あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレついに父の隠していることが明らかになりました。そして、兄の真相も語られることに。隠されていた部分を知ることで、疑心暗鬼からの不安や恐れが、知ることで未来への不安や怖れに変わっていきます。生きることは、苦しみを2倍にも3倍にも背負っていくものなのかと、それでも生きていくことにためらわないことが、主人公の魅力です。
「何のために生きているのか」は「何故生まれたのか」の理由付けになると思います。必ずしも明確な答えが必要ではないけど、未来を明るくするためにとか、豊かに生きるためにとか、希望を感じられる生き方に繋がるのならいいなぁと思います。 -
Posted by ブクログ
【読み終わって感じたこと】
碧李と杏樹の未来に希望を持てる終わり方で、ホッとした。できない理由や辞める理由を探すのは、案外簡単だ。だけど、できない自分や辞める自分の弱さや狡さを認めることは、容易いことではない。碧李は強い。私も全てを背負った上で、何かに挑める人間でありたいと思った。
【印象に残ったシーン】
謙吾に引き取られる時に、杏樹が千賀子に向かって走り出し、2人が抱き合って号泣するシーン。やっぱりお互いを深く愛していたんだなと感じられて、私も泣きそうになった。
【好きなセリフ】
「走るの、怖くねえか?」
久遠が、自分の弱さを認めた上で問うセリフ。そして碧李も怖いという自分の感情を認める