あさのあつこのレビュー一覧

  • おいち不思議がたり

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    あさのあつこさんは引き出しの多い作家だなぁと感心しながらも、読んだことがなかった。文章は軽いけど嫌味がないので、リーダビリティはかなりなもの。ぐいぐいと読ませます。ラストの、若い娘ながら、死者の声を聞き取るおいちの肝のすわり方も魅力があります。人間愛ということでしょうか。続きも読みたいです

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    2021年11月26日
  • ランナー

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    【読み終わって感じたこと】
    碧李と杏樹の未来に希望を持てる終わり方で、ホッとした。できない理由や辞める理由を探すのは、案外簡単だ。だけど、できない自分や辞める自分の弱さや狡さを認めることは、容易いことではない。碧李は強い。私も全てを背負った上で、何かに挑める人間でありたいと思った。

    【印象に残ったシーン】
    謙吾に引き取られる時に、杏樹が千賀子に向かって走り出し、2人が抱き合って号泣するシーン。やっぱりお互いを深く愛していたんだなと感じられて、私も泣きそうになった。

    【好きなセリフ】
    「走るの、怖くねえか?」
    久遠が、自分の弱さを認めた上で問うセリフ。そして碧李も怖いという自分の感情を認める

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    2021年11月24日
  • 鬼を待つ

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    シリーズ(物語)が分岐点を迎え進化した。今回は色々な視点「商い」「政」「人」「闇」で楽しめた。次が気になるシリーズ物の醍醐味を満喫出来た。

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    2021年10月16日
  • バッテリーIV

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    シリーズ第4巻。

    中学生男子が主人公の小説で、これほど夢中になれるとは思わなかった。みんな世の中の中学生より大人な印象なので、中学生の話だけ熱中できるのかもしれない。

    バッテリーの面白さの一つは、突然脇役と思っていたキャラの視点になるところ。瑞垣が登場した時にはまさか彼視点で話が進む箇所があるとは想像もできなかった。

    4巻は今までと違い、クスッと笑えるところがあり、それも含めて面白かった。

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    2021年10月14日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #9

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    ネタバレ

    寄生虫は、自分が生きるために宿主の行動を変える。危険なことは冒さず、穏やかに過ごす。そう言う人間になる。
    ネズミは主人公をどこか恐れているような描写があったし、物語の途中でも主人公の狂気が垣間見れる箇所もある。
    と言うことは、主人公の穏やかな性格は生来のものではなく、寄生虫によるものだったとしたら…。そう考えると、背中がぞくりとする。

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    2021年09月04日
  • 木練柿(こねりがき)

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    ネタバレ

    弥勒シリーズの最高傑作かもしれない。
    連作で読みやすいし内容が濃い。
    おりんと清之助の出会いの原点に触れられたのも感動的だった。

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    2021年09月03日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕全9冊合本版

    購入済み

    面白かった

    面白かったです

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    2021年08月21日
  • 13歳のシーズン

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    透明感あふれる描写に、13歳ってこんなにも瑞々しい季節だったのかと、自身の過去を振り返ってみました。4人の中学1年生の姿に、自分の中の中学1年生が、何かを叫びたがっています。

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    2021年08月05日
  • 星に祈る おいち不思議がたり

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    この物語、二つ話?が織りなして進む、医師見習いのおいちと新吉の仲と江戸市中での殺人事件。事件解決に向かって肩の凝らない文体で話が進む。最後はめでたしめでたしで終わる。シリーズ5冊目だとかほかの作品も読んでみたくなった!

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    2021年07月29日
  • 木練柿(こねりがき)

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    信次郎の「うるせえよ」にいつもドキッとしてしまう。
    ホント酷いし、実際居合わせたら(そんな、言い方ってもんがあるだろうに)って絶対思うんだろうけど、確かに騒ぐより大事な事があるわけで、間違ったことは言ってなくて……。
    だから、ハッとしてしまうのかな。

    遠野屋さんは風のない月夜のイメージだなぁ。
    信次郎と出遭ったことは良くも悪くもあるだろうけど、
    親分さんを父のように慕ってて欲しいなぁって思ってしまう。

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    2021年06月26日
  • 弥勒(みろく)の月

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    解説で児玉清さんも仰ってるけど、キャラが立っていて、事件の真相よりも登場人物がどう考え、どう動くのかを見ていたくなる。

