あらすじ
この世に思いを残した人の姿が見えるという不思議な能力を持つ娘おいちは、父のような医者になることを夢見て、菖蒲長屋で修業を積んでいた。そんなある日、おいちの前に現れた女が、赤子を産み落としてすぐ姿を消し、殺される。女は一体、どんな事情を抱えていたのか。そして母を亡くした赤子の運命は? 殺された女の、聞こえるはずのない叫びを聞いたおいちは、思わぬ事態に巻き込まれていく。一方、おいちの父のもとには、老舗の薪炭屋の主人と内儀が訪ねてきていた。母・おきくの病を治してほしいという。店を訪ねたおいちは、鬼女の顔を宿したおきくの心の闇を感じ取る。二つの出来事は、思いがけない展開を見せていき……。悩みながらも強く生きたいと願うおいちに想いを寄せる新吉、凄腕の岡っ引・仙五朗、そして個性的なキャラでおいちを見守る伯母おうたも健在。人気の傑作時代ミステリー「おいち不思議がたり」シリーズ第四弾。
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Posted by ブクログ
初出 2016〜17年「文蔵」
おいちシリーズ4作目
医者の娘で、霊感があって死者の声を聴けるおいちは、今回は出産しかけた武家の女を助けて無事に男の子が生まれるが、女は出産していないと偽装して出奔し斬殺される。
お家騒動がらみで、里子に出した先も狙われるが、岡っ引き仙五郎らの働きで、危地を救う。
いつもながら、まっすぐなおいちをついつい応援してしまう。最後に彼女は「女のための医者になる」と宣言するのだが、続きが愉しみ。
Posted by ブクログ
児童向け時代劇といったところか
時々入る説明調が気になるが、概ね人情劇といったところ
若干ミステリー要素もあり
読みやすくはあって、あっという間に読めた!
おいちが女医になれますように☺️