あさのあつこのレビュー一覧
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ネタバレ読書記録です。まだの人は読まないでね。
久しぶりに仙五朗親分に会えた!読んでる途中で「あ、これは読後感が良い作品♪」と確信して最後まで一気に読み切りました。
途中で犯人はわかったし、たぶんそうだろうと思ったとおりの展開だったけど、私にとっては「読むことが癒しになる著者の本」
加代の生い立ち、汚れ仕事も引き受けて、大切な人の敵とみなした相手を始末していく…本来なら残された者が大きく背負うであろう禍根を「自分のしたことだから」と自分で心の臓を止めてしまってまで始末をつけてしまった。これ、刑罰で首を落とされたら残された者はもっと苦しむはず。そして汚れ仕事をさせた側(知っていた旦那と知らなかった奥方 -
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内容(ブックデータベースより)
現代女性にも通じる悩みを抱える主人公を思わず応援したくなる人気時代小説最新刊。
父のような医者になりたいと願う娘おいちに、絶好の機会が訪れる。女性の医者を育てるための医塾が開かれるというのだ。おいちは、希望に胸を膨らませ、夢への第一歩を踏み出そうとする。
そんななか、深川で謎の連続失踪事件が起きる。忽然と姿を消した四人に、共通点は見出せなかった。
不可解な事件が気になるおいちの許に、岡っ引の仙五朗が思いがけない情報を携えてやって来る。
この世に思いを残して死んだ人の姿を見ることができるおいちは、事件を解決に導くことができるのか。
一方、心を寄せ合う新吉との関係 -
Posted by ブクログ
内容(ブックデータベースより)
この世に思いを残した人の姿が見えるという不思議な能力を持つ娘おいちは、父のような医者になることを夢見て、菖蒲長屋で修業を積んでいた。
そんなある日、おいちの前に現れた女が、赤子を産み落としてすぐ姿を消し、殺される。女は一体、どんな事情を抱えていたのか。そして母を亡くした赤子の運命は?
殺された女の、聞こえるはずのない叫びを聞いたおいちは、思わぬ事態に巻き込まれていく。
一方、おいちの父のもとには、老舗の薪炭屋の主人と内儀が訪ねてきていた。母・おきくの病を治してほしいという。店を訪ねたおいちは、鬼女の顔を宿したおきくの心の闇を感じ取る。
二つの出来事は、思いがけ -
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内容(ブックデータベースより)
「あそこには、人を喰らう鬼がいるんです」
江戸深川界隈で立て続けに起きた夜鷹殺しに怯える女の、悲痛な叫びがこだまする。
そんななか、この世に思いを残した人の姿が見えるおいちの前に、血の臭いをまとった男が現われる。商家の若旦那だというこの男は、亡き姉の影に怯えていた。
おいちに助けを求めてきた男は、事件に関係しているのか、それとも――。腹を裂くという猟奇的な手口に衝撃を受けたおいちは、岡っ引の仙五朗と力をあわせ、ある行動に出るのだが……。
父・松庵のような医者になりたいという思いを胸に秘め、18歳になったおいちは、事件の糸口を見つけ、解決することができるのか。 -
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ネタバレ中学一年生になった巧や豪の日常を描く2巻目。
“永倉豪という男は、だれの内側でも、こんなふうに、見通すことができるのだろうか。”
“おまえは、信じてないのか”
“豪、なんで助けにこないんだよ”
など、1巻よりも巧が豪の内面に興味を持ち、また頼りにしたり大切に思ったりしている描写が増えていて、巧の情緒面の成長を感じる。その一方、思っていることを素直に言葉にすることはまだできない。そのもどかしい描写がとてもリアルだった。
集団リンチの場面はさすがに胸が痛んだ。
色々な壁にぶち当たりながら、巧や豪がこれからどのように成長していくのか、次巻が楽しみ。 -
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2024/05/12
野球部を引退し受験勉強に邁進するはずだった高校3年生の渓哉。だが自分の将来を思い描けず、焦燥感に苛まれている。ある日、道に迷っていた美しい女性・里香を案内することになる。また、同じ部活の実紀と共に幼馴染の栄美の温泉旅館にいつものように温泉につかりに行くのだが、里香も一緒についてくることになる。
そこで初めて聞いた里香の弾くオルガン。そして渓哉の苗字を聞いて明らかに動揺している里香だけど何で岡山に来たかということは頑なに触れようとしてくれない。
岡山県美作市が舞台となっていて、読み進めていくたびに美作に行ってみたいなという気持ちが高くなっていくと同時に、読みやすさと合わせた -
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2013年刊同名単行本の文庫化。島清恋愛文学賞受賞作。
陽介を探しに花粧山に登ろうとする真帆子は、雪の中、車道がなくなる山裾の一軒家にたどり着く。陽介は幼馴染みで、好きだったのに遠ざかって別の高校に通っていたが、1年前の雪の日に父親を刺し殺して行方不明になっていて、花粧山に行きたいと書いていたことを知って、大学に合格した真帆子は山に向かっていた。
一軒家に住む伊久男と日名子の老夫婦は、人の世界と山の境にいて、思い詰めて山に向かおうとする人たちを迎え入れて休ませ、ある者はそこから戻り、ある者は山に入って帰ってきたり、帰ってこなかったりするという話を聞かせ、1年前に陽介が来て山に向かったが帰って