あらすじ
『バッテリー』『NO.6』『おいち不思議がたり』シリーズなど、ベストセラーを次々と生み出している人気作家・あさのあつこ。都会のきれいな書斎で、パソコンに向かって優雅に執筆しているのかと思いきや、生まれ故郷・岡山の緑豊かな町で、家事、育児と悪戦苦闘しながら物語を紡ぎ出してきたという。子ども達の成長に一喜一憂、ずっこけまくり、妄想一杯の日常生活。散歩で目にした風景はいつしか霧のロンドンにすり替わり……。田舎暮らしを愉しむなかで、奇跡のように出会った本や、滾るような想いを抱きながら悶々としていた日々にも思いを馳せる。大切で愛おしい日常をユーモアたっぷりに綴ったエッセイ集。読むだけで元気になれること請け合います。
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Posted by ブクログ
日々の何でもないことが改めて愛おしく思える本でした。
文中で、20代は踠いて苦しんで、それでいいと肯定してくれていて、励まされたし、歳を重ねるっていいなって思えました。
自然への畏怖の念、人の思いの通わない権威やウソへの静かな抗議、〇〇すべきと自分を閉じ込めることの息苦しさ、思考し続けることの大切さ、、、
親しみの湧く人柄の根っこに、
しっかりとした信念が流れている方なんだなぁと思いました。私も、いろいろ悩みながら、自分のモノサシをせっせと磨いていこうと思います。
Posted by ブクログ
第1章は、日々のことを面白おかしく書いているけれど、第2,3章は、あさのさんが作家になるまでの苦悩や、10代〜40代の自分を振り返って考えたことなど、人生観について書かれている。
特に今、私が30代で、乳幼児の子育て真っ最中なので、子どもに関する部分、そして自分の本当にやりたいことを追及するところが、子育てを一段落終えた人からのメッセージとして、興味深く読んだ。
人生を終えるときに、「完璧な人生ではなかったけれど、仕方ない」と悔いなく思えるように、自分のものさしをしっかり作っていこうと思う。
Posted by ブクログ
あさのさんのエッセイ本。本屋でみかけて、エッセイ読んだことなかったなと手に取りました。
初出が色んな雑誌からなのと、一章から三章までが時系列ではないので、アレこの話の答えを私先に知ってるんだけど、ってなるのが時系列になってない罠です。へびさんネタとか。
売れっ子作家さんなイメージだったので、書き出すまでの、苦労とかのお話もあって、作品を生み出すのが簡単なことなわけなかったと、早く続きを読みたいなと気楽に思ってるだけの読者という立場は、なんて贅沢なんだろうと感じました。
最近時代小説を書かれてるのは、藤沢さんの影響があったんだなあと。でも一冊読んだ作品が暗めなストーリーで、二冊め手に取ろうと思わなかったので、長く続いてる燐シリーズを読みはじめてみようかなと思いました。