あさのあつこのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
書店に並ぶ『No.6 再会』という本を見かけました。
「No.6…?なに?なんかのシリーズもの?」
調べてみると『バッテリー』で有名なあさのあつこ先生が描く冒険譚。気になり本作を読んでみました。
面白い…。
完全に調和された理想都市、No.6を舞台に起こる"寄生バチ"事件。犯人に仕立て上げられた主人公の前に数年前命を助けられた男、ネズミが現れる。追っ手から無事に逃げるも主人公の体には宿主の命を奪う寄生バチが巣食っていて…。
プロットの無駄の無いザ・エンターテイメントな面白さ。ネズミのキャラクターも、紫苑のお茶目なところも好感が持てて好きになりました。
これから紫苑はどういった行動を取っていくのか?ネズミは紫苑とどう付き合っていくのか?先の見えないストーリーテリングに、ワクワクとした気持ちが抑えられません。
次巻も楽しみです。 -
Posted by ブクログ
この危うさと焦燥感、なのにどこまでも甘い夜のようなこの感覚はNo.6でしか味わえないです。
こんなに早く二人の新しい物語が読めるとは…。
無印では紫苑とネズミの関係性の変化が大きな見どころでしたが、再開の紫苑のネズミの関係性は普遍なものになったのですね。
ネズミは大切なものを持つと弱くなると無印では言っていた覚えがありますが、紫苑という大切なものを持つ覚悟をしたのですね。
そんなネズミは無印よりもさらに強くなった気がします。
揺れ動き、戸惑うことは決して弱いことではない。
揺れ動き、戸惑いながらも、大切なものを守る決意をして前に進んでいくことは、とてもとてと強いものなのです。
ああ、どれだけ語っても語り尽くせない。 -
Posted by ブクログ
シリーズの転換点に来ているのでしょう。
これまで信次郎は私の中では天知茂がベストでした。
ニヒルな感じ、知的なものを備えながらなによりも酷薄な感じ。今回は悪い役の阿部寛もありかな、というイメージでした。酷薄、極悪度が薄まったように思います。
あのひりひりした痛みを伴うような、そんな空気が少なくなって、呼吸しやすくなりました。
ぐーっと謎解きミステリーに近寄ってきた感じ。
登場人物を集めておいて謎解きをするのは、本格ミステリーですよねえ。
しかも、あんなに使い手の信次郎が、ほとんど安楽椅子探偵。これはシリーズの転換点と思えてしようがありません。
女性の魅力がおのおの増してます。今回はちょっとしか登場しない人たちも、ぐーんと魅力アップ。その少ない一言からサイドストーリーが描けそうな成長振りと、書かれていない生活が十分に想像されるところがとてもお見事です。
ラストシーンは不穏といえば不穏。
しかし、信次郎は遠野屋が苦しんでいる・困っているのを見るのが好きなんですよね。それも、他人に苦しめられているのを見るのが好き。決して自分で苦しませるのが好きなわけではないと思います。よって、遠野屋が滅びるようなことは、しますまい。遠野屋が他人に、それも大きな敵に苦しめられるのを見続けるためには遠野屋が存続しませんと。だから、力も出すのでしょう。信次郎の笑顔の種はそこにあると読み終えたところです。
どんなに悪ぶったことを言っても、しても、登場シーンが格好良く決まる者は、とびきりのヒーローだと、今回確信しました。
次回作の冒頭が実に楽しみです。 -
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
「生きねばなりません。
そのお手伝い、
させていただきます」
切腹を命じられた武士を
お梅は療治できるのか?
読むと身も心もやわらぐ時代小説
【あらすじ】
五歳の時に光を失い、
揉み療治を生業としているお梅。
市井の人々に大評判で、一年先まで申し込みが
埋まっている。ところが今すぐ主の腕が動くよう
療治してほしいという武士が現れた。
お梅でなければ駄目なのだと。
武士から「張りつめた者」の気配を
感じ取ったお梅は、
三日後、主のものとへ向かう!
「人は、どこか緩めないと生きていけない」
令和7年7月7月18日~20日 -
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ネタバレ闇医者おゑんシリーズ第4作
前作で縁のできた吉原の惣名主川口屋から呼び出され、妊娠した遊女が身請けが決まったのに自殺未遂し、様子がおかしいので見てほしいと頼まれて診たところ、呆然としたり「生みたくない」と錯乱したりなので、おゑんは自分の診療所で静養させて様子を見ることにする。
おゑんがひっかかりを感じていると、身請けした薪炭商の備後屋の番頭が様子を見にくるものの違和感を感じて、監視役の甲三郎に跡をつけさせるが見つからず、翌日死体で発見される。皆目見当がつかないなか、何が出てくるかと薮(備後屋)をつつき、遊女の身元を調べようとすると、出てきた犯人は備後屋の番頭と川口屋の用心棒の一人。さらに備後屋の主人は遊女が巻き込まれた凄惨な事件を知っていた。
前の患者が産んだ赤ん坊の世話をして、遊女は産む決心をする。川口屋と備後屋から資金を得て、おゑんは診療所を建て替え、訳あり出産の赤ん坊の養子まで行う施設を建設する。