あさのあつこのレビュー一覧
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ネタバレずっと前から気になっていた本。
いつか息子に読ませたいだろうなと
その前に自分が読んでおかなきゃなと
読んでみた。
児童文学という扱いになるのだろうし
平易で読みやすく
主人公の一人称視点ではなく
三人称視点でそれぞれの登場人物の心情まで描かれているから
私には逆に読みにくいけど
小中学生にはきっと読みやすいんだろうなと思った。
小学校卒業後の春休みという、
たったそれだけの期間の物語。
今後の話も読みたくてたまらなくなる。
ときどき目頭が熱く、胸がつまる。
いいなぁ青春だなぁ。
親には一番に自分のこと分かってほしいよなぁ
くどくど言われてうっとおしいよなぁ
弟に辛く当たってしまって自己嫌悪するよなぁ
共感できるとともに、
ここまで無愛想なのはなぁ、
と思ってしまうが、
でもそれが思春期の難しさだもんな。
ポケベル捨てるところとか
もったいなくて許せないけど
でもやっぱりいい作品だなぁ
息子に読ませたいなぁと思う。
それはまだまだ先のことなので
自分の楽しみとして続編を読ませてもらおう。 -
Posted by ブクログ
前作で見せ場が殆どなかった木暮信次郎を中心に物語が進む。清之助の過去は重く感じるが、信次郎が登場すると軽快さが増すように感じてしまう。
始まりは前作で登場した品川の旅籠の女将、お仙。この時は38歳だが、10年前に一大事が起こっている、お仙も過去を持っていた。それと同じことが信次郎の周りで起きた。
これまで以上にミステリーの要素が大きいと感じる。単純な動機ではなく、少し複雑に入り繰ったところに信次郎の推理が冴える。
人の気持ちや描写の仕方が美しく奏でられる文体は、あさのあつこさんの特有のものだ。表現に豊かさを感じる。起こった事件の壮絶さを、登場人物の描き方や表現力で、柔らかくしているために、軽快さがあり、心温かくしてくれる。
ミステリーの構成としては併せで、並行して描かれた場面を最後に併せる手法は、今回も顕在だ。 -
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ネタバレ端垣ーーーーーー!!!!!
ってなります。序盤から最後まで本当に。
豪は真面目なんだよなーとつくづく思ってしまいます。見て見ぬふり、わかったふりをすればいいところをできない。物分りがよすぎるのか、悪いのか。真面目でやっぱりまだ中学1年生なんだよなと。
端垣の言われた言葉がこんなに豪に重くのしかかるとは……。でも遅かれ早かれな気もしました。
そして巧は本当に不器用!!!!お前は!なんでそんな不器用なんだ!とずーーーーっとはらはらしてしまいました。
端垣によって崩されたバッテリーがどう復活をとげ進化していくのかが楽しみですね。
端垣も門脇の傍にいることでいろいろと抱えていたものがあるからこそ豪にああいうことが言えたのかな。バッテリーを壊したのも復活のアドバイスをくれたのも端垣。
端垣結構好きなキャラです。
あと海音寺と端垣の会話いいですね。好きです。飄々とした端垣を戸惑わせる男海音寺。もぉ1度絡んで欲しい気もしますね。 -
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ネタバレ中学校の一学期あたりを描く二作目。
巧と豪のコンビはなかなか言葉にすることができない年頃の子たちの気持ちを表現しているのもあり、もどかしい感じが出ているのが良かった。また、巧の試合は出させてもらうものではなく、出るものだ。と、自分の力を信じて、自分の力で切り開けるようになると信じているのも少年らしく良かった。その対比として冷静で大人な諦めを持っているのが豪というキャラクターなのだろう。
物語の後半では、巧への嫉妬で三年生が事件を起こし、部活は停止処分に。春の大会への出場も見送ることに。今後の部活動と顧問の立ち位置が気になる最後だった。 -
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シリーズ3作目、清之助、信次郎、伊佐治が事件の解明に一肌脱いでいくのは同じである。
今回は4つの短編だったが、弥勒の月で冒頭で亡くなった清之助の妻おりんのことも描かれていてシリーズに厚みを感じた。
「楓葉の客」は春日屋の娘お絹が遠野屋で櫛を万引きをする。そのころ、信次郎と伊佐治はあがった死体の見分をしていた。どんな縁があるのか。
「海石榴の道」は帯屋の三郷屋の主である吉治がおせんの元を訪ねたらおせんが首を吊っていた。吉治は人殺しの嫌疑をかけられる。さて結末は?
「宵に咲く花」では、伊佐治の義理の娘おけいは、幼いころから夕顔の花が怖く、白い花を見ると熱を出したり、気を失ったりしていた。伊佐治の息子と結婚し忘れていたが、ひょんな事から夕顔に出くわしてしまう。おけいの内面に潜むものはなんだろう。かんぴょうが夕顔の実からだとは知らなかった。干瓢と漢字で見ても夕顔は出てこなかった。知らないことを知る喜びは人のDNAに組み込まれている不変の欲求のように思う。
「木練柿」は熟柿だろう。私は甘い熟柿が好きで、ふるさと納税でいただいたが一箱届き、食べきれそうになかったのでご近所にお裾分けした。さて、物語はおみつに連れられ散歩に出ていた赤ん坊のおこまが拐われる。おこまは清之助とおりんの間の子ではないが、清之助が育てている娘だ。
木が清之助やおりんで、おこまが木練柿で木に守られて育っていくのだろう。
短編4作というが、私には一つの作品の章立てのように感じた。そう感じるのは親子の間柄がテーマになっていると感じたからだ。あさのあつこさんの表現力に魅了された。 -
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還暦間近のおじさんが読む本ではなかったかもしれませんが、「ジウⅠ、Ⅱ、Ⅲ」を読んだ後だったので、気持ちをリセットするには最高でした。
あさのあつこさんの本は、長男が小学生の頃に代表作「バッテリー」の読書感想文を書いていたことで初めて手にしました。児童文学から青春、スポーツ、時代小説、エッセイ等、幅広い引き出しを持った作家さんですね。
私の次男が小中高と陸上競技をやってましたので「ランナー」「スパイクス」「レーン」もとても好きな作品です。
「ガールズ・ブルー」は、女子を意識せずにはいられなかった高校時代に戻らせてくれる至高の一冊でした。友だちとの関係性が抜群ですね。
最近やってるキリン午後の紅茶のCMが好きです。目黒蓮さんの「夏の午後が長いのは、くだらない話を沢山するためだ」ってヤツです。このCMを見ると「またキラっキラの青春したいなぁ」って思います。 -
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今回、とびぬけて面白いなと思いました。
遠野屋さんがどう関わってくるのかも楽しみのひとつになってしまって、親分と同じく、関わらない方がいいと思いつつも、どう巻き込まれていくのか、早く登場しないかなーと思いながら読んでしまいました。
集まった欠片がどのようにくっついてどのような結果になるのか、その過程が面白いです。一見、何にも関わりないような出来事が、最後にぴったりとはまってくるんですよねー。要らないエピソードなどないのだから、必ず繋がっては来るんですけど、想像しても全然分からないです。
今回は、遠野屋さんがどのように巻き込まれていくのか安心して読めました。いつもだったら、不穏な空気に遠野屋を巻き込まないでほしいと思うのに、今回の安心感はなんでしょう。本人自身の自覚もあるのと、商いが上手く回ってちょっとやそっとのことじゃ曲がらないような強さが出てきたからでしょうか。どんどん面白くなりそうです。