    続きを一気に読んでしまいそうなので、ゆっくりじっくり読むように心掛けたい。

    時代小説って、若い人よりある程度の年齢の人が読む印象があるけど、良いことも悪いことも楽しいことも嫌なことも経験してこそ共感する人間のドラマがあるからなのかな。

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    2021年06月20日
  • 福音の少年

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    ネタバレ

    明帆と陽の関係性がすごく曖昧だ。友達でもない、同情でもない、仲間意識でもない。明帆は陽がこれからどう生きていくか、どう死んでいくかをそばで見ていきたいし、陽は明帆に生きていてほしい、自分の両親や藍子のように失いたくないと思っている。
    私はこの関係性に名前を付けることができない。多分恋とか愛とかでもないし、相棒というくくりでもないだろう。
    事件とか、真実とかは二の次で、ただ似ている性質を持った2人の少年が、藍子という少女を介して複雑に絡み合ってしまっただけ。その瞬間を、その部分だけを作者はこの本に記しただけなんだろうなと思う。
    この2人が事件によって絡まっていく様を、私はただ見ているだけ。読み終

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    2021年06月05日
  • ランナー

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    ※作品とは全然関係ない感想を書いてます

    あさの作品を読みながらどうしてもネズミと紫苑のことを考えてしまうのはこの作品に対して不誠実だなと思いながらずっとふたりのことを考えていた。
    守ること守られること、愛と憎しみ、理由をつけて逃げること、やっぱりネズミはいつか紫苑の元に戻ってくるんじゃないかと読んでいて思った。全然違う話だけど。
    「幸せって誰かが責任を負うものなのか」と悩みながら、責任をとってくれる存在に安堵する。人間らしい感情だと思った
    紫苑たちと同じ16歳なのに子供として描かれていて、そうだ、彼らはまだ子供だと気付かされる。でもどんな16歳だって必死で生きているって分かる
    スポーツものっ

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    2021年06月03日
  • あかね色の風/ラブ・レター

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    あさのあつこさんの初期の2作品が収められた文庫です。
    「あかね色の風」は小学6年生の少女二人の短い出会いから別れまでのお話です。主人公の遠子のクラスに千絵という転校生がやってきます。そもそも田舎で1学年1クラスしかありません。古い靴屋を営むおばあさんの家に身を寄せ、化石が好きで、複雑な家庭環境も屈託に話す千絵に、遠子は不思議な魅力を感じます。
    「ラブ・レター」は、主人公で小学5年生の愛美が、気になる隣の席の男子に、自分の純粋で真っ直ぐな想いを綴り、手紙を出そうとするお話です。
    どちらの作品も少女たちの懐かしくも真っ直ぐな友情や恋心が、何か独特の想いとして心に響きます。

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    2021年05月15日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #5

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    この巻から本格的に物語が動いた感じがする。子供を押し付けられたイヌカシが不憫だと思った。もし紫苑に出会う前位のイヌカシなら、絶対赤ん坊なんて押し付けられたとしても面倒なんて見なかったんだろうなと思う。他にも矯正施設の内部の洞窟に住んでいる老やサソリなど、彼等が何者か気になる。続きが早く読みたい。

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    2021年05月08日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #4

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    この巻の後半部分からストーリーが大きく動き出していると思った。沙布を助けるためにネズミと共に人狩りを利用し、矯正施設に潜入する紫苑。矯正施設に潜入してからどう二人が動いていくか楽しみだ。また、ネズミの体に起こっている事態とは?紫苑は何者なのか?気になっていることは幾つかある。それも今後明かされていくのか、楽しみだ。

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    2021年05月08日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #3

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    紫苑の真っ直ぐな意思、感情に影響されてか、ネズミもイヌカシも力河も感情に変化が見られる巻。どこがどう変化してきたとか上手く説明出来ないが、読んでいるとその変化が感じられると思う。そして沙布がどうなってしまったのか心配である。これからどう物語が展開していくか、気になるところである。

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    2021年05月08日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #2

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    前巻(#1)では、主にNO.6内が舞台であったが、今回はNO.6外の西ブロックが中心舞台だった。今までNO.6内で不自由なく暮らしてきた紫苑が、生きていくのが精一杯な西ブロックで紫苑なりに、甘い思考を持ちながらもネズミと共に強く生きているシーンはある種の強さを感じる。そして紫苑の真っ直ぐな所は、読んでるこっちも少し恥ずかしいものがあった。

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    2021年05月08日
  • 一年四組の窓から

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    娘の読んだ本を読んでみた。進研ゼミ中学生向けで連載されていたらしい。
    これぞ青春!登場人物皆に好感が持て、さわやかな涙が流れるシーンがいくつもあった。懐かしい気持ちにさせてくれた。

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    2021年05月06日
  • ガールズ・ブルー

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    学生時代に読んで、とても大好きだった小説のひとつ。
    あさのあつこさんの書く物語は読みやすく、あたたかい匂いがすると思います。
    青春時代を思い出すときは、いつもこの本を読みます。

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    2021年04月19日