あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【読み終わって感じたこと】
碧李と杏樹の未来に希望を持てる終わり方で、ホッとした。できない理由や辞める理由を探すのは、案外簡単だ。だけど、できない自分や辞める自分の弱さや狡さを認めることは、容易いことではない。碧李は強い。私も全てを背負った上で、何かに挑める人間でありたいと思った。
【印象に残ったシーン】
謙吾に引き取られる時に、杏樹が千賀子に向かって走り出し、2人が抱き合って号泣するシーン。やっぱりお互いを深く愛していたんだなと感じられて、私も泣きそうになった。
【好きなセリフ】
「走るの、怖くねえか?」
久遠が、自分の弱さを認めた上で問うセリフ。そして碧李も怖いという自分の感情を認める -
Posted by ブクログ
ネタバレ明帆と陽の関係性がすごく曖昧だ。友達でもない、同情でもない、仲間意識でもない。明帆は陽がこれからどう生きていくか、どう死んでいくかをそばで見ていきたいし、陽は明帆に生きていてほしい、自分の両親や藍子のように失いたくないと思っている。
私はこの関係性に名前を付けることができない。多分恋とか愛とかでもないし、相棒というくくりでもないだろう。
事件とか、真実とかは二の次で、ただ似ている性質を持った2人の少年が、藍子という少女を介して複雑に絡み合ってしまっただけ。その瞬間を、その部分だけを作者はこの本に記しただけなんだろうなと思う。
この2人が事件によって絡まっていく様を、私はただ見ているだけ。読み終