あさのあつこのレビュー一覧

  • NO.6〔ナンバーシックス〕 #3

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    あさのあつこ氏のSF小説『NO.6』第三巻。ネズミを使って近くて遠い未来都市に住んでいる母親と連絡を取り始める紫苑。そのカ 彼を理解できない謎の少年『ネズミ』との共同生活がスリリングに動き出す。クライマックスでは紫苑に恋焦がれる少女沙布が治安局に攫われる。かなり面白くなってきました。

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    2022年10月18日
  • 雲の果(はたて)

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    あぁ、信次郎のなんとゾクゾクすることか。
    おふじさんの、衣の下に刃を隠し持つ男にそそられる、っていうのがピンポイントに信次郎や遠野屋にそそられる気持ちを表してるな、と思う。
    視線でチリチリ首元に感じる親分に私はなりたい笑

    今回は事件も魅力的だったが主人公3人のキャラがすごくよくでていたと思う。
    サラッと遠野屋とタッグ組んじゃうあたりも段々2人の距離が馴染んできた証拠でとても好ましかった。

    2022.10.10
    155

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    2022年10月10日
  • ラスト・イニング

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    ネタバレ

    大満足。

    以下、本文より
    門脇秀吾には昔から、そういう所があった。真っ直ぐに、単純に他人を認められる。

    こいつ(瑞垣)、すげえ。
    そんなことは、とっくにわかっていた。今までの人生の大半を一緒に生きてきた。ずっと、一緒に野球をやってきた。こいつがどれほどのやつか、おれ(秀吾)が一番よく、わかってるじゃないか。

    二度目はないですよ、瑞垣さん。
    変わったのは原田やない。永倉の方や。

    二度目はないですよ、瑞垣さん。
    永倉か。そう、永倉だ。原田と秀吾の差は、永倉がいるかどうか。それなのか。

    勝ち抜いていくことの妙味。 試合を潜る度に確実に加わっていく強靭な力。昆虫が羽化するように、脱皮するよう

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    2022年10月02日
  • 花下(かか)に舞う

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    残り数十ページを残して事件が解決しちゃて、どうなることかと思ったら、さすがに、あさのあつこさん、最後は、もやっとした気分が晴れました。

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    2022年09月30日
  • 冬天の昴

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    信次郎カッコいい( ∗︎°▽°∗︎ )♡︎

    推理もダークな感じも冴え渡ってましたなぁ。
    お仙への思いやりが遠野屋を用心棒にするところで溢れてて萌。最高の用心棒。
    そして最高の囮役。
    2人の息が本当にあってきたのを感じる一冊でもありました。

    2022.9.25
    142

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    2022年09月26日
  • えにし屋春秋

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    弥勒シリーズが好きで最新の文庫化を
    待っている間に読もうと購入。
    それなのに予想以上に面白く、
    先が気になってドクドクした作品。
    (ドキドキというよりドクドクって感じ)
    ちょっぴり人の闇と重さがありつつ
    結末に少しスッキリする。
    出てくるキャラも何気に濃くて深そうなので
    続編や番外編なども、あったら良いな。

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    2022年09月08日
  • バッテリーII

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    あとがきまで読むとさらに胸にくるものがあった。

    作者と巧の対峙、魂のぶつかり合い、闘って闘って闘って闘い続けた。それがバッテリーなのだと私は受け取った。

    自分の表現の乏しさ、語彙の少なさが悔しい。

    身体の真ん中に現れた、蠢き鈍い色を放つこの想いを、なんて表現したらよいのか。

    少年の、野球を一心に思う純真さ。

    球を投げること、それ以外は考えたくない。集中したい。真っ直ぐに、ただ真っ直ぐに、向き合いたい。それだけを考えていたい。

    ともかくIIIも読もう。巧たちに早く会いたくて仕方ない。

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    2022年08月04日
  • バッテリーIV

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    映画では描かれなかった巧と豪。ある意味何の成果も出してないんだが、これまでの中で一番好きな巻やわ。そして、今回は吉貞や瑞垣などサブキャラが魅力的やわ

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    2022年08月03日
  • おいち不思議がたり

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    医者の父松庵の娘おいちは不思議な力を持っている。あさのあつこさんの「おいち」シリーズ。作品のジャンルとしてはミステリーだろう。

    医という漢字は、匸(かくしがまえ)の中に矢が入っている。矢を打つという意味と酒から成り立っている。かくしがまえの中に矢があるが、かくしがまえには抜け道がある、囲まれていないのである。私は医は完全なものではなく、これから先も未完成のままだと思っているのである。臨終の際に少しでも笑顔になるようにできれば良いのかもしれない。あくまでも個人的見解である。

    優しさの中にハッキリとした物言い、一筋通った考え方においちの魅力がある。そして見えないものと遭遇できる能力。その能力で

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    2022年06月30日
  • 末ながく、お幸せに

