あらすじ
この世に思いを残した人の姿が見えるという不思議な能力を持つ娘おいちは、父のような医者になることを夢見て、菖蒲長屋で修業を積んでいた。そんなある日、おいちの前に現れた女が、赤子を産み落としてすぐ姿を消し、殺される。女は一体、どんな事情を抱えていたのか。そして母を亡くした赤子の運命は? 殺された女の、聞こえるはずのない叫びを聞いたおいちは、思わぬ事態に巻き込まれていく。一方、おいちの父のもとには、老舗の薪炭屋の主人と内儀が訪ねてきていた。母・おきくの病を治してほしいという。店を訪ねたおいちは、鬼女の顔を宿したおきくの心の闇を感じ取る。二つの出来事は、思いがけない展開を見せていき……。悩みながらも強く生きたいと願うおいちに想いを寄せる新吉、凄腕の岡っ引・仙五朗、そして個性的なキャラでおいちを見守る伯母おうたも健在。人気の傑作時代ミステリー「おいち不思議がたり」シリーズ第四弾。
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内容(ブックデータベースより)
この世に思いを残した人の姿が見えるという不思議な能力を持つ娘おいちは、父のような医者になることを夢見て、菖蒲長屋で修業を積んでいた。
そんなある日、おいちの前に現れた女が、赤子を産み落としてすぐ姿を消し、殺される。女は一体、どんな事情を抱えていたのか。そして母を亡くした赤子の運命は?
殺された女の、聞こえるはずのない叫びを聞いたおいちは、思わぬ事態に巻き込まれていく。
一方、おいちの父のもとには、老舗の薪炭屋の主人と内儀が訪ねてきていた。母・おきくの病を治してほしいという。店を訪ねたおいちは、鬼女の顔を宿したおきくの心の闇を感じ取る。
二つの出来事は、思いがけない展開を見せていき……。
悩みながらも強く生きたいと願うおいちに想いを寄せる新吉、凄腕の岡っ引・仙五朗、そして個性的なキャラでおいちを見守る伯母おうたも健在。人気の傑作時代ミステリー「おいち不思議がたり」シリーズ第4弾。
令和6年6月28日~7月2日
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おいちがした決心を、心から応援する。
おうたおばさんも、親分さんも、みんな、おいちの味方。
だから、どんなに厳しい道でも、きっと大丈夫。
あの悲しい事件は忘れがたいけれど、、、
事件に対峙したおいちの姿が凜々しくて惚れ直す。
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初出 2016〜17年「文蔵」
おいちシリーズ4作目
医者の娘で、霊感があって死者の声を聴けるおいちは、今回は出産しかけた武家の女を助けて無事に男の子が生まれるが、女は出産していないと偽装して出奔し斬殺される。
お家騒動がらみで、里子に出した先も狙われるが、岡っ引き仙五郎らの働きで、危地を救う。
いつもながら、まっすぐなおいちをついつい応援してしまう。最後に彼女は「女のための医者になる」と宣言するのだが、続きが愉しみ。
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あさのあつこさん、おいち不思議がたりシリーズ№4「火花散る」、2018.6発行、読み応えがありました。この世に心を残して亡くなった者の姿が見えるという不思議な能力を持つ「おいち」の物語。「おいち不思議がたり」(2009.12)、「桜舞う」(2012.3)、「闇に咲く」(2015.6)と約3年毎に刊行されています。ということは、次作まで3年待たなくてはいけないのでしょうか・・・。
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おいち不思議がたりの4作目。読み始めると、何はともあれとにかく先を読みたくて仕方なくなる。おいちが少しずつ大人になっていく様子も、応援したくなる。
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299ページ
1700円
2025年2月27日〜3月6日
ドラマを見たあとに読んだので、俳優さんの顔を思い浮かべながら読んだ。十助ちゃんの今後の幸せな生活を願いながら読み終えた。おいちと新吉に進展がなかったのが少し残念。読みやすく、展開が気になってスイスイ読めた。
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現在(2024年10月)、NHK BSプレミアムで放送されている葵わかな主演の連ドラの第7話と8話の原作。この話はまだ見終わってないので、先がどうなるかとても楽しみに読んだ。そして、やられたわ。須賀!
