとシオンに貢いでいるという件、私は火藍ママとの疑似子育てを楽しんでいるのでは?と思っていましたが、実際どうでしょう。その直後のイヌカシの情報収集の辣腕っぷりを受けて、紫苑委員長の説の方が有力だなと考えを改めました。
それにしても本当にいいところで終わりますね。ネズミはこの二年、一体何をしていたのか。素性の知れない、カメラに映る謎の人は一体誰なのか。これ来月の発売まで読めな -
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ネタバレこのシリーズを1年前に読んだので、再会までの期間を温めたくて今やっと読み終えた。
うおおおお紫苑、ネズミと会えてよかったなああと後半は感情移入しすぎて涙。
「もう二度と、きみを見送ったりしない。きみの誓いに縋って待ち続けたりしない。そう決めたんだ。ぼくが自分のために決めた」紫苑のネズミへのまっすぐな言葉。紫苑はどこまでも気高い精神の持ち主で、「再会を必ず」という言葉を信じそれだけを胸に2年間頑張ってきた。ネズミへ胸の内全てを曝け出す言葉が頑固で熱い塊のような気持ちで、会えない時間が辛かった置いていかれたのが悲しかったのが感じ取れて泣いたけど、紫苑はずっとこの激情を抱えて外に出さずに再建委員会の -
Posted by ブクログ
ネタバレ「NO.6」シリーズの続編、再会シリーズの第1巻です。再会を必ず、が実際に本として読めるだなんて思っておらず、幸せです。
物語は、それまでの統治体制の瓦解したNO.6の再建に向かうなじみの登場人物の暮らしを描き出すところから始まり、不穏と動きを見せたところで、終盤ではネズミが再び破壊を伴ってやってきます。この二人はそういった、平穏とは真逆なところで人生が重なることしかないのだなぁと思うとやるせないです。嵐の夜のチェリーケーキ、地下室の薄いスープ、火藍ママの焼いたパン、いずれも暖かく穏やかで、あっけない休息の象徴だと感じます。それと同時に、激動の日々の合間にそれらがあるからこそ彼らは生きてい -
Posted by ブクログ
信次郎と清之介の思いがクロスする。 あさのあつこさんの時代物。読みやすく後味がいい。
面白かった、江戸の町を背景に、少し台詞などに現代感覚の残るところも馴染みやすく読みやすい。
同心の信次郎と岡っ引きの伊佐治のコンビが事件担当、信次郎は父が亡くなった後、役目を引き継いではいるが、年相応の鬱屈した思いがある。
伊佐治は生一本で世話好きで頼りがいのある人物だが、一人で勝手に生きているような信次郎を、もて余すこともあり彼を理解できない部分がある。
しかし信次郎の勘の鋭さと変人ぶりに辟易しながらも、信頼して世話を焼かずにはいられない。
最近結婚したばかりで、気立てのいい、小間物屋「遠野屋」のおかみ -
Posted by ブクログ
「弥勒の月」に続く二作目 「宵に咲く花」「木練柿」が特に情感にあふれ、三人の今が、過去につながる話に事件が絡んで面白い。
「木練柿」はシリーズの核になる三人を巡る、4編の短編から成っている。
「楓葉の客」
「遠野屋」でかんざしを盗んだ娘を、手代の信三が見つける。彼女は糸屋「春日屋」の一人娘で、親にすすめられた縁談がいやで、歩いているうちについふらふらと店に来て手が出たのだという。一方若い男が殺される。それがまた、女中の知り合だった。
これらが「遠野屋」に起きた事件の発端だった。
「海石榴」の道
「遠野屋」で清之介が始めようとした、今で言う着物から草履、小物までのコーディネイトをするとい