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    ネタバレ

    「赤ちゃんを産んだからって母親になれるもじゃないの。女はね、赤ちゃんを育てながら徐々に母親になっていくものよ。」

    「本物の結婚とは、 相手に幸せにしてもらうものではなく、 相手を幸せにするとのではなく、 自分の幸せを自分で作り上げる。 それができる者同士が結び合うこと。 」

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    2022年06月03日
  • 烈風ただなか

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    ネタバレ

    ついに父の隠していることが明らかになりました。そして、兄の真相も語られることに。隠されていた部分を知ることで、疑心暗鬼からの不安や恐れが、知ることで未来への不安や怖れに変わっていきます。生きることは、苦しみを2倍にも3倍にも背負っていくものなのかと、それでも生きていくことにためらわないことが、主人公の魅力です。

    「何のために生きているのか」は「何故生まれたのか」の理由付けになると思います。必ずしも明確な答えが必要ではないけど、未来を明るくするためにとか、豊かに生きるためにとか、希望を感じられる生き方に繋がるのならいいなぁと思います。

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    2022年05月15日
  • バッテリーVI

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    熱い!面白くて、6冊を1週間で読んでしまった!
    野球少年たちの心の成長と友情を描く物語です。
    オススメ!

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    2022年05月08日
  • バッテリーII

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    小学生の時に読んだ時は感じなかったが、大人になってよみかえしたら、巧と豪の喧嘩のシーンでの気まずさ、細やかな心情に、自分も同じような経験したことあったなと感情移入して読めて新鮮だった!

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    2022年04月24日
  • The MANZAI 十六歳の章

    ネタバレ 購入済み

    続きは…!?

    なんと、これからってところでのブツ切り…次が気になる、次が読みたい!
    秋本が帰国して、めまぐるしく動き出すロミジュリ。二人の気持ち、思いに心がポッとする。成長していく二人と、二人を囲む友だちや家族、ファンクラブの面々を巻き込んで、今後のロミジュリに目が離せない!

    #癒やされる #笑える #胸キュン

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    2022年09月28日
  • ガールズ・ブルー

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    理穂、美咲、如月の3人の関係性がすごく素敵です。
    どの2人組でもなしえない、3人だからこそのやりとりや考え方が、高校生活の気怠い感じを表現してくれていると感じました。

    また、ニーチェやソクラテスなど哲学者の名前が出てくる場面があり、当時の私はこの本を読んで、哲学って何か面白そう!と思ったのを思い出しました。

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    2022年02月17日
  • 雲の果(はたて)

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    信次郎のことを、「情を欠いた人は人でなくなる」と伊佐治は腹の中では思っているが、信次郎も伊佐治の問いかけには、うるさい爺だと言いながらも少なからず応じている。その何とも言えない掛け合いの間が面白い。読者は信次郎の口から出るであろうその先の謎の解きあかしを期待しながら待っているのである。伊佐治ではないが、「旦那!早くその先を言ってくだせい!」と思わず言いたくなる。今回の作品も良い意味で見事に裏切ってくれた。

    この作家の結末に辻褄を合わせる筋書きは流石である。


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    2022年02月06日
  • 地に巣くう

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    やられてしまった。やはりなかなか手強い作家の作品である。今回は最後の最後まで先が読めなかった。ページを繰るごとに、これでもか!どうだ!犯人を割り出せたか!と読者を煽るような見事な筋書きには脱帽。版を重ねる毎に深みにハマってしまうシリーズ。誠に持って素晴らしい作品である。お見事!

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    2022年02月05日
  • 烈風ただなか

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    ネタバレ

    読む順番を間違えた!
    でもそんな順番なんて関係なくとても面白く一気読んでしまった。
    新吾の父の正体も意外なものだったし、死体が消えた謎も陰謀が深くてゾクゾクした。
    そんな中、新吾、弘太郎、栄太の3人の絆や薫風館に対する熱い思いが伝わり、そこもとても良かった。
    父とは袂を別つことになってしまったが、物語は続かないのかな。
    もっともっと読みたい。

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    2022年02月01日
  • にゃん! 鈴江三万石江戸屋敷見聞帳

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    猫好きの人は読んだ方がいいお猫様な一冊。出てくる唐書人物全てが憎めない、可愛らしいお話。結局のところ、今回の問題を作った張本人は…。コミカルな文体でサクサク読めてとても面白かった。

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    2022年01月06日
  • 鬼を待つ

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    ビターチョコレートのようなシリーズ

    弥勒を切る

    今回は 遠野屋の死んだ恋女房おりん に瓜二つの女が出てくる。

    これは 心揺さぶられる。

    おまけに その女は 婿にならないかと誘われた八千代屋の娘付きの女中

    はずみで抱き寄せた時 感じた匂いで正気に返る。

    匂いねえ!

    五感を研ぎ澄ませて書いてますね。

    殺人事件がふたつ

    うーん そうきたか!の展開。

    とっても面白かったです。

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    2021年12月28日