あさのあつこのレビュー一覧

  • おいち不思議がたり

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    内容(ブックデータベースより)

    おいちは十六歳。江戸深川の菖蒲長屋で、医師である父の仕事を手伝っている。おいちが他の娘と違うのは、この世に思いを残して死んだ人の姿が見えること。そんなおいちの夢に、必死で助けを求める女が現れる。
    悩みながらも己の力で人生を切り拓き、医者を目指す娘が、自分に宿った不思議な力を生かし、絡み合う因縁の糸を解きほぐしていく青春「時代」ミステリー。

    令和6年6月19日~20日

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    2024年06月21日
  • バッテリーII

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    ネタバレ

    中学一年生になった巧や豪の日常を描く2巻目。

    “永倉豪という男は、だれの内側でも、こんなふうに、見通すことができるのだろうか。”
    “おまえは、信じてないのか”
    “豪、なんで助けにこないんだよ”
    など、1巻よりも巧が豪の内面に興味を持ち、また頼りにしたり大切に思ったりしている描写が増えていて、巧の情緒面の成長を感じる。その一方、思っていることを素直に言葉にすることはまだできない。そのもどかしい描写がとてもリアルだった。

    集団リンチの場面はさすがに胸が痛んだ。
    色々な壁にぶち当たりながら、巧や豪がこれからどのように成長していくのか、次巻が楽しみ。

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    2024年06月18日
  • バッテリー

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    中学生の頃に初めて読んだこの作品を三十路になってから再読。昔読んだ時とは、また受ける印象が変わっていた。
    巧の持つ自分への圧倒的な自信、自尊心、若さ故の衝動性や真っ直ぐさがとにかくまぶしい。

    バッテリーというタイトルだが、野球の話というよりも巧の成長物語を読ませてもらっている気持ち。

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    2024年06月16日
  • マウンドの神様

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    荻原浩さん、早見和真さんの出来れば物語で読んで見たかった。好きな作家ばかりで 特別感のある短編小説で得した気分
    2025/12/10 これ2回読んでたとは。額賀澪さんも書いてたとは、タスキメシの印象が感じられずなんだかなあー 名だたる野球小説でやっぱりいいですね

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    2024年06月04日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #1

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    これ本当に好き。
    壁の中と外、現実主義と理想主義、ネズミと紫苑
    対比されるもの同士がうまく絡み合って完璧な構成のストーリーでおもしろい
    全巻集めて書いたい

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    2024年06月03日
  • 透き通った風が吹いて

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    2024/05/12
    野球部を引退し受験勉強に邁進するはずだった高校3年生の渓哉。だが自分の将来を思い描けず、焦燥感に苛まれている。ある日、道に迷っていた美しい女性・里香を案内することになる。また、同じ部活の実紀と共に幼馴染の栄美の温泉旅館にいつものように温泉につかりに行くのだが、里香も一緒についてくることになる。
    そこで初めて聞いた里香の弾くオルガン。そして渓哉の苗字を聞いて明らかに動揺している里香だけど何で岡山に来たかということは頑なに触れようとしてくれない。
    岡山県美作市が舞台となっていて、読み進めていくたびに美作に行ってみたいなという気持ちが高くなっていくと同時に、読みやすさと合わせた

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    2024年05月13日
  • バッテリーII

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    野球に全力をささげる少年たちの話。

    曲がったことがきらいで、自分が納得することにしか従わないピッチャー巧。周りに気を遣い、平和主義のキャッチャー豪。2人はときにぶつかりながらも、お互い信頼し合う最高のパートナーである。
    自分が正しいと思ったことは何がなんでも貫くという巧の信念の強さには感銘を受けた。

    野球が好きという一心で、まっすぐに野球に向き合う少年たちを見ていると、自分も一心不乱になって頑張れる何かがほしいという気持ちになった。

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    2024年05月07日
  • 闇医者おゑん秘録帖 碧空の音

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    ネタバレ

    今回は命を落とし子を産む女性や里親の元で死んでしまう子など悲しさとやるせなさを感じる始まり。親を失った子のこれからがメインになるのかと思いきやフラッシュバックの話。おゑんさんも含めてお喜多さんや備後屋の幼い頃の惨い思い出が辛い。最後のお喜多さんには驚いた。

    甲三郎がすっかりおゑんさんファンのよう。

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    2024年05月06日
  • ハリネズミは月を見上げる(新潮文庫)

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    2024/05/01
    青春小説の部類に入るのだと思う。
    主人公の御蔵鈴美は電車で痴漢に遭い、そのトラブルを同じ学校に通う菊池(きくいけ)比呂に助けてもらったところから2人の出会いが始まり、関係が深まっていく。
    それぞれ2人が抱えているものを、どうやったら解決していけるか、試行錯誤して悩みながらもちょっとずつ前に進んでいく感じが丁寧に描かれていて読みやすかったです。

