【感想・ネタバレ】ありふれた風景画のレビュー

ユーザーレビュー

Posted by ブクログ 2010年04月14日

「恐れが皆無かと言えば嘘になるけれど、大多数の人たちとは異質であることを恐れ口をつぐむより、本気の恋を誇りたい。」

この一文に、本気の思いへの尊重や重たさを感じた。


ありふれているからこそ、本気の思いが際立ち、大事に思う。

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Posted by ブクログ 2016年05月17日

再読。
この作品、とてもすきなのである。

剥き出しの刃物のような鋭さ、透明さ、熟しきる前の果物のような若さとほろ苦さ。
あさのあつこさんの作品にはそれが満ちている。

瑠璃の薄桃色の爪。
校内を飛び交う陰口と噂、視線。
恋を実らせた朱里の存在の輪郭の明瞭さ。
瑠璃と周子ふたりの出雲旅行。
激情に駆...続きを読むられて紅い花びらを踏みつけた周子。
「捨てなさい。そんな思い出集めみたいなまね、しないで」

たくさんのシーンが脳裏に刻まれていて、
ときどきふと私の中を過る。そんな作品。

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Posted by ブクログ 2015年05月23日

あさのあつこは『バッテリー』しか読んだことがなかったけど、筆力のある作家だと思っていたところ、良い作品に出会えた。ちょっと不思議な2人の女子高生とその周囲の人物を描いた青春小説。10代ならではの心理描写が上手く、自分にもこんな時期があったかななんて少々ほろ苦く思いつつ、楽しく読めた。大人になると、悩...続きを読むみの種類が変わってくる。その時々で色んなこと考えてみんな生きているんだなと再確認。

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Posted by ブクログ 2017年07月24日

恋をする心地よさが瑞々しく描かれていて良い。
自分の好きな自分をもっと好きになれるのってほんとうに幸せなことだ。

(恋愛相手とかに限らず、)自分の好きなものをしっかりと責任もって愛することが自分の軸になるのだとあらためて思う。
笑いや怒りなどは、特に共感を呼びやすいこともあって話の種にしてしまいが...続きを読むちだけれど、つよくはなれない。
怒りを共有する三人よりも瑠璃の方がつよく、愛することを知ってからの瑠璃はもっと強くなったね。

惑う青春時代の小説といえば、「蹴りたい背中」も併せてどうぞ。
綿矢りさのシニカルで突き刺さる描きかたがすき。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年01月10日

高校生の頃に読みたかった。
でも今からでもこんな風に心を揺さぶられることもできるのかな。
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地方都市にある高校で、ウリをやっているという噂のために絡まれていた瑠璃を、偶然助けた上級生の周子。彼女もまた特殊な能力を持っているという噂により、周囲から浮いた存在だった。親、姉妹、異性……気高くもあり...続きを読む、もろくもあり、不器用でまっすぐに生きる重大の出会いと別れをみずみずしく描いた傑作青春小説。

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Posted by ブクログ 2013年04月12日

内容的にはどろどろしているところも多いけど、作中の空気は澄んでいてきらきらしている感じです。瑠璃の気持ちを周子が分かっちゃって悩むところで、複線の敷き方がすごいなと思います。

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Posted by ブクログ 2013年03月16日

悪い意味じゃないけど、「あさのさん、遂にやっちゃったかぁ……」という感じ。元々匂い系と評されていたものの、今作はド直球の百合で驚いた。瑠璃はあさのさんらしい、芯の強い子。だけど、周子はいわゆる天然、しかし中身はしっかりとした理知的な子で、今まで読んだあさの作品にいない女の子だと感じた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年12月22日

 とりあえず、一番率直な感想としては。
「そっちだったのか……」
 というところ。

 物語は、上級生に言いがかりをつけられた琉璃を、たまたま周子が助けたことから始まります。
 周子には不思議な力があって、動物や植物の言葉を聞き取ることができる。
 しかし、それゆえ奇異の目で見られていた。
 一方、...続きを読む琉璃も。
「ウリ」をやっていると、噂され、やや遠巻きにされていた。

 そんな二人が出会って、少しずつ距離を縮めて。
 他にも、琉璃が絡まれる原因となった男の人も出てきて。
 それから琉璃の家族……。

 そういう思春期の葛藤を書いた話でした。
 現実はこんなにうまくいかないけれど、なんかみずみずしくて甘酸っぱい。
 それと、琉璃の気持ちによく似た想いを(もちろん琉璃ほどモテたりはしませんが)、感じたことはあるので、ちょっとむずむずしたりもしましたが、入りやすかったです。

 結局、とりあえず二人はハッピーエンドだったのだけれど、これから先が本当にハッピーかどうかはわからないような終わり方をしているのも、こういう青春小説としてはよかったんだろうな……と思いました。

 少し青いけど真っ直ぐな青春小説を読みたい方にはオススメですが、偏見のある方には難しいと思います。

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Posted by ブクログ 2011年12月18日

琉璃と周子のやり取りが大好きです(笑)。
あさのあつこさんの作品を読むのは初だったんですが、スーッと読めました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年06月12日

いい余韻の残る作品だった。

特に主人公と「綾目さん」が初めて出会って、
ハンバーガーショップで食事をするまでの描写は、
これといった特別な描写でもないのに、ほほえんでしまう、
そんな空気が描かれていた。

変わっていくところ、変わっていかないところ。
そういうところが、暖かく描かれた、と思った。
...続きを読む
単純にこの作品が肌にあっただけで、
同じ作者の「ガールズ・ブルー」の方ではあんまり、上のような感じは受けなかったけれど。


手をつなぐぬくもりを、再確認できるような。
そんな感じ。

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Posted by ブクログ 2011年04月19日

地方都市のある高校で、ウリをやっているという噂のために絡まれていた琉璃を、偶然助けた上級生の周子。
彼女もまた特殊な能力を持っているという噂により、周囲から浮いた存在だった。
親、姉妹、異性……気高くもあり、脆くもあり、不器用でまっすぐに生きる十代の出会いと別れ。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

...続きを読む白かった。
鴉のタロウがなかなか良い味だしてた!
琉璃と周子が惹かれあっていく感じとかほんわかしたし、琉璃の家族の問題の描き方もなるほどなーってなる。
ふっきれて堂々と二人が旅行するとこ可愛いよね!