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おいち不思議シリーズ 4
長崎帰りの蘭方医として名を馳せていたが、今は一介の町医者として、貧乏人の診療をしている、藍野松庵の娘、おいちは、父親と同じ医者の道に進もうと、父親の元で修行中。
おいちは、この世に心を残して亡くなった者の声が聞こえ、姿が見えるという不思議な能力を持っていた。
有る夜、今にも赤子が生まれそうな女に会い、無事に、出産させることが出来た。
ところが、翌日、その女性がおいちの前から、姿を消した。
そして、さる藩の後嗣問題に巻き込まれていく。
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児童向け時代劇といったところか
時々入る説明調が気になるが、概ね人情劇といったところ
若干ミステリー要素もあり
読みやすくはあって、あっという間に読めた!
おいちが女医になれますように☺️
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おいちが身ごもった女人を助けたことから大名の世継ぎ問題に巻き込まれる.仙五朗親分の執念と周りの人たちの手助けで子供だけはなんとか無事に生きる算段がついた.それらの経験からおいちは女の人の医者を目指す決意をする.本当にこのシリーズはおいちを応援したくなるし,父親と伯母の息のあったケンカ腰のやりとりはますます冴えておもわず笑ってしまう.
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あさのあつこさん、時代小説、おいちシリーズ最新作。
往診の帰り、産気づいている妊婦を助ける。おいちの自宅である菖蒲長屋にて赤子を無事産み落としたその女性・滝代はその後姿を消し、遺体で発見、背中を一太刀され絶命、その上、腹も刺されていたという。ある藩のお家騒動に巻き込まれるおいちたち。でも、滝代とその子・十助と関わり、女性のための医者になることを改めて誓うおいち。滝代が菖蒲長屋を出て、追っ手に殺されたのも、十助を助けたい一心。親の深い愛を感じた。命に真剣に向き合うおいち、彼女もいつか母になってもらいたい。
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おいちシリーズ四弾。
今作は行き倒れていた妊婦を助けたおいちと松庵がそのひとが産んだ赤ん坊を巡る事件に巻き込まれる物語。
赤ん坊を産んですぐに行方をくらました女は武士と思われる人物に殺された。残された子供を探す武士達から赤ん坊を守ろうと奮闘するおいちや松庵たち。やがてこの母子の身の上が明らかになる。
今回おいちはこの母親の声を聞き、姿を見る。
この事件を通しておいちは将来の夢について考えるようになる。
この先おいちが思い描いた道に進めるのか、続きが楽しみ。
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シリーズ第4弾。
おいちの不思議な力が主軸となったシリーズだが、力など無く、医師への道を歩もうとする方が心に響くような気もする。
今回はおいちが「女のための医者になりたい」という決意をするための展開なのだろうが、ちょっと雑な気もする。
おいちや仙五朗のさもありなんな考えよりも、小十郎の家族と生活の板挟みにある辛さをもっと前面に押し出して欲しかった。
おうたと松庵のやり取りもちょっと長く、話のテンポが崩れる気もする。
Posted by ブクログ
亡くなった人の声を聞ける主人公のお話ですが、
それをメインにした話ではなくて
地に足のついたというか、人生をどう選択してどう歩むか、という方向に進む話のように思う。
なので「不思議がたり」の方を期待して読む方には物足りなさがあるかも。
実際「見える(聞こえる)力のある人」は自分の人生の中にそういう不思議な事もあるけど、
普通に人生があって迷い悩みながら進んでいく「普通」の話なのかなと思ったり。
なんとなく「見える系の人」はそういう力を使って
霊能者とか占い師とかに進むイメージがあったもので。
不思議がたりよりこの主人公の進む道とどんな結末が待っているのか今後も楽しみです。
Posted by ブクログ
この世に思いを残した人の姿が見えるという不思議な能力を持つ娘おいちは、父のような医者になることを夢見て、菖蒲長屋で修業を積んでいた。
そんなある日、おいちの前に現れた女が、赤子を産み落としてすぐ姿を消し、殺される。女は一体、どんな事情を抱えていたのか。そして母を亡くした赤子の運命は?
殺された女の、聞こえるはずのない叫びを聞いたおいちは、思わぬ事態に巻き込まれていく。
一方、おいちの父のもとには、老舗の薪炭屋の主人と内儀が訪ねてきていた。母・おきくの病を治してほしいという。店を訪ねたおいちは、鬼女の顔を宿したおきくの心の闇を感じ取る。
二つの出来事は、思いがけない展開を見せていき……。
悩みながらも強く生きたいと願うおいちに想いを寄せる新吉、凄腕の岡っ引・仙五朗、そして個性的なキャラでおいちを見守る伯母おうたも健在。