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    2024年05月02日
  • 透き通った風が吹いて

    匿名

    読者の想像に委ねられる隙間がけっこうある作品だった。読後には、まさに透き通った風が吹いたかのような心地になる。ひと夏の恋

    #エモい

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    2024年05月02日
  • ありふれた風景画

    匿名

    再読です。あさの先生が描く10代は本当にいい。まっすぐに心に切り込んでくるあさの先生の文章が好きです。

    #深い #エモい

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    2024年05月02日
  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #9

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    小学生の時に出会い、それから今まで大好きな本です。
    紫苑とネズミの関係性に魅力を感じます。2人の関係は友人とも家族とも恋人とも言えないですし、むしろそれら全てを含んでるような気もします。

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    2024年04月11日
  • 神無島のウラ

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    悲しいニュースが無くならないけど、子供たちは必死で生きている。大人は、大人であることに対し、気持ちがいっぱいになって、どうすることもできず、責任を放棄してしまう。そのほうが楽だから。
    でも、後悔に苛まれ、前へ進めない。
    最後に前へ進むことを決めた、大人と子供に幸あることを祈ります

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    2024年04月07日
  • たまゆら(新潮文庫)

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    2013年刊同名単行本の文庫化。島清恋愛文学賞受賞作。

    陽介を探しに花粧山に登ろうとする真帆子は、雪の中、車道がなくなる山裾の一軒家にたどり着く。陽介は幼馴染みで、好きだったのに遠ざかって別の高校に通っていたが、1年前の雪の日に父親を刺し殺して行方不明になっていて、花粧山に行きたいと書いていたことを知って、大学に合格した真帆子は山に向かっていた。
    一軒家に住む伊久男と日名子の老夫婦は、人の世界と山の境にいて、思い詰めて山に向かおうとする人たちを迎え入れて休ませ、ある者はそこから戻り、ある者は山に入って帰ってきたり、帰ってこなかったりするという話を聞かせ、1年前に陽介が来て山に向かったが帰って

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    2024年03月27日
  • ねらわれた街 テレパシー少女「蘭」事件ノート

    MJ

    購入済み

    小学生の時によく読んでいたので懐かしくなって再度買ってみました。
    あの時もワクワクして呼んでいましたが、大きくなって読んでも面白く素晴らしい作品だと思います。
    ただ全巻買ったのですが今4巻目まで読み進めたところ1-3巻の絵が抜けていました。電子書籍だと絵が無くなるのかと思っていたら4巻目では絵が出てきたので、せっかくなら絵もあった方がいいと思いました。もし追加できるなら追加お待ちしております。

    #憧れる #笑える #共感する

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    2024年03月24日
  • ガールズ・ブルー

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    眩しくて脆くてあったかい。心の真ん中に大切に大切にしまって、時々不意に開けたときに涙が出てしまうような、二度と戻れないあの頃の記憶。人生のお守りにしたい1冊。

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    2024年03月07日
  • 夜叉桜

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    弥勒シリーズ第二弾。信次郎は正義感あふれた同心……とは真逆で、常に血に飢えて歪なものを嗅ぎ分ける。主人公は信次郎なのか、あるいは遠野屋か、それとも二人の間に絶妙に入ってくる岡っ引・伊佐治か……3人まとめて主役のような感じで、とても面白いです。女流作家の歴史物が少ないので、長く書き続けてほしい。

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    2024年01月01日
  • 地に巣くう

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    静かに静かに敵を追い込んでいく。信次郎の凄みが発揮された6巻。清之助も伊佐治も自分の中に巣食う闇に向き合う。しかし信次郎はそれを凌駕する牙を隠し持つ。
    このシリーズの最高傑作かもしれない。これからの3人の男たちの生き様から目が離せない。

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    2023年11月02日
  • グラウンドの空

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    ネタバレ

    野球全く詳しくないのですが
    楽しく読めました。
    透哉につらい過去があったけれど
    みんなで楽しくワクワクする野球が
    できてよかったと思いました。

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    2023年10月24日
  • 雲の果(はたて)

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    本シリーズで、純粋にミステリーとして楽しんだ感覚が大きかったように思う。これまでは信次郎の毒の強さにひりひりとしながら読んでいた。彼の毒がどのように周囲の人にまわっていくのか、浸潤という言葉が似合うような、毒の回り方にひりひりとしながら読んできたが、今作では、彼の毒も八方に撒き散らされたわけでもないように思った。読者として不快に思うことがなかった。怪しいと思われる登場人物に焦点化した毒、これまでと少し違うような。そのせいか、清之介が謎に向かって積極的に動いたようにも思う。まぁ、番頭の死が絡んでいるのだから、店の主として関わらざるを得ないのかもしれないが、それでも、これまでになく事件への関わりが

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    2023年10月24日