あと、この「人の噂」って、やっぱり当事者としては気にならないってのは嘘なわけで、関係ない、他人はどうでもいいって割り切らないとやってけないから、そうするんだけど、簡単に切り離せるものじゃない…
切り離そうーーって考えてる地点でもう囚われてしまってるっていう厄介なものだよね…

朱理の周子にたいしての態度がすごくいいと思った。
いい…っていうかそうあるべきだよね…
学校なんて場所で、仲良い子意外はお互い余計な干渉するなよ、って思う。
……けど、人の噂が楽しい人も居るから厄介だね…

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Posted by ブクログ 2011年01月08日

初あさのあつこ作品。映画化された作品とかもあるので、勝手に流行作家だとイメージしていて、こんなに書ける(描きこめる)作家さんだとは想像していなかった。思春期な日々の揺れが丁寧に描かれて、なんか無駄に(無駄じゃないんだりうけど)悩んでいた自分を思い出した。こんな頃もあるのよね。
タロウも小説を面白くし...続きを読むていますね。

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Posted by ブクログ 2010年08月13日

10代の苦しみや楽しみ、恋が鮮明に書かれていて面白かった。同性愛という、少し変わった恋だけど、それをあまり気にするくとなく、人が人を好きになるといった用な感じだった。

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Posted by ブクログ 2010年04月05日

あさのあつこさんらしいといえばらしいのかな。
マニキュアのあたりの話が好きです。
最後の、かっちりとしないフェードアウトみたいな終わり方も素敵でした。

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Posted by ブクログ 2010年04月13日

友情と恋愛の境って何だろう。
互いがなくてはならない存在。
ふたりが最後、一緒にいられることを純粋に喜んでしまった。
あさのあつこの文体は苦手ではあったが、心理描写がすごく上手な人だと思った。

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Posted by ブクログ 2009年10月31日

人の、ごまかしたくないまっすぐさを書かせるとうまい、というイメージがある。人、特に十代の少年少女の。
「バッテリー」にしてもそうだったけど、少年期を大人が簡易に思い浮かべる「青春」に変換されたくない、囚われたくない、感じ。いわゆる青春というものに自分たちをあてはめないでくれ、って聞こえる。「ありふれ...続きを読むた風景画」も芯の強い少女の話だった。

型にはめられたくない、縛り付けられたくない、絡まりたくない、もたれあいたくない。
思春期独特の潔癖というか、本当は誰だってそうなんだけど年をとるにつれてふえるしがらみを厭う。

あさのあつこはそういう、潔癖と紙一重な美しさを追いかけたいのかな。凛とした立ち姿を思い浮かべる主人公が多い気がする。

「ガールズ・ブルー」も読んだけど、この、ぎりぎり感というか。同性間の感情のやり取りが結構癖になる。
ガールズラブって言うと語弊があるのかもしれないけど、それに近いのかな。ジャンル分けがよくわからないから何とも言えない。


しかし瑠璃と周子の初対面は衝撃的で、あのシーンだけで続きが気になる!って思えた。あさのあつこは出てくる人物が魅力的なのも嬉しい。この本は苦痛なくさくさく読める。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

久しぶりのあさのあつこ作品!
青春小説と言ったら…あさのあつこさん!

女子高校生2人のお話。
10代の友情や恋愛の小説だったらあさのさんでしょう。
『カールズ・ブルー』とはまた雰囲気が違う物語でした。
結構複雑な設定でタイトルは「ん?」と思いましたが、色々考えさせられるお話でした。
...続きを読む回思うのですが…あさのさんってどうしてこんなに10代の感情がリアルに描けるんでしょうね〜。
本当にすごいです。
10代…いや、高校生って若いな〜。

最後の結末は薄々勘付いていましたが…驚きました。
個人的にはあさのさんのもっと明るい感じの小説が好きかな。



「運命って変えられますから」

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Posted by ブクログ 2014年12月26日

何にもこだわりを持たず、当たり障りなく適当にやり過ごすタイプの瑠璃と、美人だけど不思議な力を隠さないため変人として扱われる周子。対極にいるふたりの少女が出会い、惹かれ合いながら季節が過ぎていくようすを描いた作品。

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Posted by ブクログ 2014年03月14日

ちっともありふれた風景じゃないけど
爽やかな青春ストーリー。
女の子が女の子を好きって認めていく過程が丁寧に描かれている。

内容はかなり生々しくてドロドロしている場面も多いのに
あっさりと爽やかに駆け抜けていくのが不思議。これこそあさのさんの文章力だからなのだろうか。

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Posted by ブクログ 2013年03月16日

[ありふれた]ではない。

嗜好は人それぞれでよいと思うけれども
これって青春なんでしょうか。

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