あさのあつこのレビュー一覧
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紫苑の思いが周りを変える。彼を軸に物語が展開していきます。
紫苑と、ネズミの絆が再確認されたり、紫苑の強さを垣間見たりするシーンが好きです。
互いを思う切なすぎるほどの感情が物語の中でよい刺激になってると思います。互いの命を預けるといっても過言ではない状況に陥るようなので、絆は重要な要素なのかなと思って読みました。
扱っている題材が題材なだけに、世間を風刺しているというふうに読み取れますね。
下層民に対する殺戮、ある意味そうゆう扱いをされている人は確実にいるでしょうし、私たちは見て見ぬふりをしていると思います。
自分で考えたことを信じる。情報を鵜呑みにしない。気をつけてはいるのですが、ふとし -
Posted by ブクログ
あさのあつこさんといえば『バッテリー』や『The MANZAI』といった青春小説しか知らなかったのだけど、鈴木康士さんの装丁画に惹かれ、思わずジャケ買いしてしまった本書。
神と人とが共に暮らす時代の神話が6編。
雨の神に選ばれたシムチャッカは、自分への捧げ物のために寝食を忘れて装飾品を彫り続ける細工師に恋し、
皮肉屋の死の神グドミアノと醜いがゆえに忌み嫌われる心優しき沼の神フイモットの奇妙な友情、
一世一代の恋に破滅を迎えた哀しい人間、
天真爛漫でおてんばな風の神と盗賊たちのふれあい、
神の失敗によって翻弄された、叔父と皇子の哀しい約束。
少しだけ、人間のできないことができ長く生きるというだ -
購入済み
自分にまでは来ない。
紫苑もネズミもすごく好きで、ふたりの甘ったるいすれ違いに、ニヤニヤしてしまいます。
でも、あとがきにあったような、読者である自分の偽善や、日常にまで、迫り来るものが来ないのは、読み方が悪いのか、想像力の欠如なのか、若さが足りないからなのか、、、、、
沙布ちゃんの、暴走ぶりが、おばさん視点で書かれてて、、納得でした。
おもしろいけど、かわいい男の子、女の子達が、仲良くなれるとイイネとしか、思えない世界観です。
敵であるはずの管理社会が、一貫し過ぎてて、現実味がないのかなぁ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレあさのあつこさんが好きで
「白兎シリーズ4」が同時発売ということで読んでみた
さまよっている魂 手をひいてくれる人と魂を結び付ける
誰が生者で 誰が死者なのが とても不思議なお話
その中の2「地に埋もれて」
内容データベースより
心中を約束しながら土壇場で怖気づいた男によって、ひとり仮死状態のまま地中に埋められた城台優枝。地面を掘り起こして救い出してくれた、白兎と名乗る見ず知らずの少年は、優枝に復讐をそそのかす。しかし自分を捨てて逃げた男への憎しみよりも、生きることへの倦怠に支配されていた優枝は、死に直したいと、白兎と連れ立って故郷へと旅立つ。
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まったく予備知識がないま